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2023.12.18

名古屋芸術大学ウインドオーケストラ、あいち県民の日 記念式典にて演奏を披露

名古屋芸術大学ウインドオーケストラ、あいち県民の日 記念式典にて演奏を披露  2022年に県政150周年を迎えた愛知県は、11月27日を「あいち県民の日」とする条例を定めました。その一環として2023年11月27日(月)に、県民の日を祝う記念式典が愛知芸術文化センター愛知県芸術劇場大ホールにて開催されました。  式典は、大村秀章愛知県知事の挨拶で始まり、「あいち県民の日ロゴマーク」最優秀賞受賞者表彰式、名古屋市立大学教授 千田嘉博氏による「愛知の城から歴史を読み解く」と題した基調講演、元SKE48 須田亜香里さん、あいち県民の日アンバサダー 河村花さん、名古屋市立大学教授 千田嘉博さん、西川流四世家元 西川千雅さん、「地球の歩き方 愛知」プロデューサー 由良暁世さんによるパネルディスカッションが行われました。  そして、式典の最後となる記念演奏会にて、名古屋芸術大学ウインドオーケストラが演奏を行いました。指揮は遠藤宏幸准教授、ウインドアカデミーコース、弦管打コースの学生で構成され、演奏曲目は、いずれも愛知県に関連する楽曲。1曲目の「シャッチーズ・マーチ」は、サウンドメディア・コンポジションコースの岩本渡教授が1994年に開催された第49回 わかしゃち国体の入場行進曲として作曲したもの。2曲目は、「どうする家康メインテーマ ~暁の空~」。3曲目は「ウインドバンド・ストーリーズ となりのトトロ」。声優アクティングコース 4年 梁川桃子さんがナレーションを担当し、物語の世界を演奏で再現しました。最後は、特別客員教授 宮川彬良氏作曲のおなじみ「マツケンサンバⅡ」が演奏され、会場を大いに盛り上げ、華やかな演奏で、あいち県民の日 記念式典を締めくくりました。

2023.8.18

世界コスプレサミット2023 前夜祭のレッドカーペットセレモニーを協賛 学生コスプレイヤーも参加

世界コスプレサミット2023 前夜祭のレッドカーペットセレモニーを協賛 学生コスプレイヤーも参加  コロナ禍を経て、完全復活した世界最大級のコスプレの祭典「世界コスプレサミット2023」。日本のアニメ・マンガ文化を通して国際文化交流を目的とするこのイベント、昨年も大好評だった前夜祭のレッドカーペットセレモニーを、今回も本学が協賛。ウィンドオーケストラの生演奏で大いに盛り上げました。また、今回はレッドカーペットセレモニーに、有志の学生によるコスプレイヤーも参加、イベントに華を添えました。  コスプレ世界No.1を決めるワールドコスプレチャンピオンシップに先立ち、2023年8月4日(金)の夜、「名古屋芸術大学 presents 前夜祭 レッドカーペットセレモニー」として前夜祭が開催されました。会場のオアシス21に豪華なカーペットが敷かれ、ワールドコスプレチャンピオンシップに出場する33の国・地域の代表選手と過去の代表選手が登場、そこで遠藤宏幸 准教授の指揮によるウィンドオーケストラ、鷹野雅史 教授の電子オルガンの生演奏でセレモニーを大いに盛り上げました。ウィンドオーケストラには100名以上の学生が参加、衣装を進撃の巨人 調査兵団のユニフォームで揃え、会場を一層華やかに盛り立てます。  演奏は、残酷な天使のテーゼからスタート、パレードが始まりました。来賓の大村愛知県知事(犬夜叉)、河村名古屋市長(桜木花道/スラムダンク)もコスチュームを身につけキャラクターになりきって登場、会場を沸かせます。  続いて、本学 経営本部 地域・社会連携部 田中聰部長(インディ・ジョーンズ)を先頭に、学生コスプレイヤーの 小川さん(オーバーホール/僕のヒーローアカデミア)、後藤彩さん(松野千冬/東京リベンジャーズ)、小林さん(トガヒミコ/僕のヒーローアカデミア)、高木あかねさん(遠坂凛/Fate/stay night)、たなかそあ さん(あさぎりゲン/Dr.stone)、日比無(ひびな)さん(日々樹渉/あんさんぶるスターズ!!)、霙(みぞれ)さん(霧雨魔理沙/東方Project)、宮島ひなたさん(灰谷蘭/東京リベンジャーズ)が登場、パレードに華を添えました。  演奏は、残酷な天使のテーゼ、魂のルフランから、松本零士アニメテーマのメドレー、進撃の巨人から自由の翼、紅蓮の弓矢、悪魔の子、ほかアニソンやゲーム音楽12曲を演奏。会場の大型モニターにはニコニコ動画で配信された映像が流され、リアルタイムの書き込みで選曲や演奏への反応も見られ、会場でも配信でも大いに前夜祭を盛り上げました。会場に一体感をもたらし海外にも浸透するアニソン、音楽の楽しさを伝えることや広がりに大きな可能性を感じる演奏となりました。 学生コスプレイヤー紹介

