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イベントレポート

2025.3.14

 なごや福祉用具プラザでは、ご利用者の皆さまからさまざまなご相談をいただいています。今回は、そうしたご相談の一例を紹介いたします。 靴選びのお悩み  プラザへ来所される方からの相談で、どのような靴を選んだらよいかと尋ねられることがあります。  靴のサイズが適切でない、目的とは異なる靴を選ぶと、つまずきや転倒の危険性が高まる、靴擦れ等の足のトラブルの原因になるなどの不具合が起こりやすくなります。  そこで様々な機能を持った靴のご紹介や、目的別の選び方、靴のサイズのポイントをご紹介します。 靴を選ぶためにまず考えたいこと  靴屋さんなどでは、サイズを合わせることはもちろん、歩きやすい靴、おしゃれやアウトドア用など、目的や用途に合わせて選ぶことが多いと思います。例えば、山登りをするのにハイヒールを選ばれる方はいないですね。  福祉用具としての靴も基本的には同じ考え方で、靴にはさまざまな種類がありますが、まずどんな時に使用するのか、どんな機能を必要とするのかを検討していきます。 どんな時に使用するのか など 外出用 運動用 室内での移動用 足の保護、保温用(室内用) どんな機能を必要とするのか【機能別の特徴(例)】 保護・保温 柔らかく、温かいものが多い(主に室内履きで使用される) 靴裏も柔らかいことが多く、歩行には向かないものが多い 足の変形・変化に対応 中敷きの工夫がされている 伸縮性のある生地が使われている 面ファスナーなどで調整しやすい 転倒防止・歩きやすい つま先部分が上がってつまずきにくい 足首の安定性を高めるため、かかとがしっかりしている 甲の部分がしっかりおおわれている 紐や面ファスナーで調整しやすいものがある 装具の上から履くことができる 開口部分が大きく開けられる 靴の幅が広い 面ファスナーで調整できる サイズ合わせについて  目的や用途に合った靴を選ぶことができたら、履く人の足に合ったサイズを検討します。  歩行を目的として靴を選んだ場合、できれば立った状態で足の長さ(足長)と足の幅(ワイズ)を測り、それを目安にサイズを選びます。  両足に履いて実際に歩いてみることが望ましく、以下の〜を確認します。 ❶ ❺ つま先に10~15㎜程度の余裕があること ❶ 足の指が動かせること ❷ 足の付け根やつま先に圧迫感や痛みがないこと ❸ 足のかかとと靴のかかとがあっていること ❹ 足が靴の中で遊んでいないこと(大きすぎないこと) ❺ 靴の履き方 靴の中に足を入れます。かかとを踏みつけると足首の安定性が落ちてしまうので、 靴ベラを使用したりして、踏みつけないように工夫します。 ❶ かかとを合わせる(つま先を上に向けてかかとでトンと床をたたく)。 ❷ 紐や面ファスナーでしっかりと甲の部分を止める。 ❸ 立ってみて少し足踏みをして不具合がないか確かめる。 ❹ 相談員の独り言  家に上がるときに靴を脱ぐという習慣や草履や下駄の文化的背景の中で、きちんと靴を履くことに対して無頓着な部分が日本人には多い気がします。今でもご自身のサイズをきちんと測ったことのない人が多く、靴の着脱のしやすさや見た目などで選択しがちです。  体のどこかに不調があるときにこそ、正しい靴のサイズで目的・用途に合った靴を選択することで歩きやすく安全に移動できる場合があります。  適した靴を一緒に考え、プラザに相談に来てよかったと思っていただけることに喜びを感じます。日々笑顔で皆様の来館やご相談をお待ちしたいと思います。 排せつのお悩み  みなさんも、外出先でトイレに行きたくなったが、トイレが見つからず我慢して、ギリギリ何とか間に合った…!という経験を一度はしたことがあると思います。  これは「トイレが間に合った」例ですが、「トイレが間に合わなくなった」という相談をよくお受けします。ひとくちに「間に合わない」といっても、詳しくお聞きすると、困っている内容はさまざまです。  そこで、排尿のお困りごとの相談例と、その対策についてご紹介します。 認知症や目の見えづらさなどにより、トイレの場所がどこかわからない 相談例❶  実はトイレの表示自体が、その方にとってわかりにくい場合があります。  人型のマークやWCなどの表示がトイレだと認識しづらい方には、大きな紙に大きな文字で「便所」と書いて貼り、矢印で誘導してみたら、トイレにたどり着けるようになった例があります。また、トイレのイラストや写真が表示されていると認識しやすいという方もいます。  廊下などが暗いことでトイレの場所がわかりにくくなる場合もありますので、足元への照明設置、蛍光シールでの誘導、トイレまでの通路は電気をつけたままにしておくなどの対応でスムーズにたどり着ける場合もあるようです。 筋力低下や運動機能の低下により、立ち上がりや歩行に時間がかかり間に合わない 相談例❷  室内にあるローテーブルやテレビ、ドアノブなどにつかまって立ち上がったり、手すりのない壁を伝って歩く場合があります。いずれも不安定なためにかえって動くのに時間がかかったり、転倒の危険性が高くなります。  その方の身体状況や住宅事情を考慮する必要がありますが、立ち上がり用に置き型の手すりを置く、移動時は家の中でも杖や歩行器を使う、廊下に手すりをつけるといったご提案をします。 トイレ内でズボンなどを脱いでいる間に尿が出てしまう 相談例❸  トイレ内での衣類の着脱に時間がかかる場合、衣類の工夫もひとつです。  普段からボタンやファスナーのあるズボンにベルトを締めている方には、ベルトを外してみる、ウエストをゴム製のものにしてみる、裏地がサテンのようになめらかな素材のズボンをはいてみる、といったご提案をします。  また、衣類の工夫とは異なりますが、トイレに到着してから排せつまでの工程を短縮するという点では、トイレの扉を出入りしやすくする、トイレのフタを開けておく、スリッパを履かないなどもひとつの方法です。 尿意を感じると我慢できない、トイレのことを考えただけで尿が出てしまう 相談例❹  ❶~❸のような生活上の工夫だけでは対応が難しい❹のようなの症状を『切迫性尿失禁』といいますが、早めに泌尿器科などの専門医への相談をお勧めしています。  実際の排尿状況を知るために3日ほど、排尿の時間や回数、水分摂取状況を記録した「排尿日誌」を受診時にご持参ください。診断の参考になります。 相談員の独り言  このように、排せつのお困りごとは人それぞれ、対策もさまざまです。プラザでは、状況に応じて、どのような工夫ができるかを相談者と一緒に考えてご提案しています。  排せつの相談は恥ずかしくて気が進まないなぁという方は、来所の他に電話での相談もできます。どうぞお気軽にご相談ください。

