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2023.12.6

山田念珠堂 × ライフスタイルデザインコース 「香と線香の新しい作法 -catalog of ideas 2023」 線香の新しい魅力を提案

山田念珠堂 × ライフスタイルデザインコース 「香と線香の新しい作法 -catalog of ideas 2023」 線香の新しい魅力を提案  ライフスタイルデザインコースでは、大阪上本町の株式会社 山田念珠堂様からの依頼を受け受託事業として、新しい商材の企画、情報発信などのアイデアを提案するプロジェクトを進めています。昨年は、念珠(数珠、珠数、じゅず)に関連する商材の提案を行いましたが、今年度は山田念珠堂が運営する線香のお店「あさん堂」とコラボレーションし、香と線香に関連する商材に取り組みました。線香は、大阪府堺市の工芸品で「堺線香」として大阪府知事指定伝統工芸品にもなっています。学生たちは、2023年6月に堺伝匠館を訪れ線香の製造現場の見学と香の製作体験を行い、香や線香そのものを知ることからはじめました。さらに堺市という場所と線香とのかかわりにも知見を広め、香や線香の歴史を踏まえたうえで現代の生活にマッチした新しい商材を考えました。  2023年11月15日(水)に、山田念珠堂 山田弘樹様、堺線香伝統工芸士 鈴木壯一様をお招きし最終のプレゼンテーションを行いました。参加した学生は、ライフスタイルデザインコース 3年 奥田 ひなたさん、波多野裕恵さん、2年 鴨下ゆうさん、長岡知里さん、松尾賢さんの5名、さらに助手の2名を加え、17の提案を行いました。  香や線香の使われ方としては仏事や神社を連想しますが、香りを楽しむことや燃え尽きるまでの時間で時計として使うなど、昔からさまざまな行われ方をしてきました。そこから派生し、煙が消えることを消滅することや浄化することに見立てた提案、自由に好きな香りを作ることができるキット、線香を立てることの意味を広げ日常生活の中で使うための道具、煙を見て癒やされるインテリア、文芸ライティングコースと協力し香りに関連したショートストーリーと一緒に販売する案、擬人化してキャラクターにする案など、文字通りさまざまな17の提案が披露されました。いずれの提案にもサンプルが試作されており、実際に手にとって見ることができるようになっています。プレゼンではひとつひとつの作品に対し「これは考えたことなかった」や「これはすぐに採用できる」といった声や、さらにブラッシュアップする部分への言及もあり、まさに商品開発のブレインストーミングを行っているようになりました。  山田さんからは「若い皆さんには難しいテーマだったと思いますが、それぞれにキーワードを見つけ提案していただき皆さんの努力がよく見えました。昨年の数珠の提案よりも、線香という機能を重視した提案だったように感じます。印象的だったのは、手紙に封をするための蝋のようにする“封香”、見た目は線香ではないように見えるもの、こうしたものはお客さんに先入観なく受け入れられ線香のイメージを変えられるのではないか可能性を感じました」と講評をいただきました。  鈴木さんからは「本当に頭が下がるほどのアイデアをいただきました。これまで線香にかかわって来ましたが、煙の少ないお線香以外で新しい商品というものはありませんでした。自分でも新商品をいろいろ考えてみていますが、どこから手を付ければいいのかと思いあぐねていました。最近になって、お線香に物語を作ること、SDGsであるとか東北震災の復興祈念で売上の一部を寄付するであるとか、このお線香はこういう物語の上にできましたと、そんなふうになっていくのかなと思っています。そういう点でも新しいアイデアをいただいたように思います。すぐに商品化できるものではないかもしれませんが、これらのアイデアにひと味ふた味プラスすることで素晴らしい商品が出るのではないかと可能性を感じています。本当にありがとう!」と言葉をいただきました。  萩原周教授からは、「できあがったカタログと試作品をお送りし、商品化はもちろん今後お役に立てることには協力いたします」と約束し、プロジェクトは終了となりました。  学生からは「こうした順序立ててやっていくのは苦手でプロジェクトは良い経験になった」「大きなプロジェクトに参加するのは初めて、ほかの人の作品もすごく参考になった」「伝統的な線香というものをデザインし直す難しさを感じた、魅力を再認識することも多くあり良い経験になった」「家族と線香について話すことにもなった、知らないことを知ることができた」などの感想が聞かれ、プロジェクトを済ませた安堵感とともにさらに線香への興味が増したと話し、充実したプロジェクトなったことを感じさせました。