2023.7.21

学校部活動地域移行支援事業 名古屋芸術大学ウィンドオーケストラin碧南

学校部活動地域移行支援事業 名古屋芸術大学ウィンドオーケストラin碧南  名古屋芸術大学は、部活動の地域移行支援事業に取り組んでいます。本年度は碧南市と連携し、一回目の2023年7月には演奏指導・本学学生による演奏会、二回目の2023年11月には演奏指導、最終回の2023年12月には演奏指導と本学学生による演奏会支援を行うことになりました。  第一回の今回は、2023年7月1日(土)に行われた碧南中央中学校での演奏指導と演奏会『名古屋芸術大学ウィンドオーケストラin碧南』の様子をご紹介します。 碧南市の中学校で演奏指導  本学取材班は碧南市の五つの中学校の一つ、碧南市立中央中学校に伺って、本学音楽領域弦管打・ウインドアカデミーコースの学生が参加した吹奏楽部の練習を取材しました。  まずは、それぞれのパートに分かれて1時間程度、楽器の特性や音の出し方、イメージの作り方などを指導しました。はじめは硬くなっていた吹奏楽部の生徒さんも次第に打ち解け、本学学生に分からないところや日頃悩んでいることなどを質問しながら、有意義な練習ができたようです。最後に、コンクールで演奏する「ベンスルダトゥの3つの冠」を生徒さんと合奏しました。 「各パート揃っての合奏は今日が初めて」とのことでしたが出来は上々。演奏後は早速、課題点や練習方法について時間を惜しんで意欲的に本学学生と話し合う生徒さん達が印象的でした。 担当の伊藤奈々先生より 「短い時間でしたが、学生さんから教えていただいたことや間近でよい音に触れた経験が、今後の演奏に生かされるとよいと思います。」 碧南市文化会館ホールで演奏会『名古屋芸術大学ウィンドオーケストラin碧南』  前半の部では、碧南市の各中学校吹奏楽部がコンテストに向けて取り組んでいる曲や「アメリカンエレジー」「ルイ・ブルジョアの讃美歌による変奏曲」などを演奏。後半の部では、皆さんに馴染みの深い曲目を選んで演奏し、手拍子に包まれて演奏会は大盛況で終了しました。 碧南市教育長 生田弘幸氏の挨拶  今日は名古屋芸術大学より、竹内先生、遠藤先生、学生のみなさん50名ほどをお招きしました。こうした会を開くのは初めてかと思います。  これからの時代の中で、部活動をより一層高めていきたい、より良い環境の中で、子供たちが学んでいけるような体制を整えたい。それには専門性の高い指導者が何人も必要となってくる。特に今回のような吹奏楽の世界では、多種に渡る楽器を一人で全て指導するのは難しい。そこで今回名芸大にご協力いただだいた次第です。  今日の午前中は各中学校で名芸の学生さん方に指導をしていただきました。子供たちにとって身近な存在で、大人たちほど目線が高くない学生さんのアドバイスは、後で感想を聞きますと、「すごく良かった」ということでした。  本日のことからも、やはりより一層そうした機会を多くして、良質な部活動環境を作って、皆さんにより専門性の高い、子供の頃から指導が受けられる体制を作っていきたいと思います。これは教育委員会の願いでもあります。

