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お悩み相談

2024.3.22

プラザお困りごと解決ノート【玄関の段差についてのお悩み】

なごや福祉用具プラザにて、ご利用者の皆さまからいただくご相談の一例を紹介します。 玄関の段差についてのお悩み  プラザへ来所される方からの相談で多いもののひとつに「玄関の段差を解消する方法」についての内容があります。  そこで今回は、体⼒や筋⼒の低下、病気やケガにより思うように動くことが難しくなっても、安全・快適に過ごすための住宅改修や福祉用具をご紹介します。 ⼿すりをつける 介護保険住宅改修対象 工事で設置するタイプ 介護保険福祉⽤具レンタル対象 置くだけで設置できるタイプ 豆知識 ⼿すりの⾼さは、本⼈の⽴位姿勢時の⼿⾸の⾼さになることを目安に設定してください。 段差解消機の設置 介護保険福祉⽤具レンタル対象 垂直移動で段差を解消 スロープをつける 介護保険住宅改修対象 工事で設置するタイプ 介護保険福祉⽤具レンタル対象 持ち運びのできる簡易型 豆知識 スロープの勾配(傾き)は、介助して昇降する場合は1/8以下にする必要があり、自走する場合は1/15以下にすることが望ましいです。 階段昇降機の設置 椅子式 椅子型の昇降機に座るタイプ 車椅子用 車椅子に乗ったまま移動できるタイプ 介護保険福祉⽤具レンタル対象 可搬型 持ち運びができるタイプ お困りになられている状況に応じて、個別に対応する建築⼠・作業療法⼠の専⾨相談も行っています。まずはお気軽にお問い合わせください。

2023.11.22

プラザお困りごと解決ノート[靴選びのお悩み/排せつのお悩み]

