• 学科・領域

  • 形態

2023.7.25

COPPA CENTRO GIAPPONE 2023 大会ポスターを制作、黒木里帆さんが最優秀賞を受賞

COPPA CENTRO GIAPPONE 2023 大会ポスターを制作、黒木里帆さんが最優秀賞を受賞  名古屋栄の久屋大通公園で今年秋に開催されるCOPPA CENTRO GIAPPONE 2023 大会ポスターを、ヴィジュアルデザインコースの学生が制作、2023年7月13日、プレゼンテーションと最終審査が行われ、3年生 黒木里帆さんの作品が最優秀賞に輝きました。  COPPA CENTRO GIAPPONE 2023は名古屋 栄の久屋大通で行われる自動車の美しさと優雅さを競う展示会。今年度は、名古屋市の姉妹都市であり同じく自動車産業が盛んなイタリア トリノ市で作られた車両と、100周年を迎えるル・マン24時間自動車レースの2つが大きなテーマとなっています。この大会背景を踏まえ、学生たちはポスターの制作に取り組みました。  応募作品の中から、黒木里帆さん、池田琴葉さん、真田遥佳さんの3作品が入賞しました。最終審査では、COPPA CENTRO GIAPPONE 大会実行委員長の平松正光氏をお招きし、学生たちはプレゼンテーションを行いました。まずは池田さんから、アルファロメオ ジュリエッタ・スパイダーに名古屋城と中部電力 MIRAI TOWER(テレビ塔)をあしらったもの。大会の2大テーマに加え、本学日本画科卒業生でもある平松氏から、浮世絵や日本的な要素も加えて欲しいというオーダーがあり、クルマが作られた1950年代にあわせた雰囲気に仕上げてあります。平松氏からは「日本らしさ名古屋らしさが詰まった作品、背景はシンプルといいつつ、しっかりと表現されているように感じました」とコメント。  続いて、黒木さんの作品は、今大会のコピーである「自動車の昨日、今日、明日」からイメージを膨らませ、過去のクルマと未来をル・マンのレーシングカーで表現した作品。浮世絵の中でも華やかな錦絵の要素を取り入れ、カラフルながらも落ち着いた色合いが特徴です。平松氏からは「今回の大きなテーマであるトリノとル・マンという2つがしっかりと取り込まれていて嬉しく思います、また、日本画の技法も取り入れられ上手く融合していると思います」と高く評価しました。  最後は真田さん。クラシックカーのワイヤーホイールをモチーフにしたシンプルでダイナミックな作品です。「ホイールに美しさを感じ、その美しさを際立たせるよう浮世絵の配色とグラデーションを意識して制作しました」と説明しました。平松氏からは「あの時代のレーシングカーにはボラーニというメーカーのワイヤーホイルを履いていることが多く、クラシックカーの魅力のひとつになっています、雰囲気良くまとまっている作品だと思います」と講評をいただきました。  作品を見たカーデザインコース 片岡祐司教授、田中昭彦教授からも「ヴィジュアルコースの学生さんがクルマをどんなふうに捉えるか気になっていましたが基本的な部分をしっかりと捉えていて驚きました」「日本的な部分をあわせることによってクルマの文化の歴史みたいなところまで感じさせ3点とも素晴らしい」「短い制作時間の中でクルマのことをしっかりと考えてもらえとても嬉しく思う」と嬉しいコメントをいただきました。  審査の結果、最優秀賞は黒木里帆さんが受賞。黒木さんは、昨年の大会ロゴマークに継いでの受賞となります。  平松氏からは「黒木さんの作品は今回の大会の要素をしっかりと取り込んでくれたことが決め手となりました、PC上の画像で見るよりもこうして大きなパネルにして作品を見るとやはり良かったな感じます、則武先生(ヴィジュアルデザインコース 則武輝彦准教授)にもお伝えしていますが、名古屋芸大とのかかわりは今回で2回目です、今後さらに発展していくと感じています」と講評をいただきました。加えて「入選作品をぜひどこかの会場で展示できるようにしたい」とサプライズも飛び出しました。  受賞した黒木さんの作品は、今後のCOPPA CENTRO GIAPPONE 2023 大会ポスターとして広く使われることとなります。おたのしみに。