2023.6.30

陸上自衛隊中部方面音楽隊が来学、演奏会と音楽隊説明会を開催

陸上自衛隊中部方面音楽隊が来学、演奏会と音楽隊説明会を開催 陸上自衛隊中部方面音楽隊 吹奏楽演奏 音楽隊の活動・入隊に関する説明会  2023年5月30日(月)、陸上自衛隊中部方面音楽隊のメンバーが東キャンパスを訪れ、吹奏楽演奏と音楽隊の活動や入隊に関する説明会が行われ、2号館大アンサンブルに室音楽領域の多くの学生たちが集まりました。  まずは演奏から始まりました。陸上自衛隊中部方面音楽隊の幅広いレパートリーから、セント・アンソニー・ヴァリエーションズや行進曲「士官候補生」、コロニアル・ソングなどを演奏していただきました。1時間ほどの演奏会でしたが、素晴らしい演奏に聴き入ることができました。  演奏会の後は、スライドを使った音楽隊の説明が行われました。陸上自衛隊音楽隊は、北海道の北部方面隊、東北方面隊、東部方面隊、中部方面隊、西部方面隊、そして中央音楽隊の6つの組織で構成され、合計約950人の隊員が所属しています。彼らの活動内容は、自衛隊員の士気を高めるための演奏や国家的な式典での演奏、広報活動などがあります。また、指揮所の警備も音楽隊の任務となっています。長野オリンピックやFIFAワールドカップ、大相撲千秋楽などでも音楽隊の演奏が披露されています。  音楽隊への採用については、自衛隊の採用試験を受け、その後に職種説明会に参加し、合格すれば採用となります。音楽隊の規模は大きいながらも、オーケストラの楽団員と同様に楽器の空きがなければ採用されません。説明会では、今年度の各楽器の募集人員も発表されました。リストが発表されると、参加者の中には自分の楽器のニーズに反応し、会場にざわめきが広がりました。こうした反応からも音楽隊への関心の高さがうかがえます。  陸上自衛隊音楽隊に引き続き、海上・航空自衛隊音楽隊の採用について詳しく説明されました。採用は競争率の高いプロセスですが、演奏にかかわる仕事として非常に魅力的な機会です。参加者たちは熱心に説明を聞き、将来の可能性について考えているようでした。  説明会の後は、楽器ごとに分かれ懇談会が開かれました。車座になり、学生らは音楽隊員の方に直接質問を投げかけていました。勤務の実態や、体力に自信がないけど大丈夫? といった学生からの忌憚のない質問にも丁寧に答えていただいき、和やかな懇談会となりました。  陸上自衛隊中部方面音楽隊の皆さま、ありがとうございました。 陸上自衛隊中部方面音楽隊 吹奏楽演奏 音楽隊の活動・入隊に関する説明会 懇談会

2023.6.27

【庄内緑地 初夏の華まつり】アートクリエイターコース 、コミュニケーションアートコースが協力、音楽領域の学生によるコンサートも開催

【庄内緑地 初夏の華まつり】アートクリエイターコース 、コミュニケーションアートコースが協力、音楽領域の学生によるコンサートも開催  庄内緑地グリーンプラザの恒例イベント「初夏の華まつり」。今年は2023年5月13日(土)〜6月11日(日)に催され、2021年から参加している本学はチラシ作成のほかマップ、スタンプラリーのデザイン、ワークショップをアートクリエイターコース 、コミュニケーションアートコースの学生たちが手がけました。最終日は音楽領域の学生による四重奏コンサートでイベントを締めくくりました。 水野所長 「最終日のコンサート、なにやら出だしはトラブルがあったようですが(笑)終わり良ければ全てよし!です。素晴らしい演奏をありがとうございました。天気の良い日は多くの方にご来園いただいでいるので、コンサート当日があいにくの雨だったのが少し残念ですね。グリーンプラザの南館イベント会場は、素敵な演奏を市民の皆さまに楽しんでいただけるように吹き抜け構造に設計されています。今後とも協力いただき、会場を活用した素晴らしい演奏をお願いします」 担当の近藤さん 「キャラクターのイラストレーションがレイアウトされていて若い方やお子さんにも関心をもっていただけるようになりました。最近は写真撮影にいらっしゃる若い方が増えている印象です。『スタンプラリー』は他にも福祉イベントで活用する計画でしたが、残念ながらこの雨で中止に。ただ、今秋のイベントに活用したいとのお話がありましたよ」 スタンプラリー&魅力マップ 園内に隠れている妖精のスタンプを集めると特製ポストカードをプレゼント 押し花ワークショップ バラの花びらを込めた缶バッジ 音楽領域の学生による四重奏コンサート