 なごや福祉用具プラザでは、ご利用者の皆さまからさまざまなご相談をいただいています。今回は、そうしたご相談の一例を紹介いたします。 靴選びのお悩み  プラザへ来所される方からの相談で、どのような靴を選んだらよいかと尋ねられることがあります。  靴のサイズが適切でない、目的とは異なる靴を選ぶと、つまずきや転倒の危険性が高まる、靴擦れ等の足のトラブルの原因になるなどの不具合が起こりやすくなります。  そこで様々な機能を持った靴のご紹介や、目的別の選び方、靴のサイズのポイントをご紹介します。 靴を選ぶためにまず考えたいこと  靴屋さんなどでは、サイズを合わせることはもちろん、歩きやすい靴、おしゃれやアウトドア用など、目的や用途に合わせて選ぶことが多いと思います。例えば、山登りをするのにハイヒールを選ばれる方はいないですね。  福祉用具としての靴も基本的には同じ考え方で、靴にはさまざまな種類がありますが、まずどんな時に使用するのか、どんな機能を必要とするのかを検討していきます。 どんな時に使用するのか など 外出用 運動用 室内での移動用 足の保護、保温用(室内用) どんな機能を必要とするのか【機能別の特徴(例)】 保護・保温 柔らかく、温かいものが多い(主に室内履きで使用される) 靴裏も柔らかいことが多く、歩行には向かないものが多い 足の変形・変化に対応 中敷きの工夫がされている 伸縮性のある生地が使われている 面ファスナーなどで調整しやすい 転倒防止・歩きやすい つま先部分が上がってつまずきにくい 足首の安定性を高めるため、かかとがしっかりしている 甲の部分がしっかりおおわれている 紐や面ファスナーで調整しやすいものがある 装具の上から履くことができる 開口部分が大きく開けられる 靴の幅が広い 面ファスナーで調整できる サイズ合わせについて  目的や用途に合った靴を選ぶことができたら、履く人の足に合ったサイズを検討します。  歩行を目的として靴を選んだ場合、できれば立った状態で足の長さ(足長)と足の幅(ワイズ)を測り、それを目安にサイズを選びます。  両足に履いて実際に歩いてみることが望ましく、以下の〜を確認します。 ❶ ❺ つま先に10~15㎜程度の余裕があること ❶ 足の指が動かせること ❷ 足の付け根やつま先に圧迫感や痛みがないこと ❸ 足のかかとと靴のかかとがあっていること ❹ 足が靴の中で遊んでいないこと(大きすぎないこと) ❺ 靴の履き方 靴の中に足を入れます。かかとを踏みつけると足首の安定性が落ちてしまうので、 靴ベラを使用したりして、踏みつけないように工夫します。 ❶ かかとを合わせる(つま先を上に向けてかかとでトンと床をたたく)。 ❷ 紐や面ファスナーでしっかりと甲の部分を止める。 ❸ 立ってみて少し足踏みをして不具合がないか確かめる。 ❹ 相談員の独り言  家に上がるときに靴を脱ぐという習慣や草履や下駄の文化的背景の中で、きちんと靴を履くことに対して無頓着な部分が日本人には多い気がします。今でもご自身のサイズをきちんと測ったことのない人が多く、靴の着脱のしやすさや見た目などで選択しがちです。  体のどこかに不調があるときにこそ、正しい靴のサイズで目的・用途に合った靴を選択することで歩きやすく安全に移動できる場合があります。  適した靴を一緒に考え、プラザに相談に来てよかったと思っていただけることに喜びを感じます。日々笑顔で皆様の来館やご相談をお待ちしたいと思います。 排せつのお悩み  みなさんも、外出先でトイレに行きたくなったが、トイレが見つからず我慢して、ギリギリ何とか間に合った…!という経験を一度はしたことがあると思います。  これは「トイレが間に合った」例ですが、「トイレが間に合わなくなった」という相談をよくお受けします。ひとくちに「間に合わない」といっても、詳しくお聞きすると、困っている内容はさまざまです。  そこで、排尿のお困りごとの相談例と、その対策についてご紹介します。 認知症や目の見えづらさなどにより、トイレの場所がどこかわからない 相談例❶  実はトイレの表示自体が、その方にとってわかりにくい場合があります。  人型のマークやWCなどの表示がトイレだと認識しづらい方には、大きな紙に大きな文字で「便所」と書いて貼り、矢印で誘導してみたら、トイレにたどり着けるようになった例があります。また、トイレのイラストや写真が表示されていると認識しやすいという方もいます。  廊下などが暗いことでトイレの場所がわかりにくくなる場合もありますので、足元への照明設置、蛍光シールでの誘導、トイレまでの通路は電気をつけたままにしておくなどの対応でスムーズにたどり着ける場合もあるようです。 筋力低下や運動機能の低下により、立ち上がりや歩行に時間がかかり間に合わない 相談例❷  室内にあるローテーブルやテレビ、ドアノブなどにつかまって立ち上がったり、手すりのない壁を伝って歩く場合があります。いずれも不安定なためにかえって動くのに時間がかかったり、転倒の危険性が高くなります。  その方の身体状況や住宅事情を考慮する必要がありますが、立ち上がり用に置き型の手すりを置く、移動時は家の中でも杖や歩行器を使う、廊下に手すりをつけるといったご提案をします。 トイレ内でズボンなどを脱いでいる間に尿が出てしまう 相談例❸  トイレ内での衣類の着脱に時間がかかる場合、衣類の工夫もひとつです。  普段からボタンやファスナーのあるズボンにベルトを締めている方には、ベルトを外してみる、ウエストをゴム製のものにしてみる、裏地がサテンのようになめらかな素材のズボンをはいてみる、といったご提案をします。  また、衣類の工夫とは異なりますが、トイレに到着してから排せつまでの工程を短縮するという点では、トイレの扉を出入りしやすくする、トイレのフタを開けておく、スリッパを履かないなどもひとつの方法です。 尿意を感じると我慢できない、トイレのことを考えただけで尿が出てしまう 相談例❹  ❶~❸のような生活上の工夫だけでは対応が難しい❹のようなの症状を『切迫性尿失禁』といいますが、早めに泌尿器科などの専門医への相談をお勧めしています。  実際の排尿状況を知るために3日ほど、排尿の時間や回数、水分摂取状況を記録した「排尿日誌」を受診時にご持参ください。診断の参考になります。 相談員の独り言  このように、排せつのお困りごとは人それぞれ、対策もさまざまです。プラザでは、状況に応じて、どのような工夫ができるかを相談者と一緒に考えてご提案しています。  排せつの相談は恥ずかしくて気が進まないなぁという方は、来所の他に電話での相談もできます。どうぞお気軽にご相談ください。