2022.11.28

ウィンドオーケストラ、声優アクティングコース iCANDY、特別客員教授 島本須美氏とともに「あいち市町村フェア」にてパフォーマンス

 総合MC、進行を福満薫 講師が務め、前半は島本さんを迎えてのトークショー。iCANDYから3年 永見怜奈さん、2年 水野杏菜さん、1年 福永杏子さんも参加しました。福永さんからの「ナウシカで印象に残っているシーンは?」という質問に「小さな王蟲が酸の湖に入ろうとするのを止めるところ、演じていてかなり熱くなりました、よく憶えています」。さらに、幼いナウシカのシーンを挙げ、「お父さん。母様もいる。嫌、あたしそっちに行きたくないの。来ちゃだめぇ!」と変わらぬ美声で台詞を熱演。会場はもちろん、舞台の主演者たちも感激した様子。「ナウシカでは、テトもすごく良いお芝居をしているので、ぜひテトを中心にも見て欲しい」とおすすめの見方も教えていただきました。  永見さんからの「やってみたいキャラクターは?」という質問には、「タイムボカンシリーズのドロンジョ様! ほかにも、考えてみるとガンダムシリーズには出ていないのでやってみたいです。 なんでもやってみたい!」と意欲的。「ジブリ作品で、演じてみたいキャラクターは?」には、「そりゃ、宮崎さんの新作でしょう」と会場を沸かせました。  水野さんからの「ジブリパークで行ってみたいエリアは?」という質問には「時間があったのでサツキとメイの家まで行ってみましたが、まだ開演前で中には入れませんでした(笑)。トトロではお母さん役でしたが、ちょうどその頃、自分の子どもが産まれたばかりで、赤ちゃんではなく、もう少し大きな子どもへの優しさの出し方にすこし苦労した思い出があります。同じ頃、キテレツ大百科でもお母さん役でした。声優の仕事は、お母さんになるとその役が来るようなところがあります。その頃からお母さん役が増え増したね」と声優のお仕事についても語っていただきました。 ウィンドオーケストラ、声優アクティングコース iCANDY、特別客員教授 島本須美氏とともに「あいち市町村フェア」にてパフォーマンス  2022年11月11日(金)から12月18日(日)まで愛・地球博記念公園で行われた愛知県政150周年連携イベントにて、音楽領域 ウインドアカデミーコース ウィンドオーケストラ、声優アクティングコース 女性声優ユニットiCANDYが、「風の谷のナウシカ」、「となりのトトロ」などジブリ作品にも数多く出演する特別客員教授 島本須美氏とともに特設ステージでパフォーマンスを行い、訪れた観客を魅了しました。 「あいち市町村フェア」  「あいち市町村フェア」は、ジブリパーク開園で全国から訪れる来場者に、愛知県内の県内市町村と連携し、観光や飲食物・特産品など愛知の魅力を発信するイベントで、6週に渡り地域ごとの催しを行います。本学は北名古屋市ということで尾張東部グループにて参加、2022年11月20日(日)にステージイベントを行いました。  後半は、まほろば遊 非常勤講師も交え、「風の谷のナウシカ」、天空の城ラピュタから「君をのせて」をウィンドオーケストラの演奏で熱唱、会場はうっとりと聴き惚れました。続いてウィンドオーケストラの演奏で、もののけ姫から「アシタカとサン」メインテーマの「アシタカせっ記」を演奏。豊かな響きと久石譲氏の美しい世界に会場は包まれました。  ここでiCANDYが登場、歌とダンスで「崖の上のポニョ」「さんぽ」を、島本さん、まほろば非常勤講師も交え「となりのトトロ」を披露、会場を大いに盛り上げました。  音楽ファン、ジブリファン、そして、子どもたちを大いに楽しませるステージとなりました。

2022.11.1

「Concorso d’Eleganza Coppa Centro Giappone」大会ロゴマーク、優勝トロフィー・盾を制作

「Concorso d’Eleganza Coppa Centro Giappone」大会ロゴマーク、優勝トロフィー・盾を制作  2022年10月23日(日)、名古屋市久屋大通公園を中心に初めて行われた「Concorso d’Eleganza Coppa Centro Giappone(コンコルソ・デレガンツァ コッパ チェントロ ジャッポーネ)」に本学が協力。大会ロゴマークを、デザイン領域 ヴィジュアルデザインコース 2年 黒木里帆(くろぎ りほ)さんが、名古屋テレビ塔の鋼材を使ったトロフィーを、メタル&ジュエリーデザインコース 3年 池ヶ谷幸奈(いけがや ゆきな)さん、2年 浅谷栞那(あさたに かんな)さん、神谷未来(かみや みく)さん、澤木亮壮(さわき あきお)さんが制作。当日の運営ボランティアにカーデザインコースの学生が多数参加、大会に彩りを添えました。  「コンコルソ・デレガンツァ(コンクール・デレガンス)」とは、“優雅さの競争”を意味し、絵画や彫刻、伝統工芸が鑑賞され評されるのと同じように自動車の芸術的価値を品評するイベント。米カリフォルニアで1950年に始まった「ペブル・ビーチ コンクール・デレガンス」やイタリアンアルプスのコモ湖で開催される「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」などは、世界中からクラシックカーが集まり、また、自動車メーカーも新しいクルマを発表する場にするなど、世界中から注目されるイベントです。「コンコルソ・デレガンツァ コッパ チェントロ ジャッポーネ」は、今年度、名古屋市で初めて行われたコンクール・デレガンスで、11月に愛知・岐阜で開催されるWRC ラリージャパンを盛り上げ、また自動車産業が集中する東海地区から自動車文化を広げるイベントとして、今後、毎年続けられるイベントになります。その大会ロゴマークのデザインを本学が担当。学内でコンペが行われ、ヴィジュアルデザインコースの黒木さんの作品が最優秀賞を獲得。大会で実際に使用され、コンクール・デレガンスとあわせ表彰式が行われました。ロゴマークは会場ののぼり旗や出場車のナンバープレートにあしらわれ、大会を象徴するアイコンになりました。  黒木さんは会場を訪れ「こんなに広く使われるとは思っていなかったのでびっくりしました。イベントの開催地が久屋大通公園でcentro(中心)という言葉が入っていたことから“中心”をコンセプトとし、大会にも出場しているCisitalia 202SCというクルマをモチーフにデザインしました。10案くらい考えそのうち2案を提出しました。最初は、円の周りに文字があるデザインでしたが、丸の中にすべて納めて欲しいという依頼があり、その修正に苦労しました。余白を作って見やすくしつつ、テレビ塔とクラシックカーを配置し、尚且つ、メインが車だと分かるようにするという点に気をつけて制作しました」と語り、大会実行委員長 平松正光氏(本学 日本画科のOB)から賞状を受け取るとよろこびの表情を見せました。 大会ロゴマークを制作した黒木里帆さん(左)と大会実行委員長 平松正光氏  コンクール・デレガンス表彰式で受賞者に手渡されたトロフィーと盾は、メタル&ジュエリーデザインコースが制作しました。テレビ塔の鋼材を使い、アルミでプレートを制作、プレートの文字はデジファブ工房、鋼材を収める箱と盾は木工房に制作を依頼しました。大会のイメージカラーがボルドーということで、鋼材を収める箱にワインレッドの生地やリボンを使うなど、金属部分だけでなくトータルデザインも担いました。制作を手伝った学生からは、「トロフィーだと聞いていましたが、箱の制作が必要だったり、重厚でレトロな感じだったり、いろいろ要素が必要でした。木の色づけに色が合うまで何回も塗り直したり、箱の可動部分を合わせて作ったり、ふだんメタルではやらないことばかりでしたが、作業の大変さがよくわかりました。初めての経験で面白かったです」(池ヶ谷さん)、「塗料に亜麻仁油が入っていて、処分するにも処理が必要で気を使いました。最後にプレートを貼って、完成したものを並べて見たとき、素晴らしいものができたと自分でも感動しました」(澤木さん)、「先生や工房の方々に指導してもらいましたが完成して嬉しいです。人の手に渡るものなので、技術もそうですが精神的にも大変でした」(浅谷さん)、「表のプレートですが、指紋で汚さないように気を使いました。プレートの文字を作ってもらうため、初めてデジファブ工房へ行きました。自分の作品を作るわけじゃなく、誰かの手もとに行く作品を作るとなると失敗できないなと思い、緊張しながら作業しました」(神谷さん)と、学生らは口を揃え、自分の作品を作る以上に丁寧に仕上げたといいます。  メタル&ジュエリーデザインコースの米山和子教授からは、「本来、彫金師は施主の注文をまとめる仕事をしていました。刀であれば、刀身はどうするか、鍔の模様、柄の素材や巻き方、鞘の種類など、施主の注文を取りまとめ、それぞれの職人に伝え、最終的に仕上げるアートディレクションの役割です。同じような感覚で今回のトロフィー作りを体験することになり、学生たちにとっても非常に有意義な経験となったと思います」とコメントしました。  できあがったトロフィーと盾が大会実行委員長の平松氏に手渡されると「想像していた以上の出来映えで驚きました。すごく良いものを作っていただき感激です。ぜひ、表彰式で説明したいので学生の皆さんも登壇して欲しい」と言葉があり、当日、学生らもステージにあがりました。  表彰式で、トロフィーがテレビ塔の鋼材を使って制作されていることが説明されると、テレビ塔が重要文化財に指定されることもあり、会場からは羨む声があがっていました。 右から、3年 池ヶ谷幸奈さん、2年 澤木亮壮さん、浅谷栞那さん、神谷未来さん  カーデザインコース 片岡祐司 教授、高次信也 教授も当日のイベントに来場(高次教授は愛車のシトロエン GS 1977年モデルでコンクール・デレガンスに参加)。穏やかな秋の1日、華々しいイベントを学生とともに楽しみました。今後の発展も楽しみなイベントとなりました。