「あいち・なごや 介護ロボット地域フォーラム・福祉用具フェスタ」開催

2024.12.6

「ふれあい健康まつり」開催レポート  2024年10月14日(月・祝)に、なごや福祉用具プラザにて体験イベント「ふれあい健康まつり」を開催しました。  “住み慣れた地域で健康な生活が続けられるように、これからの健康や防災のことについて楽しく体験し、学ぶ”をテーマに、福祉用具の展示・体験や、テーマに関連した専門家によるセミナー、お楽しみ企画としてクイズラリーやミニコンサートなどさまざまなイベントが行われました。家族連れからご高齢の方まで多くの来場者で賑わい、延べ448名の方が参加されました。 開催セミナー 防災セミナー どうすればいいの? 災害時のトイレ NPO法人日本トイレ研究所 代表理事 加藤篤氏  過去の震災時の避難所トイレ状況の紹介があり、排泄場所は水や食料の到着より早く必要とされるとの内容。携帯トイレを自分で備えること、実際の使い方が紹介されました。 食育セミナー 元気の秘訣!食事で始める健康貯蓄 NPO法人Let's食の絆 株式会社健康支援BonAppetit 代表取締役/管理栄養士 植村瑠美氏  60代からは健康課題が変化する。たんぱく質を毎食とることや口の健康を意識することが大切。いつもの食事や飲食店のメニュー写真をもとに考えながら学べる内容でした。 脳活セミナー 『プラザ寄席』笑って、笑って、脳を活性化! 漫談家 経大亭勝笑氏 落語家 微笑亭さん太氏  観客との掛け合いを交える経大亭勝笑氏の漫談から始まり、講師お二人の軽妙な話術が拍手と笑いを誘いました。最後は微笑亭さん太氏の創作落語に皆引き込まれ…オチで爆笑‼でした。 体験イベント  福祉用具・機器紹介や、実際の体験から得たデータをもとに個別のアドバイスが行われました。また、生活に役立つ自助具の製作体験など、健康や防災の意識を高めるさまざまなイベントが開催されました。 健康づくりと福祉用具体験  「TANO(タノ)」の姿勢評価アプリで機能をチェックし、お勧めの運動メニューをアドバイス。「トルト」は歩く様子や口の働きを分析し、結果から必要なトレーニングメニューを紹介しました。 健康づくり指導/安心・安全な歩行を助ける福祉用具の体験  健康を維持する運動やアドバイス、健康冊子の配布、転倒を予防する杖や体に装着して歩行を助けるaLQ、futtoの体験を行いました。 介護リフト体験・マットレス体験・高齢者疑似体験  ベッドや布団、車椅子からリフトで吊ってもらう、マットレスの寝心地比較などの体験を行いました。 ものづくり体験  自助具ボランティアの助言のもと、使って便利な自助具の製作を体験していただきました。 “リトルグース”ミニコンサート  視覚障害の方々によるユニット“リトルグース”によるオカリナとギターのミニコンサート。 ハンドマッサージ  ご希望の来場者には、ハンドマッサージでリラックス体験も。