2021.11.12

電話・来所でのご相談「排せつの悩みについて」

なごや福祉用具プラザでは、ご利用者の皆さまからさまざまなご相談をいただいています。 今回は、そうしたご相談の一例を紹介いたします。 電話・来所でのご相談 排せつの悩みについて  相談者のAさんは60代男性。 90歳になる在宅療養中のお父様の尿もれに困っていらっしゃいました。 Aさんはお困りごと解決のヒントを求めて、なごや福祉用具プラザの「家族介護者教室」に参加されましたが、その後も困りごとがまだ解決しないということで、あらためて電話でのご相談がありました。 電話で相談支援 おむつから尿モレがある場合、①【サイズ 】②【つけ方 】③【相性・吸収量 】をチェック!  排せつ関連のご相談では、ご本人の身体状況、排せつの状態、使用している下着やおむつの種類、環境、介護の状況などをお聞きします。  お父様は小柄な方でしたがお腹が出た体形のため、Lサイズの紙パンツと尿取りパッド1枚を重ねて使用されていました。 また、聞き取りから、夜間に不穏があり大きな声を出したり身体を小刻みに動かすことが多かった日は、尿モレがひどく衣類やシーツまで汚していることがわかりました。  おむつから尿モレがある原因は、サイズ間違いとつけ方の間違い、そして吸収量の間違いから起こることがほとんどです。 そこで、次のようなアドバイスをしました。 ❶ 紙パンツのサイズはウエストで選ぶ  Aさんは、楽にはけると思いLサイズの紙パンツを利用していましたが、お父様の脚周りは細くすき間ができていて、これがモレの原因になっていました。 サイズごとのウエストの対象範囲がメーカーによって異なるので注意が必要ですが、お父様はMサイズで十分でした。 ❷ 紙パンツを正しく履けていますか? 尿取りパッドが紙パンツからはみ出ていないか ギャザーをつぶしていないか パンツ内で尿取りパッドがよれていないか 尿取りパッドの吸収体が尿道口から離れていないか(すき間はないか) ❸ おむつ(紙パンツや尿取りパッド)の相性、吸収量と実際の尿量はあっていますか?  市販のおむつのパッケージには、吸収量が、「〇回吸収」と書いてあります。 1回分は150ccで計算されているものがほとんどですが、Aさんが購入されていたものは8回吸収(1200cc)の尿取りパッドでした。 Aさんはどんな商品を選べばよいのかわからず、吸収量の大きいものを使用すればモレないだろうと考えて購入されていたようですが、このパッドは紙パンツとは違うメーカーのもので、一緒に使うにはあまり相性がよくなく、その結果として、身体を動かすうちに紙パンツの中でパッドがよれてモレの原因になったと思われます。 来所で相談支援 「おむつに色々な種類があることを知らなかったです。 」  なごや福祉用具プラザではいろいろなサイズ・吸収量・機能に特徴のあるおむつを各メーカーよりお預かりしているので、使う方の状況に応じて試供品をお渡しできることをお伝えしました。 Aさんは「どんなものがあるのか実際に見てみたいです」と仰ったので来所いただくことになりました。  たくさんあるおむつの中から、お父様には 尿取りパッドを使用しなくても紙パンツ1枚が高吸収なもの 脚回りがやせている方にもフィットしやすい1分丈のもの すき間を埋める両面吸収タイプ の3種類をご紹介し、試供品としてお渡ししました。 その後 「紙パンツから尿がもれることはほとんどなくなり介護が楽になりました。 」  後日、Aさんから「高吸収な紙パンツ1枚に変更することで、尿がもれることがほとんどなくなり介護が楽になりました」と経過の報告がありました。 Aさんは「介護度が高くなると様々な介護サービスを受けられますが、排せつのしくみやおむつの選び方、あて方を教えてくれる人はいませんでした。 いくつか試すべき方法を提案してもらえて参考になりました。 困ったときに、また相談したいです。 」と何度もお礼を言われ、私たちプラザ職員もとても嬉しく思いました。  お困りの状況を伺ってさまざまな試供品を試すことで解決策を見いだせることもあります。 まずはお気軽にお声掛けください。 おむつ:テープ式、パンツ式、尿取りパッド等の総称として使用しています。 電話・来所でのご相談 排せつの悩みについて 電話・オンラインを活用した福祉用具のご相談 書きやすいよう握り方をサポートする用具