2023.11.20

東海テレビとコラボレーション、ふるさとイッチー祭 ステージバックパネルデザインを担当

東海テレビとコラボレーション、ふるさとイッチー祭 ステージバックパネルデザインを担当  本学は東海テレビとコラボレーションし、2023年10月28日(土)、29日(日)に久屋大通公園で開催されたイベント、東海テレビ開局65周年 ふるさとイッチー祭 グルメパークのステージバックパネルデザインを担当、ステージイベントで作品の紹介を行いました。また、舞台芸術領域の学生がステージスタッフとして参加、オンエアされる番組を手伝い、TV局のスタジオで実際に使われているセットの建て込みを見学させていただきました。  バックパネルを制作したのは、イラストレーションコース 工藤詩織さん、林口七恵さん 作品名「food stickers」(共作)、イラストレーションコース 岸崎陽南さん 「食欲誘惑」、コミュニケーションアートコース 石川清菜さん「トラペジスト」、ヴィジュアルデザインコース 大谷みゅうさん「Chefイッチーくん」の5名による4作品。東海テレビのキャラクターであるイッチーくんとイベントのテーマである食べものをモチーフとしたもので、放送で広く公開されるため老若男女問わず誰もが親しめる明るく楽しい作品となっています。  ステージイベントでは、5人がステージに上がり伊藤大悟アナウンサー、イッチーくんと共演、作品について説明をしました。食べものがモチーフとなっているだけに楽しいステージとなり、会場は和やかな雰囲気に包まれました。  午前中にはこのステージを使い、情報番組「スイッチ!」のスペシャル番組が放送され、舞台芸術領域の学生がスタッフとして参加しました。段取りに合わせて出演者が座る椅子を用意したり捌けたりする作業でしたが、お客さんを入れた公開放送本番の緊張感を味わいました。 工藤詩織/林口七恵 food stickers 岸崎陽南 食欲誘惑 石川清菜 トラペジスト 大谷みゅう Chefイッチーくん  ステージが終了した午後は全員で東海テレビのスタジオへ移動、東海テレビ 美術部 水野亮さんの案内でセットの建て込みを見学しました。2つのスタジオを使い、ひとつは平日に放送される「スイッチ!」のセットを常設、もうひとつは番組に合わせて組み替えるとのこと。この日はちょうど翌日のお昼に放送される「タイチサン!」のセットを組んでいるところでした。組み立てる様子に加え、セットをデザインした美術スタッフに直接デザインコンセプトについてお話を伺うなど貴重な機会となりました。完成したセットの中に入り、配置されている小道具やディテールも観察、デザインコンセプトを伺ったあとに見るとクリエイターのこだわりの部分が感じられます。見応えがあり、十分立体作品として鑑賞できる水準にあることがわかります。  また、セットのほか数々の大道具、小道具が収納されている倉庫も見せていただきました。放送で使われるありとあらゆるものが置いてある倉庫は、まるでおもちゃ箱のようでいつまでも見ていて飽きない楽しさがありました。舞台美術コースを志望するという学生からは、スタッフの仕事はいい経験にもなるし背景や倉庫も見られて来て良かったですと笑顔で話し、大いに刺激を受けた様子でした。  ステージスタッフへの参加は2日間にわたり行われ、学生らには大きな経験となりました。バックパネルの制作もステージスタッフへの参加も、学生にとって貴重な機会となり、有意義なコラボレーションとなりました。

