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2024.3.23

第51回 卒業制作展・大学院 修了制作展

第51回 名古屋芸術大学 卒業制作展 名古屋芸術大学大学院 修了制作展 更新情報 2024.3.6 【EVENT】名芸卒業生トークイベント「私の出発点~そういえば、原点(ルーツ)は、名芸だよね」 2024.3.5 【EVENT】名古屋芸術大学ローターアクトクラブが企画 第2回チャリティーオークションを開催 2024.3.5 【EVENT】名古屋芸術大学卒業・修了制作展期間中の週末限定「ウィークエンドコンサート」開催 2024.2.29 【EVENT】第51回 名古屋芸術大学卒業制作展優秀賞、第27回ブライトン大学賞 授与式 2024.2.28 A棟・B棟・F棟・L棟・屋外の展示情報を更新しました 2024.2.27 U棟の展示情報を更新しました 2024.2.26 X棟の展示情報を更新しました 2024.2.25 G棟の展示情報を更新しました 2024.2.24 Z棟の展示情報を更新しました 2024.2.21 H棟の展示情報を更新しました 2024.2.20 K棟の展示情報を更新しました ページ内検索 コースから検索 展示場所から検索 名芸卒業生トークイベント「私の出発点~そういえば、原点(ルーツ)は、名芸だよね」 名古屋芸術大学ローターアクトクラブが企画 第2回チャリティーオークションを開催 名古屋芸術大学卒業・修了制作展期間中の週末限定「ウィークエンドコンサート」開催 第51回 名古屋芸術大学卒業制作展優秀賞、第27回ブライトン大学賞 授与式 第48回 | 第49回 | 第50回 卒展

2024.3.6

名芸卒業生トークイベント「私の出発点~そういえば、原点(ルーツ)は、名芸だよね」

名芸卒業生トークイベント「私の出発点~そういえば、原点(ルーツ)は、名芸だよね」  2023年度卒業制作展記念講演として、2024年2月23日(金)に、本学卒業生の田中里奈さん(アーティスト、2012年 洋画2コース卒業、非常勤講師)、伊集院一徹さん(南伊豆新聞・南伊豆くらし図鑑 編集長/イラストレーター 2011年 ライフスタイルブロックデザインマネージメントコース卒業 )、佐藤ねじさん(プランナー/アートディレクター 2004年 デザイン造形実験コース卒業)の三氏による、「名芸卒業生トークイベント 私の出発点~そういえば原点(ルーツ)は、名芸だよね」を行いました。  ファシリテーターをスペースデザインコース 駒井貞治教授、コミュニケーションアートコース 松岡徹教授、現代アートコース 吉田有里准教授が務め、ユーモアを交えつつ和やかな雰囲気のトークショーとなりました。はじめに、現在どんなことをやっているかそれぞれのプロフィールの紹介、その後、4つの質問に答える形で進められました。  田中里奈さんは、これまでに制作した作品を紹介しながら作品のモチーフとなっているお寺など作品の背景となっている考え方、記憶に頼って制作していること、遠近法や配色など複数の表現技法を混在させている現在の創作について紹介してしていただきました。  伊集院一徹さんは、学生時代に芸祭実行委員長を務めたことから話を始め、就職したものの仕事内容と自分のズレを感じつつ、南伊豆で地方創生事業に関わり移住、起業して編集者、イラストレーターとして地域メディアを立ち上げたことを説明。コロナ禍で仕事がなくなったときにそれまでの経験を漫画にするなど、さまざまな働き方をしているといいます。  佐藤ねじさんからは、プランナーとしてやってきた仕事として、一晩かかって人狼ゲームをするホテルの宿泊プラン、子供服の企業と協力して親が助かる子供服の「アルトタスカル」、赤ちゃんが一緒にいないと遊べないゲームなど、自由でユニークな発想から生まれている数々の仕事を紹介していただきました。  自己紹介のあと、Q1.大学ではどんな学生だった? Q2.就職とか、将来どうなりたいと思っていた? Q3.卒業制作の思い出は? Q4.学生へのメッセージ、の4つの問いに答える形でトークは進められました。  田中里奈さんからは「学生時代、絵で悩んでいると吉本作次先生が、直接話すのではなく、刺激になりそうな画集をアトリエの隅に積んで置いてくれるんです。私がいないうちに、小人が出てきてやってくれたみたいに積んで置いてくれて、自分の作品に取り入れていったというのが、すごく印象に残っています」。  伊集院一徹さんは「ライフスタイルの萩原先生はとても怖かった(笑)。課題なんかも、できてるのか? ハイ!できてます、と答えてその日に徹夜したりだとか。そういうやりとりを重ねた学生時代でしたね」。  佐藤ねじさんは「僕は、今でいう先端メディアかな、プログラミングとか映像をやっていました、津田先生ですね。劇団と二足の草鞋だったんで、課題ばっかりでもなくそれほど怒られることもなく、メディアデザインは良いコースでしたよ(笑)」と笑わせました。  会場には、洋画コースの吉本作次教授、 ライフスタイルデザインコース 萩原周教授、先端メディア表現コース 津田佳紀教授の姿があり、「おかしいな……(笑)」(萩原教授)といった声が漏れる一幕もありましたが、それぞれの恩師との温かな交流も会場を和ませました。  「学生時代から作家になるつもりでいたので就職活動しなかった」(田中里奈さん)、「本当にわからないという感じ。5年前でも、自分がゲストハウスをやっているとか、まったく思ってなかった」(伊集院一徹さん)、「宣伝会議の本を開いて、ここに載っている会社なら大丈夫みたいな感じで入って、ぜんぜん面白くなくて。学生時代に面白かったことでぴったりの職業ってなかなかない。自分も20代は迂回した感じです」(佐藤ねじさん)と人それぞれに惑いながらも、自分の学んできた基本に立ち返るようにして今につながっているといえます。  学生時代にやっておいたほうが良いことについては「ブライトンに留学して、海外の美術館を見てきたことは本当によい経験」(田中里奈さん)、「気になることがあったら行く、そこで一次情報、リアルな情報をとることですね。そこで出会う人、どこで繋がるかわからない」(伊集院一徹さん)、「定年が60歳だとすると40年あるじゃないですか、40年後のこと考えると正解なんか絶対にわからない、正直AIとかでめちゃくちゃ変わる。何が武器になるかわからない。でも人間であることは変わらないので、基本的なことが大事では」(佐藤ねじさん)と、誰もが経験したことや人との出会いを大切にしているといいます。  駒井教授は「名芸のポテンシャルをあらためて感じました。皆の情熱みたいなものもすごく感じます。先輩後輩のつながりなどさらに強くしていくことも、今後も大事にしていって欲しいと思います」と締めくくりました。

