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2023.4.10

介護ロボットを⼀緒に使ってみませんか?
【名古屋市】介護ロボット導⼊効果検証事業協⼒事業所の募集

介護ロボットを⼀緒に使ってみませんか? 【名古屋市】介護ロボット導⼊効果検証事業協⼒事業所の募集   名古屋市では、介護従業者の負担軽減や定着、介護の質の向上を⽬的として、介護ロボットの活⽤を推進するため、令和元年10⽉より「介護ロボット等活⽤推進事業」を実施しています。 この事業の⼀つとして、介護保険事業所における介護ロボットの導⼊の効果を検証しています。 対象事業所 名古屋市内で運営(開設後3年以上) 特別養護老人ホーム 介護老人保健施設 介護医療院 介護療養型医療施設 特定施設入居型生活介護事業所 認知症高齢者グループホーム 導⼊費⽤の補助が受けられます  効果検証を⾏う介護ロボットは、移乗⽀援、移動⽀援、排泄⽀援、見守り支援を対象とし、協⼒事業所には機器の購⼊費⽤の3/4(補助上限100万円×3/4)が補助されます。 サポート体制  効果検証の実施にあたっては、事業所の課題分析や機種の選定、導入後の効果検証業務について、なごや福祉用具プラザの専門職(リハビリテーション工学技師、ソーシャルワーカー、作業療法士、看護師等)が一体となって協力事業所をサポートします。 伴走支援をします 効果検証事業に関するお問い合わせ  令和5年4月中旬頃より募集を開始します。 詳しくは、なごや福祉⽤具プラザホームページ、NAGOYAかいごネット事業所向けページにてご案内します。 なごや福祉⽤具プラザ NAGOYAかいごネット事業所向けページ これまでの取り組み 令和元年度 社会福祉法人なごや福祉施設協会 特別養護老人ホームなごやかハウス三条 HAL®腰タイプ介護・自立支援用 CYBERDYNE㈱  介護動作時の腰部負荷や腰痛発生リスクを低減することを目的とした介護支援用途」と、要介護状態の方が弱った足腰などの身体機能の向上を目的とした「自立支援用途」で使用して頂けます。  検証前から施設の腰部負担軽減の取り組みとしてスライディングボードの積極的に利用されていましたが、夜勤時、中腰姿勢を取りやすい場面においての腰部負担が課題となっており、移乗支援(装着)の介護ロボットを導入したところ、腰部負担の改善が認められました。 令和2年度 医療法人幸世会 介護老人保健施設セントラル内田橋 移乗サポートロボットHug T1-02 ㈱FUJI  ベッドから車椅子への乗り移りやトイレで車椅子から便座への乗り移り介助をサポートします。 ご利用者を前から抱え上げて、幅広い体格の方に対し、コンパクトに移動ができます。  職員の移乗時における身体負担軽減や利用者のトイレでの排泄機会の増加の効果が認められたほか、機器の使用にあたっての課題も見つかり、より効果的な活用に向けての検討を行うことができました。 令和2年度 医療法人純正会 介護老人保健施設太陽 見守りライフ トーテックアメニティ㈱  ベッドから車椅子への乗り移りやトイレで車椅子から便座への乗り移り介助をサポートします。 ご利用者を前から抱え上げて、幅広い体格の方に対し、コンパクトに移動ができます。  転倒・転落のリスクのある利用者の見守り支援機器を導入したところ、危険察知・対応までの時間が短縮され、介護時の心身の負担が軽減につながりました。 行動パターンの把握から未然に事故を防ぐことができるようになり、今後の更なる活用を目指すことになりました。 令和3年度 医療法人純正会 介護老人保健施設太陽 次世代予測型見守りシステムNeos+Care(ネオスケア) ノーリツプレシジョン㈱  転倒事故予防として様々な危険動作の予兆を高精度で検知し、端末で確認ができます。 居室の状況はプライバシーに配慮したシルエット画像。 入居者の状態把握ができることで個別のケアに活かせます。  映像型センサーによるモニタリングで行動把握が行いやすくなり、タイミングのよい介助を行うことができ事故防止につながりました。 また事故の状況を分析することで、残存能力に合った転倒防止策を検討し、安全に配慮した生活環境づくりに活かすことができました。 令和元年度〜4年度 介護ロボット導入効果検証協力事業所 社会福祉法人なごや福祉施設協会 特別養護老人ホームなごやかハウス三条 HAL®腰タイプ介護・自立支援用 医療法人幸世会 介護老人保健施設セントラル内田橋 移乗サポートロボットHugT1-02 社会福祉法人九十九会 特別養護老人ホームユートピアつくも ラクニエ 医療法人純正会 介護老人保健施設太陽 見守りライフ 社会福祉法人華陽会 特別養護老人ホームサービスネットワーク南陽 Neos+Care 医療法人杏林会 介護老人保健施設リハビリパーク黒川 HugL1 介護ロボットの総合相談窓⼝  なごや福祉⽤具プラザでは、「介護ロボット等活⽤推進事業」の⼀つとして、介護ロボットの総合相談窓⼝を開設しています。  介護ロボットを導⼊してみたけどあまり上⼿く活⽤できていない、他の施設の状況はどうなの? 最新の介護ロボットの情報やセミナーを探しているんだけど? 実物を⾒る場所やイベントはないかな? 介護ロボットの導⼊補助⾦はあるの? といったお声に、介護ロボット専⾨相談員がお答えします。 YouTube、メルマガの配信、介護ロボット導⼊活⽤セミナー、⼤規模展⽰会も企画・運営しています。 令和3年度 実績 相談方法 来所 1702件 訪問 46件 電話・メール 88件 その他 134件 分野別相談件数 移乗⽀援 576件 移動⽀援 215件 ⾒守り⽀援 451件 排泄⽀援 472件 ⼊浴⽀援 37件 介護業務⽀援 1件 その他 104件 介護ロボットの総合相談窓⼝  効果検証に採択された協⼒事業所と介護ロボットメーカーの協⼒を得ながら、より現場に即した介護ロボットの導⼊・活⽤・普及を⽬指します。 他の施設の取り組みを知りたい、実際の導⼊・活⽤場⾯をみたい、機器の開発のアドバイスを受けたいなど、使い⼿、作り⼿が⼀緒になって、介護ロボットの普及・啓発にとり組んでいきます。 介護ロボット事業の情報収集は なごや福祉⽤具プラザホームページ 介護ロボット機器⼀覧、イベント情報、これまでの事業報告書など なごや福祉⽤具プラザYouTubeチャンネル 介護ロボット紹介、メーカープレゼンテーション、セミナー動画など