2022.11.28

ウィンドオーケストラ、声優アクティングコース iCANDY、特別客員教授 島本須美氏とともに「あいち市町村フェア」にてパフォーマンス

 総合MC、進行を福満薫 講師が務め、前半は島本さんを迎えてのトークショー。iCANDYから3年 永見怜奈さん、2年 水野杏菜さん、1年 福永杏子さんも参加しました。福永さんからの「ナウシカで印象に残っているシーンは?」という質問に「小さな王蟲が酸の湖に入ろうとするのを止めるところ、演じていてかなり熱くなりました、よく憶えています」。さらに、幼いナウシカのシーンを挙げ、「お父さん。母様もいる。嫌、あたしそっちに行きたくないの。来ちゃだめぇ!」と変わらぬ美声で台詞を熱演。会場はもちろん、舞台の主演者たちも感激した様子。「ナウシカでは、テトもすごく良いお芝居をしているので、ぜひテトを中心にも見て欲しい」とおすすめの見方も教えていただきました。  永見さんからの「やってみたいキャラクターは?」という質問には、「タイムボカンシリーズのドロンジョ様! ほかにも、考えてみるとガンダムシリーズには出ていないのでやってみたいです。 なんでもやってみたい!」と意欲的。「ジブリ作品で、演じてみたいキャラクターは?」には、「そりゃ、宮崎さんの新作でしょう」と会場を沸かせました。  水野さんからの「ジブリパークで行ってみたいエリアは?」という質問には「時間があったのでサツキとメイの家まで行ってみましたが、まだ開演前で中には入れませんでした(笑)。トトロではお母さん役でしたが、ちょうどその頃、自分の子どもが産まれたばかりで、赤ちゃんではなく、もう少し大きな子どもへの優しさの出し方にすこし苦労した思い出があります。同じ頃、キテレツ大百科でもお母さん役でした。声優の仕事は、お母さんになるとその役が来るようなところがあります。その頃からお母さん役が増え増したね」と声優のお仕事についても語っていただきました。 ウィンドオーケストラ、声優アクティングコース iCANDY、特別客員教授 島本須美氏とともに「あいち市町村フェア」にてパフォーマンス  2022年11月11日(金)から12月18日(日)まで愛・地球博記念公園で行われた愛知県政150周年連携イベントにて、音楽領域 ウインドアカデミーコース ウィンドオーケストラ、声優アクティングコース 女性声優ユニットiCANDYが、「風の谷のナウシカ」、「となりのトトロ」などジブリ作品にも数多く出演する特別客員教授 島本須美氏とともに特設ステージでパフォーマンスを行い、訪れた観客を魅了しました。 「あいち市町村フェア」  「あいち市町村フェア」は、ジブリパーク開園で全国から訪れる来場者に、愛知県内の県内市町村と連携し、観光や飲食物・特産品など愛知の魅力を発信するイベントで、6週に渡り地域ごとの催しを行います。本学は北名古屋市ということで尾張東部グループにて参加、2022年11月20日(日)にステージイベントを行いました。  後半は、まほろば遊 非常勤講師も交え、「風の谷のナウシカ」、天空の城ラピュタから「君をのせて」をウィンドオーケストラの演奏で熱唱、会場はうっとりと聴き惚れました。続いてウィンドオーケストラの演奏で、もののけ姫から「アシタカとサン」メインテーマの「アシタカせっ記」を演奏。豊かな響きと久石譲氏の美しい世界に会場は包まれました。  ここでiCANDYが登場、歌とダンスで「崖の上のポニョ」「さんぽ」を、島本さん、まほろば非常勤講師も交え「となりのトトロ」を披露、会場を大いに盛り上げました。  音楽ファン、ジブリファン、そして、子どもたちを大いに楽しませるステージとなりました。

