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2024.2.29

第51回 名古屋芸術大学卒業制作展優秀賞、第27回ブライトン大学賞 授与式

第51回 名古屋芸術大学卒業制作展優秀賞、第27回ブライトン大学賞 授与式  2024年2月22日(木)、西キャンパスB棟大講義室にて、第51回名古屋芸術大学卒業制作展優秀賞、企業賞、第27回ブライトン大学賞の発表と授与式を行いました。 受賞者の皆さん、ノミネートを受けた皆さん、今日はおめでとうございます。 コロナ禍という、決して良くない状況の中で学園生活を送られた、その中で研鑽されてこれだけのものを作ることができた、今後を考えたとき特殊であり大変苦労もあったと思いますが、非常に良い経験になったのではないかと思います。 今日、お越しになっている教員、関係者の皆さま、いろいろ工夫して学びが維持できるよう努力されたと思います。多くの人の力添えでここまでできたこと、今後にもつなげて行きたいと思います。 現在、コロナの問題だけでなく多様な価値観が世界中に広がっています。今年度の卒業生は、ちょうど激動の時代に入ったところで大学生になったといえます。作品にもそれぞれが持つ多様な価値観が背景にあり、審査をする先生方も非常に苦労されたと思います。そうした選ばれたことの価値を意識して欲しいと思います。 卒業制作展を美術館ではなく本学で行うようになり、今年も大変多くの方にご来場いただき、作品を観ていただいています。昨年、美術館の時代よりも多くの入場者となりましたが、本年はそれをさらに上回る見込みです。こうした流れを形作ることができたことは非常にありがたく、地域社会の皆さまにも御礼を申し上げたいと思います。 そして、たくさんの賞に協賛いただいた、北名古屋市様、各企業賞を出していただいた皆さま、後援会、同窓会、大学関連の皆さま、心より御礼を申し上げます。 さらに、ブライトン大学の皆さま、お忙しいなか審査に当たられたブライトン大学アート&メディア学部長 テイマー・ジェファーズ・マクドナルド先生、大学アート&メディア学部上級講師 ジェレミー・ラドヴァン先生に感謝の気持ちを述べまして挨拶とさせていただきます。 皆さん、ぜひ、受賞を思い切り喜んで味わって欲しいと思います。 副学長 津田佳紀 受賞者一覧 卒業・修了制作展 最優秀賞 アートクリエイター(コミュニケーションアート) moratorium machina 橋本 悦司 北名古屋市市長賞 日本画 こころの音 大竹 しおり 北名古屋市教育委員会賞 スペースデザイン KAMIKIRI HOUSE 大石 京汰 卒業・修了制作展 優秀賞 日本画 こころの音 大竹 しおり 日本画 鄉愁 田口 果歩 日本画 春の便り 菅原 寧々 洋画 ① 松田 直子 洋画 さかいめ 村瀬 ひより 洋画 天国の砂、月の石 福田 柊 アートクリエイター(版画) 永遠のJK^_-☆ 坂田 菜帆 アートクリエイター(陶芸・ガラス) ぬくくてさむい 高木 愛菜 イラストレーション あめこちゃん 藤田 亜弓 イラストレーション Boyz 増富 清香 ヴィジュアルデザイン Frame Playing 野田 晴香 ヴィジュアルデザイン ヒトはいろいろ 森 星也 ヴィジュアルデザイン ODyell 鈴木 晴子 カーデザイン capreca 組谷 凌我 メディアデザイン 学習型体験イベント〜博物館×謎解き〜 恒川 静香 メディアデザイン あたりまえを考えたい 榊原 愛生 テキスタイルデザイン arium 折戸 彩香 テキスタイルデザイン 剥落 小林 来菜 ライフスタイルデザイン 余想 川部 羽瑠香 インダストリアル&セラミックデザイン 陶化紙 折笠 舞 インダストリアル&セラミックデザイン ケガレからケに ハレプロダクト 良知 恵里花 スペースデザイン KAMIKIRI HOUSE 大石 京汰 