暮らしほっとワークweb版
  • コンテンツ

2019.1.5

愛知医療学院短期大学の学園祭「愛・医療祭」にブースを出展

愛知医療学院短期大学の学園祭「愛・医療祭」にブースを出展  2018年11月18日(日)、愛知医療学院短期大学の学園祭 「愛・医療祭」に、名古屋総合リハビリテーション事業団・なごや福祉用具プラザのブースを出展、あわせて「ボッチャ&車いすスラローム」のパラスポーツ体験会を開催しました。 学祭で賑わう好天の中、学生だけでなく訪れた多くの方々に楽しんでいただきました。  愛知医療学院短期大学では、例年、この時期の日曜日に学園祭「愛・医療祭」を開催しています。 今年は、初の試みとして名古屋総合リハビリテーション事業団・なごや福祉用具プラザのブースを出展することになりました。 愛知医療学院短期大学とは、日頃、障がい者スポーツの支援・普及活動で協力する関係にあり、今回、出展への運びとなりました。 近隣地域からも多くのお客さまが訪れる学園祭、幅広い年齢層の多くの方々にブースを訪れていただきました。 ブースは、図書館やフリースペースのある建物「学生プラザ」の1階。 模擬店などが開かれているスペースの一角で、常に賑わいのあるとてもいい場所でした。 なごや福祉用具プラザからは、簡単に扱える便利な福祉用具や100円ショップで販売されている福祉用具として使えるもの、福祉ロボットなどを展示。 学生だけでなく、小さなお子さんもブースを訪れロボットを撫でるなど、愛らしい姿が見受けられました。  パラスポーツ体験会「ボッチャ&車いすスラローム」は、講堂をいっぱいに使って開催されました。 スラロームは、赤と白の旗門がセットされ公式ルールと同じもので、タイムを競います。 参加者は、慣れない車いすに戸惑いながらも操作し、競技の難しさと選手のレベルの高さを実感しました。 ボッチャも公式ルールと同じコートが用意され、実際にボールを投げて体験しました。 力加減が難しく、障がい者だけでなく誰もが楽しめるスポーツだという声も聞かれました。  体験会では、ウインタースポーツのチェアスキーの展示やパラリンピックの写真展示もあり、こちらもたくさんの方々が見入っていました。

2019.1.5

愛知県立小牧特別支援学校 第21回「障害者のくらし展〜ライフサポート展示、相談会Q・A〜」に出展しました

愛知県立小牧特別支援学校 第21回「障害者のくらし展 〜ライフサポート展示、相談会Q・A〜」に出展しました  2018年11月9日(金)、名古屋市総合リハビリテーションセンター事業団は、愛知県立小牧特別支援学校で行われた第21回「障害者のくらし展〜ライフサポート展示、相談会Q・A」に出展しました。 「障害者のくらし展」は、特別支援学校の在校生・保護者様や学校・事業所関係者の方へ入所施設や訪問介護、生活介護などの事業所がサービスの紹介や案内を行う展示会で、卒業後や将来を考えるための相談・情報提供を行っています。 平成10年から毎年開催され、なごや福祉用具プラザも初回から参加しています。 小牧特別支援学校では今回で7度目の開催となり、体育館に説明ブースが設けられました。 名古屋市総合リハビリテーションセンター事業団からは、名古屋市総合リハビリテーションセンター・障害者スポーツセンター・なごや福祉用具プラザが出展しました。  当日は、朝から雨となり準備に時間がかかってしまいましたが、なんとか開場時間に間に合いました。 開場会場にあたり、名古屋市身体障害者厚生相談所 森田さんから諸注意があり、続き、小牧特別支援学校を代表して教頭先生から挨拶をいただきました。  午前中は、保護者・小学部児童・高等部生徒、午後は、中学部生徒と職員の方々と時間を区切り、授業の合間を繰り合わせ分散して見学できるようにしていただきました。 あいにくの天気でしたが来場者は途切れず、お昼頃には大盛況となりました。  コミュニケーションロボットが人気で、なでたり抱きかかえる様子が見られました。 また、食事用や筆記用自助具について持ちやすさを求めるの相談が多く、熱心に説明を聞く親御さんが印象的でした。 雨のせいもあってか、レインコートや雨具の問い合わせも多く試着するなど、来場者の多くの方々から、さまざまな相談事やお問い合わせをいただきました。