2022.6.16

鯱バス×先端メディア表現コース デジタルツーリズム、映像発表会

鯱バス×先端メディア表現コース デジタルツーリズム、映像発表会  鯱バス株式会社様とデザイン領域 先端メディア表現コースが進めてきたコロナ禍での新しい観光のあり方を共同研究開発するプロジェクト、デジタルツーリズムの映像発表会を2022年5月11日に行いました。昨年9月にプロジェクトがスタートして8ヶ月、対象となる株式会社えびせんべいの里様、株式会社まるや八丁味噌様、大野精工株式会社様を視察、デジタル化でできることのアイデアを出し構成とシナリオを考え撮影、2本の映像作品が完成しました。その映像を、鯱バス 宇津木滋 社長と経営戦略部の方々、撮影にご協力いただいたえびせんべいの里、まるや八丁味噌、大野精工株式会社 キングファームそれぞれのご担当者様をお招きして発表、評していただきました。  作品は2つ。ひとつはツアーと香りを結びつけ、赤味噌、えびせんべい、いちごのアロマを用意し、映像を見ながらその場所の香りを感じツアーの記憶とリンクさせる「アロマツアー」。もうひとつは、視聴者に模した人形が視聴者に代わってツアーに出かけそれをオンラインで体験する「あなたが人形になる!?オンライン体験ツアー」。それぞれは5分程度の映像にまとめられ、「アロマツアー」をメディアデザインコース4年 川口和也さん、「あなたが人形になる!?オンライン体験ツアー」を同じく4年 岩下梨々花さんがプレゼンテーションしました。  どちらの作品も学生と鯱バスのガイドさんが出演し、味噌蔵、えびせんべいの工場、いちご農園とそれぞれのシーンが印象的にまとめられています。また、どちらの作品もサウンドメディア・コンポジションコースの学生が音楽を制作しており、スタイリッシュな印象になっています。プレゼンした川口さんは、「記憶に強く訴えかけ追想体験させることでより広いターゲットに対応できるようになると思います。改良を重ねてツアーのことを印象付けられるサービスになればいいと考えています。今回のプロジェクトではたくさんの体験ができました。学生として面白いか面白くないかを基準に考えていましたが、ビジネスという観点からご意見をいただいたことがとても勉強になりました。実際にサービスとして成立させることの難しさと考え方を学ぶことができました」とまとめました。岩下さんは「ツアー参加者が写真と人形を見ることで体験を重ね合わせられ、人形視点に主観転換することで他視点からツアーに参加できる魅力があります。実際に社会に活躍している方々とプロジェクトに参加し、自分の成長を感じています。芸大生として作品を作って来ましたが、ビジネスという部分では力不足を実感しました。初めての経験ばかりでしたが、その分新しい気付きを得る機会をたくさんいただいたと感じています」とまとめました。どちらの作品も、単に映像を見るだけでなく映像に香りや人形というリアルなものを組み合わせることでデジタルと現実を強く結びつける作品となりました。  講評は、関係者10名がその場で審査・集計して行われました。アロマツアーの評価は、サービスの魅力がよく伝わる映像としてまずまずの評価。企業の特色が表現されているかという点ではもう一つ。サービスのオリジナリティという点では概ね高く評価されました。あなたが人形になる…、では、評価が分かれました。企業の特色が表現されているかという点では同じくもう一つ。オリジナリティについては高く評価されました。持続性・発展性を考慮しどちらの案を推すかについては、ほぼ同数ですがわずかに、あなたが人形になる…案が上回りました。審査員からの感想は、その場だけで終わらない体験を上手く表現してくれた、ふだんアイデアをどう現実化するかについてばかり考えているので学生の考え方は大きな刺激になった、企業のことをよく考えていて予想以上に良い出来で感動しました、とうてい自分たちではできないことをやってくれて感謝、新しい気付きをたくさんいただいた、やりきった体験は必ず役に立つ、この経験を社会に役立てて欲しい、などうれしい言葉をたくさんいただきました。  宇津木社長からは「着眼点、技術、どれも自分たちにないもの。会社としても新しい分野を見ることができたことは深く感謝します。企業として常に新しい方々に活躍の場を提供したいと考えていますが、そういうことができたのではないかとうれしく思います。できればこうしたプロジェクトを継続して行きたい」と感想と抱負を述べました。  先端メディア表現コース 加藤良将講師は「学生らを温かい目で見守っていただきありがとうございました。学生にとって貴重な経験になりました」。竹内創教授からは「プロジェクトの長い期間、本当に感謝しかありません。このプロジェクトで、今現在こうした時間を共有していますが、これが一番の成果ではないかと感じています。他の領域の学生も数多く参加して立体を作ったり音楽を付けてくれました。彼らと企業の皆さんと今一緒にいるということが何よりの成果だと思っています」と締めくくり発表会は終了となりました。