2024.3.5

名古屋芸術大学ローターアクトクラブが企画 第2回チャリティーオークションを開催

名古屋芸術大学ローターアクトクラブが企画 第2回チャリティーオークションを開催  初開催となった去年度に引き続き、卒業・修了制作展期間中の2024年2月24日(土)、名古屋芸術大学ローターアクトクラブ主催による「名古屋芸術大学 第2回チャリティーオークション」を開催しました。  名古屋芸術大学ローターアクトクラブは、地域社会で活動する人や団体とコラボレーションし共にボランティア活動を行うサークル。これまでにもNPO法人や他のローターアクトクラブと協業を行うなど、例年、さまざまな活動を行ってきました。  このチャリティーオークションでは、売上の一部をポリオ根絶を支援するロータリー財団に寄付しエンドポリオの活動を知ってもらうこと、そして、学生作品を販売することで作品と社会のつながりや作品の市場価値を知ることを目的として企画されました。  オークション開催の前に、チャリティオークション実行委員長の菅谷心寧さんからは「今回のオークションでは、昨年度とは違ってクラウドファンディングが始まり、たくさんの方々にご支援をいただきまして開催することができました。作品が落札されることで、学生への金銭的な支援や制作意欲の向上、自信につながればいいなと思います。これまでローターアクトクラブのメンバーみんなで頑張ってきました。本日もめちゃくちゃ頑張るので、楽しんでいってもらえると嬉しいです。」とあいさつがありました。  オークションの司会進行は、声優アクティングコース1年 森海将さんと2年 豊田結衣さんが務め、会場を盛り上げます。絵画や陶芸などの立体作品、さらには“出張演奏”、サプライズとして現在様々なメディアで活躍する卒業生によるイラストが出品され、ときには激しい競り合いとなり会場は大いに沸きました。  寄付金につきましては、公益財団法人ロータリー日本財団を通じ、ポリオ根絶の支援金として寄付をさせていただきます。