2023.7.10

3Dプリンター製水泳カウンター

3Dプリンター製水泳カウンター  名古屋市障害者スポーツセンターから「プール利用者が、泳ぐときに何往復したのかを確認するために使用するカウンターを製作してほしい」という依頼を受けました。  製作に際しては、プールサイドで利用すること、利用後に水洗いする必要があることから、電気を使わない構造と耐水性が求められました。  当初は記憶障害のある方を想定していましたが、弱視の方もご利用いただいています。 材料リスト 駒:3Dプリンター用フィラメント PLA   軸:ステンレスパイプ   枠:塩ビ管、3Dプリンター用フィラメント PLA   材料費 お問い合わせください 作り方  駒と枠を3D CADで設計して、3Dプリンターでプリントします。軸と枠の一部はステンレスパイプを切り出して組み立てます。 工夫した点と使い方  まず3Dプリンターとアクリル板、ステンレスパイプで試作し、試用を経て最終的に3Dプリンターとステンレスパイプ、塩ビ管で製作しました。  駒は弱視の方からの要望で、コントラストを高める配色にしました。  使い方の一例として、カウンターをプールサイドに置き、往復の度に駒を移動させます。 上下の駒は一の位、十の位で使い分けます。コマの位置と数で現在の往復数を確認します。

2023.7.10

ウェルフェア2023〜福祉・医療・健康の総合展〜レポート

ウェルフェア2023〜福祉・医療・健康の総合展〜レポート 主催 名古屋国際見本市委員会 (公財)名古屋産業振興公社 (社福)名古屋市総合リハビリテーション事業団  2023年5月25日(木)〜27日(土)の3日間、吹上ホールで「ウェルフェア2023」が開催されました。  「ウェルフェア」は今年で24回目となる福祉・医療・健康に関わる分野の様々な商品、サービスが一堂に会する展示会です。  名古屋市総合リハビリテーション事業団は、なごや福祉用具プラザと名古屋市障害者スポーツセンターがそれぞれブースを出展し、様々な福祉用具の展示や体験、相談コーナー、ミニセミナー、障害者スポーツの体験コーナーなどを設けました。  また同期間に『介護ロボット企画展』を併催し、移乗、移動、排せつ、見守り・コミュニケーション、入浴、介護業務支援に関する機器を多数展示しました。講座については「介護ロボット導入・活用セミナー」と「排せつケアセミナー」を企画し、多くの方々に受講いただきました。 ウェルフェア公式ページ なごや福祉用具プラザ展示ブース  「生活に役立つ福祉用具」をテーマに展示・体験・相談を行いました。ベッドから起きるところを起点に、食事や排せつ、お出かけといった日常の動作を助ける福祉用具を紹介しました。また、生活をより豊かにする自助具・被服の工夫、ICTの活用など、ボランティアグループとも協力しながら多くの皆さまにご案内しました。 介護ロボット企画展  介護や移動を助けたり、生活の質を高める介護ロボットを一堂に展示・体験できる企画展を開催しました。 パラスポーツ体験コーナー  パラスポーツの紹介や、競技用車いすの試乗、パラリンピックの正式種目であるボッチャの体験が行われました。 なごや福祉用具プラザ主催セミナー 介護ロボット導入・活用セミナー 〜見守り支援機器の紹介、導入事例紹介、展示・体験会〜  なごや福祉用具プラザでは名古屋市から委託を受けて、介護従事者の負担軽減や定着、介護の質の向上を目的として、介護ロボットの活用を推進するため、「介護ロボット等活用推進事業」を実施しています。  このセミナーでは、事業の紹介、見守り支援(施設)ロボットの紹介、実際に導入した介護施設からの導入・活用事例の報告をおこないました。 事業の紹介、見守り支援(施設)ロボットの紹介、介護施設導入・活用事例の紹介 なごや福祉用具プラザ 作業療法士 長尾 美幸 見守り機器の効果的な活用について 社会福祉法人なごや福祉施設協会 本部事務局 施設指導主幹 川原 めぐみ 氏 利用者視点で考える「理想的な介護」について〜ネオスケアで実現できる利用者・スタッフの満足度高い介護〜 ノーリツプレシジョン株式会社 新規事業部 主事 宝溝 誠治 氏 見守りカメラの導入効果とロボット導入を効果的に進めていくための取り組み報告 社会福祉法人華陽会 副施設長 近藤 英人 氏 排せつケアセミナー 専門医に学ぶ排せつケア~排便障害を伴う疾患について~  排せつケアコールセンターには、毎日排せつのお悩みのある方から多くの相談が寄せられます。そのうち排便に関する相談は全体の3割を超えています。気持ちよく排便するためには食事や運動、規則正しい生活習慣がうたわれていますが、そこには排便障害を伴う疾患が潜んでいるかもしれません。  このセミナーでは、排便のメカニズムについて正しく理解するとともに、排便障害を伴う疾患についても知識を得ることで、かかりつけ医や専門医に、いち早く繋げることができるようわかりやすく解説しました。 専門医に学ぶ排せつケア〜排便障害を伴う疾患について〜 名古屋市立大学大学院 医学研究科次世代医療開発学 教授 名古屋市立大学病院 臨床研究開発支援センター センター長 神谷 武 氏