2023.11.16

「古川美術館プロジェクト2024 メイゲイのコウゲイ」制作プランのプレゼンテーション

「古川美術館プロジェクト2024 メイゲイのコウゲイ」制作プランのプレゼンテーション  美術領域工芸コース(陶芸・ガラス)、デザイン領域メタル&ジュエリーデザインコース(2024年度1年次入学生から工芸コースへ移行)、デザイン領域テキスタイルデザインコースは、昨年に引き続き、古川美術館・分館爲三郎記念館とコラボレーションし「古川美術館プロジェクト2024 メイゲイのコウゲイ」と銘打ち、数寄屋作りの分館 爲三郎記念館から着想を得た作品を展示します。展示期間は2024年2月からとなりますが、2023年11月10日(金)には、展示にあたり学生がそれぞれどんな作品を制作するかをプレゼンテーションをしました。古川美術館からは、館長代理兼事務局長 伊藤洋介さん、学芸員 早川祥子さんにお越しいただき、制作について確認、ご意見をいただきました。 「古川美術館プロジェクト2024 メイゲイのコウゲイ」制作プランのプレゼンテーション 「古川美術館プロジェクト2024 メイゲイのコウゲイ」最終発表会を実施 古川美術館プロジェクト2024「メイゲイのコウゲイ」を開催 古川美術館と「連携・協力に関する協定」を締結  今年度は、総勢47名の参加となり、それぞれが制作する作品についてと想定する展示場所や展示方法について説明しました。昨年度の展示や爲三郎記念館の見取り図、展示するために用意できる展示台などはあらかじめ説明されており、また、学生によっては実際に爲三郎記念館を訪れてイメージを膨らませて作品を考え、具体的なプレゼンとなりました。爲三郎記念館の茶室や洋風の桜の間からインスピレーションを得たもの、窓からの庭を借景にしたもの、欄間のデザインをモチーフにするものなど、さまざまな構想が発表されました。印象的なのは、展示台を使うようなオブジェの展示が少なく、インスタレーション的に空間全体を想定する展示が目立ったこと。また、テキスタイルコースでは、友禅染めとつづれ織りの2作品を提案しどちらかを制作するとのことで、壁に掛けて見せる作品が多くなっています。学生どおし事前に調整したわけではないので、同じ展示場所を想定した作品もあり、今後の調整も必要です。プレゼンテーションを聞きながら学芸員の早川さんは、作品をどう見せるのが効果的なのかを想像しているようで、悩ましくも楽しそうにプレゼンテーションを聞いている様子でした。  早川さんからは「テキスタイルは壁に掛ける作品が多く、爲三郎記念館では場所が限られてしまい、どこにどう掛けるかが難しいと感じました。縁側に置くことも面白いかもと思いますが、どう実現できるか考えたいと思います。また、ひとつの部屋を使ったインスタレーションを希望される方が何名かいらっしゃいますが、これも考えなきゃいけないことです。展示したときにそれぞれが独立しつつもお互いが引き立てあえるような、そんな展示を考えていきたいです。作品数が多いですが、散漫にならないように気を付けたいと思います」と講評をいただきました。  伊藤さんからは「どんどん要望をいただいてそれをまとめていくのが学芸員の仕事ですので、ぜひ熱い思いをしっかりと主張して下さい。数寄屋建築というのは主の遊び心にどこまで気付いてもらえるかが醍醐味ですとお客さんには伝えていますが、今日は学生さんたちの面白い視点を見せていただきました。私も気が付かなかったところにも気付き、それをどう作品に昇華するか、非常に期待が高まりました。楽しみにしています」との言葉をいただきました。  最後に中田ナオト准教授から、3つのコースが一緒に展示することでさまざまな視点と素材、考え方を体験すること、爲三郎記念館というギャラリーやホワイトキューブで展示するのとは異なった場所を経験すること、プロの学芸員の方と一緒に展覧会にかかわり全体を作っていくこと、と3つの点を挙げ貴重な経験になるので積極的に取り組んで欲しいと言葉があり、今回のプレゼンテーションは終了となりました。  「古川美術館プロジェクト2024 メイゲイのコウゲイ」は、2024年2月6日(火)~18日(日)の開催となります。ご期待下さい。

2023.11.1

スペースデザインコース、(株)パームホルツとコラボ「あいちモノづくりエキスポ 2023」で家具を提案、展示

スペースデザインコース、(株)パームホルツとコラボ「あいちモノづくりエキスポ 2023」で家具を提案、展示  2023年10月5日(木)、6日(金)の2日間、愛知県国際展示場 AICHI SKY EXPOで開催されたに、株式会社パームホルツ様とスペースデザインコースがコラボレーションし、自由に組み合わせて使う家具を提案、試作品とモデルを展示しました。 「あいちモノづくりエキスポ 2023」  (株)パームホルツは、産業廃棄物として捨てられているオイルを採取したあとのパーム樹幹を材木の代わりとして再利用する事業を進める企業です。素材としてしてのOPT(オイルパーム樹幹)の魅力を広く知ってもらうためスペースデザインコースとコラボレーションし、2018年から活用法について取り組んでいます。そして来年度マレーシアに工場を建設、本格的にOPTの生産を開始するにあたり、今回のあいちモノづくりエキスポ 2023への出展となりました。  取り組みの当初スペースデザインコースでは広くOPTを知ってもらうため、公共のスペースに置くことのできるベンチなどストリートファニチャーを提案してきましたが、今回は部屋に置ける家具「Ka-Na-Fu -個性を楽しむ家具-」(多田陽菜さん、高野萌さん、伊藤大翔さん、平田賢さん、望月梨帆さん、山田愛美さん)の提案となりました。Ka-Na-Fuは、古語のかなふ(叶ふ)を意味し、思い通りになることを表現しています。それ自体を複数組み合わせ好きな形にしたり、オプションの小さな箱や仕切りを加え自由に使うことができます。ブースではKa-Na-Fuの試作品を中心に、これまでの取り組みとして2018年からのコンセプトと提案、モデルもあわせて展示してしました。さらに今回、(株)パームホルツの展示ブース全体も学生がデザインを行いました。 2018 おいしい家具はじめました -香りを楽しむ家具- 2019 Partition Furniture -空間を楽しむ家具- 2020 Sink Chair -動きを楽しむ家具- 2021 Sound Bench -音楽を楽しむ家具- 2022 Reversible Chair -色を楽しむ家具- 2023 Ka-Na-Fu -個性を楽しむ家具-  取り組みの背景を、担当する西岡毅 講師に伺いました。  「パーム材の魅力を知ってもらうためいちばん興味を持ってもらうのはどんなものだろうと考えたとき、ストリートにあるものよりもむしろ身近なものではと、これまでとは異なった考えで進めてみました。自分の好きなものを置いてみたり自由にカスタマイズしたりして使うことで、愛着が湧き素材の魅力を感じるような家具です。ストリートファニチャーの場合、学生たちの提案がどうしてもベンチなど単純な形になってしまいがちで、これまでで良いアイデアがかなり出てしまっていることもあります。工場を作られるということで、今後、実際に生産してく流れを考え、そうしたことにも対応したしっかりしたものを提案したいと考えました。プロダクトとしてアイデアが世に出るまでどんなに短くても2〜5年ほどかかってしまうこともあります。これまでの提案を含めて展示し、実物としては今年の作品を展示、今後の実用化につなげていければと思います」。  (株)パームホルツ 福山昌男 取締役は、「まだ確定していない部分がありますが、来春にはマレーシアで生産を行い、拡大していく計画です。その中で大学の先生、学生の皆さんの作品でより具体的に素材をPRしたいと思います。マレーシアでは家具の生産が拡大、輸出も増加しています。日本の技術を使いマレーシアの材料を使って作り、いずれは世界中で販売する。10年ほどかかるかもしれませんがそんな計画を立てています。長い目で見て、大きな可能性を秘めていると思っています」と抱負を語りました。  今後、2023年12月に東京ビッグサイトで行われる「先端材料技術展2023」に出展予定、さらに試作品を増やしての展示を予定しているとのことです。