「ふれあい健康まつり」開催レポート

2024.7.16

介護ロボット体験会「介護ロボットを知ろう!触ろう!試してみよう!」開催

介護ロボット体験会「介護ロボットを知ろう!触ろう!試してみよう!」開催  2024年5月9日(木)・10日(金)の2日間にわたり、なごや福祉用具プラザにて『介護ロボット体験会「介護ロボットを知ろう!触ろう!試してみよう!」』を開催しました。  前半では、名古屋市から委託を受けて、介護従事者の負担軽減や定着、介護の質の向上を目的として、介護ロボットの活用を推進するためへの取り組みを推進するための「介護ロボット等活用推進事業」の紹介や、協力メーカーによる介護ロボットの解説、介護ロボット導入効果検証に参加した施設による報告が行われました。  後半は、協力メーカーによる展示解説・実際に参加者が触れることができる体験会が行われました。 セミナー「 移乗・移動・排泄・入浴」 セミナー「 見守り支援(施設)」 名古屋市の介護ロボット等活用推進事業の紹介と介護ロボット導入視点  介護ロボット活用等推進事業事業の主な内容として、コンサルティングマッチング(施設に合う機器を選ぶこと)、セミナーや体験会の開催による普及啓発、 実際に機器を導入しての効果検証があります。  福祉用具の普及啓発として、昨年度まではウェルフェア等のイベントへの出展を行ってきましたが、今年度は、皆様により身近に福祉用具を感じていただけることを目指し、今回のようなセミナーや体験会の積極的な開催を予定しています、また、施設などへの出張セミナーも受付しています。  介護人材不足への対策の1つとして、名古屋市の介護ロボット等活用推進事業への取り組みが進められています。 近年では介護現場における生産性向上もテーマとなっています。  市内の介護施設へのアンケートの回答として、介護ロボットの使用が有効だと思うにも関わらず、利用ができていない実情があり、必要な購入費の助成、試用の機会、セミナーの開催、相談窓口などが必要だということがわかり、介護ロボット等活用推進事業が始まるきっかけとなりました 。  介護ロボット導入効果検証事業は、名古屋市の募集に応募した施設の中から採択された施設が協力事業所となり、介護ロボットを施設に導入して、その効果を検証します。なごや福祉用具プラザは、この事業のサポートとして課題整理から課題解決に有効な機器の選定の導入に関するアドバイスを進めていきます。  令和4年度の報告例として、装着の有意差や重量などにをポイントに置いて商品を選び、多くの職員と共に負担軽減の取り組みにつながったり、今後も現場での取り組みを進めていこうというきっかけづくりになりました。  機器をうまく活用できない、施設だけで取り組みを進めることが難しい現状もあり、事業所のニーズに合ったロボットの選択も必要であるということで、なごや福祉用具プラザでは「個別支援」「伴走支援」を行っています。  今後は、効果検証に取り組んでいただいた事業者の方々と取り組みの経過や、次の学びを共にしながら地域へ発信していくことで、施設がより良くなっていけるように、ぜひこの仲間に加わっていただければと思っております。 介護ロボット体験会  体験会では、1日目は11社が「移乗・移動・排泄・入浴」に関する機具を、2日目は7社が施設での使用に適した「見守り支援 」機器を展示し、セミナー参加者は実際に使用し、機器がどのようにして対象者・利用者の生活の質を向上させるのかを体感していただきました。  なごや福祉用具プラザでは、このようなセミナーや体験会を随時開催していますので、ぜひホームページなどでチェックしてください。 参加者アンケート  介護ロボットの導入・継続に必要な支援は、購入費用の補助や購入前の試用・貸出し事業、情報収集のための研修会やイベントの開催が求められています。名古屋市では介護ロボット活用推進のための相談窓口を設けています。補助金制度のご案内、試用のサポート、各種研修会の開催は、なごや福祉用具プラザまでお気軽にお問い合わせください。 介護ロボットの導入・継続利用に必要なものについて(複数回答) 介護ロボットの導入・継続利用に必要なものについて 6月3日㈪ 愛知県に介護における生産性向上総合相談センターが開所されました。  介護現場における生産性向上の取組が、全国を通して実施されています。生産性向上に関する各種相談や支援を行う「あいち介護生産性向上総合相談センター」では、生産性向上の取組に関する研修会や介護ロボット・ICT機器の展示会の開催・試用貸出に応じています。 介護現場の生産性向上について 介護現場の生産性向上について 生産性向上の取り組みについて 生産性向上の取り組みについて  なごや福祉用具プラザでは、あいち介護生産性向上総合相談センターとも連携し、生産性向上に資する介護ロボットの活用・推進を行っていきます。 体験会展示機器 レイボ エクソスケルトン 移乗・移動・排泄・入浴 レイボ エクソスケルトン ㈱加地  軽量・バッテリー不要。前屈時に胸部を支えるエクスジェル内蔵チェストパッドで回旋動作も身体の動きを妨げず支え続ける構造。左右から体幹をサポートし、背骨周辺にかかる負荷を分散します。前かがみ姿勢時の肩~腰への負担が40~50%軽減します。 マッスルスーツ Soft-Power 移乗・移動・排泄・入浴 マッスルスーツ Soft-Power 株式会社イノフィス  サポート力と、快適性を追求し、衣服のような着け心地を実現しました。つらい中腰作業を、1日中軽やかにアシストします。 ROBOHELPER SASUKE 移乗・移動・排泄・入浴 ROBOHELPER SASUKE マッスル㈱  ベッド車椅子間の移乗介助をアシストします。抱き上げ式で介護をうける方の体重をSASUKEが担います。アームの調整で臥位~座位の適した姿勢を保持することが出来ます。 移動式リフト EL-580 移乗・移動・排泄・入浴 移動式リフト EL-580 ㈱いうら  施設・病院の居室、またご家庭でもご試用いただける移動式リフトです。ベッドから車椅子、ベッドからポータブルトイレなど、ベッドサイドでのコンパクトな移乗に便利です。介護保険対象品 移動式リフト onbu 移乗・移動・排泄・入浴 移動式リフト onbu ㈱いうら  不安定になりがちな立ち上がり動作をすることなく安心して排泄介助が行える新発想のリフトです。吊り下げたり、立たせたりするのではなく脇、胸、膝裏で支えます。吊り具は不要です。 移乗サポートロボット Hug T1 移乗・移動・排泄・入浴 移乗サポートロボット HugL1 ㈱FUJI  ベッドから車椅子への乗り移りやトイレで車椅子から便座への乗り移り介助をサポートします。ご利用者を前から抱え上げて、コンパクトに移動ができます。胸当て部分の高さ調整ができるHugT1、浴室でお使いいただける防水タイプHugL1WPもあります。介護保険対象品。 ロボットアシストウォーカーRT.1 移乗・移動・排泄・入浴 ロボットアシストウォーカーRT.1 RT.ワークス㈱  シルバーカータイプのロボットアシストウォーカー。ハンドル部のセンサーや6軸モーションセンサーで人の動きや路面状況をセンシングしてアシスト・ブレーキ調整を行い、通信機能によるGPSでも見守り可能です。 ロボットアシストウォーカーRT.2 移乗・移動・排泄・入浴 ロボットアシストウォーカーRT.2 RT.ワークス㈱  歩行車タイプのロボットアシストウォーカー。坂道でも電動アシストで、安心・快適な歩行をサポートしてくれる歩行車です。体を支えながら歩けます。介護保険対象品 ロボットアシストウォーカーRT.3 移乗・移動・排泄・入浴 ロボットアシストウォーカーRT.3 RT.ワークス㈱  電動アシスト機能付き歩行器。センサーとモーターを使ったロボット技術で坂道でも安心快適。RT.3では「手元スイッチ」や「足元ひろびろ」等の新機能で更に使いやすくなりました。 無動力歩行アシスト aLQ by ACSIVE 移乗・移動・排泄・入浴 無動力歩行アシスト aLQ by ACSIVE ㈱今仙電機製作所  ACSIVEをベースに軽量化・簡単な装着で使用が可能な歩行支援機です。無動力(モーターやバッテリーを使用しない)でバネと振り子の動きが作用し、脚の振り出しをアシストします。 myride 移乗・移動・排泄・入浴 myride ㈱今仙技術研究所  近未来的なスタイリッシュなデザイン。前輪は、オムニホイールを採用し優れた直進性と50mmの段差乗り越え性能によって安心して走行していただけます。 移乗介助ロボット STAR 移乗・移動・排泄・入浴 移乗介助ロボット STAR ㈱今仙技術研究所  狭い屋内空間を全方位に移動し、移乗先であるベッドや便座等に座面の高さを合わせて密接するのことにより、安全な横移乗による移乗を実現し、介助者の負担を軽減します。 自動ラップ式トイレ ラップポン・ブリオ(S) 移乗・移動・排泄・入浴 自動ラップ式トイレ ラップポン・ブリオ(S) 日本セイフティー㈱  処理に水を使わず、フィルムを熱圧着によって密封する自動ラップ式排泄処理ユニットを搭載したシンプルなポータブルトイレ。臭いが気にならず、後始末もラップ済み袋を廃棄するだけで行えます。介護保険対象品 自動ラップ式トイレ ラップポン・プリート(S) 移乗・移動・排泄・入浴 自動ラップ式トイレ ラップポン・プリート(S) 日本セイフティー㈱  自動ラップ式排泄処理ユニットを搭載したポータブルトイレ。アームサポートの跳ね上げ、キャスター・ペーパーホルダー付き、座面・肘掛け調節が可能、災害時に利用できる緊急袋付(2枚)。介護保険対象品 水洗式ポータブルトイレ 流せるポータくん3号 移乗・移動・排泄・入浴 水洗式ポータブルトイレ 流せるポータくん3号 ㈱アム  お部屋に排泄物を残さない水洗タイプのトイレです。煩わしい後始末の必要がなく、臭いも気になりません。給水排水は、壁に小さな穴を開けたり、窓などを利用して上水道管、下水道管に接続します。一部介護保険対象品 排泄予測デバイス DFree 移乗・移動・排泄・入浴 排泄予測デバイス DFree トリプル・ダブリュー・ジャパン㈱  超音波により膀胱の膨らみを検知し、トイレのタイミングをスマートフォンにお知らせするウェアラブルデバイス(装着型の機器)。法人向けDfree Professionalは複数の利用者の蓄尿量をリアルタイムで確認したり、排尿傾向が分析できます。 ミクニ マイティエースⅡ浴室セットROBO 移乗・移動・排泄・入浴 ミクニ マイティエースⅡ浴室セットROBO ㈱ミクニ ライフ&オート  多関節アーム採用の電動巻き上げリフトです。 浴室、ベッド、トイレ、玄関、外階段など、段差でお困りの場所に設置してご利用いただけます。本体ユニットは着脱可能なため、別々の場所に設置した支柱ユニット等のアームに取り付けるだけで簡単に利用シーンを変えることができます。 離床検知センサー ANSIEL(アンシエル) 見守り支援(施設) 離床検知センサー ANSIEL(アンシエル) 積水化学工業㈱  独自開発の高精度センサーにより、離床までの段階検知が出来ます(体動・起始・起上)。離床検知・心拍呼吸データの取得が可能です。スマホ・PCでの一括管理も行えます。 見守り介護ロボット aams(アアムス) 見守り支援(施設) 見守り介護ロボット aams(アアムス) ㈱バイオシルバー  ベッドのマットレス下に敷く非接触型のセンサーです。ご利用者から離れたところでもWi-Fi環境があれば、パソコンやスマートフォンでご利用者の心拍・呼吸・離床・睡眠の状態を見ることができるので、見守りなどにお役立ていただけます。 次世代予測型見守りシステム Neos+Care(ネオスケア) 見守り支援(施設) 次世代予測型見守りシステム Neos+Care(ネオスケア) ノーリツプレシジョン㈱  転倒事故予防として様々な危険動作の予兆を高精度で検知し、端末で確認ができます。居室の状況はプライバシーに配慮したシルエット画像。不要な訪室の削減が可能。入居者の状態把握ができることで個別のケアに活かせます。介護記録システムやインカムとの連携も検討できます。 リコーみまもりベッドセンサーシステム 見守り支援(施設) リコーみまもりベッドセンサーシステム ㈱リコー  ベッドの脚に設置した荷重センサーが利用者様の状態を検知します。ベッド上での活動状態を常時確認できます。8種類のアイコンで、動き出し・起き上がり・端座位・離床などの行動を表示します。 シルエット見守りセンサ 見守り支援(施設) シルエット見守りセンサ キング通信工業㈱  シルエット画像で判別することによって、利用者のプライバシーに配慮しながら、徘徊やベッドからの落下などの問題を未然に解決することが可能です。不要な訪室を減らし、履歴から何が起こったのか確認できます。 自立支援型介護見守りロボット A.I.Viewlife 見守り支援(施設) 自立支援型介護見守りロボット A.I.Viewlife エイアイビューライフ㈱  個室・多床室から供用アプリまで、施設全体を「見える化」することで、入居者様の自立支援促進を重度化を防止。現場の生産性の向上や介護人材の確保につなげます。 【睡眠ケア】いきいきセンサー 見守り支援(施設) 【睡眠ケア】いきいきセンサー 株式会社フォーエヴァー  見守りとしては最小サイズの小さなセンサーをベッドの足に1つ敷くだけで、「心拍」「呼吸」「体動」を計測し、バイタル状況を確認すると共に離床状況を通知します。