2021.11.12

電話・オンラインを活用した福祉用具のご相談「書きやすいよう握り方をサポートする用具」

なごや福祉用具プラザでは、ご利用者の皆さまからさまざまなご相談をいただいています。 今回は、そうしたご相談の一例を紹介いたします。 電話・オンラインを活用した福祉用具のご相談 書きやすいよう握り方をサポートする用具  Bさんは病気の影響で手指が曲がったまま動かしにくくなってきているそうです。 「筆記具を握る力が思うように入らず、うまく字が書けません。 書きやすいよう握り方をサポートする用具を探しているのですが、コロナ禍なのでプラザに行かないでも相談に乗ってもらえますか?」とのお電話がありました。 オンラインで相談支援  まずは、なごや福祉用具プラザホームページの「福祉用具検索」をご案内しました。 商品画像や仕様などをご紹介していますが、電話と商品画像だけでご相談者に合うか否かを判断することがむずかしい状況でした。 そこで、オンライン(今回はZoomを使用)での相談支援をおこなうことにしました。  オンライン相談では、手指の動きのスムーズさや動かせる範囲をみせていただき、実際に字を書いてもらうことでご相談者の状態を把握しました。 展示品や自助具ボランティアが作成した筆記用自助具の中で合いそうなものをご紹介しながら、一緒に検討を進めました。 商品によっては一方向からの静止画像のみではイメージが付きにくいため、ご相談者にリクエストしてもらいながら、持ち手がどのような形状か、握り具合はどうかなど、職員が実際に動かしているところを色々な角度から確認していただきました。  また、画面を共有してインターネットで探した商品もご紹介しながら、展示品以外の商品についてもご案内させていただくことができました。 その後  後日、Bさんから、「紹介された商品を購入したら、字が書きやすくなりました」とのご連絡をいただきました。 こちらから福祉用具検索ができます 福祉用具のオンライン相談を希望される方は、お気軽になごや福祉用具プラザまでご連絡ください 電話・来所でのご相談 排せつの悩みについて 電話・オンラインを活用した福祉用具のご相談 書きやすいよう握り方をサポートする用具

