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2022.10.13

山田念珠堂 × ライフスタイルデザインコース「ねんじゅ-catalog of ideas 2022 念珠を『初めての目』で見て、発見する」最終プレゼンテーション実施

山田念珠堂 × ライフスタイルデザインコース「ねんじゅ-catalog of ideas 2022 念珠を『初めての目』で見て、発見する」最終プレゼンテーション実施  ライフスタイルデザインコースでは、大阪上本町の株式会社 山田念珠堂様からの依頼を受け受託事業として、念珠(数珠、珠数、じゅず)に関連する新しい商材の企画、また、情報発信やそのためのメディアの考案・製作など開発支援を行い、そのアイデアを提案するプロジェクトを進めてきました。2022年9月30日(金)、山田念珠堂から山田弘樹様、山田麻香様をお招きし、最終のプレゼンテーションを行い、アイデアをまとめたカタログをお渡ししました。このプロジェクトには、デザイン領域ライフスタイルデザインコースの選抜メンバー、2年 坂部浩二郎さん、菅谷勇斗さん、3年 川部羽瑠香さん、榊原里紗さん、杉山さやかさんが参加、アイデア出しとモックアップの制作を行いました。  念珠は、古くから仏事や法事には欠かせない非常に馴染みの深い仏具ではあるものの、とりわけ学生にとっては、そうした場で携えるものとしての認識はあるもののそれ以上に念珠に関しての知識もなく、プロジェクトは念珠について学ぶことから始まりました。プロジェクトが始まって間もなくの6月、学生らは大阪の山田念珠堂に赴き、念珠のいわれとしきたりについて説明を伺い、製造現場を見学、営業企画-部品調達-製造-出荷に至る製造フローを学び、実際に念珠製作の体験をさせていただきました。  この経験をもとに学生らはさまざまな企画を考えたくさんの素案が挙げられましたが、そこから48案にしぼり、8月末、山田念珠堂様に1次プレゼンテーションを行いました。その結果を受けてブラッシュアップ、最終的に今回23の案を提案しました。  最終プレゼンテーションは、西キャンパスB棟 視聴覚室で行い、学生は自分の提案した企画について実際に制作したモックアップと併せて、企画の詳細について説明しました。提案にはさまざまなバリエーションがあり、念珠の機能としての祈りや願いの心について着目したもの、念珠の素材について考え新たな素材でアプローチしたもの、形状やふさのデザインを考案したもの、珠を数えるという役割や環になった形状から新たな使い方を模索するもの、広く広告戦略を考えた案など、それぞれに特徴のあるバラエティ豊かな提案となりました。  山田弘樹様、山田麻香様からの質問に答える形で対話が進み、和やかな講評会となりました。新素材を使った案には「念珠は、水晶などの宝石や木製でも紫檀や黒檀など、貴重な素材が使われるのが通常で、レジンや木炭、自分が使っていた愛着あるものを念珠に作り替える案なども、サスティナビリティを考えたときに非常に興味深い」、また、市バスのラッピングまで含めた広告展開に関する提案には「これまでに考えたこともなかった、見せ方についても『五感で感じて』というのがすごく良かった」、作り手の職人さんをフィーチャーしたパッケージデザインについては「すごく喜ぶと思う、こうした作り手のことを伝えることも考えていきたい」と、提案それぞれに対しうれしい評価をいただきました。  プレゼン全体の講評として「本当に楽しかった、念珠の世界で仕事をしている人には考えられない若い人の自由な発想が素晴らしいです。歴史のあるものですがそれを守るだけでなく、若い人が使ってみたいと思うようなものを作っていくことも大切だと感じました。面白い案ばかりで、実際に世の中の人の手に渡るように考えていきたいです」。「残すべき伝統もありますが新しいものにもチャンレジしていく必要があり、とても勉強になりました。11月に京都で全国仏壇仏具振興会の見本市がありますが、そこに今日見せていただいたもののいくつかを展示したいと考えています。業界としても大いに刺激になるのではと期待しています」との言葉をいただきました。担当する萩原周 教授からは「今回はアイデアをお渡しするためのプロジェクトでしたが、制作したモデルをそのまま展示することも、またモデルだけでなく展示そのものも含めお役に立てることがあると思いますのでご相談ください。学生としても、もうすこしブラッシュアップしたいという考えもあると思いますので、協力いたします」と応えました。  学生からは「自分の知らなかった新しいことを知ることができて楽しかった」、「これまで携わったことのなかった陶芸工房へ入って焼いてもらい、自分の世界が広がりました」、「モデルを作ることが自分にとって新しい挑戦になりました」との感想があり、学生にとっても知見を広げ、新たな経験となったようです。  制作の苦労と楽しさを皆で共有しつつさらなる広がりを期待させ、プロジェクトは終了となりました。