2023.10.18

先端メディア表現コース 名古屋市科学館「メディアデザインの力で“科学の魅力”を再発見!」で作品展示

先端メディア表現コース 名古屋市科学館「メディアデザインの力で“科学の魅力"を再発見!」で作品展示  先端メディア表現コースは名古屋市科学館とコラボレーション、ナディアパークの協力で「メディアデザインの力で"科学の魅力"を再発見!」と題し、2023年9月30日(土)、10月1日(日)の2日間、学生が制作したメディアデザイン作品を名古屋市科学館 生命館地下2階 サイエンスホールにて展示、作品の一部が、2023年10月10日(火)~15日(日)まで、ナディアパーク2階 アトリウムでも展示されました。  このイベントは、作品を通して来場者に科学の魅力を再発見してもらおうというもの。PCを使ったプログラミングの作品、立体パズルやカードゲームなどの立体作品、音を使ったインタラクティブな作品、進化や科学の不思議を扱った映像作品など、さまざまな作品が展示され、来場者は実際に動かして遊ぶことができます。  名古屋市科学館からは、科学館にある展示品をメディアデザインの力でより興味を持ってもらえるように、子どもたちの興味を惹くようにしてもらいたい、というオーダーがあり、事前に学芸員の方に科学館の展示について講義していただきました。講義を参考に学生らも科学館を訪れ展示を確認して作品を構想、それぞれに興味のある展示のエッセンスを作品に落とし込みました。  名古屋市科学館での展示日は、工作・実験を通じて科学を学ぶ「青少年のための科学の祭典2023・名古屋大会」も開催され入館料が無料ということもあり、多くの子どもたちで賑わいました。来場者に作品を説明したり遊んでもらうなど実際にコミュニケーションすることも学生たちにとっては初めてのことです。笑顔で子どもたちに対応する学生の姿が印象的でした。 先端メディア表現コース 加藤良将 講師  このような機会をいただいて感謝しています。先端メディア表現コースの学生にとってこうした場での展示は初めてのことで、とても良い経験となりました。理系の学生もけっこういますので、テーマに興味を持って取り組めたと思います。多種多様な作品になっていて、とても面白い展示になったのではないでしょうか。映像が得意な学生、アニメーション、化石……、それぞれに自分の好きなテーマと自分の表現、伝えたい科学をミックスして作品を作っています。事前の講義や科学館をリサーチした上で作っているので、より深められたのではと思います。 会場:名古屋市科学館 海に生きた骨たち 3年 平松咲希さん 「海の恐竜、正確には海生爬虫類といいますが、それをテーマにしたパズルを組み立て、完成したパズルをカメラで読み取るとその恐竜の説明が表示されるという作品を作りました。説明に加え、どれくらいの大きさだったのか人間の大きさと比較できるアクリルスタンドも制作しました。科学館の2階の化石の展示が好きで、化石と恐竜の骨で作品を作りたいと真っ先に浮かびました。私の推しは、モササウルス。1番カッコイイと思います(笑)」  会場では、明かりの具合からか画像認識が上手くいかずひやっとする場面もありました。調整を繰り返して動作するようになるとほっとした様子で、実際に展示することの難しさを感じさせました。 ペンデュラムアートをやってみよう 3年 木下朋香さん 「ペンデュラムアートという振り子を使った美術を体験してもらおうというワークショップです。実際にやってみて、できた作品を家に持ち帰ることができたら楽しいなと考えました。普通の絵の具だと乾きが遅いので、早く乾くいて持ち帰ることができるようにインクに揮発性の高いアルコールを混ぜ工夫しました。キャンバスも素材をいろいろと試行錯誤して選びました」  混ぜて好きな色が作れるよう複数のカラフルなインクを用意したりと、汚さないように養生したり、大掛かりなものとなりました。ワークショップの人数が限られるため、家で同じようにペンデュラムアートを再現できるマニュアルをパンフレットにするなど細やかな配慮もあり、楽しい作品となりました。 会場:ナディアパーク