2024.2.29

第51回 名古屋芸術大学卒業制作展優秀賞、第27回ブライトン大学賞 授与式

第51回 名古屋芸術大学卒業制作展優秀賞、第27回ブライトン大学賞 授与式  2024年2月22日(木)、西キャンパスB棟大講義室にて、第51回名古屋芸術大学卒業制作展優秀賞、企業賞、第27回ブライトン大学賞の発表と授与式を行いました。 受賞者の皆さん、ノミネートを受けた皆さん、今日はおめでとうございます。 コロナ禍という、決して良くない状況の中で学園生活を送られた、その中で研鑽されてこれだけのものを作ることができた、今後を考えたとき特殊であり大変苦労もあったと思いますが、非常に良い経験になったのではないかと思います。 今日、お越しになっている教員、関係者の皆さま、いろいろ工夫して学びが維持できるよう努力されたと思います。多くの人の力添えでここまでできたこと、今後にもつなげて行きたいと思います。 現在、コロナの問題だけでなく多様な価値観が世界中に広がっています。今年度の卒業生は、ちょうど激動の時代に入ったところで大学生になったといえます。作品にもそれぞれが持つ多様な価値観が背景にあり、審査をする先生方も非常に苦労されたと思います。そうした選ばれたことの価値を意識して欲しいと思います。 卒業制作展を美術館ではなく本学で行うようになり、今年も大変多くの方にご来場いただき、作品を観ていただいています。昨年、美術館の時代よりも多くの入場者となりましたが、本年はそれをさらに上回る見込みです。こうした流れを形作ることができたことは非常にありがたく、地域社会の皆さまにも御礼を申し上げたいと思います。 そして、たくさんの賞に協賛いただいた、北名古屋市様、各企業賞を出していただいた皆さま、後援会、同窓会、大学関連の皆さま、心より御礼を申し上げます。 さらに、ブライトン大学の皆さま、お忙しいなか審査に当たられたブライトン大学アート&メディア学部長 テイマー・ジェファーズ・マクドナルド先生、大学アート&メディア学部上級講師 ジェレミー・ラドヴァン先生に感謝の気持ちを述べまして挨拶とさせていただきます。 皆さん、ぜひ、受賞を思い切り喜んで味わって欲しいと思います。 副学長 津田佳紀 受賞者一覧 卒業・修了制作展 最優秀賞 アートクリエイター(コミュニケーションアート) moratorium machina 橋本 悦司 北名古屋市市長賞 日本画 こころの音 大竹 しおり 北名古屋市教育委員会賞 スペースデザイン KAMIKIRI HOUSE 大石 京汰 卒業・修了制作展 優秀賞 日本画 こころの音 大竹 しおり 日本画 鄉愁 田口 果歩 日本画 春の便り 菅原 寧々 洋画 ① 松田 直子 洋画 さかいめ 村瀬 ひより 洋画 天国の砂、月の石 福田 柊 アートクリエイター(版画) 永遠のJK^_-☆ 坂田 菜帆 アートクリエイター(陶芸・ガラス) ぬくくてさむい 高木 愛菜 イラストレーション あめこちゃん 藤田 亜弓 イラストレーション Boyz 増富 清香 ヴィジュアルデザイン Frame Playing 野田 晴香 ヴィジュアルデザイン ヒトはいろいろ 森 星也 ヴィジュアルデザイン ODyell 鈴木 晴子 カーデザイン capreca 組谷 凌我 メディアデザイン 学習型体験イベント〜博物館×謎解き〜 恒川 静香 メディアデザイン あたりまえを考えたい 榊原 愛生 テキスタイルデザイン arium 折戸 彩香 テキスタイルデザイン 剥落 小林 来菜 ライフスタイルデザイン 余想 川部 羽瑠香 インダストリアル&セラミックデザイン 陶化紙 折笠 舞 インダストリアル&セラミックデザイン ケガレからケに ハレプロダクト 良知 恵里花 スペースデザイン KAMIKIRI HOUSE 大石 京汰 スペースデザイン 紡ぐ昭和山道〜金華山へ登る柳ヶ瀬商店街〜 