2019.12.5

介護ロボットあいち・なごやフォーラム2019 開催

介護ロボットあいち・なごやフォーラム2019 開催  2019年11月5日、吹上ホール 第1ファッション展示場にて、「介護ロボットあいち・なごやフォーラム2019」を開催しました。 このイベントは、名古屋市総合リハビリテーション事業団が主催するもので、今年度から全国47都道府県で行われている厚生労働省「介護ロボットの普及拠点事業」の愛知県版の介護ロボット地域フォーラムとなります。 なごや福祉用具プラザが進めてきた、介護事業者と介護ロボットメーカーを結びつける活動であり、今回で2回目。 介護ロボットの開発と普及を推進することを目的として開催しています。 昨年は名古屋工業大学をお借りしての開催でしたが、今年度は吹上ホールへ会場を移し、出展数も40社62機種(昨年は27社35機種)と大きくパワーアップ。 より盛大なイベントとなりました。 会場の半分は企業の展示ブースとなっており、実際に介護ロボットを用意し、来場者は実際に見て触ることができるよう準備されています。 最新のロボットを確かめたり、開発者から説明を受けることのできる貴重な機会となり、午前10:00の受付開始と同時にたくさんの来場者が訪れました。 多くの介護ロボット製造メーカーが一堂に会し、実際に触れて体験できる機会となりました  会場は、展示場のほかにシンポジウム会場が設営されており、午前中は出展メーカーからプレゼンテーションが行われました。 1社、10分間と限られた時間にもかかわらず、移乗、排泄、見守り・コミュニケーションといった介護ロボット開発重点分野を中心に、10社のプレゼンテーションが行われました。 各社、開発の意図や特長的な機能やポイントがわかりやすく示され、有意義なものとなりました。  午後からは、名古屋市総合リハビリテーション事業団副理事長 山田茂夫により開会が宣言され、シンポジウムが開かれました。 シンポジウムは3部構成で、始めに行政からの説明として、テクノエイド協会企画部 部長 五島清国氏、自治体の取り組みとして、愛知県福祉局高齢福祉課 介護保険指定・指導グループ主任 長谷川聖氏、名古屋市健康福祉局高齢福祉部介護保険課主幹 玉井良司氏、のお三方にお話しいただきました。 五島氏からは、厚生労働省で用いられているデータなどを解説していただき、労働人口減少による介護人材の不足、介護ロボットが必要とされている背景や必要な介護ロボット、普及に必要となるニーズとシーズについて、今年度の取り組みと最新の導入支援状況など、豊富なデータを使って詳細に説明をいただきました。 長谷川氏からは、愛知県の介護ロボット導入支援事業費補助金について、玉井氏からは名古屋市の介護ロボット等活用推進事業について、お話しいただきました。 愛知県、名古屋市ともに、介護ロボット普及に向け行政が熱を入れて推進していることを強く印象付ける内容で、具体的に補助金を支給した事例の紹介や、介護ロボットを導入するためになごや福祉用具プラザと協力して行われている事業などを紹介しました。 行政の取り組みついては、出展ブースの企業の方々からも大きな関心を集め、熱心に聞いている姿が印象的でした。 。  シンポジウム第2部は、介護ロボットのシーズ・ニーズ連携協調協議会愛知県委員長 稲垣毅氏から愛知県協議会の事例報告、(株)日刊工業新聞社総合事業局業務推進部 須藤俊氏から介護ロボットの試用貸出について説明がありました。 シーズ・ニーズ連携協調協議会からは、その役割とメンバー、これまで行われた内容を紹介し、実例として離れた場所から歩行者のそばまで自動走行するリョーエイ株式会社の「ロボスネイルOVER」の試作につながったことなどを説明しました。 。  