スペースデザイン 紡ぐ昭和山道〜金華山へ登る柳ヶ瀬商店街〜 加藤 遼大 スペースデザイン Blind chair 黒木 星冶 メディアコミュニケーションデザイン TRANSLATION 炭谷 倫 メディアコミュニケーションデザイン baked emotion 野間 陽代里 メタル&ジュエリーデザイン 海をうつす 井上 彰悟 文芸・ライティング Dead end Utopia 亀井 萌花 リベラルアーツ 栗きんとんの始まりと歩み 澤田 朋恵 リベラルアーツ ひきこもり支援における芸術活用について一オンライン上での音楽制作を通じた当事者活動一 白井 智也 リベラルアーツ 芸術作品の創作活動によって得られる自己理解と自己受容 ―コラージュ制作ワークショップとインタビュー分析から考える― 大野 涼加 大学院 絵画研究 日本画制作 鬼退治合戦図 楊 亞舒 大学院 3Dデザイン研究 MYMAI 余馬 宙帝 ブライトン大学賞 グランプリ ライフスタイルデザイン 余想 川部 羽瑠香 ブライトン大学賞 優秀賞 インダストリアル&セラミックデザイン 陶化紙 折笠 舞 ブライトン大学賞 奨励賞 イラストレーション IRODORU 尾上 優衣 スペースデザイン 紡ぐ昭和山道〜金華山へ登る柳ヶ瀬商店街〜 加藤 遼大 ブライトン大学賞 佳作 日本画 おちゃ、お茶 伊藤 歩生 ヴィジュアルデザイン そこにいるもの 松本 日菜子 イラストレーション Union 中田 爵生 カーデザイン NABIKI CONCEPT 小野田 亘佑 テキスタイルデザイン 往事渺茫 杉山 春花 文芸・ライティング 一嗅惚れ 松野 美夢 名古屋芸術大学後援会賞 洋画 あの皨をここでかんじる 畑中 未羽 メディアコミュニケーションデザイン 味覚のカタチ 安達 真菜 テキスタイルデザイン 好きの制限 藤川 裕樹 同時代表現研究 マジで助けてくれ 早川 龍之介 名古屋芸術大学美術・デザイン同窓会賞 アートクリエイター(コミュニケーションアート) ニッチな傷の舐め合い 松岡 七海 インダストリアル&セラミックデザイン 【バトルホビー】インセクトキメラー 守屋 龍成 画荘ヴィーナス賞 洋画 あの皨をここでかんじる 畑中 未羽 アートクリエイター(陶芸・ガラス) ほかんする記憶 内藤 結菜 ヴィジュアルデザイン 祖母の畑 大谷 美結羽 CBC賞 日本画 こころの音 大竹 しおり スペースデザイン 紡ぐ昭和山道〜金華山へ登る柳ヶ瀬商店街〜 加藤 遼大 東海テレビ賞 メディアデザイン Why to living 佐口 聖奈 メディアデザイン わたしのへや 橋本 亜瑠麻 古川美術館賞 インダストリアル&セラミックデザイン ケガレからケに ハレプロダクト 良知 恵里花_ 絵画研究 日本画制作 鬼退治合戦図 楊 亞舒 立風賞 日本画 おちゃ、お茶 伊藤 歩生 日本画 偽と棘 棚次 寛 インダストリアル&セラミックデザイン 陶化紙 折笠 舞 ライフスタイルデザイン MY うつ病 LIFE 西條 沙奈美 後藤紙店賞 日本画 おちゃ、お茶 伊藤 歩生 日本画 こころの音 大竹 しおり 日本画 鯨 岡山 七海 日本画 偽と棘 棚次 寛 加藤画材店賞 洋画 隠された身体 玉田 大和 美濃紙芸賞 日本画 鄉愁 田口 果歩 メタル&ジュエリーデザイン 飾り 池ケ谷 幸奈 絵画研究 日本画制作 鬼退治合戦図 楊 亞舒 名古屋みなと蔦屋書店賞 アートクリエイター(コミュニケーションアート) 櫟奇譚 川瀬 輝澄 ギャラリーMOS賞 日本画 鄉愁 田口 果歩 ギャラリーかんしょ賞 日本画 こころの音 大竹 しおり 日本画 春の便り 菅原 寧々 洋画 超越した思想 高田 陸人 洋画 さかいめ 村瀬 ひより MOZOワンダーシティ賞 ヴィジュアルデザイン 祖母の畑 大谷 美結羽 テキスタイルデザイン 部屋に飾りたいな〜 西口 麻実子 同時代表現研究 記憶の記録 關山 瑞季