2022.6.14

鯱バス×先端メディア表現コース「withコロナ時代の新”旅体験”モデル」動画撮影

鯱バス×先端メディア表現コース「withコロナ時代の新"旅体験"モデル」動画撮影  鯱バス株式会社とデザイン領域 先端メディア表現コースの共同研究、デジタルツーリズム「withコロナ時代の新"旅体験"モデル 」のコンテンツ制作が進んでいます。コロナ禍で落ち込む観光業の回復と新しい観光のあり方を模索し、東海地区の特性を生かした産業観光の魅力を伝えるコンテンツとして、まるや八丁味噌、えびせんべいの里、King Farmを9月に取材()、2022年3月17日、22日の2日間、撮影のため再び現地を訪れました。 掲載記事  学生らは、前回の取材からそれぞれの場所の魅力を伝えるためもインタラクティブなコンテンツを考案。そのための映像を撮影するため、シナリオと絵コンテを用意し撮影に臨みました。いずれの場所も食べものに関係するもので、映像と音のシズル感はもちろん、製造現場の雰囲気や案内する人の魅力を伝えるもの。鯱バスのガイドさんをはじめ、味噌蔵の職人さん、えびせんべいの里をPRする営業の方、いちご愛あふれる農園管理の方やカフェの方々などなど、その場所で働く人々のいきいきとした姿も伝えます。  映像は、鯱バスのガイドさんが出演するもの、視聴者が観光を疑似体験できるような一人称視点、視聴者の分身である人形の視点になったものなど、同じカットでも数パターンの映像が必要となります。入念にコンテを準備し、お店の方々にも多大なご協力をいただき、時間内に収録ができました。クイズあり、コメディ的な要素もあり、楽しい映像に仕上がりそうです。 撮影した映像は先端メディア表現コースで編集し、4月以降テストマーケティングという運びになります。どんなものができあがるのか、非常に楽しみです。