2023.11.22

車いすのまま市販の体重計に乗ることができる自助具

車いすのまま市販の体重計に乗ることができる自助具  車いすを使っている利用者から、健康管理のために自宅で車いすに乗ったまま体重を測りたいと相談がありました。  病院やカタログ等で車いす用体重計を見かけますが、購入するとなると高価であり、手軽に使えるものではないという相談でした。そこで車いすのまま台に乗って測ることができる自助具を製作することにしました。 材料リスト ベニヤ板(550mm×550mm×9mm) 1枚 角材(250mm×30mm×20mm) 2本 アルミL字アングル 4か所 ゴム足 4か所 固定皿ネジ 8か所 付属スロープ用傾斜板 2枚 化粧板(550mm×200mm×12mm) 1枚 持ち手 1個 など 材料費 4,200円程度 作り方   車いすが乗る最小面積で台となるベニヤ板を切ります。そこへ体重値を見るための四角窓を切り抜き、板の4か所へアルミL字アングルを取り付けます。裏にはこの板と体重計がズレないように角材を貼り、枠を設けました。そして四隅にゴム足を取り付けます。  付属スロープは化粧板を土台に傾斜板を左右に貼り付け、その間に持ち手を固定しました。 自宅での設置の様子 体重を測っている様子 工夫した点と使い方  製作の際、体重計へ乗せる台が床に着かないようにバランスが取れる位置にしました。利用者が台に乗った時に大きく傾かないように四隅に足をつけ、それが床には触れないように隙間を設けました。また台から脱輪しないよう4か所へアルミL字アングルでガイドを付けました。  体重を測る手順は、①リーチャー(棒)で体重計の電源ボタンを押す。②付属のスロープを使って台に乗る。③体重計の体重値が表示され、数値の変動がなくなったら台から降りる。④体重計の体重値表示を読み取る。となります。  この体重計では台を乗せた状態で電源ボタンを押すと台の重さは計測しません。体重計の値は車いすが降りてから30秒程度の表示を保持しているので読み取ることができます。  しかし利用者から台自体が重いため自分で設置や片付けができず、以前と同様の方法で直接体重計に乗って測っているとの連絡を受けました。家が広くて置いたままにできる方や、介助者がいる方には良いだろうとのことでした。  いったん台をお預かりし、再検討することにしました。今後プラザに来館された車いす利用者が自由に測っていただけるよう設置し、ご意見をいただきながら改良していく予定です。