加藤 遼大 スペースデザイン Blind chair 黒木 星冶 メディアコミュニケーションデザイン TRANSLATION 炭谷 倫 メディアコミュニケーションデザイン baked emotion 野間 陽代里 メタル&ジュエリーデザイン 海をうつす 井上 彰悟 文芸・ライティング Dead end Utopia 亀井 萌花 リベラルアーツ 栗きんとんの始まりと歩み 澤田 朋恵 リベラルアーツ ひきこもり支援における芸術活用について一オンライン上での音楽制作を通じた当事者活動一 白井 智也 リベラルアーツ 芸術作品の創作活動によって得られる自己理解と自己受容 ―コラージュ制作ワークショップとインタビュー分析から考える― 大野 涼加 大学院 絵画研究 日本画制作 鬼退治合戦図 楊 亞舒 大学院 3Dデザイン研究 MYMAI 余馬 宙帝 ブライトン大学賞 グランプリ ライフスタイルデザイン 余想 川部 羽瑠香 ブライトン大学賞 優秀賞 インダストリアル&セラミックデザイン 陶化紙 折笠 舞 ブライトン大学賞 奨励賞 イラストレーション IRODORU 尾上 優衣 スペースデザイン 紡ぐ昭和山道〜金華山へ登る柳ヶ瀬商店街〜 加藤 遼大 ブライトン大学賞 佳作 日本画 おちゃ、お茶 伊藤 歩生 ヴィジュアルデザイン そこにいるもの 松本 日菜子 イラストレーション Union 中田 爵生 カーデザイン NABIKI CONCEPT 小野田 亘佑 テキスタイルデザイン 往事渺茫 杉山 春花 文芸・ライティング 一嗅惚れ 松野 美夢 名古屋芸術大学後援会賞 洋画 あの皨をここでかんじる 畑中 未羽 メディアコミュニケーションデザイン 味覚のカタチ 安達 真菜 テキスタイルデザイン 好きの制限 藤川 裕樹 同時代表現研究 マジで助けてくれ 早川 龍之介 名古屋芸術大学美術・デザイン同窓会賞 アートクリエイター(コミュニケーションアート) ニッチな傷の舐め合い 松岡 七海 インダストリアル&セラミックデザイン 【バトルホビー】インセクトキメラー 守屋 龍成 画荘ヴィーナス賞 洋画 あの皨をここでかんじる 畑中 未羽 アートクリエイター(陶芸・ガラス) ほかんする記憶 内藤 結菜 ヴィジュアルデザイン 祖母の畑 大谷 美結羽 CBC賞 日本画 こころの音 大竹 しおり スペースデザイン 紡ぐ昭和山道〜金華山へ登る柳ヶ瀬商店街〜 加藤 遼大 東海テレビ賞 メディアデザイン Why to living 佐口 聖奈 メディアデザイン わたしのへや 橋本 亜瑠麻 古川美術館賞 インダストリアル&セラミックデザイン ケガレからケに ハレプロダクト 良知 恵里花_ 絵画研究 日本画制作 鬼退治合戦図 楊 亞舒 立風賞 日本画 おちゃ、お茶 伊藤 歩生 日本画 偽と棘 棚次 寛 インダストリアル&セラミックデザイン 陶化紙 折笠 舞 ライフスタイルデザイン MY うつ病 LIFE 西條 沙奈美 後藤紙店賞 日本画 おちゃ、お茶 伊藤 歩生 日本画 こころの音 大竹 しおり 日本画 鯨 岡山 七海 日本画 偽と棘 棚次 寛 加藤画材店賞 洋画 隠された身体 玉田 大和 美濃紙芸賞 日本画 鄉愁 田口 果歩 メタル&ジュエリーデザイン 飾り 池ケ谷 幸奈 絵画研究 日本画制作 鬼退治合戦図 楊 亞舒 名古屋みなと蔦屋書店賞 アートクリエイター(コミュニケーションアート) 櫟奇譚 川瀬 輝澄 ギャラリーMOS賞 日本画 鄉愁 田口 果歩 ギャラリーかんしょ賞 日本画 こころの音 大竹 しおり 日本画 春の便り 菅原 寧々 洋画 超越した思想 高田 陸人 洋画 さかいめ 村瀬 ひより MOZOワンダーシティ賞 ヴィジュアルデザイン 祖母の畑 大谷 美結羽 テキスタイルデザイン 部屋に飾りたいな〜 西口 麻実子 同時代表現研究 記憶の記録 關山 瑞季