2023.7.10

ウェルフェア2023〜福祉・医療・健康の総合展〜レポート

ウェルフェア2023〜福祉・医療・健康の総合展〜レポート 主催 名古屋国際見本市委員会 (公財)名古屋産業振興公社 (社福)名古屋市総合リハビリテーション事業団  2023年5月25日(木)〜27日(土)の3日間、吹上ホールで「ウェルフェア2023」が開催されました。  「ウェルフェア」は今年で24回目となる福祉・医療・健康に関わる分野の様々な商品、サービスが一堂に会する展示会です。  名古屋市総合リハビリテーション事業団は、なごや福祉用具プラザと名古屋市障害者スポーツセンターがそれぞれブースを出展し、様々な福祉用具の展示や体験、相談コーナー、ミニセミナー、障害者スポーツの体験コーナーなどを設けました。  また同期間に『介護ロボット企画展』を併催し、移乗、移動、排せつ、見守り・コミュニケーション、入浴、介護業務支援に関する機器を多数展示しました。講座については「介護ロボット導入・活用セミナー」と「排せつケアセミナー」を企画し、多くの方々に受講いただきました。 ウェルフェア公式ページ なごや福祉用具プラザ展示ブース  「生活に役立つ福祉用具」をテーマに展示・体験・相談を行いました。ベッドから起きるところを起点に、食事や排せつ、お出かけといった日常の動作を助ける福祉用具を紹介しました。また、生活をより豊かにする自助具・被服の工夫、ICTの活用など、ボランティアグループとも協力しながら多くの皆さまにご案内しました。 介護ロボット企画展  介護や移動を助けたり、生活の質を高める介護ロボットを一堂に展示・体験できる企画展を開催しました。 パラスポーツ体験コーナー  パラスポーツの紹介や、競技用車いすの試乗、パラリンピックの正式種目であるボッチャの体験が行われました。 なごや福祉用具プラザ主催セミナー 介護ロボット導入・活用セミナー 〜見守り支援機器の紹介、導入事例紹介、展示・体験会〜  なごや福祉用具プラザでは名古屋市から委託を受けて、介護従事者の負担軽減や定着、介護の質の向上を目的として、介護ロボットの活用を推進するため、「介護ロボット等活用推進事業」を実施しています。  このセミナーでは、事業の紹介、見守り支援(施設)ロボットの紹介、実際に導入した介護施設からの導入・活用事例の報告をおこないました。 事業の紹介、見守り支援(施設)ロボットの紹介、介護施設導入・活用事例の紹介 なごや福祉用具プラザ 作業療法士 長尾 美幸 見守り機器の効果的な活用について 社会福祉法人なごや福祉施設協会 本部事務局 施設指導主幹 川原 めぐみ 氏 利用者視点で考える「理想的な介護」について〜ネオスケアで実現できる利用者・スタッフの満足度高い介護〜 ノーリツプレシジョン株式会社 新規事業部 主事 宝溝 誠治 氏 見守りカメラの導入効果とロボット導入を効果的に進めていくための取り組み報告 社会福祉法人華陽会 副施設長 近藤 英人 氏 排せつケアセミナー 専門医に学ぶ排せつケア~排便障害を伴う疾患について~  排せつケアコールセンターには、毎日排せつのお悩みのある方から多くの相談が寄せられます。そのうち排便に関する相談は全体の3割を超えています。気持ちよく排便するためには食事や運動、規則正しい生活習慣がうたわれていますが、そこには排便障害を伴う疾患が潜んでいるかもしれません。  このセミナーでは、排便のメカニズムについて正しく理解するとともに、排便障害を伴う疾患についても知識を得ることで、かかりつけ医や専門医に、いち早く繋げることができるようわかりやすく解説しました。 専門医に学ぶ排せつケア〜排便障害を伴う疾患について〜 名古屋市立大学大学院 医学研究科次世代医療開発学 教授 名古屋市立大学病院 臨床研究開発支援センター センター長 神谷 武 氏

2022.7.14

福祉・医療・健康の総合展 ウェルフェア2022 開催

福祉・医療・健康の総合展 ウェルフェア2022 開催 26日には河村たかし名古屋市長が会場を視察に訪れました。 主催 名古屋国際見本市委員会 (公財)名古屋産業振興公社 (社福)名古屋市総合リハビリテーション事業団  2022年5月26日(木)〜28日(土)の3日間、吹上ホールで「ウェルフェア2022」が開催されました。 「ウェルフェア」は、これまで名古屋市で22回開催実績のある福祉・医療・健康に関する総合展です。  《住み慣れた街でいつまでも自分らしい暮らしを》をスローガンに、『地域包括ケアシステム』の深化・推進を啓発していく場としてリニューアルされ、3日間を通じて9,750名が来場されました。 展示  なごや福祉用具プラザのブースでは、年齢や障害の有無にかかわらず、その人らしい暮らしを応援するために様々な福祉用具を展示しました。 約130点の福祉用具をご紹介し、ブースに足を運んでくださった方からたくさんのご相談をいただきました。 排せつケア相談支援事業コーナー 介護ロボットコーナー 車いす・歩行器コーナー 入浴関連用具コーナー 自助具製作コーナー 被服ボランティア紹介・相談コーナー ICTボランティア、パソコン・スマホ相談コーナー パラスポーツの紹介  なごや福祉用具プラザでは、スポーツを楽しむための道具の工夫・調整を通して、障害のある方のスポーツ参加を支援しています。 2026年に第5回アジアパラ競技大会が愛知・名古屋で開催されることもあり、パラスポーツの紹介コーナーを設けました。 名古屋市障害者スポーツセンターと連携して競走競技用およびバスケットボール用車いすを展示し、たくさんの方に試乗体験していただきました。 介護ロボット導入・活用セミナー  26日(木)、27日(金)には「介護ロボット導入・活用セミナー」が開催されました。 26日には移乗支援機器、27日には見守り支援機器をテーマに、機器紹介、導入事例紹介と介護ロボット企画展会場での展示・体験会が行われました。 5月26日 移乗支援機器の紹介、導入事例紹介・体験会 介護ロボット等活用推進事業の紹介・介護ロボットの導入視点の解説 なごや福祉用具プラザ 長尾美幸 移乗支援機器の紹介「HugT1-02」 株式会社FUJI 中根伸行氏 移乗支援機器の導入事例紹介 R2年度介護ロボット導入効果検証協力事業所 医療法人幸世会セントラル内田橋 森智之氏 5月27日 見守り支援機器の紹介、導入事例紹介・体験会 介護ロボット等活用推進事業の紹介・介護ロボットの導入視点の解説 なごや福祉用具プラザ 長尾美幸 見守り支援機器の紹介「Neos+Care(ネオスケア)」 株式会社ノーリツプレジジョン 宝溝誠治氏 見守り支援機器の導入事例紹介 R3年度介護ロボット導入効果検証協力事業所 社会福祉法人華陽会 特別養護老人ホーム サービスネットワーク南陽 山室薫氏 介護ロボット企画展での体験会の様子