2024.2.8

ヴィジュアルデザインコース 名古屋の魅力を発信する「ナゴヤ展」、円頓寺商店街、四間道界隈の魅力を再発見

ヴィジュアルデザインコース 名古屋の魅力を発信する「ナゴヤ展」、円頓寺商店街、四間道界隈の魅力を再発見  ヴィジュアルデザインコース3年生が例年取り組んでいる展示「ナゴヤ展」を、2024年1月29日(月)~2月4日(日)、名古屋市西区那古野 円頓寺商店街のワイナリー・コモンにて開催しました。  「ナゴヤ展」は、名古屋の街でフィールドワークを行い街の魅力を発見しデザインを通して伝える展覧会で、デザインの社会的な役割や重要性を学ぶ実践的な取り組みです。これまでのナゴヤ展では名古屋城や長者町、広く尾張地域そのものを対象とするなど、名古屋や尾張の歴史、文化、産業など、さまざまなものごとをデザインしその魅力を発信してきました。今年度は、名古屋の歴史が色濃く残る「那古野」地域が舞台。近年、リノベーションが進み注目を集める円頓寺商店街や四間道、護岸の整備が進む堀川などが含まれます。調査には地域の人にもご協力をいただき、足を運び聞いて話して考えを深め、作品を制作します。その成果が一堂に披露され、見応えのある展示となっています。  最終日の2月4日、ナゴヤ展を担当する則武輝彦准教授、ヴィジュアルデザインコース 中村直永准教授に加え、ナゴヤ展に長くかかわっていただいている株式会社クーグート 代表取締役 髙橋佳介氏、堀川の調査についてお世話になったナゴヤSUP推進協議会 事務局長 井村美里氏をお招きし、賑やかに講評会を行いました。プロダクト的な作品が中心となる例年にくらべ、街や裏路地の魅力を伝えるスケッチや写真、感じたことを伝えるマンガや書籍、実際に使うことができる食べ歩きの包装紙やパッケージ、Tシャツや提灯といったグッズ、レトロについての考察などなど、バラエティ豊かな展示となりました。  これまでは、まちづくりの企画案を考えることに重きを置いたプレゼンテーションでしたが、今年はストレートに発見した魅力を伝えることが重要視され、学生も楽しみながら制作したことが伝わってきます。  プレゼンテーションは、ひとり3分の持ち時間で説明を行い、参加者が質問し講評する型式で進められました。制作の初期から見ていただいている高橋さんは中間プレゼンから良くなったポイントを確認し、対象をさらに広げるようなコメントや実際にプロダクトにするまでのことなど、今後の展開についてのアドバイスをたくさんいただきました。井村さんは、堀川についての作品を楽しげに見守り、高く評価していただいたことも印象的でした。  学生たちにとってレトロな看板や街並みが印象深かったようで、教員が感じるレトロ感と学生の年齢で感じるレトロ感のギャップなど、掘り下げてみたくなるテーマの発見もありました。円頓寺商店街の近くに住んでいたり、若い頃に円頓寺へ行っていたという祖父、祖母に話を聞いて制作された作品では、家族と街の歴史を思わせデザインという枠組み以上の広がりと深みを感じさせました。  全体の講評として中村准教授は「このプロジェクトは、ふだんの課題以上にグラフィックデザインの力やデザインの本質的な考え方を求められる課題で、苦労したのではないかと思います。自分が興味を持ったことを見つけてそれを作品にする、その準備運動というか練習として非常に良かったと思います。学んだことはもちろん、逆にできなかった部分を糧にしていって欲しいと思います」とコメントしました。  則武准教授からは「半年という限られた時間で町の人とコミュニケーションを取るというのは、皆も大変だった部分もあると思います。それでも、レトロ感の面白さだとか、裏路地の魅力だったり堀川だったり、いろいろな魅力の方向性が浮かび上がってきたのではないかと感じています。おじいちゃん、おばあちゃん世代とのつながりから懐かしさや温かさも感じました。学外で展示するということは、社会を意識することだと思います。人とのつながりもそうですし、歴史の積み重ねもそうです。今いる場所の座標軸があり今という時間の軸があってその中に自分がいるという視点を、街を調べたりする中で持てるようになればと思います」とまとめ、今年のナゴヤ展は終了となりました ナゴヤ展 ホームページ 四間道備忘録 ナゴヤ今昔物語 MACHI ARUKI SHARE ナゴヤ地蔵プロジェクト まちもじ 豆味噌の知られざる魅力 円頓寺レトロ Point of view 守って!ホリカワン 古き良き調和 那古野の建築と室外機 キヨちゃんは、ぼーっと歩く。 円頓寺食べ歩き日記 Konseki ほおずき 日常の欠片 生活感と猥雑さ 路地裏痕跡手帖 Why do I feel nostalgic? あいちモーニング日記 堀川観察 円頓寺商店街と家族の歴史 宗春から読み解くナゴヤジン 堀葉 堀川逆行記 円頓寺商店街と廃線 円頓寺 名古屋最古の歴史と廃線 名古屋の特色−民謡から知る−