2023.4.21

「第5回 名古屋芸術大学展 卒業・修了制作選抜」を開催

「第5回 名古屋芸術大学展 卒業・修了制作選抜」を開催  2023年4月18日(火)~23日(日)、「第5回 名古屋芸術大学展 卒業・修了制作選抜」作品展が愛知県美術館 8階ギャラリー H・I室 にて開催されました。2023年2月に本学キャンパスで開催された卒業・修了制作展において優秀な成績を収めた卒業生17名の作品を展示しました。同じ作品ではありますが異なった場所での展示となるため、それぞれに展示方法を考え直したり、わずかな期間の間に作品をさらにブラッシュアップさせるなど、展示に工夫が見られました。  展示を担当したArt & Design Center 山本真弥圭さんは、「今回は、これまで以上に展示や照明にもこだわりました。この会場でここまで照明を落としたのは初めてではないかと思います。学内での展示とは、またちがった作品の表情をご覧いただければと思います」といいます。取材日は平日でしたが、場所柄からか多くの方が会場を訪れていました。山本さんによれば、学内での展示と比べたり、どの作品がグランプリを獲るのか関心を寄せたり、一定のファンを獲得しているとのことです。  2023年4月19日には、キュレーター・グラフィックデザイナー 特別客員教授 堤拓也氏が会場を訪れ、作品審査を行いました。  「展示自体、とても良かったのではないかと思います。賞には選んでいませんがデザインの渡部航介さん『流動と偶然』は、いい仕事をしているなと思いましたし、陸小燕さんの『架空の惑星 ニビルの世界』は、アップデートがあって良い展示になったと思います。今回の展示ではデザインとアートが別室になっていますが、アートはスッキリとした展示、デザインはいろいろなものがごちゃっとあるイメージです。展示のことを考えるともっとミックスして全体で見せることができればもっと効果的な展示になったのでは、と感じました。総じていえば、アート作品として質の高い宇留野圭さん、中崎由梨さんら大学院生の作品があり、山本将吾さんもそこに加わり、一方でデザインでは高岡卓史さんの『irene project』のようなクオリティの作品があり、渡部航介さんやグラフィックに関する作品もあり、いろいろな作品があり今後が楽しみになりました。取り組み方に方向性がしっかりとある人が今後も続いてくれればいいなと感じています」とコメントしました。  グランプリは、高岡卓史さん「irene project」、準グランプリは新川未悠さん「山にふれる方法」、山本将吾さん「[ ]」、「smooth stone」、「∞」となりました。 ■選抜作品展出品者一覧 スペースデザインコース irene project グランプリ 高岡卓史 アートクリエイターコース(美術文化創造) 山にふれる方法 準グランプリ 新川未悠 洋画コース [  ] / smooth stone / ∞ 準グランプリ 山本将吾 日本画コース ここから 早瀬葵 日本画コース 深奥 中村安砂美 アートクリエイターコース(コミュニケーションアート) 生まれた椅子 金城琉斗 アートクリエイターコース(陶芸・ガラス) ひとときパレード 田村くるみ ヴィジュアルデザインコース 流動と偶然 渡部航介 ヴィジュアルデザインコース Music visualize ジョンソンミシェル イラストレーションコース mass attack 曽我部晴菜 メディアコミュニケーションデザインコース 架空の惑星 ニビルの世界 陸小燕 テキスタイルデザインコース スタースプリンクル・ドーナツの宇宙旅行(星観■ソク゜者ャ????の■■???????) 石井芳 メタル&ジュエリーデザインコース 言葉の情景 川中冴恵 ライフスタイルデザインコース ふれ在る一存在を確信するとき一 宮崎千穂 大学院 同時代表現研究 Seen from both sides 中崎由梨 大学院 同時代表現研究 「9の部屋」「12の部屋」 宇留野圭 大学院 ヴィジュアルテザイン研究 Visage —顔— 川浦真歩 すべての作品はこちらからご覧いただけます 受賞理由《堤拓也氏講評》 グランプリ irene project(アイリーン・プロジェクト) 高岡卓史  トロンボーン、バリトンサックス、コントラバス、ドラム、チューバ、テナーサックス、トランペットと、自身が立ち上げた楽団メンバーそれぞれの演奏形態に合わせた椅子を設計し、なおかつ、各楽器を置いておける展示台のようにも機能する本プロダクトの完成度を評価した。  自身もサックス演奏者である経験から生まれた、未来希望性(「こんなものがあったらいいのになあ」的な)と現実否定性(「こんな椅子がない現実がむしろおかしい」的な)をデザインによって達成しようとしたところは、アートやデザインといったジャンル関係なく賞賛に値する。  また実際、展示という枠組の中で製品をプレゼンテーションし、より多くの観客に周知しようとする本機会においても、たとえばiPadを用いて映像を提示したり、楽譜に見立てたキャプションがあったり、場合によってはその2点専用の什器すらも自らの設計であったりと、数多くの工夫と譲れない質への探究心が見られた。これまでなかった耐久性を持つ物質を世界に1点新規投入したという点で、意義深い仕事だと考えられる。 準グランプリ 山にふれる方法 新川未悠  リサーチベースのプロジェクトやインスタレーションが無数に存在している昨今のアートワールドにおいて、出身地である愛知県新城市で祖父と父が携わっている林業にフォーカスし、かつてその祖父が71年前に見た「太い杉の木」を一緒に見つけにいくというアートドキュメンテーションは、場合によっては見慣れた手法と言えるかもしれない。  手ブレが激しい映像だけではなく、歩んだ場所を示す地図や、発見した大木の部分的な1/1モデルを並列したようなインスタレーションは、正直なところ、美学的により洗練されるべきという意見もあるだろう。しかしながら、絵画や彫刻といったクラシカルな形式と同様、こういったものが卒業制作展の段階で——こういって良ければ非常に無垢的に出現しているという点で評価することは、いま大学で芸術を学んでいる後続世代にとって意味があると考えた。  仮にも絵画が強い地域性の中で、時代の要請やメディアの多様化を汲み取り、とはいえいずれ消えゆく祖父の経験や彼の生そのものを「芸術に便乗して」定着しようとした試みは実際、十分な見場を持つ作品でもあった。 準グランプリ [  ] / smooth stone / ∞ 山本将吾  3つのシリーズを空間内に展開した本展示自体の功績というよりもむしろ、これに先立ち実施された「名古屋芸術大学卒業制作展」(会場:名古屋芸術大学西キャンパス)からの作品および展示の更新性を評価した。  話はやや迂回するが、美術史的にミニマリズムが作品の自律性を放棄してしまった以上、極論、インスタレーションは異なる観客が訪れる度にすべてが新作とも言えるくらいその「状況全体」は変化し続ける。とはいえそれでは作品の外郭を定位できないがために、「いったん流動的な観客のことは忘れて、展示環境や空間くらいまでを作品の一部にしておきませんか?」という現実的な取り交わしがあると考えている。  それゆえに本作は、名古屋芸術大学でも、愛知県美術館でも同作品として措定可能であり、また別の会場でも同作品としてインストールされ得るが、その中でも人間の認識を扱う《 [  ] 》は今回、その意図性がために、前回に比べて大きな変更がなされている。かつて1対の大きな准矩形は、本展示では3枚の小さな矩形となって空間に収まっているのだ。そういった環境・状況に合わせて配置の技芸以上のスケールで変更してくる狙い深さは、着目に値する。