2019.7.12

プラザお困り解決ノート「杖に関する疑問、お困りごとをまとめて解決」

なごや福祉用具プラザでは介護に関心のある一般市民の方や要介護高齢者のご家族を対象に、介護予防及び介護の知識や技術の向上を図る講座“介護者教室”を開催しています。 会場ではさまざまなお問い合わせやご相談をいただきますが、ここでは比較的たくさんご相談いただく事例を紹介します。  読者の皆さんの参考にしていただくのはもちろん、「こんな事も相談していいんだ」と気軽な気持ちでプラザにお越しいただければと思います。 「息子から杖をプレゼントされたけど使った方がいいですか?」  地域介護者教室で杖に関する相談を受けました。 ほかにも「杖は身近な用具ですが、どんな人が使うのですか?」「歩くと膝が痛みます。 杖を持った方がいいですか? 福祉用具を使うと痛みが軽減できますか?」等々、杖に関しては多くのお問い合わせをいただきます。  そこで今回は、杖を使うことのメリット、杖の種類と効果、杖の正しい使い方やあると便利な付属品など、杖に関する疑問、お困りごとをまとめて解決します。 杖を使用すると、歩きやすくなります。 杖をつくことで支持基底面(体重を支える面積)が広がり、歩行が安定します。  「歩行」とは、足で体重を支え、バランスをとりながら身体を移動すること。 でも、足でしっかりと体重を支えることができない場合、足以外の部分で体重を支えることが必要になります。 さらに、歩くことが不安定な場合には、体重を支える面積(支持基底面)を足の面積よりも広くして安定性を増すことが必要になります。 この役割を担ってくれるのが歩行補助用具、杖です。 T字杖はおよそ体重の20%までを支えることができるといわれています。 杖をつくことで支持面も広がり、安定して歩くことができるようになります。 杖の種類とその特徴  杖とひと口に言っても、いろいろなタイプがあります。 自分に合った杖を選ぶことが大切なポイントです。 適切な杖を使用することで、歩行の安定性を高め歩くことに自信が持てるようになります。 杖には、足への体重の負担を少なくしたり、弱くなった足の筋力を補う機能もあります。 身体の症状や目的・用途に合わせて適切な杖を選択するようにしましょう。 一本杖 多点杖 松葉杖 ロフストランド杖 杖の長さは、適切に調節することが大切です。  杖を使用する場合、腕に力の入りやすい長さに調節して使うことが大切です。 杖の長さは、床から手首までの長さが適当です。 長さを測るときには使うときの状態で測ります。 外出して使いたい場合は、靴を履いた状態で調節します。 また松葉杖は、脇の下で体重を支えるものではなく、松葉杖の長さは脇の下から2〜3横指(約4〜5cm)のすき間が入る長さが適切です。 握り手部分は、杖の長さと同じように、手首までの長さに調整します。 あると便利な杖の付属品 ループ 杖から手を離してドアを開ける時などに、杖を落とさないためのベルトです。 ベルクロテープ、ゴム、クリップなどで簡単に杖に取り付けることができます。 ホルダー 杖を使用しない時、椅子のひじ掛けやテーブルの上などに引っかけて立てかけておくための杖置き、杖掛けです。 磁石の付いたものもあり、引っかける場所がないときでも磁石が使える金属面があれば、固定することができます。

2019.3.15

プラザお困り解決ノート「スライディングシートを使った介助」

なごや福祉用具プラザでは、ご利用者の皆様からさまざまなご相談をいただいております。  このページでは毎回、比較的に多いご相談事例を紹介します。 読者の皆さんの参考にしていただくのはもちろん、「こんな事も相談していいんだ」と気軽な気持ちでプラザにお越しいただければと思います。 「ベッド上での上方や横方向への移動介助が大変」 スライディングシートを使って動作をお手伝い  ベッド上の移動介助は、介助者に大きな負担となり、腰痛の原因となる場合が数多くあります。 また、人力のみの力任せな介助は利用する方にも体的な負担になり、床ずれ(褥瘡)や関節の可動域が制限されてしまう拘縮など、二次障害の原因にもなりかねません。 「持ち上げる、引きずる、抱え上げる」そうした人力のみの力任せな介助は、介助者、利用者の双方に大きな負担となります。 利用者の体の動きに合わせて適切な用具を選択することが基本です。  今回は「ベッド上での移動ができない利用者を介助する際に生じる体の圧迫などを軽減し、かつ介助者の負担も軽くできないか」というご相談を事例に、多くの方に利用いただけるスライディングシートを使った移動方法をご紹介します。 シートの種類 一枚シートタイプ 二重にして使い、多方向へ滑らせることができます。 ウィズ『トランスファーシートフラット』、Spilerdug『スピラドゥ』等 ループ(筒状)タイプ 一方方向に滑らせることがやりやすいです。 モリトー『移座えもんシート BLACK』、東レ『トレイージー』等 シュルシュルっと滑って移動を楽にする道具 スライディングシートを使った介助  食事、着替え、入浴、排泄など、さまざまな場面で必要なのが移動です。 骨格や筋肉、関節の関係を利用することが基本ですが、スライディングシートを使うことで、さらに余分な力を使わず、また、利用者にも負担をかけず安全に移乗することができます。 1 背上げ機能で上体を起こしていきます。 手すりにつかまっている場合は手を挟まないように注意します。 自然に腕をおろし、こぶしの高さになるようベッドの高さを調整します。 ベッドの周り、足下の履き物などもかたづけましょう。 2 スライディングシートを敷く場所を確認します スライディングシートは、重さのかかるところ(頭・胸部・おしり)の下に敷きます。 一枚シートタイプのスライディングシートは半分以上に折りたたみます。 ループタイプの場合は、動かしたい方向に合わせます。 3 シートを利用者の体の横に置き、横向き(側臥位)になってもらい、シートを体の下に差し込み、上向き(側臥位)になります 4 体の下に差し込んだスライディングシートを引き出せば敷き込みの完成です 5 スライディングシートの特性を活用して移動させます ベッドの上方向へ移動 足に力が入る場合は起点を押さえて介助します。 ベッドの横方向へ移動 重さのかかるところ(胸部・お尻)を平行に押す、もしくは体近くのシート上側を持って引きます。 体全体を使って動かすと、腰への負担を減らし、安全で楽に移動ができます。 6 スライディングシートを抜き取ります 2枚になっている下側を持ち、対角線上に引きます。 そして、引いて集まったシートを引き抜きます。