2023.11.22

プラザお困りごと解決ノート[靴選びのお悩み/排せつのお悩み]

 なごや福祉用具プラザでは、ご利用者の皆さまからさまざまなご相談をいただいています。今回は、そうしたご相談の一例を紹介いたします。 靴選びのお悩み  プラザへ来所される方からの相談で、どのような靴を選んだらよいかと尋ねられることがあります。  靴のサイズが適切でない、目的とは異なる靴を選ぶと、つまずきや転倒の危険性が高まる、靴擦れ等の足のトラブルの原因になるなどの不具合が起こりやすくなります。  そこで様々な機能を持った靴のご紹介や、目的別の選び方、靴のサイズのポイントをご紹介します。 靴を選ぶためにまず考えたいこと  靴屋さんなどでは、サイズを合わせることはもちろん、歩きやすい靴、おしゃれやアウトドア用など、目的や用途に合わせて選ぶことが多いと思います。例えば、山登りをするのにハイヒールを選ばれる方はいないですね。  福祉用具としての靴も基本的には同じ考え方で、靴にはさまざまな種類がありますが、まずどんな時に使用するのか、どんな機能を必要とするのかを検討していきます。 どんな時に使用するのか など 外出用 運動用 室内での移動用 足の保護、保温用(室内用) どんな機能を必要とするのか【機能別の特徴(例)】 保護・保温 柔らかく、温かいものが多い(主に室内履きで使用される) 靴裏も柔らかいことが多く、歩行には向かないものが多い 足の変形・変化に対応 中敷きの工夫がされている 伸縮性のある生地が使われている 面ファスナーなどで調整しやすい 転倒防止・歩きやすい つま先部分が上がってつまずきにくい 足首の安定性を高めるため、かかとがしっかりしている 甲の部分がしっかりおおわれている 紐や面ファスナーで調整しやすいものがある 装具の上から履くことができる 開口部分が大きく開けられる 靴の幅が広い 面ファスナーで調整できる サイズ合わせについて  目的や用途に合った靴を選ぶことができたら、履く人の足に合ったサイズを検討します。  歩行を目的として靴を選んだ場合、できれば立った状態で足の長さ(足長)と足の幅(ワイズ)を測り、それを目安にサイズを選びます。  両足に履いて実際に歩いてみることが望ましく、以下の〜を確認します。 ❶ ❺ つま先に10~15㎜程度の余裕があること ❶ 足の指が動かせること ❷ 足の付け根やつま先に圧迫感や痛みがないこと ❸ 足のかかとと靴のかかとがあっていること ❹ 足が靴の中で遊んでいないこと(大きすぎないこと) ❺ 靴の履き方 靴の中に足を入れます。かかとを踏みつけると足首の安定性が落ちてしまうので、 靴ベラを使用したりして、踏みつけないように工夫します。 ❶ かかとを合わせる(つま先を上に向けてかかとでトンと床をたたく)。 ❷ 紐や面ファスナーでしっかりと甲の部分を止める。 ❸ 立ってみて少し足踏みをして不具合がないか確かめる。 ❹ 相談員の独り言  家に上がるときに靴を脱ぐという習慣や草履や下駄の文化的背景の中で、きちんと靴を履くことに対して無頓着な部分が日本人には多い気がします。今でもご自身のサイズをきちんと測ったことのない人が多く、靴の着脱のしやすさや見た目などで選択しがちです。  体のどこかに不調があるときにこそ、正しい靴のサイズで目的・用途に合った靴を選択することで歩きやすく安全に移動できる場合があります。  