2023.10.16

COPPA CENTRO GIAPPONE 2023にて大会ポスター・カーデザインコース ポートフォリオを展示

COPPA CENTRO GIAPPONE 2023にて大会ポスター・カーデザインコース ポートフォリオを展示  2023年10月9日(月)、名古屋市で開催された自動車のイベント、(コッパ・チェントロ・ジャポネ)にヴィジュアルデザインコース、カーデザインコースが参加、ポスターとポートフォリオを展示しました。  COPPA CENTRO GIAPPONEは、久屋大通公園でのクラシックカーの展示 Concorso d'Eleganza(コンクール・デレガンス)を中心とする、全国でも珍しい都市型のクラシックカーのイベント。今年の展示は、名古屋の姉妹都市であり同じく自動車産業が盛んなイタリア トリノで生まれたクルマ、今年100周年を迎えたル・マン24時間レース、そして現代のエコカーにも通じる最小限の機能に絞った小さなクルマ、と3つのテーマでクルマが集められました。さらに、名古屋中心部をめぐるパレードラン、オアシス21では学生ブースが集められ学生が製作したフォーミュラカーや電動カートの体験、展示と、クルマ一色の盛りだくさんのイベントです。 COPPA CENTRO GIAPPONE 2023  このイベントのポスターをヴィジュアルデザインコースの学生が制作したことはですが、これらの作品がオアシス21に飾られました。また同じ場所で、カーデザインコース4年生のポートフォリオも展示。イベントに花を添えました。  大会ポスターは、最優秀賞の黒木里帆さんの作品のほか、入賞の池田琴葉さん、真田遥佳さんの作品も展示。当日は、黒木里帆さんもご家族と一緒に見学に訪れイベントを楽しみました。  ポスターの展示にあわせ、カーデザインコースでは4年生 小野田亘佑さん、佐々木貴啓さん、長友玲人さん、松下滉輝さんのポートフォリオを展示、ボランティアとして7名の学生がイベントに参加しました。COPPA CENTRO GIAPPONEは、参加者に自動車関連企業に携わる方も多く、展示されたポートフォリオの頁を熱心にめくる方も見受けられました。 また、久屋大通公園でのクルマの展示に、デザイン領域 助手 後藤晃世さんのご家族が所有するホンダ シティ カブリオレ(ソフトトップとフルオープンボディをピニンファリーナ社が担当、トリノ関連のクルマとして)を出展、彩りを添えました。  ボランティアの学生らも交代で展示車両を見学、秋の日を大いに楽しみました。

2023.10.11

SDGs AICHI EXPO 2023で、佐久島SDGsプロジェクト計画「海のごみ 島だから見えるコト! わかるコト!!」作品展示

SDGs AICHI EXPO 2023で、佐久島SDGsプロジェクト計画「海のごみ 島だから見えるコト! わかるコト!!」作品展示  2023年10月5日(木)~7日(土)の3日間、愛知県国際展示場 AICHI SKY EXPOで開催されたで、佐久島SDGsプロジェクト計画「海のごみ 島だから見えるコト! わかるコト!!」で学生が制作した作品を展示しました。このプロジェクトは、美術領域コミュニケーションアートコースが中心となり、佐久島の環境を脅かす「漂着ごみ」の存在を広く一般に周知し、抑制につなげるためのアート作品を制作するというもの。アート作品を通して、佐久島の環境と問題について広く知ってもらおうというプロジェクトです。5月の佐久島視察に始まり、9月に最終のプレゼンテーション、さらにブラッシュアップして今回の展示となりました。 「SDGs AICHI EXPO 2023」  今回の展示は西尾市が主体で、会場の中の自治体エリアでの展示となり、限られたスペースのためすべての作品を展示することができません。プロジェクトを運営する西尾市 佐久島振興課 三矢由紀子さん、東海テレビプロダクション クリエイティブセンター ディレクター 中山篤史さんのお二人に作品をセレクトしていただき、設営もお任せする運びとなりました。自治体エリアの他の展示は地域の特産品が多く、アート作品を展示する佐久島ブースは一味違うユニークな存在となりました。  作品の選択について伺うと、「今回、発表の場所がイベント会場ということもあり観光客も多く来場されます。そんな中、美術館に置いてあるようなものよりも、親しみやすさや入り込みやすさということを考えました。そこで、まず触ることのできる作品『はぐくみくん』(美術総合コース 2年 宮池莉菜さん作)を前面に置き、お客さんにも『どうぞ触って下さい』と声をかけています。触っている間にごみの話をし、特にごみ自体は悪くないというコンセプトを伝え、他の作品へ誘導する、そんな流れの展示にしました。難しいデータを見せなくても、なにか感じるものを伝えることができる、アートの力を感じています」(中山さん)。  「アート作品として単純にかわいい、きれいがあり、その裏にはこうした環境に対するテーマがありますと説明しています。佐久島の問題について、まず知ってもらうことが大切だと思います。これまで佐久島での活動は、人員が足りなくてボランティア活動というか、外部の人に来ていただいてやってきました。それをこうした機会にアピールして上手く広げられればと思います。来ていただいた方がまた来たいと思えるような、今度は私たちがこれまで来ていただいた方たちに恩返しというか、おもてなしをしていけたらと思っています」(三矢さん)、と展示に手応えを感じているようで安心しました。  取材当日は、平日ということもあり出展の関係者が多くいらっしゃいましたが、しっかりと作品の背景まで見て説明を受けるお客さまが多く見られました。企業の方、環境省の方にもしっかり作品を見てもらい、取り組んだ甲斐があったとの声も聞かれました。町おこし的な出展が多い中、ごみ問題という社会問題を扱う出展は、SDGsの考えに即したものであり意義深いものなりました。  今後、作品は、2023年10月14日(土)に田原市で行われる「三河湾大感謝祭」、2023年11月18日(土)、19日(日)に東京で開催される全国の島々が集まる祭典、2023年11月23日(木)~12月10日(日)、佐久島へ渡る船乗り場近くの「佐久島ナビステーション(さくナビ)」にて展示されます 「アイランダー2023」