2022.3.31

岐阜県池田町・㈱OKB総研・デザイン領域「揖斐・池田サイクルトレイン 日本一への挑戦プロジェクト」検証事業 周遊マップ制作 最終報告会

岐阜県池田町・㈱OKB総研・デザイン領域 「揖斐・池田サイクルトレイン 日本一への挑戦プロジェクト」検証事業 周遊マップ制作 最終報告会  岐阜県池田町、㈱OKB総研、デザイン領域による地域創生プロジェクト、「レンタサイクル」を活用したモデルコースマップ制作の最終報告会が2022年3月17日に行われました。岐阜県池田町は、濃尾平野の北西部、西に標高924mの池田山、東には揖斐川が流れる自然豊かな小さな町。地域を走る養老鉄道と協力し車内への自転車の持ち込みや移動した先で自転車を返却することのできる「養鉄トレクル」というレンタサイクル事業を行っています。学生らがこのレンタサイクルの利用を促すコースマップの制作に取り組んできました。  コロナ感染症に対応し、OKB総研のコーディネイトで池田町総務部企画課長 小川孝文氏、揖斐川町政策広報課 加納和貴氏、道の駅池田温泉駅長 寺田直樹氏、まちづくり工房「霞渓舎(かけいしゃ)」NPO法人校舎のない学校 馬淵規嘉氏と教室をオンラインでつなぎ、モニター越しの報告会となりました。  はじめに、OKB総研から事業の経緯について説明がありました。2015年に「池田町版地方創生総合戦略」の施策としてサイクルトレインプロジェクトがスタート。「養鉄トレクル」が整備され、揖斐町、池田町で「岐阜のマチュピチュ 天空の茶畑へ行こう!」キャンペーンを実施、レンタサイクルの利用者が大幅に拡大。しかしながら、コロナ感染症拡大で観光産業へ打撃、レンタサイクル利用者数もピークの半分以下にまで減少。そこで、本学デザイン領域が加わり、池田町の魅力について、若い学生の新しい視点でもう一度考えてみる、というのがこの連携プロジェクトです。  プロジェクトには、ライフスタイルデザインコース、インダストリアル&セラミックデザインコースの有志の学生が参加、最終案として、制作した周遊コース「みずぽたマップ」について説明しました。説明は、ライフスタイルデザインコース2年生 川部羽瑠香さん、榊原里紗さんが行いました。  プレゼンテーションは、このプロジェクトに携わり学生らがやってきたことのプロセスと考えたことを順を追って説明しました。2021年8月の1回目の現地調査では4つのチームに分かれてスポットの確認を実施()、Aグループは「地元住民の行きつけのスポット巡り」、Bグループ「古墳群などの歴史スポット巡り」、Cグループ「観光客目線での調査」、Dグループ「川を中心とした街の調査」を行いました。その結果をもとに学生間で情報を共有、9月に中間プレゼンに向けてキーワードを選出するための話し合いを行いました。そこから、養鉄トレクルの利用者の特性を生かした案として池田町の地形を生かした「エクササイズマップ」、利用者同士が共有することで完成されていく「情報共有アプリ」、池田町の川に着目した川推しの「Ikeda Water Map」、豊かな自然に包まれ自分が物語の主人公になったような気分になることに着目しボイスドラマを交えた「池田町ドラマチックサイクリング」の4つの案を制作、10月に中間プレゼンを行いました。その結果、川推しの案「Ikeda Water Map」が採用となりました。そこからは、川推し案をブラッシュアップし、川辺のスポットを五感に訴える要素で分類し直し、2022年1月池田町を再調査、水と五感という観点でリサーチし、ミーティングを行いマップの記載するポイントやデザインについてすり合わせを繰り返しました。「ポタリング」(目的地を決めることなく気分や体調に合わせてサイクリングすること)というキーワードを提案し、「水の地図」と「ポタリング」から「みずぽた」というネーミングが決まりました。また、観光だけでなく、地元の人にとっても「池田町の水」の魅力を再発見できることを取り入れ、最適な形へと修正されていきました。最終的には、町の価値を見つめ直すことにつながるマップとなり完成に至りました。こうした経緯を、修正していった考えやポイントについて丁寧に説明しました。 掲載記事  講評では、揖斐川町政策広報課 加納氏からは「新たな集客を行うのに、若い人の視点は貴重なものでとても良かった。これまで目につかなかった点をたくさん挙げてもらったことも成果。揖斐川町としても新たな試みができればと思う」とのコメント。  道の駅池田温泉 寺田駅長からは「学生さんらしい、かわいらしいマップができた。これまで配布してきたものにくらべ、女性や若い人にも手にとってもらいやすいものになったと思う。水路の写真を見て、地元の目だけでは気が付かなかったと感じる」。  まちづくり工房「霞渓舎」 馬淵氏からは「プロセスの話を聞き感動した。生活の中の水に着目したところが新鮮。山を中心に描かれた地図もとても良い。個人的には、エクササイズやボイスドラマの案も、どんなふうになるのか見てみたかった」。  池田町総務部企画課 小川課長は「一所懸命取り組んでいいただき感謝している。このマップを手がかりに、今後どうやって活用していくか考えていきたい。池田町としてしっかり取り組んでいきたい」と抱負を語られました。  担当したライフスタイルデザインコース 水内智英准教授は「アイデアを実際に形にしていくステップには難しさがあり学生にとって非常に良い経験となり感謝します。『みずぽた』という着眼点は非常に良いものであると思います。限られた予算や制限の中、地元の人の生活にアクセスできるマップという当初の精神を失わず完成できたことは素晴らしいこと。マップは地元にとって資源となると思われます、上手く活用していただければと思います」とお礼を述べました。  インダストリアル&セラミックデザインコース 後藤規文教授は「進め方に迷いながらも、学生がたくさんのアイデアを出してくれました。プロセスに無駄が多いように思われたかもしれませんが、最終的にまとめられて良かったと思います。個人的には、現地を訪れ質の高い田舎暮らしの良さや池田町そのものに多くの観光資源があるのでないかと感じました。学生が提案した4つの案以外にもまだまだいろいろな切り口があるように思います。今後の活動、ワークショップで新たな魅力を見つけるなど、長い視点で活動できればと思います。ぜひ、協力させていただければと思います」とまとめ、報告会は終了となりました。

2021.10.4

鯱バス×先端メディア表現コース デジタルツーリズム「withコロナ時代の新”旅体験”モデル 共同研究」始動

鯱バス×先端メディア表現コース デジタルツーリズム「withコロナ時代の新"旅体験"モデル 共同研究」始動  貸切バス、バスツアーなどでおなじみの鯱バス株式会社様と、デザイン領域 先端メディア表現コースでは、コロナ禍で落ち込む観光業の回復と新しい観光のあり方を共同研究、開発するプロジェクトを開始しています。地域の観光資源を活用し、従来型の観光を単に置き換えるだけではない「デジタルツーリズム」を目指し、東海地区の特性を生かした産業観光としての魅力、またそこで働く人にもスポットを当て、新たな体験価値を提供できるデジタルツーリズムの創出にチャレンジします。  キックオフとしてこのプロジェクトに参画する、株式会社えびせんべいの里様、株式会社まるや八丁味噌様、大野精工株式会社様の3社を、学生らが見学しました。見学には、鯱バス様のご協力でバスを用意していただき、1日かけての見学となりました。鯱バス 経営戦略部の方々に加え、宇津木滋 代表取締役社長にも同行していただき、学生たちにとって見学会そのものが貴重な経験となりました。  午前中は、えびせんべいの里 美浜本店へ。50種類近くのえびせんべいがズラリと並ぶ販売コーナーから入り、工場見学、えびせんべいの製造などを紹介した映像を見て、休憩コーナーでディスカッションを行いました。食品を扱うだけに通常の工場見学ではガラス越しの見学となりますが、えびせんべいの魅力を伝えるためには焼き上げたり油で揚げるときの音がポイントになるとの意見。シズル感のある音と映像のためには撮影場所の工夫が必要で、ご協力をお願いすることとなりました。また、えびせんべいが地元の食文化に根付いていることもわかり、歴史的な側面からも興味深い食べものであることがわかりました。  次は岡崎のまるや八丁味噌へ赴きました。まるや八丁味噌では、普段から観光客向けに蔵見学のコースが設定されており、そのコースに従って見学しました。蔵に入ると、濃厚な味噌の香りが漂います。米味噌とは異なる八丁味噌の製法について説明していただき、巨大な木樽とピラミッドのように積まれた石積みを見学。石の積み方に職人のこだわりと技があり、いままで地震で崩れたことがないなど、さまざまなお話を聞かせていただきました。八丁味噌は室町時代からの歴史が有り、蔵の中にも豊臣秀吉の逸話が残る井戸や江戸時代に作られ今もそのまま使われている蔵など、いくつも見どころがありました。映像撮影のポイントとなりそうな石積みについても、タイミングを合わせて作業日に撮影に入れることや、樽の上に登って撮影することなどの確認と許可をいただきました。  最後は、西尾市の大野精工様 King Farmにお伺いしました。大野精工は金属加工の会社ですが、2016年に新事業として農業分野に参入。農園King Farmを開業し、いちご狩りやカフェを運営しています。King Farmでは、いちごのハウス、プチトマトのハウス、カフェを見学させていただきました。ハウスには近代的な設備が導入され、製造業の考え方を取り入れたまさにハイテク農業といったものです。しかしながら強く印象に残ったのは、ハウスを管理している人のいちごやトマトに対する愛情です。設備についての説明の言葉の端々からも、いちごやトマトが大好きであることが伝わってきます。そうした思いをどうすれば伝えられるかが課題となりそうです。  それぞれの場所でしっかりと説明を受け、その魅力を存分に感じることができたとても有意義な見学会となりました。しかし、それ以上にまだまだ魅力的な部分がいずれの場所にもたくさん隠されていそうな感触もあります。プロジェクトは、先端メディア表現コースで来年3月までに制作を行い、4月以降鯱バスでテストマーケティング(試⾏販売)を行う予定となっています。デジタルツーリズムという新しい分野に取り組んでいる鯱バス 経営戦略部の考え方も興味深く、このプロジェクトどういった形で結実するのか非常に楽しみです。 えびせんべいの里 美浜本店 まるや八丁味噌 King Farm