2022.5.7

名古屋市介護ロボット等活用推進事業「介護ロボットなごやフェスタ2021」開催 第3回テーマ『見守り・介護業務支援』

名古屋市介護ロボット等活用推進事業 「介護ロボットなごやフェスタ2021」開催 第3回テーマ『見守り・介護業務支援』 主催 社会福祉法人名古屋市総合リハビリテーション事業団 なごや福祉用具プラザ 名古屋市  2022年2月25日(金)~27日(日)、なごや福祉用具プラザにて「介護ロボットなごやフェスタ2021」を開催しました。  去年まで厚生労働省の事業として「介護ロボットあいち・なごやフォーラム」という名称で開催していたイベントを、今年は名古屋市の「介護ロボット等活用推進事業」独自のイベントとしてなごや福祉用具プラザと名古屋市が主催しています。  第1回の『移乗』を皮切りに、第2回は『排泄・入浴・移動』、今回は『見守り・介護業務支援』をテーマに展示・体験・相談会とWebセミナーのYouTube配信を行います。  Webセミナーは、なごや福祉用具プラザのYouTubeチャンネルで公開し、「いつでも、どこでも、なんどでも」必要な情報をお届けします。 Webセミナー2022年2月開催分 プログラム 介護ロボットメーカー プレゼンテーション トーテックアメニティ㈱ パラマウントベッド㈱ キング通信工業㈱ ㈱バイオシルバー ノーリツプレシジョン㈱ パナソニック㈱ ㈱リコー 積水化学工業㈱ シーホネンス㈱ ㈱アズパートナーズ TANOTEC㈱ 導入活用事例紹介 「施設での転倒リスクへの取り組み」 国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 健康長寿支援ロボットセンター 導入のポイント(なごや福祉用具プラザ) 行政説明・自治体の取組紹介 愛知県 介護ロボット導入支援事業補助金について 名古屋市 介護ロボット等活用推進事業について プログラムは「なごや福祉用具プラザYouTubeチャンネル」でご覧いただけます  見守り・介護業務支援機器は使用する場面を再現しての体験や実演も行われました。 また、参加者から寄せられた機器の利用に関する相談に対する提案もさせていただきました。 相談・提案の一例 既存の離床マットセンサーは、立ち上がり後に通知がされるため職員の駆けつけが間に合いません。 転倒リスクを減らすことができる介護ロボットはありますか? ベッド上で動き始める段階で通知できるものがあります。 検知速度が速く、素早い駆けつけができるため、転倒リスクを減らすことができます。 動き出しの検知に3-4秒もかかると訪室が間に合わず、転倒する利用者がいます。 検知の速い見守りの介護ロボットはありますか。 検知速度は通信環境による影響もあります。 特にWi-Fi環境の場合、作動速度を事前に確認しましょう。 また、見守り機器は心拍や呼吸から状態を把握するタイプと、動作をカメラで解析し行動を把握するタイプがあります。 どちらのタイプも離床を検知することができますが、仕様によって検知速度が異なりますので、実際に試用して使用目的に合うタイプを検討することが大切です。 「見守り・介護業務支援」介護ロボット トーテックアメニティ㈱ 見守りライフ ベッド脚に敷いた荷重センサから得られる情報により、利用者のベッド上の動きを検知し、パソコンやスマートフォンで表示・通知する見守りシステムです。 レンタル2,000円/月~ 製品ページ パラマウントベッド㈱ 見守り支援システム「眠りSCAN」 マットレスの下に設置したセンサにより、体動・活動量を測定するシステムです。 睡眠・呼吸・心拍数をリアルタイムで表示ができ、記録としても保存できます。 活用することにより、職員の負担軽減・利用者の生活習慣改善にお役立て頂けます。 製品ページ キング通信工業㈱ シルエット見守りセンサ シルエット画像で判別することによって、利用者のプライバシーに配慮しながら、徘徊やベッドからの落下などの問題を未然に解決することが可能です。 不要な訪室を減らし、履歴から何が起こったのか確認できます。 製品ページ ㈱バイオシルバー 見守り介護ロボット aams(アアムス) ベッドのマットレス下に敷く非接触型のセンサーです。 ご利用者から離れたところでもWi-Fi環境があれば、パソコンやスマートフォンでご利用者の心拍・呼吸・離床・睡眠の状態を見ることができるので、見守りなどにお役立ていただけます。 製品ページ ノーリツプレシジョン㈱ 次世代予測型見守りシステム Neos+Care(ネオスケア) 倒事故予防として様々な危険動作の予兆を高精度で検知し、端末で確認ができます。 居室の状況はプライバシーに配慮したシルエット画像。 不要な訪室の削減が可能。 入居者の状態把握ができることで個別のケアに活かせます。 介護記録システムやインカムとの連携も検討できます。 製品ページ パナソニック㈱ ICT介護業務支援サービス LIFELENS(ライフレンズ) ベッド装着型の体動センサーと、居室内の映像センサーにより在床状況や睡眠・心拍呼吸レベルおよび、居室内の映像情報を離れたケアの現場からいつでも確認でき、スタッフの状況確認作業を大きく負担軽減することが可能です。 映像はプライバシーに配慮した加工も可能です。 製品ページ ㈱リコー リコーみまもりベッドセンサーシステム ベッドの脚に設置した荷重センサーが利用者様の状態を検知します。 ベッド上での活動状態を常時確認できます。 8種類のアイコンで、動き出し・起き上がり・端座位・離床などの行動を表示します。 製品ページ 積水化学工業㈱ 離床検知センサー ANCIEL(アンシエル) 独自開発の高精度センサーにより、離床までの段階検知が出来ます(体動・起始・起上)。 離床検知・心拍呼吸データの取得が可能です。 スマホ・PCでの一括管理も行えます。 製品ページ シーホネンス㈱ ベッド内蔵型離床センサー iサポート ベッドをお使いの方の起き上がり・離床等の状態を検知してナースコールに通知するベッド内蔵型の離床センサーです。 「iサポート」を適切に利用することにより、より安全な療養環境の実現と、介護負担軽減が期待できます。 製品ページ TANOTECH㈱ モーショントレーニングシステムTANO 非装着・非接触型のモーショントレーニングツール(ソフトウェア)。 センサーの前に立つだけで体の骨格や音声を読み取り、直感的に楽しく運動することができます。 利用には、制御システム(WindowsPC)、センサー(Kinectなど)、モニター等が必要になります。 製品ページ ㈱アズパートナーズ EGAO link ご入居者様の情報がスマホ1台で把握でき、記録と連動するシステム。 下記のナースコールや見守り機器などと連携した仕組みで業務効率化を図ります。 「眠りスキャン」「Vi-nurse」「CAREKARTE」「ナースコールゲートウェイ」 製品ページ なごや福祉用具プラザでは、「介護ロボット等活用推進事業スキーム」として、3つのステップによる問題解決を行っています。 見たい・使ってみたい 普及啓発 介護ロボットの常設展示 月1回セミナーを開催 地域の介護イベントや職能団体の研修会参加、介護現場へ出向いたセミナーも行います。 現場に合うものを選びたい・試したい コンサルティング・マッチング  専門職が介護現場の課題にあわせた介護ロボットの選び方を助言します。 介護現場へ出向いてお試しも実施します。 お問合せは下記の介護ロボット問い合わせ担当窓口へ電話・メールでお気軽にどうぞ! 導入をして効果を出したい 介護ロボット導入効果検証  介護ロボットの活用方法や効果を検証します。 その結果を発表することで普及促進を図ります。 介護ロボット導入補助金(最大100万円・補助率3/4)もあります。  以上のステップを通して正しく状況を把握することで、介護従事者の負担低減、介護の質向上につながる機器の導入・活用を目指しています。 介護ロボットの問い合わせ 【TEL】052-851-0051 【mail】robot@nagoya-rehab.or.jp