2020.9.20

名古屋芸術大学×名古屋高速道路公社 開学・設立50周年記念コラボレーション企画

名古屋芸術大学×名古屋高速道路公社 開学・設立50周年記念コラボレーション企画 名古屋高速道路公社とのコラボレーション、橋脚ラッピングアートを公開 名古屋高速道路公社と本学の開学・設立50周年を記念してコラボレーション企画が進められました。2020年9月15日(火)、名古屋高速黒川出入口にある黒川ビルにて、橋脚ラッピングアートを公開、あわせて、50周年記念ロゴマーク、イメージソングが披露されました。新型コロナウイルスの影響によりさまざまなイベントが中止される中、黒川ビル前の屋外スペースを使い、感染防止に配慮する形で式典を行いました。 式典では、名古屋高速道路公社および本学関係者、また、ラッピングアートのモチーフとなった愛知・名古屋アジア競技大会組織委員会の方々、さらにヴィジュアルデザインコースの学生が参列、盛大に除幕式が行われました。 作品の公開にともない、制作チームを代表し、ヴィジュアルデザインコース3年の荒木香奈子さん、大熊美央さん、小久保楓さんが作品について説明しました。橋脚ラッピングアートは、名古屋市内の黒川、円頓寺交差点、ささしまライブ、若宮大通公園、名古屋みなとアクルス前の5か所10面に施され、それぞれ街のイメージやカラーリングなどデザインに工夫が凝らされています。「名古屋らしさ」や街の特色を出すために、設置場所をリサーチしたことや、アジア競技大会の訴求効果などに考慮したこと、苦労した点についてなど説明しました。また、ラッピングアートにはSNSでの拡散を考え、ハッシュタグとアイコンもあわせて提示されていることも紹介されました。 除幕式に続き、イメージソングが披露されました。歌は、声優アクティングコースのオーディションで選ばれたボーカルユニット「Rue*Claire(リュ*クレール)」(仏語で「道」の意。3年の塩澤美響さん、2年の伊藤佳帆さん、羽田佳令さん、増田真衣さん、1年の上田晴菜さんで構成)、曲はオリジナルの「君と行きたい」(作詞:文芸・ライティングコースの小田真帆美さん、サウンドメディア・コンポジションコースの濱元衣織さん、作曲: 濱元衣織さん)。揃いの衣装に身を包み、振り付けも軽快に歌い上げ、会場に彩りを添えました。耳なじみが良く、公社の方々も口ずさんでいる姿が印象的でした。 名古屋高速道路公社 黒川ビルには、レインボー黒川広場というスペースがあり、今回制作された橋脚ラッピングアートの作品が展示されています。式典出席者が作品を閲覧する間、名古屋高速道路公社 新開輝夫理事長にお話を伺いました。「橋脚ラッピングアートですが、そもそも都市景観上、橋脚に絵を描いていいのかという問題からスタートしました。大きなスペースであり公共性も高いため、景観に配慮する必要があります。ちょうどその頃、同じような形で首都高速で東京オリンピックのPR活動があり、愛知ならアジア競技大会で可能であるなと考えました。組織委員会の方々にもご協力いただき、非常にいいものができたと喜んでいます。絵の部分については、名古屋芸大さんにできるだけお任せして自由に作っていただきたいと思いましたが、制約もありどうだろうと心配していました。ですが、スポーツとデザインの要素をうまく取り入れて考えられていて、本当に素晴らしいものができたと嬉しく思っています。イメージソングについても、3つ案をいただき、公社の中で投票して今回の曲が選ばれました。どんな人に歌っていただけるのだろうと思っていたところ、専門に勉強されている学生さんだと聞いて驚きました。元気があってみずみずしく素晴らしいです。グループ名も「道」に関連したものとのことで、感謝でいっぱいです。公社としては、これからこの歌を使ってどんなPRをやっていこうか、次の仕事をいただいたように感じています。公社も名古屋芸大さんも50周年を迎えますが、自分たちだけでやってきたというわけではありません。社会やいろいろな人と関わりあいがあって、それだけの年数活動してこられたのだと思います。これまでやってきたことを振り返りつつ、コラボレーションすることで新しいことができるのではないかと思います。