適した靴を一緒に考え、プラザに相談に来てよかったと思っていただけることに喜びを感じます。日々笑顔で皆様の来館やご相談をお待ちしたいと思います。 排せつのお悩み  みなさんも、外出先でトイレに行きたくなったが、トイレが見つからず我慢して、ギリギリ何とか間に合った…!という経験を一度はしたことがあると思います。  これは「トイレが間に合った」例ですが、「トイレが間に合わなくなった」という相談をよくお受けします。ひとくちに「間に合わない」といっても、詳しくお聞きすると、困っている内容はさまざまです。  そこで、排尿のお困りごとの相談例と、その対策についてご紹介します。 認知症や目の見えづらさなどにより、トイレの場所がどこかわからない 相談例❶  実はトイレの表示自体が、その方にとってわかりにくい場合があります。  人型のマークやWCなどの表示がトイレだと認識しづらい方には、大きな紙に大きな文字で「便所」と書いて貼り、矢印で誘導してみたら、トイレにたどり着けるようになった例があります。また、トイレのイラストや写真が表示されていると認識しやすいという方もいます。  廊下などが暗いことでトイレの場所がわかりにくくなる場合もありますので、足元への照明設置、蛍光シールでの誘導、トイレまでの通路は電気をつけたままにしておくなどの対応でスムーズにたどり着ける場合もあるようです。 筋力低下や運動機能の低下により、立ち上がりや歩行に時間がかかり間に合わない 相談例❷  室内にあるローテーブルやテレビ、ドアノブなどにつかまって立ち上がったり、手すりのない壁を伝って歩く場合があります。いずれも不安定なためにかえって動くのに時間がかかったり、転倒の危険性が高くなります。  その方の身体状況や住宅事情を考慮する必要がありますが、立ち上がり用に置き型の手すりを置く、移動時は家の中でも杖や歩行器を使う、廊下に手すりをつけるといったご提案をします。 トイレ内でズボンなどを脱いでいる間に尿が出てしまう 相談例❸  トイレ内での衣類の着脱に時間がかかる場合、衣類の工夫もひとつです。  普段からボタンやファスナーのあるズボンにベルトを締めている方には、ベルトを外してみる、ウエストをゴム製のものにしてみる、裏地がサテンのようになめらかな素材のズボンをはいてみる、といったご提案をします。  また、衣類の工夫とは異なりますが、トイレに到着してから排せつまでの工程を短縮するという点では、トイレの扉を出入りしやすくする、トイレのフタを開けておく、スリッパを履かないなどもひとつの方法です。 尿意を感じると我慢できない、トイレのことを考えただけで尿が出てしまう 相談例❹  ❶~❸のような生活上の工夫だけでは対応が難しい❹のようなの症状を『切迫性尿失禁』といいますが、早めに泌尿器科などの専門医への相談をお勧めしています。  実際の排尿状況を知るために3日ほど、排尿の時間や回数、水分摂取状況を記録した「排尿日誌」を受診時にご持参ください。診断の参考になります。 相談員の独り言  このように、排せつのお困りごとは人それぞれ、対策もさまざまです。プラザでは、状況に応じて、どのような工夫ができるかを相談者と一緒に考えてご提案しています。  排せつの相談は恥ずかしくて気が進まないなぁという方は、来所の他に電話での相談もできます。どうぞお気軽にご相談ください。