2022.9.6

2022年前期「デザインプロデュース」「地域プロジェクト」古川美術館・分館爲三郎記念館ミュージアムグッズを展示

 「今回のお話は、昨年の『KOUGEI EXPO IN AICHI』を拝見し、学生さんたちの作品を観たところから始まりました。その後、卒業制作展にお伺いして米山先生、扇先生に案内していただき、そうした交流を続ける中で米山先生から古川美術館で学生がなにかできるようなことがあればと、お声がけをいただきました。ちょうど美術館としても愛知県下の芸大と係わっていきたいと模索していたこともあり、今回の『デザインプロデュース』をご提案はいいタイミングでした。  作品ができあがってみると、それぞれにバラエティに富み、古川美術館・爲三郎記念館にこんなにも色々なイメージがあったんだと、とても新鮮に感じています。私たち学芸員にとっては日常となっている場所ですが、初めて来た学生、とりわけ異なった文化を持つ留学生の人たちからの視点の新鮮さが印象的です。キャラクターの作品では、これほどたくさんの種類、しかも思いもよらない視点があり、なるほどと感心させられました。自分たちでは気が付かなかった色々な魅力を引き出す扉はまだいっぱいあったんだと気付かされた思いです。  個人的には、ムジュムジュ様がお気に入りです。「夢寿夢寿(むじゅむじゅ)」というあんこを黒砂糖の羊羹で包んだ爲三郎記念館オリジナルの和菓子があるのですが、そのお菓子が精霊になった、という設定でキャラクターになっています。お菓子のとおり丸くて黒いキャラクターですが、そこに個性があふれていて面白いと思いました。お菓子がキャラクターになることや性別もあいまいで抽象的ですが愛着がわきます。これまで美術館ではキャラクターなどを作っていませんでしたが、今後、ワークショップなどで子どもの案内役にも活躍できるのではないかと考えています。じつは、このチームの学生さんたちが美術館へ来て、こういうキャラクターは受け入れられるか聞きに来てくれました。半信半疑だったと思いますが、否定してしまうと何も産まれないので、そのまま突き進んでもらいたいなと考えましたが、良い結果になったと思います。」  「今回の授業では、中間と最終の2回のプレゼンテーションがありましたが、中間プレゼンテーションのときに『今の学生の皆がいいと思うキャラクターを提案してくださっていますが、それが10年後またこの美術館に来てくれたときにいいなと思えるようなものであれば、とてもありがたいです』という言葉をいただきました。今新鮮に感じるアイデアと長い時間に耐える普遍性、この2つの要素をもう一度考えることになり、学生にとって勉強になったと思います。バランスを取ることが難しく、チームによって考え方も分かれました。中には、採用されなくても自分たちで納得のいくものを提案しようと考えるチームもあり、作品がより深いものになったように思います。また、デザインという領域は、採用されたものだけが表に出て、採用されなかったものは表に出てきません。今回、すべてのプロセスを展示してもらえたことが学生にとっては本当に良い経験になったと思います。展示の話を聞いて学生のモチベーションも大きく上がりました。一般の方々からご意見をいただけることも貴重です。」  「デザインプロデュース」の授業は今回で4年目になります。今年は大学院の「地域プロジェクト」と合同授業の年でもあり、授業登録者数が48名と今までで最多となりました。学生に受講理由を聞くと、『美術館との関わりに興味がある』『自分のデザインがミュージアムグッズになる可能性がある』などで、芸術大学が美術館と協働プロジェクトを行う有効性を感じました。デザイン領域の学生だけではなく、美術領域の学生、留学生も多数受講したので、バックグラウンドが異なる学生たちのグループによる多様性のあるプレゼンテーションになりました。今後も社会と学生が関わる場を作ることが出来ればと思います。」 2022年前期「デザインプロデュース」「地域プロジェクト」 古川美術館・分館爲三郎記念館ミュージアムグッズを展示  デザイン領域 テキスタイルデザインコース 扇千花 教授とメタル&ジュエリーデザインコース 米山和子 教授による「デザインプロデュース」では、名古屋市千種区の古川美術館・分館爲三郎記念館のミュージアムショップで販売するグッズのプロデュースに取り組んできました。2022年7月20日に最終プレゼンテーションを終え、前期の講義は終了となりましたが、バラエティに富むアイデアをこのまま埋もれさせてしまうのは惜しいと、美術館のご厚意で、提案したアイデアを記したボードと試作品を2022年8月17日(水)~28日(日)の期間、爲三郎記念館にて開催された企画展「新発見 数寄屋の魅力」に合わせて展示していただきました。また、一部の作品はキーホルダーやシールとしてすでに商品化、実際にミュージアムショップで販売されています。  今回の展示とデザインプロデュースについて、古川美術館 学芸員 早川祥子さんにお話を伺いました。 古川美術館 学芸員 早川祥子さん(左)/メタル&ジュエリーデザインコース 米山和子教授(右)  担当教授からは、以下の感想をいただきました。 米山和子教授 扇千花教授  今回の成果として具体的な活用や商品化についてお伺いすると、「ネイルシールは、プレゼンのときから商品化できるという点で一番現実性が高かった作品です。それからコースターですが、すでに茶道体験で使わせていただいています。使い方に合わせてスタンプ帳にするなど内容をブラッシュアップして作っていただきました。今回、制作コストを考えてもらうなど、自分の作りたいものを作るという普段の課題とはまったく違う作業だったのではないかと思いますが、学生さんたちに色々と考えてもらえて良かったです。展示も含め、いい形で終えることができて、学芸員としてとても嬉しく思います」(早川さん)。  「デジタルツールが使いこなせることが学生の強みでもあります。工房で、使い方に合わせたものをすぐに制作していました。価格に関しても、学生にとって良い経験になったと思います。シビアな実践の場ですね。現実はそうなんだと少しわかったのではないかと思います。今後は、工芸分野で商品の提案ができるように考えていきたいと思います」(米山教授)。  展示は、早川さんをはじめ学芸員の皆さまによるもの。数寄屋造りの建築と相まって、作品の完成度が増したように感じます。展示は2022年8月28日で終了となりますが、キャラクターグッズのミュージアムショップでの販売は続きます。ぜひ、お立ち寄りください。 「デザインプロデュース」「地域プロジェクト」の過程はこちら