2023.4.20

第50回 名古屋芸術大学 卒業制作展 名古屋芸術大学大学院 修了制作展

第50回 名古屋芸術大学 卒業制作展 名古屋芸術大学大学院 修了制作展 更新情報 2023.4.21 【EVENT】「第5回 名古屋芸術大学展 卒業・修了制作選抜」を開催 2023.4.12 【EVENT】卒業制作展記念講演会 OSRIN氏「どんぐりのせいくらべ」 2023.4.1 【EVENT】卒業制作展 50回記念講演会 千住博氏「学生の皆さんに伝えたいこと/創造の現場より」を開催 2023.3.17 賞典を作品リストに追記しました。 2023.3.14 【EVENT】名芸卒業生トークイベント「私の出発点~そういえば、原点(ルーツ)は、名芸だよね」 2023.3.7 【EVENT】名古屋芸術大学ローターアクトクラブが企画、卒業・修了制作展50回記念 チャリティーオークションを開催 2023.2.28 L棟(体育館)・アート&デザインセンター(B棟)の作品を公開しました。 2023.2.27 U棟の作品を公開しました。 2023.2.25 G棟・屋外展示の作品を公開しました。 2023.2.24 X棟の作品を公開しました。 2023.2.23 B棟の作品を公開しました。 2023.2.22 A棟・F棟の作品を公開しました。 2023.2.20 Z棟の作品を公開しました。 2023.2.18 H棟の作品を公開しました。 2023.2.17 K棟の作品を公開しました。 ページ内検索 コースから検索 展示場所から検索 「第5回 名古屋芸術大学展 卒業・修了制作選抜」を開催 卒業制作展記念講演会 OSRIN氏「どんぐりのせいくらべ」 卒業制作展 50回記念講演会 千住博氏「学生の皆さんに伝えたいこと/創造の現場より」を開催 名芸卒業生トークイベント「私の出発点~そういえば、原点(ルーツ)は、名芸だよね」 名古屋芸術大学ローターアクトクラブが企画、卒業・修了制作展50回記念 チャリティーオークションを開催 第48回 | 第49回 卒展

2023.4.12

卒業制作展記念講演会 OSRIN氏「どんぐりのせいくらべ」

卒業制作展記念講演会 OSRIN氏「どんぐりのせいくらべ」  卒業制作展 50回記念講演会の最後は、本学ライフスタイルデザインコース卒業生でもある映像作家OSRIN氏。2023年2月26日(日)に「どんぐりのせいくらべ」と題し、卒業してから現在に至るまでクリエイターとして感じてきたことや映像制作の実際についてなど、さまざまな事柄についてお話しいただきました。  2013年卒業のOSRIN氏は、学生にとって年齢も近く身近な存在でありながらも、King GnuのMVなど一連の仕事は憧れの存在でもあります。会場となった体育館には多くの受講者が集まりました。  講演では、自己紹介から始まり、若い頃の感情・経験、今の思考までさまざまな話をして頂けました。  OSRIN氏の大学在学中は、ホストクラブでアルバイトしながらライフスタイルデザインコースで課題をこなしていたという異色の経歴。映像を作る専攻でないものの映像制作会社へ就職、ADとして映像制作現場の雑務をこなしつつ自分がやりたい仕事ってなんだろうと考えた3年間だといいます。2016年にPERIMETRONの作品をリリース、そこからの6年間で200案件を超える作品を制作。  この10年間を振り返ると「映像を作るコースでもなかったのに映像でメシを喰っていけるのか、いろいろなことが不安だった。誰々はどこどこへ就職したとか、どこそこへインターンへ行ったとか、誰々の給料はどれぐらいとか、聞きたくもない話ばかり気にしてしまい、複雑な思いでいた」といいます。今回の講演では、そうした気持ちを寓話にし紙芝居にして説明していただきました。  背をくらべるどんぐりたちと、それを見下すようにあざ笑う北風、さらに北風さえも包み込むような山、3者の視点の違いともいうべきお話です。「北風ってじつは自分のことで、数年前まで自分がそんな感じだったと思う」といい、他者と自分を比較することに嫌気が差し、くらべるという行為自体を見下すようになってしまっていたといいます。「見下すということは、その人たちと自分をくらべていることになってしまっていて、矛盾していると思うようになり反省した。くらべることは、人のことを肯定的に見たり、客観的に自分を愛せたり、そうしたこともできる」と比較することをポジティブに捉えることで、この10年間やってこられたと説明します。否定せずしっかりと捉え直すことが切磋琢磨を生み、より良いものを生み出すことにつながっていくと説明し、これから社会へ出る学生たちに、不安があっても生き抜いていって欲しいとエールを送りました。  このほか、King Gnu 「カメレオン」のMVのコンセプトや絵コンテなど具体的な映像制作の実際も紹介、作品の裏側にある思いなども紹介していただきました。  質疑応答ではたくさんの質問が挙がり、アイデアが出ないときにはどうしていますか、という問いには「自由に作って良い場合などテーマが広すぎると考えにくい。誰に伝えたいかターゲットを絞ることでアイデアも絞り込まれ考えやすい。誰に喜んでもらうかを考えること」と回答。参加した高校生からの、どういう気持ちで芸大に入って、どういう気持ちで卒業したかを教えて、という質問には「高校時代、進学するつもりはあまりなかったけど、拾ってもらえて入学、目標もなく過ごしていた。ただ漠然と友達と一緒に働きたいという気持ちがあった。手に入れたカメラで親友の誕生日の映像を作り、それを見て飛び跳ねて喜んでくれて、自分も泣いて、みんなで泣いたことが映像制作の始まり。映像って強すぎると感じた。大きな目標もないままだったけど、誰かのために映像を作って、あんな気持ちをもっと味わいたいというのが動機になっていると思う」と映像制作に携わるようになったきっかけなども紹介していただきました。  「誰かのためになることをどう見せるか、映像でもグラフィックでも紙芝居でも同じで、アウトプットが異なるだけ。それにこだわってやってきたことがこの10年だった」とまとめ、講演は終了となりました。