第3部は、介護ロボットの効果的導入・利活用促進につながる「共創」の事例として、実際に介護ロボットを数多く取り入れている高齢者総合福祉施設ひうな荘リハビリ部長 森山由香氏、離床アシストロボット リショーネPlusの開発についてパナソニック(株)ライフソリューション社 ロボット・リハビリ事業開発部長 河上日出生氏、SIXPAD FootFitの利活用について(株)MTG Wellnessブランド本部 川出周平氏、(株)WAN STYLE 比嘉浩司氏、なごや福祉施設協会 デイサービスセンター大金 河田倫宏氏に、ロボット導入の実例とそこからわかった活用方法などを紹介していただきました。 それぞれが、介護ロボットを実際に利用者に使ってもらうことで得られた知見が豊富で、非常に内容の濃いお話でした。 ことに、ひうな荘での「ロボットが自立支援のためではなく、行動や心を抑制するための機器となっていた」と反省し、コミュニケーション技術を導入し、不安を取り除き利用者がやりたいことが実現できる場にするためにロボットを活用するという介護ロボット活用の目的の再定義は、今後、ロボットの導入を考える上で非常に参考になる事例と思われました。 。  最後は、総合リハビリテーションセンター長 山田和雄よりお礼の挨拶が述べられ、シンポジウムは閉会となりました。 今後とも、名古屋市総合リハビリテーション事業団、なごや福祉用具プラザでは、介護ロボットの導入と利活用の促進に取り組んでまいります。 さまざまな介護ロボットの分野から、メーカーのプレゼンテーションが行われました シンポジウムでは各担当分野から、行政の取り組み・介護ロボットの試用貸出・ロボット導入の実例・活用方法などが紹介されました 展示された機器の一部をご紹介 マッスルスーツEvery  介護や農作業など働く現場において、腰への負担軽減やちょっとした力仕事のサポートを行います。 手動で空気を圧縮し、人工筋肉によって25.5kgf(100Nm)の補助力を発揮。 本体重量3.8kgは現行モデルマッスルスーツedgeより0.5kg軽量です。 防塵・防水仕様で屋外作業や入浴介助で活用できます。 HugT1-02  (HugL1と比べて)大きな体格の人にも対応できる高さ調整機能があり、より自然な立ち上がり動作をアシストしながらのサポートが可能。 本体カバーの一部を鉄製から樹脂製に変更し、従来機より30kg軽量化しました。 耐荷重は100kg。 介護者の腰痛負担軽減につながります。 スマイビS  目・口・首が動き、本当の赤ちゃんの声を500種類内蔵、抱っこしやすい形。 内蔵マイクと加速度センサーで感情を豊かに表現します。 従来品のスマイビよりスイッチを改良しました。 介護抵抗のある方とのコミュニケーションツール、癒し効果の実績があります。 i-PAL  前面サポートタイプの移乗ロボット。 スリング不要でスピーディに、女性や高齢者でも簡単に使用できます。 自然な立ち上がり動作とパワーアシストで抱き上げて移乗することができます。 Tecpo  電動アシスト歩行車。 小回りの利く歩行車リトルターンに自動速度調整(重い荷物を積んで上り坂のアシスト、下り坂の自動減速)、横断勾配も直進しやすい独立3輪駆動で片流れ抑制、グリップから手が離れると自動ブレーキ機能などが搭載されています。 介護保険福祉用具貸与対象品。 声かけくん  介護支援機器「声かけくん」は、あらかじめ録音した身近な方の声を、設定した時間に再生することで、薬の飲み忘れ防止やデイサービスの予告など、物忘れが多くなってきた高齢者の自立生活を支援します。 