2022.8.25

いちのみや芸術商店街 美術領域工芸コース、メタル&ジュエリーデザインコース 作品展示 高校生とのコラボ BOXアート展示、作品の販売も

いちのみや芸術商店街 美術領域工芸コース、メタル&ジュエリーデザインコース 作品展示 高校生とのコラボ BOXアート展示、作品の販売も  に合わせて、会場の一つとなっている一宮市では、さまざまなイベントや企画展が開催されます。本学の美術、デザイン、音楽の各領域も、パートナーシップ事業である「いちのみや芸術商店街」の企画・運営に参加、作品の展示と演奏会を行います。美術領域工芸コースとメタル&ジュエリーデザインコースは2022年8月9日(火)〜11日(木・祝)に一宮本町商店街のアーケードとその周辺に作品を設置しました。 国際芸術祭「あいち2022」 I・T・Kビルでは「BOXアート」を展示  「BOXアート」は、本学で一宮市の高校生を対象としたワークショップで制作されました。30センチ角の木箱に尾州織物の廃材等を用いて作られ、本学の111名の学生も「BOXアート」を制作しました。木箱のひとつひとつには作った人の内面や空想などが表現されており、個性が際立ち見応えのあるものになりました。一宮駅近くのI・T・Kビルでは、完成した約200個もの木箱を組み合わせ、ひとつの展示となっています。制作に参加した木曽川高校の生徒からは、「作っていて楽しかった」、「芸大生の作品と並べると見劣りするのではと思いましたが全体で見ると統一感があって安心しました」などの声が聞かれました。 会期前日には関係者を招いてI・T・Kビルで内覧会が開催  中野正康 一宮市長、一宮本町商店街振興組合代表、銀座通商店街振興組合代表ら、関係者を招いて内覧会が開催され、本学からは米山和子 教授、中田ナオト 准教授が出席しました。中野市長は会場に集まった関係者や学生達を前に、これまでの努力に謝意を述べ「多くの分野の方のお力添えをいただきまして「いちのみや芸術商店街」の企画をスタートできることを楽しみにしています」と挨拶されました。 美術領域工芸コースとメタル&ジュエリーデザインコースが作品を設置  2022年8月11日(木)には、メタル&ジュエリーデザインコース、美術領域工芸コース(陶芸・ガラス)の学生が、一宮駅から一宮本町商店街の思い思いの場所に作品を設置しました。あらかじめ学内で制作された作品を運び込み設置するものもあれば、その場でシャッターに絵を描くなど作品もそれぞれ。炎天下の中、準備を行いました。大きなものでは、銀座通りのロータリーに設置した陶の作品や高さ2mを優に超える金属作品など、小さなものでは電力メーターのボックスの中にあるミニチュア作品といったものもあり、商店街を歩きながら作品を探す楽しみもあります。設置に際して、展示場所を提供してくださったお店の方々にもご協力いただき、学生との交流も生まれ、そのこと自体とても意味のある展示となりました。お店の方々をはじめ、設置の様子を眺める近隣の方々や、あいち2022に訪れた方からも声をかけられたり写真を撮られたりと、注目度の高さもまずまず。一般の方から作品について感想をいただけるのもこうした野外展示の魅力であり、非常に良い経験になるのではないかと思われます。 一宮駅前のアパホテルでも卒業生を中心に作品を展示、販売  一宮駅前のアパホテル(尾張一宮駅前)ロビー、レストラン「アンシエーヌ」では、印刷表現を拡める活動をする「Print for Sale」が、卒業生と学生の作品を展示、販売しています。ロビーでは、グッズやヴィジュアルデザインコースの学生によるTシャツを販売、レストランでは版画作品、ファブリックパネルを展示しています。  国際芸術祭「あいち2022」パートナーシップ事業の「いちのみや芸術商店街」にはこのほか、テキスタイルデザインコースの展示、また、10月には音楽領域の演奏会と盛りだくさんの内容です。一宮へお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。