2023.10.6

多治見市モザイクタイルミュージアム「モザミュータイルラボ・リレープロジェクト」に参加、タイルの製造現場を見学

多治見モザイクタイルミュージアム「モザミュータイルラボ・リレープロジェクト」に参加、タイルの製造現場を見学 2023年5月18日(製造現場見学・トークセッション) 2023年5月23日(フィールドワーク・製造現場見学)  スペースデザインコースでは、昨年に引き続き、多治見モザイクタイルミュージアム、名城大学 理工学部建築学科との連携企画「モザミュータイルラボ・リレープロジェクト」に参加します。「モザミュータイルラボ・リレープロジェクト」とは、タイルの新たな魅力を模索・展開するため、モザイクタイルミュージアム、タイル産業関係者、大学が連携し、多治見モザイクタイルミュージアム2階の産業振興展示室を刷新していく取り組みで、2023年度から5年間継続して行われる事業です。  本学スペースデザインコースからは3年生の7名が参加。これまでに昨年のプレ企画展の説明を受けたり、多治見モザイクタイルミュージアムを見学したりと作品制作に向け準備に取りかかっています。2023年5月18日(木)と23日(火)の二日にわたり多治見市を訪れ、タイルの製造方法を学ぶため、フィールドワークや製造現場を見学を行いました。  2023年5月18日(木)は、釉薬を製造する株式会社カクジンから見学します。代表を務める水野さんは、釉薬の研究・開発の仕事を25年にわたり行ってきており、これまでに12万色以上の釉薬を作って来たといいます。原料となる粉末の配合を考え、ポットミルを使い少量を試作、実際に焼成しサンプルを製造する過程を見せていただきました。  原料メーカーの有限会社YMMでは、規模に圧倒されました。山の斜面を利用した工場では、山頂に広大なストックヤードが設置されており各地から集められた原料となる土が保存されています。そこから、用途に合わせて調合、巨大なボールミルで粉砕、水と混ざった原料をスプレードライヤーで微粒化する課程を見せていただきました。  湿式、乾式タイルの製造を行う株式会社谷口製陶所では、原料をプレス成形しタイルの形ができたところに釉薬を吹きつけ、32時間かけて焼き上げ、タイルを完成させます。印象的なのは、見学した笠原町の工場では成形にあえて手作業を残し、不均等な模様を作っていることです。タイルに工芸品な付加価値を与えた特別な製品だといいます。  3つの工場を見学したあと、多治見モザイクタイルミュージアムに一同集まり、トークセッションとなりました。見学させていただいた、株式会社カクジン 水野晶太代表、有限会社YMM 前田市朗常務、株式会社谷口製陶所 谷口英二朗社長のほか、タイルを使ったアクセサリーや雑貨も手がける七窯社 鈴木耕二代表、モザイクタイルを専門とするメーカー、オザワモザイクワークス 小澤直樹代表、幅広く多彩なタイルを製造する杉浦製陶株式会社 林航代表、内装向けオリジナルデザインのタイルの企画・製造・販売・輸出を行う有限会社丸万商会 古田由香里代表にもセッションに加わっていただき、学生からの質問に答えます。  本学の学生からは、製造可能な最大サイズは? テストピースはどれくらい作るのか、釉薬は自分で作ることができるか、釉薬や色による価格の違い、などものづくりのかかわる質問が多く挙げられました。名城大学の学生からは、他の地域との連携についてや手仕事から産業化していった変遷と手仕事が残る部分についてなど、タイル産業と地域のかかわりについての質問も挙げられました。異なった視点でのトークセッションは双方に刺激のあるものとなりました。  トークセッションの最後に、担当する西岡毅講師から関係者へのお礼が述べられるとともに「今回はじめて釉薬を作るところを見せていただきさまざまな分野を見せていただくことが非常に有意義で、学生からも良い質問が挙がりました。こうした広がりがプロジェクトを大きくしていくことにつながると感じています」とまとめました。  有限会社YMM 前田常務からは「私たちはずっとこの業界でやってきていますが、その分、頭が凝り固まっています。学生さんたちの自由な意見をもっともっと聞かせて欲しいです。とんでもないと思うような無理なアイデアでも、どんどん思いついたことを言って欲しいと思います」と激励の言葉をいただき、今回のセッションは終了となりました。  2023年5月23日(火)に行われた2回目の視察では、笠原の町をフィールドワークしました。モザイクミュージアムで周辺のマップを手に入れ、1時間ほど周辺を散策しました。途中で立ち寄った笠原神明宮では、社殿の階段や壁にタイルが使われており、モザイクタイルで作られたレリーフも見ることができました。神社へと向かう道すがらにも、路上やごみの集積場、民家の塀や庭先など、さまざまな場所にタイルが貼られていることに気づきました。笠原の産業と生活の結びつきを感じさせる光景でした。その後、笠原川の支流である平園川へと向かい、川底に廃棄されたタイルを発見しました。水の中できらめくタイルは美しい光景であり、少しだけ拾ってフィールドワークを終えました。この経験により、地域とタイルのつながりを実感し、考えも深まりました。  昼食を挟んで、まずは株式会社カネキ製陶所を訪れました。株式会社カネキ製陶所は名古屋駅JRタワーズの外壁タイルを製造するなど、ランドマーク的な建物のタイルを手がける企業です。工場の規模や品質管理のレベルの高さから、産業としてのタイルの重要性を感じました。  次に有限会社丸万商会を訪れました。ここでは趣味性の高いタイルが展示されており、商社でありながらモザイクタイルを組み合わせてオリジナル商品を作っている様子を見学しました。また、地元で作られているタイルシート専用のメッシュなども使用しており、地域産業との結びつきを感じさせるものでした。  最後は杉浦製陶株式会社で、乾式の工場を見せていただきショールームを見学させていただきました。ショールームには、さまざまな色のサンプルと、表面の凹凸を作るため金型が用意されています。金型と釉薬の組み合わせを換えて、好みのタイルをオーダーすることも可能です。色とりどりのタイルに囲まれ、こっちの色合いのほうが好き、これはキッチンに貼ってみたい、これとこれとを組み合わせるとかわいい、と想像が膨らみ誰もが時を忘れタイルに見入っていました。  最後に見学会全体をコーディネイトしていただいた長江陶業株式会社 虎澤範宜代表から、「見学会はこれで終わりですが質問や疑問に思うことがあればどんどん寄せて下さい。また、もっと見学してみたいということであれば声をかけて下さい。タイルのことに興味を持ってもらえるようしっかり対応します」と嬉しい支援の言葉がありました。どの会社でも業界全体としてもタイルを盛り上げたいという意志を強く感じる見学会となりました。 株式会社カクジン 有限会社YMM 谷口製陶所 株式会社カネキ製陶所 有限会社丸万商会 杉浦製陶株式会社 フィールドワーク トークセッション(多治見モザイクタイルミュージアム)