2023.4.1

卒業制作展 50回記念講演会 千住博氏「学生の皆さんに伝えたいこと/創造の現場より」を開催

卒業制作展 50回記念講演会 千住博氏「学生の皆さんに伝えたいこと/創造の現場より」を開催 ※講演部分は音声のみとなります。  卒業制作展 50回記念講演会第1弾として、2023年2月7日(火)日本芸術院会員である画家 千住博さんをお迎えし「学生の皆さんに伝えたいこと/創造の現場より」という演目でお話しいただきました。千住氏は、1995年創立100周年のベネチア・ビエンナーレで東洋人初の名誉賞を受賞、以降イサム・ノグチ賞、恩賜賞、日本芸術院賞など数々の賞に輝きます。作品はメトロポリタン美術館、ブルックリン美術館、シカゴ美術館をはじめ、国内外の主要美術館、薬師寺、出雲大社などに収蔵され、高野山金剛峯寺、大徳寺聚光院の障壁画も担当するなど、現代を代表する日本画家であり、現代アート作家でもあります。  講演のテーマとして、「類型のない作品を生むにはどうしたらいいか?」「コンテンポラリーアートとは何か?」「伝統と革新はどういう関係か?」「世界で活躍するにはどうしたらいいか?」「どうやったら個性は磨けるか?」、とこれらの命題を掲げ自身の経験とたくさんの映像を織り交ぜながら、考えをお話しいただきました。  アートについて深く考えるようになった転機として、2013年に制作された大徳寺聚光院の襖絵「滝」を挙げ、聚光院には国宝である狩野永徳の花鳥図があり、その隣に自分の襖絵が並べられることになったことについて「永徳と比較されたら敵うわけがない。歴史的にも最高峰であり、勝負にならない。伝統的な美術の世界でこそ求められてるのはコンテンポラリーアートではないか。類型にとらわれず、比較されない形で自分を展開する気持ちで制作しよう。自分が美術史のどの流れにある作家であるかを自覚しつつ、前例にない仕事をやっていこう」という考えに至ったといいます。  この命題を前置きに、旧石器時代のショーヴェの洞窟壁画にはじまり、中世、西洋絵画の父と呼ばれるジョット、ルネサンスのボッティチェリとミケランジェロ、続きダビンチと同時代の狩野永徳、さらに尾形光琳、浮世絵の北斎と広重、洋画に戻り印象派、その延長として現代アートのはじまりであるデュシャン、その流れからウォーホル、ラウシェンバーグ、そしてダン・フレイヴィンやウォルター・デ・マリア、アンゼルム・キーファー、ゲルハルト・リヒターといった現代の作家までの作品と背景をかけ足で説明します。  通常、解説される美術史の説明に加え、同じ作家としての立場からの視点と背景の考察がユニークで、非常に興味深い内容です。  旧石器時代の壁画からは「観察と記録」という絵画の機能にはじまり、「時間と空間」を意識していたと指摘、中世の絵画からは見えないものを見えるようにし始めたこと、さらにルネサンスや狩野永徳、印象派からは時代背景に対して社会の希求を見いだします。こうしたなかから芸術の役割として「ないものを指摘し、あるべき世界を示す」ということを挙げ、「美とはなにか?」という問いには「生きていて良かった、元気が出たと、生きるということに対して前向きになる気持ちを感じさせる働き」が美であり美的感動だと説明します。「美は生きることを肯定し応援する感性である」と結論付け、生きていくための本能であるといいます。優れた芸術の要件として「プロセスが見えること」を挙げ、絵画に限らずすべての領域の作品でプロセスが見えることが、芸術と工業製品を区別する要件の一つと説明します。「類型のない作品を生むにはどうしたらいいか?」という問いには、「地球上、また歴史上においても自分とまったく同じ人は絶対に存在しない。つまり、自分自身のすべてを画面に出せば、類型のないものが必ずできる」と説明し、その上で「美術史上のどの文脈の流れに中に自分が位置しているか、という自覚」が大切といい、それがないと美術史的に宙に浮いてしまうと説明しました。「類型のない作品を生むためには、過去を知ることが大切で、伝統は、常に類型のない新しいものの積み重ねである」と説きました。最前線で制作する作家として、現在考えていることを漏らさず伝えていただいたように感じました。  ものの見方と論理的な制作の思考は多くの示唆に富み、非常に有意義な講演となりました。