2022.8.8

テキスタイルデザインコース いちのみや芸術商店街 尾州織物の廃棄素材を使った作品を展示

 川邊さんの作品には、コラージュのほか2年生ではまだ授業で行っていない染めの技術も用いられています。「染めは3年生の授業でやるのですが、今回やってみたくて先生にやり方を聞きながら制作しました。思っていたよりも制作に時間がかかり、学校に遅くまで残ってなんとか仕上げることができました」。  3年生の藤川さんは、裏面にも対になるデザインを考案したものの上手くいかなかったのだとか。「裏にも端耳を付けようと思いやってみましたが、ミシンに糸が絡んで上手くいかず断念しました。やはり制作に時間がかかり、大きな袋に詰めて持って帰り自宅でも作業しました。模様は付けられませんでしたが裏面には縫い目が出ています。きれいに仕上がっているので裏も観て欲しいですね」。  4年生の江口さんの作品は端耳をたくさん使い印象的な模様を描き出しています。「模様からウールの良さが見てもらえればいいなと思います。卒業制作もあるので時間を決めて効率的にやろうと努力しました。朝早いうちに学校へ来て、ミシンが空いてる午前中に集中して作業しました」と3者それぞれに工夫を凝らし制作したことが作品からも伝わってきます。 テキスタイルデザインコース いちのみや芸術商店街 尾州織物の廃棄素材を使った作品を展示  に合わせて、会場の一つとなっている一宮市では、連携事業としてさまざまなイベントや企画展が開催されます。本学の美術、デザイン、音楽の各領域も、パートナーシップ事業の「いちのみや芸術商店街」に参加、作品の展示と演奏会を行います。テキスタイルデザインコースは、一宮本町商店街のアーケードに尾州織物の廃棄素材を使った作品を40点展示、2022年8月2日(火)に設営を行いました。 国際芸術祭「あいち2022」  作品名は「祈織(いのり)」。一宮本町商店街は、真清田神社の門前町として栄える商店街で、盛大な七夕の飾りで知られています。祈織(いのり)と命名したのは3年生の水野那美さん。織物の神様を祀る真清田神社の七夕飾りに因み、織物産業の発展とこれまで受け継がれてきた伝統が続くことへの「祈」りを作品に「織」り込むということを表します。作品は、学生がそれぞれ、尾州織物の廃棄素材である端耳をもらい受け、布にコラージュする形で制作されています。モチーフとしては、星や天の川、短冊など七夕飾りを連想させるものも観られます。いずれの作品もフワフワとした尾州の毛織物の柔らかさが印象的です。扇千花教授によれば、制作時期、尾州では秋冬物の生地を織っているタイミングで、端耳も落ち着いた色調になっているとのこと。学生らは、ベースとなる布とこれらの端耳を上手く組み合わせ、カラフルな作品を作り上げています。  アーケードの中心部、ドームになった部分には、1.5m×4mの一際大きな8枚の作品が飾られています。このうちの3作品を制作した、2年 川邊ななさん、3年 藤川裕樹さん、4年 江口桃世さん、にお話を伺いました。 川邊さんの作品 藤川さんの作品 江口さんの作品  すでにテキスタイルデザインコースの作品はいつでも見られますが、この後、メタル&ジュエリーデザインコース、美術領域工芸コース(陶芸・ガラス)の作品も商店街周辺に設置され、本学学生の作品が一宮の街を彩ります。また、一宮駅近くのI・T・Kビルでは、本学と一宮市の高校生、中学生、小学生とコラボレートし制作した作品を展示。本学卒業生の作家が中心となって展示を行うPrint for Saleも一宮駅アパホテルにて開催されます。期間は2022年8月10日(水)~10月10日(月)(I・T・Kビルは月曜休)、国際芸術祭「あいち2022」と合わせ、ぜひご覧下さい。