2023.10.1

石塚硝子とガラス・やきものをめぐる展覧会

石塚硝子とガラス・やきものをめぐる展覧会  2023年9月22(金)〜27日(水)、本学西キャンパス Art&DesignCenter Westにて「石塚硝子とガラス・やきものをめぐる展覧会」を開催しました。この展覧会は、2023年度前期授業にて工芸コースに所属する学生、大学院生が取り組んだの成果展となります。  あわせて会場には、2023年度前期に制作されたガラスの作品も一堂に介して並びました。 「ガラスとセラミック(ボーンチャイナ)を活用した素材の可能性を探る研究プロジェクト」  2023年度前期授業内にて工芸コース3・4年生、大学院生が中心となって取り組んだ、産官学協働プロジェクト「石塚硝子プロジェクト」の成果展を開催いたします。  名古屋芸術大学は、東海地区では唯一のガラス教育を行う教育機関として、ガラス工房開設から23年目を迎えました。工芸コースでは、陶による教育、ガラスによる教育を通して、アート&デザインの視点をもつ豊かな感性を拠り所とし、素材に触れながら世界とつながる方法を教員、学生がともに模索し、これからの社会に貢献・予見できる人材育成に取り組んでいます。  本プロジェクトを行う石塚硝子株式会社(以下、石塚硝子)は、本学が位置する北名古屋市に隣接する岩倉市に工場を持ち、日本では屈指のガラス素材を中心とした容器のメーカーです。さらにはガラス素材に限定されることなく、ガラス製造で培われた知識や技術を軸に他分野にも展開されています。またグループ会社である鳴海製陶株式会社(以下、NARUMI)は、ボーンチャイナを中心とした名高い陶磁器メーカーです。  本プロジェクトは、石塚硝子・NARUMIとともに、若い世代、同時代から発想し得る協働による試みを、新たな関係性を構築しながら未来への提案の可能性を探り、互いが位置するこの地域から産業と教育、社会とアートの両側面によって発信したいとの思いからスタートしました。会場には、「ギフト・おくりもの」をキーワードに、学生が各素材やそれらを取り巻く状況を鑑みながら、作品・商品・素材開発などの観点から制作した作品群が並びます。  また本プロジェクトの成果展に合わせて、2023年度前期に制作された陶・ガラス素材の作品群を一堂に介して展覧いたします。二つの素材をめぐって繰り広げられる表現の可能性をお楽しみください。 名古屋芸術大学 美術領域 工芸コース 准教授 中田ナオト ※'23年度名古屋芸術大学では、一部のガラス作品において石塚硝子株式会社の硝子材料を使用しています。 「石塚硝子プロジェクト」成果展 2023年度前期制作 陶・ガラス素材作品群..........