2024.3.22

雨の日に杖を持ちながら傘を保持するための工夫

雨の日に杖を持ちながら傘を保持するための工夫   難病のため体幹機能が不安定で杖を使用している方から相談を受けました。  「雨の日の通勤は、片手に杖、もう片方の手に傘を持つことがとても大変です。傘をリュックサックに固定する部品を買いましたが、歩くと傘が傾いてしまい安定しません。工夫を一緒に考えてもらえないでしょうか。」  ご自身が購入した傘固定用品(リュックサックに後付けするタイプ)とリュックサックをお預かりして、被服ボランティアとともに工夫を考え、製作することにしました。 材料リスト ナイロン製50mm幅テープ 50cm 面ファスナー50mm幅 85cm 面ファスナー40mm幅 50cm 面ファスナー25mm幅 30cm バックル 1個 防水生地110cm幅 40cm 材料費 2,300円程度(リュックサック防水カバー作成代も含む) 作り方  お預かりした傘保持用部品は土台となる50mm幅ナイロンテープに縫い付け、裏面に面ファスナーを縫い付けます。傘のシャフトが肩の前方で固定できるように、発泡板を三角すいの形状にして防水布でくるみ、傘保持部品と同じ土台に縫い付けます。  リュックサックには体幹ベルトを増設するとともに、右肩ベルトにはもう片方の面ファスナーを縫い付け、土台ごと付け外しができる仕様にします。 効果と依頼者の感想  傘保持ベルトをリュックサックに固定できるようになり、歩行時の揺れや多少の風で傘が傾くことはなくなりました。依頼者からは「杖と傘を一定時間持って歩く場面では、これを使った方が安心です。雨の日の外出がしやすくなりました。」とのコメントをいただきました。 なごや福祉用具プラザでは福祉用具の製作・改造を通じて、ご本人やご家族等の生活を豊かにするお手伝いをします。お気軽にご相談ください。

2024.3.22

なごや福祉用具プラザの“介護者教室”

なごや福祉用具プラザの“介護者教室”  なごや福祉用具プラザでは介護に関心のある一般市民の方や要介護高齢者のご家族を対象に、介護予防及び介護の知識や技術の普及を図る講座“介護者教室”を開催しています。介護が必要になったときにゆとりを持って過ごせるよう、介護の工夫や福祉用具、介護保険の制度などをご紹介します。 個人向け 家族介護者教室 楽らく介護講座  介護を楽らくに行うための知識や技術を「知って」「体験」する講座です。市内を5つのブロックに分け、ブロックごとの会場で介護に関するテーマを学びます。  お住いの区以外のブロックの講座にも参加できます。 対象 介護に関心のある方ならどなたでも参加できます。 受講料 無料 例えばこんな講座を開催しています 家族のためのやさしい介護 排せつよろず相談 お口のよろず相談 家族介護者教室の後は プラザおしゃべりサロン 介護者教室に参加された方が集い、交流する場です。 各会場の最終回に開催します。 グループ・団体向け 地域介護者教室 出前講座  グループでお集りの皆さまに依頼をいただき、お住まいの地域に出張して講座を開催します。 対象 名古屋市内16区にてグループ・団体で活動している皆さま 場所・日時 ご相談ください ※月曜日と祝日を除く(なごや福祉用具プラザ休館日のため) 受講料 無料 75分から90分程度の内容で実施します 講座内容の例 お元気な世代向けの便利な福祉用具の紹介 排せつのお悩み解決法 高齢者の栄養や食事 お口の健康について 心と体をリフレッシュ ※その他の内容についてもご相談ください 創作活動の様子 音楽活動の様子 グループ・団体向け 地域介護者教室 お出かけ講座  なごや福祉用具プラザに足をお運びいただき、福祉用具展示場を体験も交えてご案内します。 対象 名古屋市内16区にてグループ・団体で活動している皆さま 場所・日時 なごや福祉用具プラザにて実施します。日程はご相談ください ※月曜日と祝日を除く(なごや福祉用具プラザ休館日のため) 受講料 無料 90分程度の内容で実施します 講座内容の例 安全に入浴するための福祉用具の紹介 杖や歩行器、車椅子など移動のための福祉用具体験 モデル住宅で住宅改修例を体感 ※その他の内容についてもご相談ください 入浴動作の説明 介護ロボットとのふれあい 移動用具の体験  福祉用具の選び方や使い方などをYouTube公式チャンネルで紹介しています。  チャンネルでは他にも、生活の中での“困ったこと”を解消する福祉用具や介護ロボット、技術ボランティアが製作した自助具の紹介と使い方の解説や福祉・介護に関心のある方向けセミナーのアーカイブ配信など、福祉用具に関わる役立つ情報を配信しています。 講座の詳細はなごや福祉用具プラザホームページをご確認ください。