2022.8.4

2022年前期「デザインプロデュース」「地域プロジェクト」古川美術館・分館爲三郎記念館ミュージアムショップ事業 ミュージアムグッズの提案

2022年前期「デザインプロデュース」「地域プロジェクト」 古川美術館・分館爲三郎記念館ミュージアムショップ事業 ミュージアムグッズの提案 中間発表会 最終プレゼンテーション  デザイン領域 テキスタイルデザインコース 扇千花 教授とメタル&ジュエリーデザインコース 米山和子 教授による「デザインプロデュース」「地域プロジェクト」は、デザイン・美術を工芸の観点から地域の産業と人をつなげ生活を豊かにするものを考え制作するという講義で、名古屋市千種区の古川美術館・分館爲三郎記念館のミュージアムショップで販売するグッズのデザインプロデュースを行います。  2022年4月に、学生らは古川美術館を訪れ、美術館の成り立ちや古川爲三郎氏についての知識を深め、実際にミュージアムショップで販売されているグッズなどを見学しました。それらに基づいてアイデアをまとめサンプル品を制作、6月に古川美術館を運営する公益財団法人 古川知足会の皆様をお招きし中間発表会を行いました。学生たちのバラエティ豊かなアイデアやデザインを高く評価していただきましたが、実際に商品を販売しているプロの視点から、コスト面、安全性、流行の変遷、意匠の問題といった観点から継続可能か、という問いかけがあり、結果として制作費用の明確化と想定する販売価格と合わない場合はコストカットのアイデアが課題として残りました。また、販売期間においても、常設するものに加え期間限定で販売することも選択肢としてあり、それらのアイデア出しも課題となりました。  これらを受けてアイデアをブラッシュアップ、2022年7月20日、いよいよ最終のプレゼンテーションが行われました。今回は、古川美術館・分館爲三記念館の学芸員の方々に加え館長代理兼事務局長 伊藤洋介氏にもお越しいただき、一層、熱の入ったものになりました。  学生らは9つのチームに分かれ、制作したサンプルをお見せしながら、スライドやボードを使い自分たちの企画を説明しました。この授業は、領域に関係なく履修できるものであり、チームにはさまざまなコースの学生、大学院生、留学生と専門や立場が異なる学生が含まれており、それぞれが得意分野で貢献しているようで、成果物としてもグッズはもちろん、パンフレット、チケット、包装パッケージなど、いろいろなところで活用できるロゴマークやキャラクターのデザインといったような幅広いアイデアが提案されました。グッズに関しても、焼き物をベースにした工芸的なものから、キャラクターを活用したキーホルダーや缶バッジ、トートバッグ、さらに古川美術館の収蔵品をモチーフにしたネイルシールなど、幅広いサンプルが制作されました。学生らは、中間発表で指摘を受けた製造原価についても考慮し、中には複数の製造メーカーに相見積もりを依頼しその結果を資料に盛り込むチームもあり、そのまま企業の企画会議になりそうな非常に実践的なプレゼンテーションとなりました。製造原価や販売価格など、これまで携わったことのない分野への考慮も必要になり、苦心したことが伝わります。  結果としては、パンフレットなど現在も使われているものに置き換えるものや、チケットなど使用に関して役割があるものなどは調整が必要で直ちに採用することは難しいものの、限定商品やこれまで扱っていなかった商品は前向きに検討したいとの評価がありました。ことに、美術作品をモチーフとしたネイルシールと数寄屋造りの建築からかたどられた陶磁器の作品は、価格の設定を含め高い評価をいただきました。  伊藤氏からは「熱の入ったプレゼンテーションをしていただき、また、こうした機会をいただいたことに感謝申し上げます。学生の皆さんには、売り込むことの大切さを感じていただけたのではないかと思います。皆さん非常によくできていたと思います。難しい課題だったと思いますが、とてもよく頑張ってくれたチャレンジ精神を嬉しく思います」と評価いただきました。  当初、採用作品を古川美術館に展示することが考えられていましたが、バラエティに富むアイデアがあり、このままでは惜しいとの声もあり、嬉しいことにすべてのチームのプロセスボード、試作品を、8月17日(水)~28日(日)に開催する為三郎記念館 特別展示 「新発見 数寄屋の魅力」に併せて展示していただけることになりました。 特別展示については、古川美術館ホームページをご覧ください(画像をクリック)  デザインプロデュースの成果を、古川美術館・分館爲三記念館にて、ぜひご覧下さい。また、実現可能なものをぜひ商品化したいとの要望もあり、古川知足会でさらに検討することになりました。商品化も含め、非常に楽しみな講義となりました。 中間発表会(2022年6月15日) 最終プレゼンテーション(2022年7月20日)

