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2020.12.7

本学学生の制作した啓発ポスターが西枇杷島警察署から表彰されました

本学学生の制作した啓発ポスターが西枇杷島警察署から表彰されました 愛知県警西枇杷島警察署が2020年7月に募集した「住宅対象侵入盗ポスターコンクール」と「交通事故防止ポスターコンクール」で、本学の学生の応募作品が優秀作品に選ばれ、12月3日に西枇杷島警察署 署長室で作品に対する感謝状の贈呈式が行われました。本学からは受賞者を代表して「住宅対象侵入盗ポスターコンクール」優秀賞の山田彩乃さんと「交通事故防止ポスターコンクール」優秀賞の森崎萌黄さんが参加、感謝状と賞金が授与されました。当日は中日新聞、尾張中央タイムスが取材に訪れ、贈呈式の後、署長さんと共に記者さんの質問に答えていました。 住宅対象侵入盗ポスターコンクール 優秀賞 山田彩乃(やまだ あやの) デザイン領域ライススタイルデザインコース2年 入選 田畑玲(たばた りょう) 美術領域洋画コース4年 交通事故防止ポスターコンクール 優秀賞 森崎萌黄(もりさき もえぎ) 美術領域アートクリエイターコース1年 入選 竹内竜也(たけうち たつや) 美術領域アートクリエイターコース3年 受賞作品紹介 暗闇に乗じて進入しようとしている不審者の瞳に、あなたの家の鍵穴が映り込んでいる。危機感あふれる構図だ。 「あなたの家が狙われているかもしれないという危機感から防犯意識を高めてもらうのが狙いです。コンクールへの参加は自分のスキルアップに必要と考え自分で応募し、精一杯つくりました。優秀賞に選んでいただけて大変光栄です」 制作ソフト/Adobe Illustrator・Photoshop 山田彩乃さん 『あなたの家が狙われているかも』 深刻化している高齢者ドライバーの事故問題。高齢者の尊厳にも触れる自主返納というテーマについて、「先日祖父が免許を自主返納しました。」と語る森崎さん。「そのときに本人が家族と話し合うきっかけの必要性を感じ、家族の間でも話題にできるような雰囲気作りに役立つようなポスターを目指し、暗いイメージにならないよう、配色に時間をかけました」 制作ソフト/Procreate 森崎萌黄さん 『あぶない! そうなる前に自主返納』 『住宅対象侵入盗』は昨年よりは若干減少していますが、「忍び込み」等、犯人と出くわしてしまったときは最悪の事態になりかねない危険な犯罪です。山田さんのポスターを啓発に活用しながら、防犯カメラや二重ロックの推奨など、引き続き抑止に努めてまいります。 一方『交通事故防止』ですが、県内の交通死亡事故数はワースト1が続く、とても厳しい状況です。当署館内では昨年より若干減りましたが、2名の方が亡くなっています。死亡事故数件数を減らす取り組みとして、ご高齢ドライバーさんの運転免許自首返納を奨励しておりまして、今年は昨年よりも返納件数が増えています。ただ、永年運転してきたご高齢ドライバーさんにとって、免許証を手放すということはなかかハードルが高いことで、いざとなると躊躇なさる方も多いのが現状です。そこで、森崎さんのポスターの説明にもあったように「ご家族の協力」も得ながら自主返納を推進していこうと考えております。 西枇杷島警察所長 藤村洋一さんに伺いました 制作はアイデア出しの段階から全てPCやタブレットで、スケッチブックは使わない。お二人とも作品の出来・不出来のジャッジは「お母さん」にお願いしていたそうです 所長さんとの雑談タイム。「若いうちにやっておいた方がいいことは何ですか?」という問いに、ご自身の登山趣味を交えて「やりたい事はなんでもやってみるべきです」と語る藤村所長。若い彼女たちにとって無駄な事など何もないのです