2024.1.31

工芸分野領域横断 3年「工芸・クラフトプロジェクト」最終プレゼンテーションを実施 陶+テキスタイル

工芸分野領域横断 3年「工芸・クラフトプロジェクト」最終プレゼンテーションを実施 陶+テキスタイル  本学では、陶・ガラス、メタル&ジュエリー、テキスタイルの工芸分野領域を中心に、領域を横断して共同作業を行うことで、素材の魅力を捉え直すことや美術とデザインの両面から創作について考える工芸分野領域横断を進めてきました(2024年度から美術領域工芸コース(陶芸・ガラス)とデザイン領域メタル&ジュエリーデザインコースを一体化し、新しい「工芸コース」としてスタートします)。  工芸分野領域横断を始め今年度で3年目、1年生から3年生まですべての学年で連携授業が実施されるようになりました。1年生は、工芸の入門編として、二つの専門を別々に学んで合同講評会を行う「工芸制作」、2年生は、二つの専門を組み合わせた作品制作を行うことにより、その特性や活かし方を考える「工芸複合素材実習」、そして3年生は、工芸分野の素材と対話しながら思考する教育を役立てるために、地域産業の活性化を促すプロジェクトとして、社会的な課題に対して広い視野で解決を試みる「工芸・クラフトプロジェクト」に取り組んで来ました。  2024年1月10日(水)、カジツダイスキ 代表の中森絢子さんをお迎えし、プロジェクトでまとめた提案をプレゼンテーション、講評会を行いました。工芸・クラフトプロジェクトの授業は、工芸分野にかかわらずデザイン領域のどのコースの学生でも履修できる授業で、さまざまなコースの学生が集まりました。それぞれが自分の専門領域を持ち寄るような形になり、ユニークな提案となりました。  学生らは、専攻するコースに関係なく3つのグループに分かれ、中森さんからカジツダイスキの方針や商品について説明を受け、製造・販売する現場を視察、市場性や販売のリサーチを行い、企画をまとめてきました。さまざまなコースの学生が携わっていることもあり、多岐に亘る提案が行われました。商品をより魅力的に見せるためにパッケージとショッパーを提案したグループ、カジツダイスキのネット販売を強化するためきれいな商品撮影ができるようにする撮影マニュアルとSDGsの視点に立つ商品の背景を購買者に伝えるパンフレットを提案したグループ、マルシェでの販売に使える出店ブースと店舗を飾るガーランド、ディスプレイに使う陶器、パンフレットやお金のやりとりに使えるペーパーウェイトといったマルシェで使う店舗を提案したグループと、それぞれのグループが補完しあうような案が揃いました。  中森さんは、ひとつひとつの試作品を手に取りじっくりと検討。「中間のプレゼンテーションのときよりも具体的になって、すごく良いと思います」とコメントし提案を吟味します。ことにカジツダイスキのロゴをモチーフにしたカラーやデザインなどを使った提案が気に入った様子です。  プレゼンテーションを終え、中森さんから実際に店舗で使うために採用したい案の発表が行われました。  1つめのグループからは店のロゴをデザイン化したショッパーを採用、商品パッケージについては数量限定で試してみたいということになりました(制作が手作業のため大量に作ることができない)。2つめのグループからは撮影マニュアルを使いに写真をアップすることを約束、パンフレットをさらにブラッシュアップして使ってみたいとなりました。  パンフレットについては変形サイズのため印刷コストとの兼ね合いになりますが、カジツダイスキのイメージカラーを上手く使い商品の背景を上手く伝えられている点を評価していただきました。  3つめのグループからは、フルーツの断面をスタンプに使ったガーランド、果物をかたどったペーパーウェイトが採用となりました。ペーパーウェイトでは、「果物にあえてキズが入ったように作ればさらにカジツダイスキのイメージに近いものになるのでは。それからガーランドの色合いと模様が素晴らしくて、データ化してもらえたらさらに大きな布にしたりトートバッグにしたり、いろいろなことに使いたいと思います」とさらなるアイデアも飛び出しました。マルシェブースも、機会を見つけ使いたいとなりました。  学生からは「実際に企業の方とコラボするのは初めてだったので、初めて気づくことや学ぶことが多かったです。新しい発見ができ、すごくいい経験になりました」、「グループのメンバーがちゃんと意見を出してくれて、皆で進められて話し合いができて、ずっと授業が楽しかったです」、「チームで1つの課題っていうのに慣れていなかったのでちょっと大変だなって思っていましたが、みんなと話し合いながら進んでいくのが良かったなって思います」、「デザインは、いろんな人のが流れてるんだなと思いました。グループワークだからこそ、 見通しや計画がしっかりしないと全体が苦しくなりしっかり計画を立てようと思いました」、「布は専門外で自分だけではできないことでしたが、他の専門的な知識がある人と一緒に協力したからできたと感じてます」とそれぞれに充実した様子が窺えました。 お店のInstagram  授業を担当した テキスタイルデザインコース 貝塚惇観講師からは「今回、実際の企業の方に来ていただき、いろいろなコースの学生が入るプロジェクトでしたが、授業としては始めてだそうでどう進めていくかとても悩んだ授業でした。実際には、皆さんが想像以上のことをやってくれてそれに一所懸命ついていく、そういう学びが教員側にもありました。実際に中森さんにお会いしてリサーチしてものを作っていく、デザインの仕事のプロセスを体験できたことは、皆さんとても大きく成長できたのではないかと思っています」。工芸コース 田中哲也非常勤講師からは「教員としても貴重な経験をさせてもらいありがとうございました。でも、いちばん貴重な経験をしたのは皆さんだと思います。実際にお客さんの話を聞いて仕事を進める、そしてチームワーク。皆でプロジェクトを立ち上げてやっていくこと、今後もたくさんあると思います。非常に良い経験ができたのではないかと思います」とまとめました。  成果物としても、学生たちの経験としても、非常に実りのある授業となりました。今後、作品はブラッシュアップされ、実際の店舗やマルシェで使われることになります。お楽しみに。