2022.8.1

デザイン領域 産学連携企画 中部文具工業協同組合「2022 文具デザインプロジェクト」最終発表会 最優秀賞は2名に

デザイン領域 産学連携企画 中部文具工業協同組合「2022 文具デザインプロジェクト」最終発表会 最優秀賞は2名に  2022年7月27日(水)、デザイン領域と中部文具工業協同組合との産学連携企画「2022 文具デザインプロジェクト」の最終発表会を開催、優秀賞が決定しました。デザイン領域で例年行われているこのプロジェクト、最終プレゼンテーションは今年もシヤチハタ株式会社本社会議室をお借りして行い、審査の結果、最優秀賞とメーカー賞を決定、表彰式を行いました。  今年度の課題は、森松産業株式会社「デスク周りを使いやすく! 持ち運べる収納グッズ」、シヤチハタ株式会社「暮らしを助ける、新しい用途のスタンプ」の2題。例年ならば学生は課題をひとつ選択して進めますが、今年は15名全員がどちらの課題にも取り組み、30案のプレゼンテーションとなりました。6月のテーマ発表から、2ヶ月弱の期間で2案制作と厳しい条件でしたが、ユニークなアイデアが数多く見られました。  審査は、シヤチハタ株式会社 舟橋正剛 代表取締役社長、森松産業株式会社 森直樹 代表取締役社長の2名を中心に5名の審査員で行われ、①ターゲットは明確か ②シナリオは具体的か ③アイデアは魅力的か ④ユーザーが使いやすいデザインか ⑤発表は分かりやすかったか、の5つの項目で採点、合計点での評価となります。  発表に先立ち、シヤチハタ株式会社 舟橋社長から「毎年、この発表では目から鱗が落ちるような提案をいただき感謝しています。我々が携わる文具の市場もコロナ禍の影響を受け、これまで以上に幅広く考えていかなければならない状況です。しかし、逆にいえばチャンスの時期ともいえます。学生さんの柔軟なアイデアは大いに刺激になり、どんな提案が出てくるのかワクワクしております」と挨拶がありました。  プレゼンテーションは、1案につき4分、ひとり8分ずつの説明と質疑応答です。休憩をはさみながら3時間以上、壮大な発表会となりました。長丁場となりましたが、どのアイデアも興味深く、テンポ良く説明が進み飽きさせません。質疑の時間もプロダクトの背景を聞くものが多く、まるで学生世代の感覚を知ろうというリサーチのようになりました。印象的だったのは、学生らがアルバイト先での経験を基に発案しているものがいくつかあったこと。自身の経験に基づいて課題解決しようという考え方がデザイン領域の学生らしく、提案にも説得力を感じました。  審査の結果、森松産業賞は、金田太典さんのひざの上でパソコンを使うのに便利な鞄「テレワークかばん」、シヤチハタ賞は、アイドルのコンサートでファンサービスをもらうためにアピールする“ファンサうちわ”を簡単に制作できるスタンプマシーンを提案した仲田亜利沙さん「推し活を便利に」が受賞しました。最優秀賞はなんと同点で2名が受賞、佐村拓音さんの「フットメジャースタンプ」と再び金田太典さんの「おままごとスタンプ」が受賞となりました。「フットメジャースタンプ」は、佐村さんが靴量販店でのアルバイト経験から考えられたもので小さな子どもの足のサイズをスタンプを利用して簡単に計る道具、「おままごとスタンプ」は、香りの付いたスタンプを重ねて押すことで料理や普段匂いを嗅いだことのないものの香りを楽しむことができるようにするもの。両名には、それぞれ賞品が贈られることとなりました。  最後に講評として、森松産業株式会社 森社長から「今回もアイデアの幅の広さに驚かされました。プロダクトは、まずアイデアがありそれをどうやって実現するか、さらにどう量産化するか、できてからでも改善点を探るなど、幾重にも大変なステップがあり、その都度苦労があるものです。しかしながら、最初の起点はアイデアを出す人の思いであり、どう実現するかはひとまず置いておいて、発想を大事にして欲しい」との言葉がありました。シヤチハタ株式会社 佐藤旭 取締役からは「具体的に自分たちが困ったことを解決していく、この姿勢がよく現れていてZ世代の考え方なのかなと感じ入りました。さまざまな解決策もさることながら、皆さんのニーズそのものが非常に参考になりました。靴量販店だけでなくドラッグストアや飲食店でのアルバイト経験のお話を伺い、さまざまなところにニーズがあることを改めて思い起こさせていただきました」とお話しくださいました。  担当する三枝樹成昭 非常勤講師からは、「狙ったとおりの今どきのアイデアを提案することができました。また、日々の経験から出てくるデザインを我々も体験できたのではないかと思います。デザインの価値は、使っている人の経験に響きそれに対応できるかというところにあると思いますが、受賞作品はいずれも使っているシーンをよく感じられるもので、そうした点が評価されたのだと思います」と述べました。表彰式には、現在、シヤチハタ 商品企画部所属で学生時代にこのプロジェクトにも参加したインダストリアルデザインコース出身のOB 安田駿太さんも飛び入り参加、和気あいあいとした雰囲気の中、最終発表会は終了となりました。

2022.7.14

〈蔦kids大学×名古屋芸術大学〉おはなし会&ステンシルbookカバー作りを開催

〈蔦kids大学×名古屋芸術大学〉おはなし会&ステンシルbookカバー作りを開催  2022年6月19日(日)、名古屋みなと蔦屋書店(名古屋市港区)1F イベントスペースでワークショップ「〈蔦kids大学×名古屋芸術大学〉おはなし会&ステンシルbookカバー作り」を共催しました。  当日は本学ボランティアグループ「みつば」による、絵本の読み聞かせとパネルシアター、歌をお楽しみいただいた後、お子様と一緒にステンシルブックカバーを作っていただきました。ベレー帽にベストを着けて、アーティスト気分で制作スタートです!  あまり手を汚さずに「指で描く自由な感覚」を楽しんでもらうためにスポンジにクリップを付けた道具をご用意。他にも塗りやすい型紙やトッピングする飾りなどを使いながら、それぞれオリジナリティー溢れるブックカバー制作に集中、オリジナルのしおりをラミネートで包めば完成です。  作った作品は100円分のチケットと交換、好きなお菓子と交換ができます。「遊びの中から《自分が作った作品を購入してもらえるという成功体験》と《お金の計算》を学んでいただけたのではないでしょうか」と名古屋みなと蔦屋書店の安藤さん。  楽しいひとときを全力でサポートしたボランティアグループ「みつば」。メンバーは全員、人間発達学部(2022年度入学生より教育学部)3年生で、市川佑奈さん、小林佑菜さん、小島彩菜さん、三橋黎子さん、山田恵利花さんの5人。  本学教育学部の鎌倉博教授は「2020年度より認定絵本士資格の取得ができるようになったことから、資格取得者に加えて仲間を集めて結成したメンバーです。絵本の読み聞かせの他、手遊びや歌あそび、パネルシアターなどの経験を積んで楽しい《おはなし会》を展開しています」と紹介しました。  子供達の歓声に通りかかった他のご家族が立ち止まり、飛び入りをお願いする。その度に幸せの輪が広がっていくような印象を受けました。  尚、同日ららぽーと名古屋みなとアクルスでは、交通安全ミニフェスで『安全祈願お守りワークショップ』を実施しました。 同日開催『安全祈願お守りワークショップ』