2020.11.2

名古屋芸術大学50周年記念事業
東キャンパス交流テラス「TERA(テラ)」渡り初め式を行いました

名古屋芸術大学50周年記念事業 東キャンパス交流テラス「TERA(テラ)」渡り初め式を行いました  本学開学50周年記念事業として東キャンパス中庭に建設しておりました「交流テラス」がこのたび完成し、10月31日(土)に渡り初め式を行いました。  交流テラス「TERA(テラ)」は、今まで駐車場や休憩スペースとして利用されていた中庭をテラスと回廊に改修、各建物と繋げバリアフリ一を実現しそれぞれに直接アクセスすることができるようになりました。  また6号館1階にはカフェコーナー「Akkord(アコルト)」とギャラリースペースを開設、学部や領域を超えた幅広い交流を生み出す開放的なキャンパス空間となりました。  音楽領域の在学生によるトロンボーン四重奏が華を添える中、渡り初め式は本学濱田副本部長の進行で、竹本学長の式辞から始まりました。  「本学は開学50周年の記念事業を数年前から複数計画して参りましたが、新型コロナウイルスの感染拡大により残念ながら全て中止となりました。そんな中唯一、東キャンパスの交流テラスの建設が進められ、本日完成を祝い、渡り初め式を行うこととなりました。  この交流テラスは名古屋芸術大学開学50周年事業として相応しいシンボルとなることを目指し、スペースデザインコース学生による案をベースに、東キャンパスの学生らによる意見も取り入れ、芸術教養の学生と契約助手でプロジェクトを組み、コンセプトからデザインを再考し、建築の専門家である株式会社梓設計の意見を加え、現実的な提案がなされたものです。  今後は学生が積極的に活用できる施設として、東キャンパスの魅力を向上させることを願っています。今回の建設にあたり後援会を始め、多くの関係者の皆さまにご協力をいただきましたことを改めてお礼申し上げ、式辞といたします。」とのご挨拶でした。  次に「交流テラスネーミング募集受賞者 表彰」が行われ、最優秀賞(TERA)受賞の加藤進太郎さん、優秀提案者の齋藤伊織さん(Akkord)、下脇寛奈さん(CONNUACT)の3名が紹介されました。3名を代表して加藤進太郎さんが挨拶をされ、会場からは大きな拍手が送られました。  続いて、交流テラス建設に多大なるご尽力を賜った名古屋芸術大学後援会 会長 菊井政右衛門様、明和一級建築士事務所 代表取締役 近藤良樹様、そして、日本建設株式会社常務取締役執行役員名古屋支店長 佐久間昭司様に、学校法人名古屋自由学院より、感謝状が贈呈され、盛大な拍手が贈られていました。  謝辞」として、学校法人名古屋自由学院 川村理事長からお言葉がありました。 「 本日は東キャンパス交流テラス「TERA(テラ)」の渡り初め式にご参列くださり、誠にありがとうございます。新型コロナウイルス感染を避ける関係でこの場にはいらっしゃりませんが、先程表彰された方以外にも、TERAの完成までにはたくさんの皆さんのご協力をいただきました。」  総監督の片岡祐司先生(図書館長)、モデル案を作成したスペーズデザインコースの駒井貞治先生(准教授)のチーム、コンセプトを練った芸術教養の茂登山清文先生(教授)のチーム、ロゴマークに関わった則武輝彦先生(准教授)のチーム、そしてこの式典に演奏で華を添えた音楽領域の学生など、川村理事から時間が許す限りひとり一人お名前を読み上げて労をねぎらうお言葉がありました。  「この交流テラスはオール名芸で創りました。西キャンパスのアートギャラリーを東キャンパスにも持ってくる、東西のキャンパスの連携がより深まるこのアイデアは実は学生から出たものです。私はこのことをとてもうれしく思っています。このことをご報告し、全ての皆さまに改めてお礼を申し上げ、ご挨拶といたします。」と謝辞を結びました。  式典に続き、「TERA(テラ)」のテープカットが行われ、ネーミング募集受賞者の三方と、後援会長の菊井様、そして川村理事長と竹本学長の6名で学部や領域を超えた幅広い交流を生み出す名古屋芸術大学の、より開放的なキャンパスライフのスタートが切られました。  来場者の皆さんは思い思いにテラスをみて廻り写真を撮ったり、プロジェクトに関わった学生たちからの説明を聞いたりと、TERAを堪能しておられるご様子でした。  6号館1階のカフェスペースAkkord(アコルト)ではコーヒー等が振る舞われ、コーヒーを楽しみながら談笑する方々の姿も見受けられられました。 『あわいの視点 第2回名古屋芸術大学展 卒業・修了制作選抜』同時開催  さて、アート&デザインセンターでは「TERA」の渡り初め式にあわせて東キャンパス「CONNUACT」横にオープンした《東ギャラリー》と、西キャンパスの《西ギャラリー》で『あわいの視点 第2回名古屋芸術大学展 卒業・修了制作選抜』がスタートしています。 出品者一覧 浅野克海 浦山輝子 大北貴志 大竹絵理香 岡田智貴 川島萌佳 栗田光国 中村大樹 中嶋すみれ 髙橋凛  名古屋芸術大学展は昨年よりスタートさせ、創立50周年を迎える本年、第2回展を迎えることとなりました。開催する目的は、名古屋芸術大学の社会におけるアクティビティーを最大限に開示することです。卒業・修了後、5年〜10年を経て社会で活躍するようになった若手のアーティストやデザイナー、及び去る2月に本学キャンパスで開催された卒業・修了制作展において優秀な成績を修めた作品を一堂に集め、展覧するものです。  さて節目となる本年は、当初4月に開催を予定しておりましたが、新型コロナ感染症の影響を受け、この度会場を本学へ移動させ卒業・修了制作展の選抜作品のみとし、開催をする運びとなりました。主となる表現領域に軸を持ちつつ、素材やジャンルを超え、あわいの視点で表現を追求するアートとデザインの10名の卒業・修了生によって構成されます。  本学では、これからもOB・OGの活躍を支えていきたいと考えております。今後の社会を担っていくアート・デザインの若い開拓者たちの成果を心ゆくまでご覧ください。 本選抜展は11月14日(土)まで開催中です。