2018.11.11

プラザお困り解決ノート「電動ベッドを使った起き上がり、立ち上がり」

なごや福祉用具プラザでは、ご利用者の皆様からさまざまなご相談をいただいております。  このページでは毎回、比較的に多いご相談事例を紹介します。 読者の皆さんの参考にしていただくのはもちろん、「こんな事も相談していいんだ」と気軽な気持ちでプラザにお越しいただければと思います。 電動ベッドを使った起き上がり、立ち上がり 日常生活に必要な動作をお手伝い  筋力の衰えにより布団からの起き上がりに苦労するようになった男性(以下、Aさん)のご家族からの相談です。 起き上がることができず、家族が外出している日は寝ていることが増え、自分でできることが減っていき、トイレにも行けなくなってしまいました。 自力で布団から立ち上がることはできませんが、座った状態から手すりがあれば立ち上がることができます。 Aさんは、長く柔道をやっていたスポーツマンで旅行や散歩に出かけることが多かったとのこと。 以前のように立ったり歩いたりできる日常生活を求めていらっしゃると考え、起き上がりを補助するために電動ベッドをご提案しました。 電動ベッドの種類について ※写真はマットレスを外した状態です。  電動ベッドは、モーターの数によって操作できる機能に違いがあります。  3モータータイプのベッドは、背上げ角度調整・脚上げ角度調整・床高さ調整の3つの機能を個別に操作することができます。  2モータータイプは、背上げ角度調整と床高さ調整の2つの機能を個別に操作することができますが、背上げと連動し脚上げも動作します。 起き上がりに利用する場合は、背上げ・脚上げの連動をキャンセルしておきます。 3モーター(背上げ+高さ+足上げ)  2モーターとの違いは、足の上下の単独操作も可能になるという点で、ご利用者や介護者に合わせて自由自在に調節できます。 2モーター(背上げ+高さ)  脚部については背上げに連動して上下し、連動を解除することが可能なものが多く、その場合は脚部はフラットなままとなります。 電動ベッドを使用した起き上がり・立ち上がり動作 はじめに A背上げ時にベッドの曲がる位置を確認しておきます。 A2モータータイプの場合、背上げ・脚上げ連動はキャンセルします。 Bベッドの高さはベッドに座った(端座位)時に足が地面に着く高さに調整します。  ベッドの曲がる位置に股関節がくるように横向き(側臥位)になります。 必要に応じて手すりにつかまります。  背上げ機能で上体を起こしていきます。 手すりにつかまっている場合は手を挟まないように注意します。  ベッドの背が上がってきたら、手すりにつかまり起き上がります。  手すりにつかまって立ち上がります。 その後の経過  楽に起き上がれる、自分で起き上がれるということはとても大切なことです。 ベッドの機能を使い、身体の使い方を覚えることで、自分ひとりでも起き上がれるようになります。 Aさんも、一連の動作を練習したところ、もともと身体を動かすことが得意だったこともあり、すぐにコツをつかんだようで、ご自分で起き上がれるようになりました。  本人の状態・能力によって電動ベッドを利用しての起き上がり方法は異なります。 なごや福祉用具プラザでは専門の職員がご案内していますので、お気軽にご相談ください。

2018.7.19

プラザお困り解決ノート「車いすで姿勢を安定させる方法」

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