2024.1.31

工芸分野領域横断 2年「工芸複合素材実習」講評会を実施 メタル+ガラス

工芸分野領域横断 2年「工芸複合素材実習」講評会を実施 メタル+ガラス  本学では、陶・ガラス、メタル&ジュエリー、テキスタイルの工芸分野領域を中心に、領域を横断して共同作業を行うことで、素材の魅力を捉え直すことや美術とデザインの両面から創作について考える工芸分野領域横断を進めてきました(2024年度から美術領域工芸コース(陶芸・ガラス)とデザイン領域メタル&ジュエリーデザインコースを一体化し、新しい「工芸コース」としてスタートします)。  工芸分野領域横断を始め今年度で3年目、1年生から3年生まですべての学年で連携授業が実施されるようになりました。1年生は、工芸の入門編として、二つの専門を別々に学んで合同講評会を行う「工芸制作」、2年生は、二つの専門を組み合わせた作品制作を行うことにより、その特性や活かし方を考える「工芸複合素材実習」、そして3年生は、工芸分野の素材と対話しながら思考する教育を役立てるために、地域産業の活性化を促すプロジェクトとして、社会的な課題に対して広い視野で解決を試みる「工芸・クラフトプロジェクト」に取り組んで来ました。  2024年1月11日(木)に行われた2年生「工芸複合素材実習」では、ガラスとアルミを素材に鋳造で作品を制作しました。  作品は、ガラスとメタルのそれぞれの特性を表現したものでも、2つの素材を組み合わせたものでもよく、自由な作品が揃いました。ガラスもメタルも表面を磨くことも荒らすこともできるため処理もそれぞれ異なり、素材の違いを感じさせるもの、接着剤を使い文字通り2つの素材を組み合わせたものなど、学生それぞれの個性が表現されました。素材への興味や技法への探究心を感じさせるもの、中にはすでに作家性を感じさせる作品もあります。  プレゼンテーションは、学生が作品の背景を説明し学生同士でも感想を伝え合うような形で進められました。メタルを担当したメタル&ジュエリーデザインコース 瀬田哲司准教授から、メタルとガラスを組み合わせた作品は過去にも少なくもっと追求してみてもいいのでは、といった評価を受ける作品もあり、可能性を感じさせました。  ガラスを担当した工芸コース 深川瑞恵非常勤講師からは「自分が持っているテーマだとかモチーフだとか、それぞれが形にできていて驚かされることが多かったです。皆さんの今後の制作で役に立てばと思います。ガラスを取り入れたり、楽しんでかかわって欲しいと思います」と講評しました。瀬田准教授からは「今回、初めての課題としてガラスとアルミの鋳造を使って作品作りを行いました。どんなものができるかと期待していましたが、期待以上に面白いものがたくさん出てきて自分としても満足しています」と評価の言葉がありました。  異なった専門性が重なり合うことで新しい表現が生まれる、それを実感させる領域横断の授業となりました。