2022.7.14

ららぽーと名古屋みなとアクルス 交通安全ミニフェスで安全祈願お守りワークショップを実施

ららぽーと名古屋みなとアクルス 交通安全ミニフェスで安全祈願お守りワークショップを実施  2022年6月19日(日)、ららぽーと名古屋みなとアクルス(名古屋市港区)で「〜Father`s Day & KEEP SAFETY〜父の日交通安全ミニフェス!」が開催され、本学は父の日にちなんで「おとうさんの安全をいのって作る、お守りワークショップ」と題してコミュニケーションアートコース(旧アートクリエイターコース)の学生が参加しました。  会場となった屋外イベントスペース「デカゴン」では整理券が配られ大勢のご家族連れが集まりました。愛知県警港警察署では警察官のみなさんによる交通安全教室や、パトカーや白バイとの撮影会、ドライブシミュレーター、マスコットキャラクター「コノハけいぶ・ギンペー巡査」との撮影会がおこなわれ、参加した皆さんは交通安全について楽しく学べたようです。  交通安全の意識が高まったところで、お父さんの安全を祈願するお守りを楽しく作って「気持ちを形にしてご家庭まで持って帰っていただく」のが本学ワークショップの狙いです。  まず、お守りに入れるお子さんの写真を撮影。次にお守り袋本体色、デコレートするフェルトシールや掛け紐、叶結びを選びます。「お守り袋は全て学生さんの手作りなんですよ!全部で60個!がんばっていただきました。」とイベント現場担当者さん。お子さん達は親御さんと一緒に思いおもいのメッセージやデコレーションを凝らしたお守りを作ってとても満足そうでした。当日は晴天に恵まれ日中は30度を超える真夏日となりましたが、ワークショップの業務を少しはなれて、日なたで遊んでいるお子さんをテント内の日陰へやさしく誘導する学生の気遣いが印象に残りました。 当日参加した学生たちは、今回のイベントについて次のようにコメントをくれました。 コミュニケーションアートクラス3年 細井彩乃さん 「事前に私達が作ったお守り袋をお子様たちにアレンジをしてもらいました。どのお子様も個性的で素敵なお守りが出来たと思います。リボンをつけて完成したお守りをお子様に渡すと笑顔で「ありがとう」と言ってくださり、とても嬉しかったです。」 美術領域 コミュニケーションアートコース2年 山本星さん 「下準備の段階からお守りを手にする人のことを想像しながら、当日喜んでもらえるようにと心を込めて丁寧に作りました。ワークショップ当日はお子さんと親御さんが楽しんで作品づくりをする様子を見て、このワークショップがひとつのコミュニケーションのきっかけづくりになったということに喜びを感じました。なにより、お子さんが夢中になって絵を描く様子や完成したお守りを嬉しそうに持ち帰る様子に感動しました。」 コミュニケーションアートコース2年  出口佳音さん 「親御さんやお子さんにも喜んでもらえ、自分自身も物を作る楽しさを改めて知ることができたとてもいい経験になりました。」  尚、同日名古屋みなと蔦屋書店ではワークショップ「〈蔦kids大学×名古屋芸術大学〉おはなし会&ステンシルbookカバー作り」を開催しました。 同日開催『〈蔦kids大学×名古屋芸術大学〉おはなし会&ステンシルbookカバー作り』