介護ロボットあいち・なごやフォーラム2019 出展メーカー・機器 重点分野 商品名 出展者 移乗(装着) マッスルスーツEvery 株式会社イノフィス スマートスーツ 株式会社スマートサポート HAL 介護支援用 CYBERDYNE株式会社 移乗(非装着) 移乗サポートロボット Hug L1 株式会社FUJI 移乗サポートロボットT1-02 リショーネPlus パナソニックエイジフリー株式会社 SASUKE マッスル株式会社 介護用ロボット i-PAL 株式会社今仙技術研究所 移動(屋外) 歩行支援機 ACSIVE 右・左 株式会社今仙技術研究所 ロボットアシストウォーカー RT.1・RT.2 RT.ワークス株式会社 歩行支援ロボット Tecpo 株式会社シンテックホズミ 歩行車 リトルターン 電動アシスト付 アロン化成株式会社 排泄(排泄物処理) 水洗ポータブルトイレ キューレット アロン化成株式会社 家具調トイレ セレクトR 自動ラップ ラップポン・ブリオ 日本セイフティー株式会社 ラップポン・エール2 自動排泄処理装置 キュラコ 株式会社ウィズ 水洗式ポータブルトイレ「流せるポータくん3号」 株式会社アム 排泄(トイレ誘導) DFree トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社 見守り・コミュニケーション(施設) シルエット見守りセンサ WOS-114N キング通信工業株式会社 施設向けみまもりシステム 株式会社エイビス バイタルセンサー 見守りロボット「眠りSCAN」 パラマウントベッド株式会社 センサー付ベッド「エスパシア」 予測型見守りシステム「Neos+Care(ネオスケア)」 ノーリツプレシジョン株式会社 SensingWave 介護・睡眠見守りシステム 凸版印刷株式会社 見守り支援ロボット aams 株式会社バイオシルバー ケアサポートソリューション コニカミノルタQOLソリューションズ株式会社 見守り・コミュニケーション(在宅) 在宅向けみまもりシステム 株式会社エイビス GPS内蔵可能靴 うららか GPSウォーク 株式会社トレイル GPS機器 見守りケアシステムM-2 フランスベッド株式会社 SAN フラワー見守りシステム 加藤電機株式会社 Qoobo(クッション型セラピーロボット) ユカイ工学株式会社 BOCCO(コミュニケーションロボット) 見守り・コミュニケーション(生活支援) PALRO ビジネスシリーズ 高齢者福祉施設向けモデルIII 富士ソフト株式会社 会話型ロボット「おしらせハチくん」・「おしらせハリくん」 群馬電機株式会社 入浴支援 ナノミストバスべッドタイプ 株式会社アイン ナノミストバスヘッドスパ ピュアット 株式会社金星 重点分野以外 株式会社WHILL/フランスベッド株式会社 WHILL フランスベッド株式会社 自動寝返り支援ベッド FB-640N Carbonhand 自立支援用 株式会社エスケーエレクトロニクス 電気刺激装置 WILMO 免荷リフトPOPO 株式会社モリトー 声かけくん・声かけくんプラス 株式会社第一システムエンジニアリング お手伝い型ヒューマノイドロボット 丸文株式会社 服薬支援システム服やっくん 株式会社ノアコンツェル モバイル端末・パソコン ロボスネイルOVER リョーエイ株式会社 ヒューマノイドロボットNAO ダイコク電機株式会社 あいちサービスロボット実用化支援センター 公益財団法人名古屋産業振興公社 オムツセンサー 朝日産業株式会社 木製車いす 株式会社亘陽 iWakka 名古屋工業大学 森田研究室 なごや福祉用具プラザ メンタルコミットロボット パロ 社会福祉法人名古屋市総合リハビリテーション事業団 なごや福祉用具プラザ 夢の子ユメル、夢の子ネルル スマイビS 株式会社東郷製作所 SIXPAD FootFit 株式会社MTG