今回、新型コロナウイルスの影響で予定していた式典はできませんでしたが、逆にそのおかげといっては変ですが、新しい形で除幕式を開くことができました。これまで、公社は道路事業を基本に、安全を考え渋滞や事故を減らす、そういったことに取り組んできました。名古屋高速も50年経ち、利便性を高めることに加え、「利用する皆様に愛着を持っていただける高速道路」へと変わっていく必要があります。今回のコラボレーションは、公社にとっても非常にいい経験になりました。名古屋芸大さんには、街作りやいろいろな形で社会貢献できることがあるのではないかと、大きな可能性を感じています」。 橋脚ラッピングアートは、名古屋市内5か所で展示されています。お近くにお越しの際は、ぜひご覧下さい。また、イメージソング、Rue*Claireの「君と行きたい」のMVをメディアデザインコースの学生が制作中、間もなく公開予定です。こちらもお楽しみに。 Rue*Claire『君と行きたい』は、からお聴きいただけます。 こちら 橋脚ラッピングアートプロジェクト 「名古屋らしさ」を表現するために設置場所についてリサーチし、それぞれの場所にマッチしたパターンを作成しています。色彩についても場所と関連付けてカラーパレットを構成、色彩の共通性と幾何学形態によって10面のラッピングアートそれぞれに連動性を持たせています。 アジア競技大会を連想させるスポーツのイメージは、墨で描いたシルエットにして躍動感と期待感を表現しています。種目はラッピングアートが設置される場所の近くで開催される競技が選ばれています。各スポーツの代表的なシルエットを墨と筆で抽出し、動きや骨格のイメージと重ね力強さやしなやかさを、また、かすれ具合で躍動感を表現しています。 制作チーム/ヴィジュアルデザインコース 片山浩 准教授 3年 荒木香奈子 大熊美央 川瀬詩乃 小久保楓 永井希実 名取友春 平林花菜 若宮 賑やかで栄えているイメージ。若宮には4面のスペースがあるため、1面ずつ大きく使う色を決め、パターンと組み合わせて展開しています。繁華街のキラキラした印象をダイヤ型で表現しています。 黒川 ビルが多く、ビジネスマンと近くの堀川のイメージから、紫、濃い青といった落ち着いた配色にしています。円になっている名古屋高速道路公社の建物から円状のパターンとなっています。 円頓寺 歴史ある商店街から、レトロ感のある淡い配色にしています。名古屋の歴史を象徴するしゃちほこの鱗のパターンと円頓寺商店街の木目のパターンを合わせています。 ささしま 若者が多く爽やかでフレッシュなイメージから配色しています。新しい建物、さまざまなイベントなど、新たな街が生まれる躍動感と先進的なイメージを表現しています。 港 名古屋港と水族館から水のイメージ。アクセントとして補色のオレンジを加えています。波を曲線で表現しています。連続させることで勢いや美しさを演出しています。 50周年記念ロゴマークを作成 ヴィジュアルデザインコース3年の学生8名がアイデアを提出、4名が選ばれてデザインを考え、それらを基に片山浩准教授がブラッシュアップ。最終的に名古屋高速道路公社が選定して、ロゴデザインが決定しました。 デザイン/ヴィジュアルデザインコース3年 荒木香奈子 名古屋高速をモチーフとした曲線と50の丸い形を重ねて表現しています。曲線の柔らかさとメリハリある奥行き感で過去から未来への時間の経過を表し、街と市民に寄り添う歴史と未来を作っていくということを伝えています。 名古屋芸術大学×名古屋高速道路公社 開学・設立50周年記念コラボレーション企画 名古屋高速道路公社とのコラボレーション、橋脚ラッピングアートを公開/50周年記念ロゴマークを作成 名古屋芸術大学×名古屋高速道路公社 開学・設立50周年記念コラボレーション企画 「君と行きたい」MVをメディアデザインコースが制作 名古屋芸術大学×名古屋高速道路公社 開学・設立50周年記念コラボレーション企画 名古屋高速道路公社 50周年記念動画にヴィジュアルデザインコースの学生が出演、西キャンパスにて撮影