2022.7.6

デザイン領域 産学連携企画 中部文具工業協同組合「2022 文具デザインプロジェクト」キックオフ

デザイン領域 産学連携企画 中部文具工業協同組合「2022 文具デザインプロジェクト」キックオフ  2022年6月8日、西キャンパス U102教室にて、本学と中部文具工業協同組合加盟の文具メーカーとの産学連携企画「2022 文具デザインプロジェクト」 1回目のミーティングと説明会を行いました。文具デザインプロジェクトは例年行われているもので、3年次までに習得したデザイン技術や知識を用い、商品や製品の企画、調査、開発、製造、販売までを見据えデザイン提案を行うもの。実際にこれまでの優秀作品が製品化されたこともあり、学生はもちろん企業にとっても非常に大きな意味を持つプロジェクトです。今年は、スタンプ・ネーム印でおなじみのシヤチハタ株式会社様、デスクマットやコロナ対策のパーティションなど樹脂製品の製造を行う森松産業株式会社様の2社に参加いただき、15名の学生が2社それぞれの課題に対し、デザインを提案することとなります。  はじめに、各社から会社概要の説明と課題の発表が行われました。森松産業の課題は「デスク周りを使いやすく! 持ち運べる収納グッズ」。森直樹社長から、ポリ塩化ビニルやポリプロピレンを素材にした製品とプレス機やカッティングプロッターなど簡単に工場設備を紹介していただきました。課題に対しては、最近ではオフィスで自分の席を決めずノートパソコンなどを活用して好きな場所で働くフリーアドレスを採用する企業が増えてきており、コロナ禍もあり出勤する人が減り、自宅やカフェなどでも活用できる持ち運べて収納にも便利なグッズを考えて欲しいと説明がありました。付け加え、資料などのデジタル化のメリットや逆に対面でないデメリットなども考慮して考えて欲しいとありました。  シヤチハタ株式会社からは「暮らしを助ける、新しい用途のスタンプ」という課題が出されました。シヤチハタは企業として「人の想いに応える『しるしの価値』を提供する」ということを目指しており、「はんこの新たな価値を創出する」ことが社命として挙げられています。今回の課題はその考えに沿ったもので、企業の本気度が窺えます。日常の生活の中で、しるしを上手く使えば助かることをぜひ見つけて欲しいと説明がありました。考えるヒントとして、やりたくないけど仕方なくやっていること、やりたいけれど方法がないからやれないことの2つを挙げ、自分に当てはめて考えて欲しいとアドバイスしていただきました。両社からは過去の優秀作品などの説明もあり、優秀作品には商品化があることも発表されました。 後半は、学生ひとりひとりの自己紹介と質問を受けつけ、ディスカッションとなりました。学生がこれまでに制作した作品について質問を受けたり、逆に企業側でできることや試作品についてなどの質問をするなど、意見交換が行われました。担当する三枝樹成昭 非常勤講師からは、文具というと鉛筆や消しゴムなど机上にあるものを想像しますが、はんこも文具であり鞄やデスク周りの収納なども含むよう幅広く設定しているのでいろいろな発想をしてもらえればいい、とコメントがありました。 今後の進め方としては、隔週で森松産業からは森社長、シヤチハタからは商品企画課 松田孝明さんに本学にお越しいただき、学生のアイデアをブラッシュアップし、実際に製品化可能なレベルに近づけるようにしていきます。2ヶ月後に最終プレゼンテーションを行い、最終審査となります。どんなデザイン文具が出てくるのか、楽しみなプロジェクトです。

2022.6.27

mozoワンダーシティ産学連携イベント『森のがっこう』
三限目《森にふれる》

mozoワンダーシティ産学連携イベント『森のがっこう』 三限目《森にふれる》  本学と名古屋市西区 mozoワンダーシティでは、連携イベントを開催いたしました。  2022年6月25日(土)・26日(日)には三限目となる授業が行われ、本学学生が考案した森の恵みの材料を使ったワークショップを通して受講した皆さんに五感で森にふれる経験をしていただきました。リピーターの方も増えて終始賑わう会場に、地域のかたの「森」への意識の高まりと広がりを感じた一日でした。 『森のがっこう』 ①えだいろえんぴつづくり 好きな枝に色えんぴつの芯を入れてつくる「えだいろえんぴつ」。枝の違いを見て、ふれてお気に入りの1本をつくりました。完成した「えだいろえんぴつは」不思議な生き物のような佇まい。 ②苗木マグネットづくりり 好きな苗木のイラストを選んで、スタンプで色付け。木の板でつくるオリジナルのアートマグネットをつくりました。メイク用のスポンジを使うせいか、女子勢のつくる作品の精巧さに驚きました。 ③年輪パズルづくり 好きな模様を描いた木の板をカットしてつくる年輪パズル。作りながら年輪を観察しました。自分で作ったパズルのはずなのに、組み立てには悪戦苦闘するふしぎ。 ④年輪ヨーヨーづくり 巻く紐を年輪に見立てたヨーヨーづくり。かわいくデコレーションしてオリジナルのイーヨーをつくりました。今日がヨーヨーデビューの子ども達も大勢いました。教えるお兄さんも要練習かな(笑) 「私は初回から参加しているので…大分慣れました(笑)。元々子どもは好きなんですが、お子さんでもわかる言葉で話しかけるのは、専門(教育学部)ではないので難しいですね。」 学生さんに聞きました「ワークショップに参加してみて、どうですか?」 イラストレーションコース 村瀬みのり/ウィセサ ビマさん 「想定外の事が起こるので結構大変です(笑)でも、やり甲斐はありますよ。子ども達が遊んでいるうちに木に触れる機会が増えていってくれればと思います。」「子どもは言うことを簡単に聞いてくれない、そこが面白いです。ヨーヨーは子供の頃によく作りました。」 メタル&ジュエリーデザインコース 島田夏希さん