2018.3.19

自助具(練習用リーチャー)の製作

自助具(練習用リーチャー)の製作  この方はリハビリセンターに入院中で、前にかがむことができないため、作業療法科にあった自助具(リーチャー)を使って靴を履く練習をしておられました。 作業療法科からこのリーチャーが購入できないかとプラザに問い合わせがあり、調べたところ廃番になっていて入手できないことがわかりました。 ご本人からは練習で使っているリーチャーと同じくらいの長さでもう少し太く軽いほうがよいとの希望があり、以下の材料でリーチャーを作ることにしました。 材料リスト 釣竿 1本 アルミ丸棒16mmφ×60mm 1本 先端用針金3mmφ×100mm 2本 ひも 1本 材料費は1,000円程度 作り方  釣竿を100cmの長さに切ります。 持ち手側にはぶら下げられるように穴を開けてひもを通します。 先にはアルミ丸棒に2個穴を開け、そこへ針金をさして曲げて形を整えます。 釣竿の先端へアルミ丸棒を挿入して接着剤で固定します。 工夫した点と使い方  当初、ご本人からは強度を考えてアルミパイプでリーチャーを作ってほしいと言われたので、19mmφ×90cmで試作しましたが、重量が190gもあり、練習で使っていたリーチャーの倍の重さでした。 これでは重すぎるとのことで、材料自体を見直し、長くて軽い素材として釣竿を見つけ、これを使用したところ、100cmでも75gと軽量に作ることができました。 練習用リーチャー(約100gで柄が細い) 製作したリーチャー。 手前が釣竿で製作したもの(75g)、奥がアルミパイプの試作品(190g) なごや福祉用具プラザでは福祉用具の製作・改造を通じて、ご本人やご家族等の生活を豊かにするお手伝いをします。 お気軽にご相談ください。