2024.1.31

工芸分野領域横断 1年「工芸制作」講評会を実施 メタル+テキスタイル

工芸分野領域横断 1年「工芸制作」講評会を実施 メタル+テキスタイル  本学では、陶・ガラス、メタル&ジュエリー、テキスタイルの工芸分野領域を中心に、領域を横断して共同作業を行うことで、素材の魅力を捉え直すことや美術とデザインの両面から創作について考える工芸分野領域横断を進めてきました(2024年度から美術領域工芸コース(陶芸・ガラス)とデザイン領域メタル&ジュエリーデザインコースを一体化し、新しい「工芸コース」としてスタートします)。  工芸分野領域横断を始め今年度で3年目、1年生から3年生まですべての学年で連携授業が実施されるようになりました。1年生は、工芸の入門編として、二つの専門を別々に学んで合同講評会を行う「工芸制作」、2年生は、二つの専門を組み合わせた作品制作を行うことにより、その特性や活かし方を考える「工芸複合素材実習」、そして3年生は、工芸分野の素材と対話しながら思考する教育を役立てるために、地域産業の活性化を促すプロジェクトとして、社会的な課題に対して広い視野で解決を試みる「工芸・クラフトプロジェクト」に取り組んで来ました。  2024年1月10日(水)に行われた1年生の「工芸制作」は、メタルでは針金を使って作った装身具、テキスタイルでは草木染めの手ぬぐいを制作、学生それぞれが2点の作品を前にプレゼンテーションを行いました。  針金を使った装身具は、自分でデザインのテーマを決めそれに基づきドローイングし、それを自身の身体に合わせて立体化。技法としては、針金を曲げスポット溶接でつなぎました。テキスタイルの草木染めは、化学染料を使わず植物や果実などを煮出して作った染液で染める技法で、自然な色合いが魅力です。学校周辺の植物を各自集めて、実験的な意味も含めた実習となりました。媒染剤に使われる鉄・アルミニウム・銅でも色合いが異なり、それぞれが独自の風合いとなります。作品に草の生えていた場所と季節が記録されることにもなり、それだけでアートといえる出来映えです。  プレゼンテーションでは、学生ひとりひとりが制作した装身具を実際に身に纏い、手ぬぐいを壁に貼り、実習の感想を述べました。金属を使った立体の制作も草木染めもほとんどの学生が初めての体験であり楽しんで制作したことが伝わってきます。いきいきと自分の作品と技法について語る姿が印象的でした。  メタル担当のメタル&ジュエリーデザインコース 浅井美樹非常勤講師は「素材に触れるという経験、あまり経験のない人もいたと思います。その中で色々試行錯誤して楽しいところを見つけることができればそれで良かったと思います。作品の中には、楽しんで制作したことが伝わるものもありました。良い経験ができたのではないかと思います」とまとめました。  草木染めを担当したデザイン領域 共通科目等担当 秋保久美子非常勤講師は「草木染めを経験したことにより身近な植物でも染めることができることがわかったと思います。今は、コース選択や課題のことで頭がいっぱいになってるかもしれませんが、本来、染色というものは暮らしにすごく近いものです。作る過程を楽しむこと、芸大を選んだ最初の理由みたいなところを感じてくれたらいいなと思います」と授業の感想をまとめました。