2023.9.26

佐久島SDGsプロジェクト計画「海のごみ 島だから見えるコト! わかるコト!!」最終報告会

佐久島SDGsプロジェクト計画「海のごみ 島だから見えるコト! わかるコト!!」最終報告会  2023年9月11日に本学西キャンパスにて、佐久島SDGsプロジェクト計画「海のごみ 島だから見えるコト! わかるコト!!」最終報告会を開催しました。このプロジェクトは美術領域コミュニケーションアートコースが中心となり、佐久島の環境を脅かす「漂着ごみ」の存在を広く一般に周知し、抑制につなげるためのアート作品を制作するというプロジェクト。14名の学生と院生、さらにスタッフと卒業生も加わり、それぞれが制作した作品や試作品、アイデアのプレゼンテーションを行いました。  この制作のため、学生らは6月に一泊で佐久島を訪れ、漂着ごみを実際に見学、ごみ拾いを体験し、島の人に話を聞くなどリサーチを行いました。学生によっては再度佐久島を訪れ、作品に対して考えをさらに深めたり、それぞれに思い入れのある作品を2ヶ月で制作しました。  作品は、コミュニケーションアートコースらしく立体作品を中心に、平面作品や映像作品、さらに廃棄される「おひるねハウス」を再び活用するアイデアや、ごみ拾いを促すゲームやワークショップの提案など、バラエティに富むたくさんのアイデアが披露されました。立体作品は、漂着ごみを活用してプラスチックやシーグラスを使ったものが多く、美しさと同時に背景にある問題を感じさせるものとなりました。可愛らしいキャラクターを制作した作品でも作品の背景には影の部分があり、佐久島の美しい海や自然を感じさせると同時に、佐久島が抱える問題を感じさせるものとなっています。学生それぞれが、佐久島の現在を上手く捉え、それをアート作品に仕上げて問題提起を行っています。どの作品も、深みのあるものとなっているのことが印象的です。  西尾市 佐久島振興課 三矢さんは総評として「作品をすごく楽しみにしていましたが、本当に素晴らしいです。これらの作品を展示会でどう見せられるか、プレッシャーに感じています。島のごみ問題をこうやって伝えられることは本当に嬉しいです。展示を見に来てくれる人たちにどうやってつなげるか、大変なミッションをいただきました。それから、ごみ拾いをゲーム化するようなアイデア、ぜひ実現したいと思います。ご協力をお願いします」と高い評価をいただきました。  東海テレビプロダクションの中山さんからは「すごくいろいろな視点があり、見た人の興味を惹くようなアイデアもたくさんありました。じつは、今回、イベントで作品を展示するわけですが、お客さんは作品を見に来るわけではないので少し心配していました。でも、パッと興味を惹きつけるような、何だろうって思ってもらえそうなきっかけになる作品ができたと思います。インパクトの強い作品を中心に置きながら、それぞれの作品の思いが伝えられるような、そんな流れの展示ができたらと構想が浮かんできました」と展示について語られました。  松岡徹 教授からは「中間報告から良さそうな感じに思っていましたが、それぞれに自分の視点がしっかり出せていて良いと思います。このプロジェクトをきっかけに、自分の作品も変わっていくような期待がもてる学生も何人かいます。僕からしたら良いことずくめで、本当に良いプロジェクトになったと思います。今後、展示についてですが、飾りやすいようにこうして欲しいなど、要望を聞きながらブラッシュアップして下さい。この取り組みが最後にしっかりした形になるよう、もうしばらくの間かかわっていって欲しいと思います」と講評がありました。  プレゼンテーション終了後もう一度作品を並べ、学生たちと展示についてや作品の今後について、意見交換が行われました。作品はさらなるブラッシュアップを経て、2023年10月5、6、7日に愛知県国際展示場で開催されるの西尾市のブースで展示、さらに2023年11月18、19日に東京で開催される全国の島々が集まる祭典「アイランダー2023」にて展示されます。佐久島の今と社会課題を伝えるアート作品、ぜひご期待下さい。 「SDGs AICHI EXPO 2023」