2017.11.6

エレベーターの押しボタン用の自助具の製作

エレベーターの押しボタン用の自助具の製作  この事業所の施工業者は車いすの方でもエレベータのボタンを押せるように、ある程度低い位置にボタンを設置されたのですが、事業所職員から『手が上がらず、自分でエレベータのボタンを押せない人がいるので、ひもを引く形で押せるようにできないだろうか。 』とプラザに相談がありました。 そこで、この押しボタン用の自助具を作ることにしました。 材料リスト アクリル板、合板及びアルミ板 適量 プーリー(工作用パーツ) 4個 ゴムローラー、ゴムボール、リング 各1個 引張バネスプリング8mmφ×20mm 1本 スライドレール(机引き出し用) 1本 その他ネジ、金属部品など   材料費は1台で3,000円程度 作り方  スライドレールの一端にゴムローラーを固定し、もう一端に引張バネスプリングを取り付けます。 アクリル板を曲げ加工して、全体にカバーとして取り付けます。 ひもが通るところにはプーリーを付け、その動きがスムーズになるようにし、ひもの一端にはゴムボールとリングを付けて引きやすくします。 工夫した点と使い方  机の引き出しに使われているスライドレールと引張バネスプリングを使って、ひもを引いてスライドレールが伸縮する方法を考えました。  ボタンを押す代わりにゴムローラーを用い、ひもを引くとそれが転がりながら上に動いてボタンを押さえるよう、スライドレールの位置・角度を決めるのに大変苦労しました。 また共用で使うため、ボタンを押す方もいるので、押しにくくならないように自助具の配置にも気を遣いました。 エレベータ概観(押しボタン下に自助具を設置した様子) ボタンを押すための伸縮機構 なごや福祉用具プラザでは福祉用具の製作・改造を通じて、ご本人やご家族等の生活を豊かにするお手伝いをします。 お気軽にご相談ください。

2016.3.15

防水カバー付きクッションの製作

防水カバー付きクッションの製作  頸髄損傷の男性から入浴時のクッションについてご相談がありました。 これまでシャワーキャリーにウレタンクッションを載せてその上に座って身体をヘルパーに洗ってもらっていましたが、そのクッションがへたってきてしまい、完全に乾くことがなかったためカビも発生したとのことでした。 そこで防水カバー付きのクッションを作ることにしました。 以下の材料で作ることができます。 材料リスト 防水生地 適量 ファスナー 2本 均一ウレタン 400×400×75mm 1枚 材料費は1個6,000円程度 作り方  ウレタンの中央あたりに穴を開けます。 穴は円錐上で上側が小さく、下側を大きくします。 この形で防水カバーを掛けます。 このカバーは脱着できるように、外周と内周の穴部分にファスナーを取り付けます。 工夫した点と使い方  ウレタンの穴は上側と下側で大きさが違っています。 これは本人が入浴前に排泄を行うのにヘルパーから摘便をしてもらっているので、座面下からの視認性を高めるために下側の穴が大きくなっています。 今回、市販品もなかったことから防水カバー付きのクッションを製作しましたが、穴の開いたクッションにカバーをかけること及び、その脱着を容易にすることに大変苦労しました。 クッション外観(カバーをズラした様子) シャワーキャリーに載せた様子 なごや福祉用具プラザでは福祉用具の製作・改造を通じて、ご本人やご家族等の生活を豊かにするお手伝いをします。 お気軽にご相談ください。

2015.11.15

爪切り台の製作

爪切り台の製作  リウマチのある女性から爪切りについてのご相談がありました。 これまで爪を自分で切ることはなく、介助者に切ってもらっていたそうです。 しかし「気兼ねなく、自分でやりたい。 」と、ご本人が使える爪切りを探していたとのことです。 プラザにはボランティアさんの製作見本で台付き爪切りや片手爪切りがあります。 それらをご本人に試していただきましたが、台が高かったり、障害で指がなかなかまっすぐに伸びないため、すべての指の爪をうまく切ることができませんでした。 「指ごとに爪切りの位置を変えれば、うまく切れるかもしれない。 」とのご本人の発言から、まず台を低くし、爪切りの刃先が円弧状に回転して切る位置が変わる爪切りを作ることにしました。 材料リスト アクリル板 適量 木材 適量 爪切り 1本 ネジ 2本 調整用ツマミ 2本 材料費は1個700円程度 作り方  ネジ及び調整用ツマミ部分と縁を残して、台座の木材裏面を削り出します。 アクリル板を半円にカットし、調整ツマミが通る円弧状の穴を開けます。 爪切りは延長の柄を付けてネジで半円のアクリル板に固定し、台座に調整用ツマミを取り付けます。 工夫した点と使い方  当初、本人から重くて持てないと言われたため、裏面を削り出して爪切り全体を軽くしました。 また、ふちを残すことで、ご本人が持ちやすく指をかけやすくなるよう工夫をしました。 使い方は、左右のツマミをゆるめてから半円状のアクリル板をずらし、回転角度は左右30度ずつ振ることができるので、位置を決めて調整ツマミで固定し、爪を刃先へ持っていき、柄を押して切ります。 爪切り概観 裏面の様子 なごや福祉用具プラザでは福祉用具の製作・改造を通じて、ご本人やご家族等の生活を豊かにするお手伝いをします。 お気軽にご相談ください。