2024.1.12

エンターテインメントディレクションコース 6期生卒業公演「人間椅子」

エンターテインメントディレクションコース 6期生卒業公演「人間椅子」 ※本映像はゲネプロ時のものとなります。 2023年12月24日(日) STORY 映画「人間椅子」の撮影中の事故で主役を務めていた俳優が亡くなってしまう。 代役を立てて撮影は続行。映画は完成し、公開に先立って試写会を行う事となった。 一方で主人公である探偵の元には一通の手紙が届く。「人間椅子の撮影中に起きた事故の真相を調べてほしい。」 探偵と助手は試写会に赴いた。 試写会は当初、順調であるかのように思われたが、助監督の遺体が発見された事を皮切りに、次々とキャストが殺されていく。 犯人は誰なのか。 探偵は犯人を捕まえる事ができるのか。謎に包まれた試写会が今、幕を開ける。 CAST 探偵 小室怜司 藤平凪騎斗 探偵の助手 和田悠仁 久野はるな 男 竹内隼人 黒崎琉紀 男 兵藤拓志 伊藤楓人 佳子 森澄麗花 牧野早耶香 女中 一条メイ 立石涼音 大使 佐々木譲治 西村響 監督 大塚隆史 山川冬聖 乙女 東雲葵 梶原彩琳 ダンサー 天海まこと 本木沙羅 旦那 横山一博 井上睦貴 司会 諸星太陽 森海将 刑事 番啓介 大浦将弥 STAFF プロデューサー 南雲美虹 アシスタントプロデューサー 加藤百々花 舞台監督 長谷川ゆきの 脚本・演出 谷岡真帆、佐藤夕楓 音響 小嶋涼斗、黒宮桃子、野村健斗、見崎光 照明 榊原舞優、佐野詩月、田畑創路、野田幹太、馬場抽奈、藤本椎名、藤井若菜、宮原歩夢、森大地 舞台 河嶋七凪、酒井愛未、白藤花、原千晴、松本愛莉 映像 板津早希、伊藤千紘、岩澤里々菜、加藤聖菜、鶴森ゆうな、小林さくら 衣装 川瀬里菜、清水彩伽、和井田佳蓮 制作 上田和佳、川田萌音、松原杏 教員 石黒諭(舞台美術)、内海豊司(音響)、金子靖(制作)、二川幸生(照明)、右来左往(演出)

2024.1.4

こどもデザインだいがく2023 冬 ~クリスマスツリーにチャレンジ~ 巨大ツリーを完成

こどもデザインだいがく2023 冬 ~クリスマスツリーにチャレンジ~ 巨大ツリーを完成  デザインを楽しみながら体験しデザインについて子どもたちに知ってもらおうと例年開催している「こどもデザインだいがく」。この冬は、「クリスマスツリーにチャレンジ」ということで、参加者みんなで力を合わせて大きなクリスマスツリー作りにチャレンジしました。  2023年12月23日(土)、西キャンパス 体育館に参加者が集まりました。子どもたちとお手伝いするこどもデザインだいがく卒業生に加え、今回は、脚立に登ってツリーを積み上げる作業が必要なためスペースデザインコースの学生、卒業生も助っ人として加わります。ツリーの素材となるのは、養生に使われるプラスチックダンボール(プラダン)。養生用の通常のプラダンは、通常のものよりも柔らかく、子どもの力でもカッターナイフなどで簡単に切ることができ扱いやすいのが特徴。白色のものが用意され、スチロールや風船などのオーナメントの素材も白で統一、白い大きなツリーを目指します。  まずは、ツリーを構成するプラダンを切ってパーツを作るところからです。パーツ作りといっても簡単で、幅910×長さ1820のいわゆる三六判サイズを斜めに半分にカットするだけ。1時間ほどかけて子どもたちはたくさんの三角形のパーツを切り出しました。この三角のパーツを16枚、ガムテープで貼り合わせ八つの角を持つ星形(八芒星)の形を作ります。これがツリーの一番下、土台となります。その上に、土台と同じ16枚のパーツで作った八芒星の形を乗せ、さらにその上に8枚のパーツで作った四本角の四芒星、てっぺんには半円に切ったパーツを組み合わせて乗せます。スペースデザインコースの学生、卒業生が脚立に載り、慎重にバランスを取りながらツリーを乗せてゆきます。子どもたちが固唾を呑んで見守る中、ツリーを積み上げました。中心部には脚立が入っているものの、プラダンで作ったツリーだけで自立しました。オーナメントを飾り付け、巨大なクリスマスツリーが完成しました。  構造を考えたのは、PLAY! PARK キュレーターの小栗里奈さんとデザイン領域 西岡毅 講師。三角のパーツで組み合わせる構造はトラス構造と呼ばれ、鉄橋や電波塔に使われている構造。名古屋のテレビ塔や東京スカイツリーも同じトラス構造です。「上手くいって良かったです。積み上がらないかと心配していましたが、みんなで協力して高いツリーが完成してほっとしました。5m以上になったと思います」と西岡講師。子どもたち同様、ツリーを眺めて満足感にひたります。  完成したあとは、ツリーを囲んでクリスマスパーティです。お菓子とジュースで乾杯しました。小栗さんからは「こどもデザインだいがくが2018年に始まり、みんなのものづくりのレベルがすごく上がってきて、こんなにすごいものもできるようになりました。次も、もっともっと面白いことができるよう計画していますので楽しみにしていて下さい」と作ることの楽しさを子どもたちと分かち合いました。 次回のこどもデザインだいがくは、3月に開催予定。どんなものを作るのか、お楽しみに。