2018.11.11

GE

片手でも編み物ができる一本針と編み針を固定する台

片手でも編み物ができる一本針と編み針を固定する台  脳梗塞で右麻痺のある女性から、昔のように編み物をしたいと相談がありました。 編み物は編み針を両手に持って毛糸を編んでいきますが、片手が使えないと編むことができません。 しかし、手の不自由な方のための商品があり、編み針を固定する台と組み合わせれば、うまくできそうであることがわかりました。  なお、この商品は、太さの種類はありますが、長さは1種類しかありません。 ご利用者から既存のものより長くして作ってほしいと要望がありました。 そこでご利用者が希望する太さ・長さの編み針と、編み針を固定するための台を製作することにしました。 改良を加えた柄を太くする自助具をプラザで作ることにしました 材料リスト 塩ビパイプ48mmφ 1本 塩ビパイプブロック 8個 ネジ3mmφ 8本 材料費は600円程度 編み棒の工夫 試作品の先端は、安全性を考慮し丸みを持たせました。 編み目への通しやすさを優先し、形状を整えました。 作り方  編み針は透明アクリル棒を平ヤスリ等で丁寧に削り出します。 固定台の製作はベニヤ板上、短辺側中央に木材ブロックを載せて裏からネジ止めし、そのブロックにローラーキャッチ2個を左右に並べて固定します。 工夫した点と使い方 麻痺側の右手で固定台を押さえ、左手でローラーキャッチに編み針をはさんだ後、毛糸を持って編んでいきます。  プラザとしては、編み針の先端は毛糸がひっかかり、尖らず安全にと思い、丸みを持った形状にしましたが、ご利用者からは編み目へ通しやすくするため先端を既製品と同じように細くしてほしいとご意見をいただきました。 そのため、透明アクリル棒を丁寧にヤスリで削り、編み針の先端を細く仕上げました。 また、編み針を長くしたことで編み目を送りやすくなり、編み針を固定台から外して編み目をずらす回数が減りました。 なごや福祉用具プラザでは福祉用具の製作・改造を通じて、ご本人やご家族等の生活を豊かにするお手伝いをします。 お気軽にご相談ください。

2019.7.12

障害者スポーツセンターの利用者が競技練習に参加するために、カローリング用スティックを製作

障害者スポーツセンターの利用者が競技練習に参加するために、カローリング用スティックを製作しました  カローリングとは氷上スポーツのカーリングからヒントを得て誕生した、様々な世代で楽しめるインドアスポーツです。 障害者スポーツセンター職員から、障害のある方がカローリングを行うために必要なスティックを作ってもらえないかと相談がありました。 これまで職員がほうきやモップの柄を使って手作りしていましたが、短くて重いことで使える利用者に制限があり柄の長さを調整できて軽いカローリング用スティックを作ってほしいとのことでした。 そこで要望どおりのカローリング用スティックを製作することにしました。 材料リスト 掃除用の伸縮する柄 1本 塩ビパイプ及び木材、アクリル板 適量 ネジ 2本 蝶ネジ 1本 材料費は700円程度 作り方  柄の先端をカットし、そこへ持ち手を押さえる木製の台座と、縦半分に切った塩ビパイプを取り付けます。 塩ビパイプには滑り止めのゴムシートを貼り付けます。 台座は蝶ネジで角度調整ができるようにします。 工夫した点と使い方  全体の重量が重くならないように店頭で軽い柄を探すのに苦労しました。 また柄の先端が重いとモーメントにより手で持つところに負荷がかかり大きくなるので、これも重さに注意しました。 ジェットローラー(カーリングでのストーンと同様のもので裏面にキャスターが付いている。 )の持ち手をスティックで押さえるのに、利用者の扱いやすい長さや角度があるので、全長及び先端部の調整ができるようにしました。 これまで使っていたスティック カローリング用スティックを持つ様子 なごや福祉用具プラザでは福祉用具の製作・改造を通じて、ご本人やご家族等の生活を豊かにするお手伝いをします。 お気軽にご相談ください。