2021.9.6

岐阜県池田町・㈱OKB総研・デザイン領域 池田町レンタサイクルモデルコースマップ制作事業 池田町訪問

岐阜県池田町・㈱OKB総研・デザイン領域 池田町レンタサイクルモデルコースマップ制作事業 池田町訪問  岐阜県池田町は、濃尾平野の北西部、西に標高924mの池田山、東には揖斐川が流れる自然豊かな小さな町。歴史的には中山道赤坂宿から谷汲山華厳寺(たにぐみさんけごんじ)へ向かう谷汲巡礼街道が通り、町内にはたくさんの史跡もあります。デザイン領域では、この岐阜県池田町、地域創生のコーディネイト事業を行う㈱OKB総研とコラボレーションし、やはり地域創生加速化プロジェクトで実施されている「池田・揖斐川レンタサイクル」を活用したモデルコースマップ制作を行っています。「池田・揖斐川レンタサイクル」は、池田町が養老鉄道と協力し「養鉄トレクル」として、養老鉄道車内への自転車の持ち込みや移動した先で自転車を返却することのできる仕組みで、このレンタサイクルを活用したコースマップの制作をデザイン領域の学生が行います。  2021年8月26日(木)、学生らは池田町を訪れ、実際に自転車を借りて事前に調べておいた行ってみたいスポットを確認し、池田町の新たな魅力を探しに出かけました。天気が心配されましたが、長雨が去った好天の中、学生らは4つのチームに分かれ池田町を散策しました。  チームの内訳は、実際に池田町に住む人たちが日常の生活の中で立ち寄るお店や公園を中心に回るAグループ、谷汲巡礼街道を中心にお寺や城跡、古墳群といった史跡を回るBグループ、旅行で池田町を訪れた人の目線を意識して観光地となりえるスポットやお店を回るCグループ、実際に電車に自転車を乗せてみて町内東側の田園地帯を回るDグループの4チーム。コロナ感染と熱中症に気を付けながら、自転車で散策します。池田町の西側は池田山へ続く風光明媚な場所が多く、道の駅や公園などのスポットは西側に多くなっていますが、上り坂なので自転車ではなかなか大変です。レンタサイクルはすべて電動アシスト付きで、そうでなければとても登れなかったという学生の声も聞かれました。それぞれに巡ったスポットでは、気さくにお話を聞かせていただいた方も多く、学生らは池田町に親しみを感じたり、人との出会いに心を動かされたりしたようでした。  散策を終え、学生らは池田町役場に集合。会議室をお借りしてミーティングを行いました。巡ってきたスポットの写真をプリントアウトし、コメントを添えてグループごとにイラストマップを作成しました。できあがったマップを簡単に説明してスポットを皆で共有し、今後のモデルコース作りに役立てます。イラストマップの説明では、池田町役場の担当の方々にも聞いてもらい講評していただきました。役場の方からは、いろいろなワークショップを行っているが、わずかな時間でマップが制作できるのはさすが芸大生、とお褒めの言葉がありました。また、普段から観光開発を行っているが新たな目線で見てくれたことが大いに参考になる、神社・仏閣のアピールも考えていきたい、町の東側の河川には着目していなかった、視点が素晴らしい、等々、うれしい言葉があり、コラボレーションの意義を再確認することができました。  学生らも、自然に満ちた町の魅力と人々との交流に心嬉しく感じたようで、誰もが満足げに帰途につきました。