2022.5.7

名古屋市介護ロボット等活用推進事業「介護ロボットなごやフェスタ2021」開催 第2回テーマ『排泄・入浴・移動』

名古屋市介護ロボット等活用推進事業 「介護ロボットなごやフェスタ2021」開催 第2回テーマ『排泄・入浴・移動』 主催 社会福祉法人名古屋市総合リハビリテーション事業団 なごや福祉用具プラザ 名古屋市  2022年1月27日(木)~29日(土)、なごや福祉用具プラザにて「介護ロボットなごやフェスタ2021」を開催しました。  去年まで厚生労働省の事業として「介護ロボットあいち・なごやフォーラム」という名称で開催していたイベントを、今年は名古屋市の「介護ロボット等活用推進事業」独自のイベントとしてなごや福祉用具プラザと名古屋市が主催しています。  前回(2021年12月)の『移乗』を皮切りに、今回は『排泄・入浴・移動』、2022年2月には『見守り・介護業務支援』をテーマに展示・体験・相談会とWebセミナーのYouTube配信を行います。  Webセミナーは、なごや福祉用具プラザのYouTubeチャンネルで公開し、「いつでも、どこでも、なんどでも」必要な情報をお届けします。 Webセミナー2022年1月開催分 プログラム 介護ロボットメーカー プレゼンテーション ㈱アム アロン化成㈱ 日本セイフティー㈱ ㈱ウィズ ㈱金星 RT.ワークス㈱  ㈱今仙技術研究所 導入活用事例紹介 「介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォームについて」 国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 健康長寿支援ロボットセンター 導入のポイント(なごや福祉用具プラザ) プログラムは「なごや福祉用具プラザYouTubeチャンネル」でご覧いただけます  移動支援機器は使用する場面を再現しての体験、歩行支援機は装着して試すことができ、排泄・入浴支援機器は動作の実演も行われました。  また、参加者から寄せられた介護や機器の利用に関する相談に対する提案もさせていただきました。 相談・提案の一例 ■排泄にまつわる臭いの課題 自動ラップ機能や水洗化機能を生かした機器の紹介、活用方法を提案しました。 ■歩行が不安定な方の荷物の運搬 電動アシスト機能付歩行車を使用する方法を提案しました。 ■パーキンソニズムのある方の移動 自動で歩行速度を調整する電動歩行車を提案しました。 ■坂道の上に自宅があり移動に不安がある方 電動アシスト機能付歩行車の特性を生かした提案をしました。 ■皮膚が弱い方、褥瘡がある方の洗体 ウルトラファインバブルを生かした皮膚へのダメージが少ない洗体方法を提案しました。 「排泄・入浴・移動」介護ロボット ㈱アム 水洗式ポータブルトイレ 流せるポータくん3号 お部屋に排泄物を残さない水洗タイプのトイレです。 煩わしい後始末の必要がなく、臭いも気になりません。 給水排水は、壁に小さな穴を開けたり、窓などを利用して上水道管、下水道管に接続します。 一部介護保険対象品 製品ページ アロン化成㈱ 水洗ポータブルトイレ キューレット 水洗ポータブルトイレ。 工事が不要な真空ユニットとセットで使用の場合には、汚水は密閉容器に貯留でき、臭いの心配も不要。 押しやすいジェリービーンスイッチで洗浄操作も簡単です。 温水洗浄便座。 一部介護保険対象品 製品ページ 日本セイフティー㈱ 自動ラップ式トイレ ラップポン・ブリオ 処理に水を使わず、フィルムを熱圧着によって密封する自動ラップ式排泄処理ユニットを搭載したシンプルなポータブルトイレ。 臭いが気にならず、後始末もラップ済み袋を廃棄するだけで行えます。 介護保険対象品 製品ページ 日本セイフティー㈱ 自動ラップ式トイレ ラップポン・エール2 自動ラップ式排泄処理ユニットを搭載したポータブルトイレ。 アームサポートの跳ね上げ、キャスター付き、座面が後ろに倒れて後方介助が可能、ラップにしないときにはバケツに変えて使用も可能です。 介護保険対象品 製品ページ ㈱ウィズ 自動排泄処理装置 キュラコ 寝たまま排泄できる洗浄機能付きトイレ。 トイレへの移動や便の処理が困難な方などに使用します。 紙おむつを使用せず、専用カバーでレシーバーを陰部に装着し、排泄物を感知・吸引・洗浄・乾燥までを自動で行います。 介護保険対象品 製品ページ トリプル・ダブリュー・ジャパン㈱ 排泄予測デバイスDFree Personal 超音波により膀胱の膨らみを検知し、トイレのタイミングをスマートフォンにお知らせするウェアラブルデバイス(装着型の機器)。 法人向けDfree Professionalは複数の利用者の蓄尿量をリアルタイムで確認したり、排尿傾向が分析できます。 製品ページ TOTO㈱ バスリフト 浴槽での立ち座りや出入りをサポートします。 電動でシート部分が昇降するため、入浴介助の負担も軽減します。 介護保険対象品 製品ページ ㈱金星 ピュアット 極微細気泡のバブルにより、こすり洗い・ボディソープ不要で身体を洗浄できる入浴介助装置。 コンパクトなポータブルタイプなので、設置工事不要です。 製品ページ RT.ワークス㈱ ロボットアシストウォーカーRT.1 シルバーカータイプのロボットアシストウォーカー。 ハンドル部のセンサーや6軸モーションセンサーで人の動きや路面状況をセンシングしてアシスト・ブレーキ調整を行い、通信機能によるGPSでも見守り可能です。 製品ページ RT.ワークス㈱ ロボットアシストウォーカーRT.2 歩行車タイプのロボットアシストウォーカー。 坂道でも電動アシストで、安心・快適な歩行をサポートしてくれる歩行車です。 体を支えながら歩けます。 介護保険対象品 製品ページ アロン化成㈱ 歩行車リトルターン 電動アシスト付 電動アシスト機能で坂道でも快適に歩行ができます。 危険を察知して自動制御するので高齢者の方が安心してお出かけできます。 介護保険対象品 製品ページ ㈱今仙技術研究所 歩行支援機 ACSIVE 名古屋工業大学との共同開発で佐野明人教授の受動歩行理論に基づいて作られた装着型の歩行支援機。 無動力(モーターやバッテリーを使用しない)でバネと振り子の動きが作用し、脚の振り出しをアシストします。 製品ページ ㈱今仙電機製作所 無動力歩行アシスト aLQ by ACSIVE 名古屋工業大学との共同開発で佐野明人教授の受動歩行理論に基づいて作られた装着型の歩行支援機。 無動力(モーターやバッテリーを使用しない)でバネと振り子の動きが作用し、脚の振り出しをアシストします。 製品ページ なごや福祉用具プラザでは、「介護ロボット等活用推進事業スキーム」として、3つのステップによる問題解決を行っています。 見たい・使ってみたい 普及啓発 介護ロボットの常設展示 月1回セミナーを開催 地域の介護イベントや職能団体の研修会参加、介護現場へ出向いたセミナーも行います。 現場に合うものを選びたい・試したい コンサルティング・マッチング  専門職が介護現場の課題にあわせた介護ロボットの選び方を助言します。 介護現場へ出向いてお試しも実施します。 お問合せは下記の介護ロボット問い合わせ担当窓口へ電話・メールでお気軽にどうぞ! 導入をして効果を出したい 介護ロボット導入効果検証  介護ロボットの活用方法や効果を検証します。 その結果を発表することで普及促進を図ります。 介護ロボット導入補助金(最大100万円・補助率3/4)もあります。  以上のステップを通して正しく状況を把握することで、介護従事者の負担低減、介護の質向上につながる機器の導入・活用を目指しています。 介護ロボットの問い合わせ 【TEL】052-851-0051 【mail】robot@nagoya-rehab.or.jp