2020.10.20

グループ展「第12回 日本画璨 sun 展」が開催

グループ展「第12回 日本画璨 sun 展 」が開催 本学美術領域日本画コース元教授のが主催する「日本画璨 sun 展」が10月20日(火)からギャラリー名芳洞(中区錦1丁目)で催されています。 今回で12回目を数え、毎年4月に開催していた本グループ展ですが、本年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け10月に延期してのオープンとなりました。 出品者は前述の市野先生を始め、日展特選画家を含む13名で、日本画の伝統を守りながら、表現の可能性を押し広げる意欲的な作品が本年も数多く出品されました。 市野鷹生先生 市野先生に伺いました コロナ渦での開催について 「いつ収束するかわからない、コロナと共存しなければならない現状ならば、どこかで腹をくくらないと我々の文化が滅んでしまいます。世界のアートシーンも動き始めていますよ。。。動かなきゃいけない、それが正解だと思います」 「日本画璨 sun 展」長続きの秘訣は? 「このグループ展は、作品の優劣を競いあう一線から離れた日展OBが絵を描く本来の意味に立ち返り『やろうぜ』という気軽さで集っています。だから上下関係が全然ないんですよ。それが秘訣ですかね。それと観に来てくれる方が大勢いらっしゃって励みになっています。やっぱり見てくれる人がいるといないとではハリが違いますね」 本学の学生、OBに一言  「みんな頑張ってますからね、頑張っていい作品をつくり、我々よりずっと前に個展等をやってます。こっち側もちょっと負けちゃいかんぞと刺激を受けています。 先程も元教え子が作家として来てくれました。当時言うこと聞かないヤツが伸びてきた(笑)。自分ってのがあるヤツの方が伸びますね。あんたは言うこときかんかったから良かったと言っています(笑)。コロナ渦でも、気をつけることは忘れずに、一緒にどんどん発表しどんどん観に行きましょう」 「第12回 日本画璨 sun 展 」のオープン時間は10:00〜18:00、最終日10月25日(日)は16:00までとなっています。たくさんのご来館をお待ちしております。 出品者一覧 足立英志郎 市野鷹生 市野晴美 大前隆一 岡本菜穂 片山宏 熊崎勝俊 桑原祐加 小島綾子 田中千之 南谷具代 矢澤貞子 コロナ渦の平日にも関わらず、本学の学生やOBを始め、多くの方が訪れていました。 「今年から璨 sun 展が10月開催に変わり、来年の4月の画廊の予定がが空いてしまいました。じゃあ、僕の個展をやろうかと」と快活に笑う市野先生。意欲的な姿勢はご健在です。