2023.3.31

名芸卒業生トークイベント「私の出発点~そういえば、原点(ルーツ)は、名芸だよね」

名芸卒業生トークイベント「私の出発点~そういえば、原点(ルーツ)は、名芸だよね」  卒業制作展 50回記念講演会第2弾は、2023年2月19日(日)、美術、デザインの世界で活躍する本学OB、OGがパネラーとして参加するトークイベント「私の出発点~そういえば、原点(ルーツ)は、名芸だよね」を行いました。  参加者は、荒木由香里さん(アーティスト、2005年卒業、コミュニケーションアートコース非常勤講師)、石川幸奈さん(日本画家、2013年卒業)、白澤真生さん(drowrope/グラフィックデザイナー、2005年卒業、テキスタイルデザインコース非常勤講師)、水野里奈さん(アーティスト、2012年卒業)、服部隼弥さん(Bouillon/デザイナー、2009年卒業、スペースデザインコース非常勤講師)、藤原葵さん(アーティスト、2016年卒業)の6名。6名のうち3名が現在非常勤講師を務めており、学生にとって先生であり、身近な先輩でもあります。どんな作品を作って、どんな学生生活を送っていたのか、教えを受ける学生にとってはとても興味深いトークイベントとなりました。ファシリテーターをスペースデザインコース 駒井貞治教授、コミュニケーションアートコース 松岡徹教授(松岡教授も本学OB)の両氏が務め、トークを大いに盛り上げました。  トークは、Q1.学生時代はどんな学生だった、Q2.将来どんなふうになりたいと思ってた、Q3.卒業制作の思い出は?の3つの問いに、それぞれが答えていく形で進められました。  Q1の問いには、「全力でなんでもやるタイプ。遊びも実技もバイトも。よく倒れてた」(荒木)、「真面目な学生。でも、学校よりも家にこもって制作しているタイプ」(石川)、「テキスタイルだったけど、スペースデザインかインダストリアルデザインの部屋にいる方が長かった」(白澤)、「皆で批評会をしたり充実してた。毎日、ずっと残って制作してた」(水野)、「家が遠くて通学するよりクルマに寝泊まり。自分の興味のある授業は受けても他は……」(服部)、「洋画棟の環境が良くて喜んで描いてばかりいた。メンバーも良かった」(藤原)と、それぞれの学生時代を開陳。  Q2については、一様に学生時代からの希望を叶えているといいます。ただし、「学生の頃には、もっと有名になっているつもりだった(笑)」(白澤)という声もあれば、「アーティストになりたいと思っていたけど、トリエンナーレに出品することになるとか、具体的に想像していませんでした」(藤原)など、それぞれに学生時代の思いと現在を振り返り、考えが変わったことなどの意見が出されました。  Q3については、見せたくないという男性陣に対し、「体力面で不安がありつつも、考えていることを精一杯やった」(石川)、「言ったことは必ずやらなきゃいけないという庄司達さんの教えを守って、武士みたいな気持ちでやっていました(笑)」(荒木)、「制作しているときにたまたま学校に来られていた奈良美智さんが見てくれて、いいねといってTwitterにアップされ、すごく励まされました」(水野)と貴重な経験も飛び出しました。  印象的なのは、デザインとアートのちがいなのか、真摯に作品に取り組む女性陣と、自分の専攻以外のところで見聞を広めさまざまな考え方を作品に取り込んでいく男性陣。一見すると男性陣の行動は不真面目そうに見えますが、寄り道しながらも作品の幅や奥行きを広げていっているように感じます。あらためて、それぞれが自身に適した方法を見つけていったのだと考えさせられます。  最後に、学生へのメッセージとして「とにかくたくさんいいものを見て、経験を増やして欲しい。目を肥やして欲しい」(荒木)、「学生時代に画材の特徴や技法についてもっと聞いておけば良かったと後悔。聞ける環境なので、どんどん聞いてチャレンジして欲しい」(石川)、「大きな目標を立てると、今やるべきことが見えて来る。モチベーションも上がるのでリアルな目標を立てて」(白澤)、「あきらめないことが大切。もしダメになっても、自分になにができるかを考えてもう一度やってみて欲しい」(水野)、「デザインの仕事では奇をてらいがち。背伸びせず自分の生活目線で無理していないかを考える、素直な仕事を」(服部)、「今できることに全力で取り組んで欲しい。その経験が1度でもあると心の支えになってくれる」(藤原)、と温かいアドバイスが贈られました。  このほか、学生時代にお世話になった恩師の思い出など、ファシリテーターも含めて賑やかなトークイベントとなりました。