2021.2.10

ヴィジュアルデザインコース 名古屋城本丸御殿にて「ナゴヤ展」を開催

ヴィジュアルデザインコース 名古屋城本丸御殿にて「ナゴヤ展」を開催  2021年2月5日(金)から10日(水) 名古屋城本丸御殿・孔雀之間にて、ヴィジュアルデザインコース3年生による展覧会「ナゴヤ展」を開催しました。 「ナゴヤ展」は、例年ヴィジュアルデザインコース3年生が取り組んでいる課題で、本丸御殿で開催するのは今回で3回目。名古屋城の本質的価値を考えデザインを通して伝える作品を制作、展示する展覧会です。学生らは、例年、なんども名古屋城に足を運び、歴史を調べ、自分なりに価値や魅力を発見して作品に仕上げます。今年は、コロナウイルスの影響もあり開催が危ぶまれましたが、感染防止に配慮しながらなんとか開催まで漕ぎつけました。  2月4日(木)には、展示会場の設営を行い、名古屋市観光文化交流局の方、関係企業の方をお迎えし講評会を行いました。  展覧会を開催するにあたり、9月から名古屋市観光文化交流局 吉田氏、西浦氏には来校していただき名古屋城の歴史について講義を行っていただき、その後、学生らは名古屋城へ赴きそれぞれに魅力に感じる部分を調査、作品に仕上げます。  担当する担当するヴィジュアルデザインコース 遠藤一成准教授は、「今年は例年と異なり、開催自体が危ぶまれました。講義の進め方も、ディスカッションしづらい、集まって制作もできないという特殊な状況でした。正直にいえばそれほど完成度の高いものは望めないと思っていましたが、良い意味で裏切られました。学生たちはよく頑張ってくれたと思います」とコメントしました。  作品は、コロナ禍に配慮してスタンプラリーなどの単純に名古屋城園内を歩くようなものではなくスマホを使いバーチャルと連動させるものが多く、瓦や釘隠、襖絵の動物や植物などディテールをクローズアップしたもの、城内で疎になっている二之丸庭園に焦点を当てたものなど、バリエーション豊かなものとなりました。  講評は、ひとりひとりプレゼンテーションを行い、それに対して意見をいただきました。密にならないように学生は2つのグループに分かれ、2回に分けての講評会となりました。ゲーム感覚で楽しめるもの、ロッカーの不便を解消するアイデア、城内の猫ハナちゃんをモチーフとするものなど、ときにはプレゼンを聞いた参加者から笑みがこぼれ、学生らしいユニークなアイデアを楽しんでいる様子でした。  名古屋市観光文化交流局 吉田氏からは「自分にとって、たくさんのきっかけをいただける展覧会で、今年もいいアイデアがたくさんありました。すぐにでも使えそうなもの、もっと発展させたいと思うもの、作品はそれぞれですが名古屋城の魅力を捉えてそれを表現しようとしていることを感じます。それはとても大切なことで、大きな可能性を感じました。卒業してからも大いに役立つのではないでしょうか。作品のアイデアは、職員としても刺激になるものばかりで、次へのステップにつなげたいと考えています」との言葉をいただきました。  西浦氏からは「純粋に楽しかったです。たくさんの視点があることにはいつも感動します。これまで気が付いていなかったようなことが今年もたくさんありました。とくに現状、子供にアピールできるような解説や展示は少なく、子供向けのアイデアがとてもいいと思います。学生ならではの視点はとても参考になります。ありがとうございます」とのコメントがありました。  名古屋城に関係する方々からのコメントだけに非常に意義深く、学んでいることと社会とのつながりを考えさせるとても有意義な講評会となりました。  ナゴヤ展の関連として、現在、昨年制作された森島ひかりさんの石垣をモチーフにした作品が商品化に向けて進められており、間もなく正式に発表になります。こちらもぜひお楽しみに。 1 本丸ウォッチング 小久保楓 2 KOKUIN PROJECT 石田昂大 3 ねらってねらわれて、猛獣たち 原ももこ 4 本丸KEY 平林花菜 5 にゃごや クォン ジョイスリン 6 なりきり体験 荒木香奈子 7 nagoya playing 大熊美央 8 OUCHINO KUGIKAKUSHI 渡邊英莉 9 NAGOKAN 佐藤愛花 10 やねのね 川瀬詩乃 11 Atlas of Nagoya Castle 永井希実 12 お城植物 澤崎大陸 13 MY NAGOYA COLORS 大門幸季 14 NINOMARU-GUIDE 星野皓太郎 15 hanakakushi 栗田鈴音 16 With a corner turret 安田優太 17 名古屋城石垣ひとつみ 名取友春 18 NAGOYAR 戒能舞衣 19 復元模写して下さゐ 田島凜久 20 二之丸庭園、お邪魔します。 日比紀貴 21 二之丸ガーデンコーン 佐藤明日香 22 一席二味 仲尾洋亮 23 本丸四季探訪 中嶋 諒 24 おしろさんぽ 山崎楓子