2015.7.15

入浴カランへのレバーの取付

入浴カランへのレバーの取付  障害のある方が多数入所する施設の男性職員から、共同浴室改装による入浴カランについてのご相談がありました。 これまでカランは蛇口式でしたが、新しいものは筒状で、ひねって回す動作によって水やお湯が出るタイプだそうです。 入所している方には手の不自由な方もおられ、このタイプでは操作が難しいので、レバー式にして操作しやすくしてほしいとの要望がありました。 そこで、後付けして固定でき、カランを回しやすくするレバーを作ることにしました。 材料リスト アクリル板 適量 ステンレス製ネジ 4本 材料費は1個400円程度 作り方  カランの短いレバーをアクリル板で両側から挟み込みします。 そこへ4か所に穴を開けてネジを挿入し、ナット閉めして固定します。 工夫した点と使い方  男性職員から、まずは1個作ってほしいと依頼されましたが、使い勝手が良かったとのことで、「あと4個作ってほしい。 入所者にわかりやすくするため、すべて違う色で作ってほしい」と追加依頼があり、合計5個、5色で製作しました。 またレバーは手全体での操作だけではなく、指をかけて操作もできるように手前に直径20mmの穴を開けました。 なお、「プラザで作ってもらったレバーは入所者に好評で、カランが操作しやすくなった」との感想をいただきました。 入浴カランにレバーを取り付けた様子 5色のレバー なごや福祉用具プラザでは福祉用具の製作・改造を通じて、ご本人やご家族等の生活を豊かにするお手伝いをします。 お気軽にご相談ください。

2015.3.15

パソコンの操作スイッチ(オペレートナビ利用)

パソコンの操作スイッチ(オペレートナビ利用)  60代の脳性まひの男性からパソコンの操作スイッチ(オペレートナビ利用)についてご相談がありました。 このスイッチは10年以上、修理しながら使い続けているそうです。 ご本人から今後、完全に壊れてしまわないか不安なので、同じスイッチを作ってほしいと要望がありました。 そこで3Dプリンタを使ってスイッチを作ることにしました。 材料リスト プラスチック 適量 押しボタンスイッチ 1個 ケーブル線1m 1本 3.5mmφオスピンジャック 1本 材料費は900円程度 作り方  ご本人から操作スイッチをお借りして3Dスキャナで原型データを読み込みます。 そのデータを元に3Dプリンタで成形します。 そこへ押しボタンスイッチを埋め込み、ケーブル線とピンジャックを取り付けます。 工夫した点と使い方  握りが同じなので、使いやすくて安心しました。 今後は、プラザで作ってもらったスイッチを使い、既存スイッチは予備として保管しておきます。 ご本人の使っているスイッチ 3Dプリンタで新たに製作したスイッチ なごや福祉用具プラザでは福祉用具の製作・改造を通じて、ご本人やご家族等の生活を豊かにするお手伝いをします。 お気軽にご相談ください。