2022.5.7

名古屋市介護ロボット等活用推進事業「介護ロボットなごやフェスタ2021」開催 第1回テーマ『移乗』

名古屋市介護ロボット等活用推進事業 「介護ロボットなごやフェスタ2021」開催 第1回テーマ『移乗』 主催 社会福祉法人名古屋市総合リハビリテーション事業団 なごや福祉用具プラザ 名古屋市  2021年12月23日(木)~25日(土)、なごや福祉用具プラザにて「介護ロボットなごやフェスタ2021(テーマ『移乗』)」を開催しました。  去年まで厚生労働省の事業として「介護ロボットあいち・なごやフォーラム」という名称で開催していたイベントで、今年は名古屋市の「介護ロボット等活用推進事業」独自のイベントとしてなごや福祉用具プラザと名古屋市が主催しています。  2021年12月の『移乗』を皮切りに、2022年1月には『排泄・入浴・移動』、2月には『見守り・介護業務支援』をテーマに展示・体験・相談会とWebセミナーのYouTube配信を行います。  Webセミナーは、なごや福祉用具プラザのYouTubeチャンネルで公開し、「いつでも、どこでも、なんどでも」必要な情報をお届けします。 Webセミナー2021年12月開催分 プログラム 介護ロボットメーカー プレゼンテーション CYBERDYNE㈱ マッスル㈱ ㈱加地 パナソニックエイジフリー㈱ ㈱FUJI アルジョ・ジャパン㈱ ㈱イノフィス 導入活用事例紹介 「施設での移乗課題への取り組み」 医療法人幸世会 介護老人保健施設 セントラル内田橋/株式会社FUJI 移乗サポートロボット Hug T1-02 導入のポイント(なごや福祉用具プラザ) プログラムは「なごや福祉用具プラザYouTubeチャンネル」でご覧いただけます  展示場の介護ベッドやポータブルトイレなどを使用し、参加者が実際に使う介護場面を再現しながら機器の体験を行いました。 また、利用できる補助金など、導入を視野に入れた具体的な相談も数多くありました。 「移乗支援」介護ロボット CYBERDYNE㈱ HAL®腰タイプ 介護・自立支援用 介護動作時の腰部負荷や腰痛発生リスクを低減することを目的とした介護支援用途」と、要介護状態の方が弱った足腰などの身体機能の向上を目的とした「自立支援用途」で使用して頂けます。 製品ページ マッスル㈱ ROBOHELPER SASUKE ベッド車椅子間の移乗介助をアシストします。 抱き上げ式で介護をうける方の体重をSASUKEが担います。 アームの調整で臥位~座位の適した姿勢を保持することが出来ます。 製品ページ ㈱加地 ヒューマン・アシスト・デバイス レイボ エクソスケルトン 軽量・バッテリー不要。 前屈時に胸部を支えるエクスジェル内蔵チェストパッドで回旋動作も身体の動きを妨げず支え続ける構造。 左右から体幹をサポートし、背骨周辺にかかる負荷を分散します。 前かがみ姿勢時の肩~腰への負担が40~50%軽減します。 製品ページ ㈱スマートサポート スマートスーツ® 機械的動力を用いず、弾性体(ゴム材)の伸長により腰にかかる負担を軽減します。 アシスト機能&コルセット効果で腰痛対策! 製品ページ ㈱モリタホールディングス 腰部サポートウェア rakunieラクニエ 前屈姿勢をサポートするウェア。 体幹の前屈を支える背部の脊柱起立筋・大腿二頭筋の負担を約17%軽減します。 装着したままサポート力を解除することもでき、休息やトイレも可能です。 製品ページ パナソニックエイジフリー㈱ 離床アシストロボット リショーネPLUS 電動介護ベッドの半分が電動フルリクライニング車椅子になって使用できる構造になっています。 ベッドから車椅子への乗り移りを抱え上げず、気軽に行うことができます。 介護保険対象品 製品ページ ㈱FUJI 移乗サポートロボット Hug L1 ベッドから車椅子への乗り移りやトイレで車椅子から便座への乗り移り介助をサポートします。 ご利用者を前から抱え上げて、コンパクトに移動ができます.幅広い体格の方に対応できる Hug T1-02 もあります。 介護保険対象品 製品ページ ㈱FUJI 移乗サポートロボット Hug T1-02 ベッドから車椅子への乗り移りやトイレで車椅子から便座への乗り移り介助をサポートします。 ご利用者を前から抱え上げて、幅広い体格の方に対し、コンパクトに移動ができます。 介護保険対象品 製品ページ アルジョ・ジャパン㈱ 電動立位補助器 サラフレックス 痛みの少ない介護と使いやすさを追求し誕生。 特許のシリコンレッグサポートが痛みの少ない立ち上がりを実現。 日々の移乗介助のなかでリハビリ練習もできる製品です。 別売スリング(3種)①立位用②使い捨て③移乗用 製品ページ ㈱イノフィス マッスルスーツエブリィ  空気圧で動くアシストスーツです。 最大25.5㎏fの力で腰への負担軽減や力仕事をサポートします。 電力を使わないため、水場や屋外作業でも使用することができます。 製品ページ なごや福祉用具プラザでは、「介護ロボット等活用推進事業スキーム」として、3つのステップによる問題解決を行っています。 見たい・使ってみたい 普及啓発 介護ロボットの常設展示 月1回セミナーを開催 地域の介護イベントや職能団体の研修会参加、介護現場へ出向いたセミナーも行います。 現場に合うものを選びたい・試したい コンサルティング・マッチング  専門職が介護現場の課題にあわせた介護ロボットの選び方を助言します。 介護現場へ出向いてお試しも実施します。 お問合せは下記の介護ロボット問い合わせ担当窓口へ電話・メールでお気軽にどうぞ! 導入をして効果を出したい 介護ロボット導入効果検証  介護ロボットの活用方法や効果を検証します。 その結果を発表することで普及促進を図ります。 介護ロボット導入補助金(最大100万円・補助率3/4)もあります。  以上のステップを通して正しく状況を把握することで、介護従事者の負担低減、介護の質向上につながる機器の導入・活用を目指しています。 介護ロボットの問い合わせ 【TEL】052-851-0051 【mail】robot@nagoya-rehab.or.jp