2023.12.14

声優アクティングコース 2023卒業公演「おにぎり」

声優アクティングコース 2023卒業公演「おにぎり」 Aキャスト Bキャスト Photo Gallery【A cast】 Photo Gallery【B cast】 2023年12月3日(日) 作・演出 ハマノカズソウ 【具1】さよなら夏 A cast B cast 英二 塚原光流 服部将大 広樹 大脇泰知 藤村永遠 雄介 萩永太一 中原礼翔 菜央 白木麻菜 永見怜奈 美樹 遠勢美羽 濱友梨南 アイコ 梁川桃子 梁川桃子 【具2】SEKISHO〜関所〜 A cast B cast 役人A 山口栞 林 莉子 役人B 松島千奈 野田萌可 役人C 木佐森蒼菜 小田真奈美 旅人D 中嶋慎之助 木藤雄太 旅人E 近藤 蓮 近藤 蓮 【具3】みりりんにあいたくて A cast B cast 獏蘭(ばくらん) 前崎裕太郎 八木皓平 ザビエル 上條優斗 杉坂侑哉 ケロリン 高草木志織 岩長朋香 銀杏(ぎんなん) 桂川湧晟 米本玲偉 おっち 野口克彦 宮崎和樹 【具4】レター A cast B cast 恵美 林 莉子 白木麻菜 健一 服部将大 塚原光流 【具5】塩むすび キャスト全員 【音響】 南江里香 小嶋涼斗 佐藤夕楓 黒宮桃子 小長井綾乃 平澤瑞季 阿閉陽美希 加藤望愛 井上果南 城殿健登 宇佐美奈津 原 湖心  河田暖花 倉橋璃々子 宮坂莉奈 大川路由 熊谷菜々 伊藤 駿 岡本紘季 松本愛央衣 【照明】 川瀬虎哲・藤井若菜 宮原歩夢 森 大地 原 千晴 髙瀬礼乃 藤澤朝美 金原真梨乃 杉浦育実 高見咲帆 藤井天海 渡辺悠斗 【衣装】 吉村真星 川瀬里菜 清水彩伽 和井田佳蓮 天野唯菜 安藤さくら 北川実咲 星野円花 【制作】 恒川明日賀 板津早希 上田和佳 南雲美虹 中島鈴苗 中原美玖 酒井愛未 【舞台】 加藤百々花 松本愛莉 山下由奈 米津優輝 磯村誠良 片桐未佳 清水美咲 服部美地 間瀬百香 水越崇仁 名張茜音 【舞台監督】秦英里 【映像制作】伊東竜弥 堤 彩香(名古屋造形大学 情報表現領域 阿部ゼミ) 【塩むすび作曲】Kazuki Yamamoto 【殺陣指導】手嶋政夫・宮間里桜((名古屋芸術大学非常勤講師)