2014.11.15

パジャマのファスナーを強度のあるものに交換

パジャマのファスナーを強度のあるものに交換  プラザ利用者のご家族からの相談で、ご家族の生活が安定した例を紹介します。  ご家族の方から本人の着ているパジャマについてのご相談がありました。 洗い替えも含めた3着のパジャマのうちの1着がファスナーの強度が弱く、認知症のある本人が強引に両手で引っ張り外してしまう。 本人がファスナーを外せないように、強度のあるファスナーに交換してほしいと要望されました。 材料リスト ファスナー(ピンク色)100cm程度 2本 材料費は400円程度 作り方  既存の脚部と体幹部にあるファスナー(白色、灰色)を外して、生地と同じピンク色のファスナーを縫い付けました。 工夫した点と使い方  本人は自身でのパジャマの着脱意思が強くあるため、ファスナーを引っ張り外すのではないかと考えました。 そこで脚部と体幹部にあったファスナーを現在のものよりも強度を上げて外れないようにするだけではなく、見栄えがよくなるようにパジャマの生地と同色のファスナーに交換しました。  ご家族は、パジャマのファスナーが外れなくなったと喜んでおられました。 ファスナー交換前 ファスナー交換後 なごや福祉用具プラザでは福祉用具の製作・改造を通じて、ご本人やご家族等の生活を豊かにするお手伝いをします。 お気軽にご相談ください。

2022.7.14

福祉・医療・健康の総合展 ウェルフェア2022 開催

福祉・医療・健康の総合展 ウェルフェア2022 開催 26日には河村たかし名古屋市長が会場を視察に訪れました。 主催 名古屋国際見本市委員会 (公財)名古屋産業振興公社 (社福)名古屋市総合リハビリテーション事業団  2022年5月26日(木)〜28日(土)の3日間、吹上ホールで「ウェルフェア2022」が開催されました。 「ウェルフェア」は、これまで名古屋市で22回開催実績のある福祉・医療・健康に関する総合展です。  《住み慣れた街でいつまでも自分らしい暮らしを》をスローガンに、『地域包括ケアシステム』の深化・推進を啓発していく場としてリニューアルされ、3日間を通じて9,750名が来場されました。 展示  なごや福祉用具プラザのブースでは、年齢や障害の有無にかかわらず、その人らしい暮らしを応援するために様々な福祉用具を展示しました。 約130点の福祉用具をご紹介し、ブースに足を運んでくださった方からたくさんのご相談をいただきました。 排せつケア相談支援事業コーナー 介護ロボットコーナー 車いす・歩行器コーナー 入浴関連用具コーナー 自助具製作コーナー 被服ボランティア紹介・相談コーナー ICTボランティア、パソコン・スマホ相談コーナー パラスポーツの紹介  なごや福祉用具プラザでは、スポーツを楽しむための道具の工夫・調整を通して、障害のある方のスポーツ参加を支援しています。 2026年に第5回アジアパラ競技大会が愛知・名古屋で開催されることもあり、パラスポーツの紹介コーナーを設けました。 名古屋市障害者スポーツセンターと連携して競走競技用およびバスケットボール用車いすを展示し、たくさんの方に試乗体験していただきました。 介護ロボット導入・活用セミナー  26日(木)、27日(金)には「介護ロボット導入・活用セミナー」が開催されました。 26日には移乗支援機器、27日には見守り支援機器をテーマに、機器紹介、導入事例紹介と介護ロボット企画展会場での展示・体験会が行われました。 5月26日 移乗支援機器の紹介、導入事例紹介・体験会 介護ロボット等活用推進事業の紹介・介護ロボットの導入視点の解説 なごや福祉用具プラザ 長尾美幸 移乗支援機器の紹介「HugT1-02」 株式会社FUJI 中根伸行氏 移乗支援機器の導入事例紹介 R2年度介護ロボット導入効果検証協力事業所 医療法人幸世会セントラル内田橋 森智之氏 5月27日 見守り支援機器の紹介、導入事例紹介・体験会 介護ロボット等活用推進事業の紹介・介護ロボットの導入視点の解説 なごや福祉用具プラザ 長尾美幸 見守り支援機器の紹介「Neos+Care(ネオスケア)」 株式会社ノーリツプレジジョン 宝溝誠治氏 見守り支援機器の導入事例紹介 R3年度介護ロボット導入効果検証協力事業所 社会福祉法人華陽会 特別養護老人ホーム サービスネットワーク南陽 山室薫氏 介護ロボット企画展での体験会の様子