2020.12.7

レゴランド®・ジャパン×名古屋芸術大学 産学協同プロジェクト 最終プレゼンテーションを行いました

レゴランド®・ジャパン×名古屋芸術大学 産学協同プロジェクト 最終プレゼンテーションを行いました  2020年11月29日、昨年6月にスタートしたレゴランド®・ジャパン株式会社との産学協同プロジェクトの最終プレゼンを、レゴランド®・ジャパンからコマーシャル マーチャンダイジング マネージャー土岐彰人さんとコマーシャル スーバーバイザーの岡野裕美恵さんをお招きし、本学西キャンパスB棟大講義室で行いました。  冒頭に本学デザイン領域准教授の水内智英先生から、ご多忙の中本学へお越しいただいたレゴランド®・ジャパンのお二人への謝意、頑張ってきた学生たちへのねぎらいの言葉があり、最終プレゼンのスタートとなりました。 チームを代表してヴィジュアルデザインコース鈴木瑛士郎さんのあいさつ  プロジェクトはコース・学年も全く異なる約20名の学生チームでスタートしました。7月の現地視察に始まり、学生ミーティングを経て集まった気づきを分類、9つの切り口で具体的なアイデアへと展開、班ごとに別れ企画を深めました。中間プレゼンではレゴランド®・ジャパンからお越しいただいた土岐さんとテクニカルサービス モデルショップスタッフの村松賢さんからご指摘・アドバイスを受けながらいくつものステップを越え、7つの提案に統合、実現可能な段階までブラッシュアップし本日ご提案できるまでになりました。 各チームプレゼンテーションを開始  内容についてはレゴランド®・ジャパンで今後採用されるものもあり、現段階では残念ながら詳細なご報告は控えますが、学生ならではの着想はもちろん、費用面・お客様やスタッフの拘束時間やコロナを含めた安全対策まで、どれもよく練られた企画案でした。プレゼン自体も以前に比べかなりスムーズになり、企画案への考察の深まりを背景にした自信とプレゼンの練習量を感じました。土岐さんと岡野さんは熱心に耳を傾け、時折頷きながらメモをとっていました。  発表後はスクリーン前のモックアップサンプルを手にとって確かめながら、担当学生から説明を受けていました。  休憩を挟み、各企画ごとに質問と講評が行われましたが、講評に先立って土岐さんからご挨拶がありました。 レゴランド®・ジャパン土岐彰人さんご挨拶  今春に皆さんに最終プレゼンをお願いしてからコロナ禍の影響で半年程時間が経ってしまいました。その間、私どものパークも感染症拡大防止のためクローズ、1日も早い再開に向けて、不自由な環境の中奮闘してまいりました。名古屋芸大の学生の皆さんも大変な時期だったと伺っております。おそらく私共と同様、リモートでの打合わせや、制限下で集合しての作業だったと思いますが、しっかり最終プレゼンまで仕上げていただき、とても感謝しております。  この半年の間に新型コロナウイルス感染症拡大の影響で「できること」と「できないこと」が大分変わってしまいました。一方、私共もパーク再開に向けて模索し、「できないこと」も多い中、消毒を徹底するとこれは「できる」、お客様に並んでいただく列を工夫すればこれも「できる」と、ノウハウを積み上げてまいりました結果、営業を再開することができました。  そういったことも踏まえた上で、今日プレゼンしていただいた提案のなかに「やはりこれはやりたい」というものがあります。私は皆さんに「実現することを前提に提案を」とお願いしました。アイデアの中には感染防止の工夫の更なる検討が必要なものもあり、全てやると現時点ではいえませんが、できるものは今日皆さんにお伝えして帰りたいと思います。  その後の質問と講評は学生へのねぎらいと、この企画をパークの活性化へつなげようとする意欲にあふれたものでした。 水内智英先生コメント  今までいくつもの産学連携事業を経験してきましたが、今回ほど丁寧に課題をいただいて、真摯に向き合っていただいたことは無かったと思います。今回の企画は、実際の現場担当者さんに参加していただいたことで、具体的なコンセプトと、それに結びつく実際のデザインと仕組みのアイデアが展開されています。一般に産学連携事業は「大枠のコンセプトとざっくりとしたアイデア」で終わってしまうものが多い中、今回のプレゼンテーションはどこに出しても恥ずかしくないものに仕上がっていると思います。大変な状況の中でのプロジェクトでしたが、ご協力いただいたレゴランド®・ジャパンさんと、我々の数々のダメ出しに耐え(笑)最後までやり遂げた学生達に感謝します。 則武輝彦先生コメント  レゴ®社に視察に伺ったときに、レゴ®社の商品やレゴ®社の精神に大きな可能性を感じました。学生達がその「可能性」を丁寧に拾った結果、ご提案のヒントにつなげられたのではないかと思います。  レゴ®ブロックは教育的構造を持っていて、最近多い「遊び方を強いる」玩具にはない「自分で遊びをみつけていく」素晴らしさがあると思います。この素晴らしさを消費者に知ってもらうには丁寧なアプローチが必要で、今回の学生達の提案はその点でも良くできているのではないかと思います。 レゴランド®・ジャパン土岐彰人さん 総評  私が産学協同事業に参加するのはこれが2回目で、実際はどう進めて、どこまで一緒にやったら良いのか手探りの状態でした。先生方のお話で「丁寧な対応」とのお褒めをいただきましたが、皆さんと密に事業を進められたことはよかったなと思います。  社会人・企業人の私達と学生の皆さんが対等のパートナーとして仕事に取り組めるよう、バランスには注意を払いました。「企業側の私達が出す指示に従って学生の皆さんが動く」というような場面は無く、のびのびと取り組んでいただいた結果、今回のすばらしい提案につながったと思います。  社内でも今回の事業のフィードバックが何回か行われ、社長をはじめ上層部からも「これからもっともっと、地域貢献や地元の皆さんと何かする機会を増やしましょう」という動きが広がってきました。名古屋市内の小学生とワークショップをしたり、中高も含め、いろいろな教育機関とも連携し、地域とのつながりを拡げていこうとしています。皆さんの企画は、既存の企画会社と比較しても遜色ないほど、内容として整っていたと思いますし、良い提案だったと思います。本当にありがとうございました。  総評の後、優秀賞(土岐さんは優秀賞とおっしゃらず「これはぜひやりたい、来春にはやるぞ!」という表現をなさいました)が発表され金色に輝くメダルが授与されました。先生方も含めた、プロジェクト参加者にそれぞれをイメージして作られたミニフィギュアが贈られました。 このメダルは海外のレゴランド®のアトラクション「砂金堀り」で砂金を掘り当てた者だけが購入できる超レアアイテム。首からメダルを下げてニコニコ顔の受賞者をお見せできなくて残念 背中には参加者の名前、土岐さんからの「こだわり」の解説に爆笑・歓声が大講義室に響き渡りました。この後「全員のフィギュアが並んだ姿が素敵すぎて、自分のだけ持って帰れない」問題が発生(笑)。人を喜ばせるプロの実力を見せつけられる一幕 満面の笑みで記念撮影を終え、最終プレゼンテーションは終了となりました。 当日は萩原芸術学部長と濵田経営統括本部副本部長が参加、レゴランド®・ジャパンのお二人への感謝とプレゼンテーションへのお褒めの言葉をいただきました