2021.2.9

介護ロボット地域フォーラム事業「介護ロボットあいち・なごやフォーラム2020」開催 第1回「見守り・介護業務支援」

介護ロボット地域フォーラム事業 介護ロボットあいち・なごやフォーラム2020開催 第1回「見守り・介護業務支援」  2020年11月22日、なごや福祉用具プラザにて「介護ロボットあいち・なごやフォーラム2020」の第1回を開催しました。  このイベントは、名古屋市総合リハビリテーション事業団が主催するもので、全国47都道府県で行われている厚生労働省「介護ロボット地域フォーラム事業」の愛知県版介護ロボット地域フォーラムとなります。 センター長挨拶  例年は大きな会場に大勢の方をお招きして開催しておりましたが、本年度は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、必要な情報を安全にお届けするための工夫をしました。  介護ロボットメーカーのプレゼンテーション及び展示・体験は「テーマ」毎に開催日や展示期間を変え、スケジュールを事前に公開しました。 事前申込制とし、相談員が個別にご説明することで来場者が密にならないように対策をとりました。 また、介護ロボットシンポジウムはWeb開催とし、期間中は何度でも視聴できるようにしました。 セミナー開催  午前のセミナーは介護ロボットメーカーによるプレゼンテーションが行われ、4つの介護ロボットメーカーによる5つの製品の特徴や導入事例を紹介しました。 その後、展示スペースで実機の実演、質問を受けました。 受講者からは実際の利用者さんを想定した具体的な質問が多く出され、充実した時間となりました。 見守り・介護業務支援ロボット ★シルエット見守りセンサ キング通信工業㈱ 見守り支援  シルエット画像で判別することによって、利用者のプライバシーに配慮しながら、徘徊やベッドからの落下などの問題を未然に解決することが可能です。 不要な訪室を減らし、履歴から何が起こったのか確認できます。 ★見守りライフ トーテックアメニティ㈱ 見守り支援  ベッド脚に敷いた荷重センサから得られる情報により、利用者のベッド上の動きを検知し、パソコンやスマートフォンで表示・通知する見守りシステムです。 レンタル2,000円/月~ ★見守り支援システム「眠りSCAN」 パラマウントベッド㈱ 見守り支援  マットレスの下に設置したセンサにより、体動(寝返り、呼吸、心拍など)を測定し、睡眠状態を把握します。 活用することでケアプランの改善や職員の負担軽減、利用者の生活習慣の改善などにお役立ていただけます。 ★SCOP(スコップ) (福)善光会 介護業務支援  必要な情報を一覧化し、手書きでも音声でも入力ができ、基本的な記録内容は全てタップで入力できます。 リアルタイムで情報共有ができ、スピーディな申し送りにつながります。 ※SCOP homeはレンタル100円/月×定員数(別途初期費用) ●EGAO link ㈱アズパートナーズ 介護業務支援 ◎みまもりシステム ㈱エイビス 見守り支援 ◎ケアロボ1 ㈱テクノスジャパン コミュニケーション支援 ◎メンタルコミットロボパロ ㈱知能システム コミュニケーション支援 ◎スマイビS ㈱東郷製作所 コミュニケーション支援 ◎おはなししようね! 夢の子ユメル・ネルル ㈱タカラトミーアーツ コミュニケーション支援 ◎おしらせハリくん 群馬電機㈱ コミュニケーション支援 ◎なでなでネコちゃん トレンドマスター㈱ コミュニケーション支援 ◎なでなでワンちゃん秋田犬 トレンドマスター㈱ コミュニケーション支援 ◎こんにちは赤ちゃん トレンドマスター㈱ コミュニケーション支援 展示・体験・相談会  午後からは2組に分かれ、①プラザ職員による講座と②現在プラザで展示されている「見守り・介護業務支援」ロボットの紹介を交互に行いました。 ①講座はプラザが行った介護ロボット導入事例による具体的な効果をスライドで示しながら介護ロボット全般情報を共有。 ②での受講者からの質問は意欲的で時間が不足気味になる場面もあるほどの充実ぶりでした。 主催 社会福祉法人名古屋市総合リハビリテーション事業団 なごや福祉用具プラザ 厚生労働省 後援 愛知県 名古屋市 公益財団法人テクノエイド協会 名古屋市老人福祉施設協議会 公益社団法人愛知県理学療法士会 一般社団法人愛知県作業療法士会 なごや福祉用具普及協議会 社会福祉法人なごや福祉施設協会

2020.3.11

排せつケア対応力向上研修を実施

排せつケア対応力向上研修を実施  なごや福祉用具プラザでは、いきいき支援センター(地域包括支援センター)、高齢者いきいき相談室の職員を対象に「排せつケア対応力向上研修」を実施しています。 人にはなかなか相談しにくい排せつの悩みですが、多くの高齢者が悩みを抱えているという実情があります。 排せつ介護は介護者にとっても負担感が高く、名古屋市では「排せつケアコールセンター」を開設しています。 コールセンターで受けた相談は、地域のいきいき支援センターや高齢者いきいき相談室と連携し対応にあたります。 排せつケア対応力向上研修では、直接排せつの相談を受ける、いきいき支援センター、高齢者いきいき相談室の職員の方々が、適切に相談・対応ができるよう基本的な知識や対応方法などについて習得することを目的としています。  研修は、10:00〜17:00と1日かけての盛りだくさんの内容です。 はじめに、名古屋市健康福祉局高齢福祉課、名古屋市療養サービス事業団から、排せつケアコールセンターの設立についてとその紹介がありました。 コールセンターの認知度がまだまだ高くないものの、これまで寄せられた相談について、全体の相談数、年齢別とした場合、排尿・排便・その他など具体的な相談内容のについての統計データの説明をしていただきました。 コールセンターの告知をするたび相談数が増える事実があり、今後、広くコールセンターの存在を知ってもらうことと、それに伴いより適切で充実したサービスが受けられるように関係各機関やなごや福祉用具プラザとの協力が求められました。 排せつケアコールセンター  研修は、ロールプレイングから始まりました。 出席者はあらかじめ、5〜6名で1組のグループに分けられており、『尿失禁がありおむつで対応している80歳の男性からの相談』という事例で、男性、その妻、いきいき支援センター相談員と役割を決め、それぞれの立場でロールプレイングを行いました。 役割の本人だけに設定のシートが配られ、それに基づき発言し、当事者の心情を疑似体験しました。 体験してみて、その感想を記録し、さらに役割のシートを開示して不足していた情報を確認、対応が適切でなかった部分を話し合いました。 排せつという説明しづらい内容に、男性の悩みを近親者である妻も誤解していることや、自尊心や人となりを尊重しつつも相談しにくい雰囲気を作ってしまわないようにする難しさを感じました。 薬や症状についての聞き込みは、病気に対する予備知識も必要であり、失禁の原因について考えることの必要性も感じました。  午後からは、紙おむつの正しい付け方・選び方ということで、毎日の排尿の状態を知るため、時間と量などを記録する「排尿日誌」の活用についてお伝えしました。 それを踏まえて、おむつの種類を知り選択すること、さらに正しい使い方について解説しました。 実際に紙パンツを手に取り、正しいはき方や処理の仕方などを体験しました。  続いて、なごや福祉用具プラザの展示スペースにて排せつ用具を中心とした展示品の見学を行いました。 排せつ場所までの距離を短くすることのできるポータブルトイレや比較的簡単にできる増設トイレの紹介、排せつ姿勢を支えたり立ち上がりを補助する道具、衣類やおむつ、介護ロボットなどを見学しました。 実際の用具に腰を下ろしてみたり手に取ってみたり、参加者は機能と使い方を確認しました。  プログラムの最後は、小牧市民病院 排尿ケアセンター部長 吉川羊子先生にお越しいただき、排せつ機能の基礎知識 〜誰にでも知ってほしい排尿症状の評価とケア〜、という題目で講義を行っていただきました。 QOL(クオリティ・オブ・ライフ)や尊厳はもちろん、それ以前の医学的な見地から排尿をとらえ、頻尿を例にどんなことがことが起きているか、危険な症状はどんなものか、わかりやすく解説していただきました。 起きていることを正しく判断するため「排尿日記」で記録し、記録に基づくことで質の良いケアができることが示されました。