2020.10.14

Cool-Xの新曲「My Friend feat. SEAMO」のMVを本学にて撮影、音楽領域の学生が参加。MVが公開されました

撮影は、9/2(水)、3(木)の2日間に渡り行われ、1日目に準備、2日目に本番の撮影となりました。9/3の午前中から、Cool-Xのメンバー、SEAMOさんが来学、オーケストラ、合唱団として参加する学生もモノトーンの上下に着替えて3号館ホールに集まり、監督の指示に従い撮影に臨みました。 この日程に合わせ、9/2には管楽器パート、9/3には弦楽器とコーラスパートのレコーディングが、サウンドメディア・コンポジションコースの学生らによって行われました。編曲を行ったのは、コンポジションコースの4年 小田智之さん。ヒップホップの楽曲にブラックミュージックの歴史を感じさせるストリングスとホーンを加え、楽曲に荘厳さと深みを与えます。管楽器と弦楽器は、ウインドアカデミーコース 遠藤宏幸准教授の指揮で大アンサンブル室にて演奏、コントロールルームではサウンドメディア・コンポジションコース 長江和哉准教授の監修のもと学生がディレクションを担当し、楽曲制作の面でも貴重な経験となりました。 学生からは、一緒に演奏したり歌ったり機会も少なくなっている中、久しぶりに舞台に上がることができうれしかった、メジャーな方の仕事に参加できてうれしい頑張りたい、といった声が聞かれました。 Cool-Xの新曲「My Friend feat. SEAMO」のMVを本学にて撮影、音楽領域の学生が参加。MVが公開されました 名古屋・大須を拠点に活動するダンス&ボーカルグループ、Cool-Xの新曲「My Friend feat. SEAMO」に、音楽領域の学生が参加しました。「My Friend feat. SEAMO」は、その名の通りラッパーのSEAMOとのコラボレーションで、ZIP-FM、開局27周年アニバーサリーソングでもあります。この楽曲のMV(ミュージックビデオ)の撮影を、本学 東キャンパス3号館ホールで行い、Cool-X、SEAMOに加え、本学音楽領域のオーケストラ、合奏団がCool-Xにちなみ「名古屋芸術大学Cool Orchestra」として出演しました。また、これに伴い、ストリングス、ホーンアレンジをサウンドメディア・コンポジションコースの学生が行い、PV撮影の合間に大アンサンブル室、レコーディングスタジオにてレコーディングしました。 楽曲の「My Friend feat. SEAMO」は、コロナ禍で、音楽活動をはじめさまざまな活動が制限される現在、名古屋から全国へ元気と希望を与えるために多くの人と協力して楽曲を作りたいと企画されたもの。本学との産学連携事業となり、東海地区で音楽に携わる人々がジャンルや年齢の垣根を越えて集結、実現したものです。ヒップホップとロックをベースにオーケストラとコーラスが融合した壮大な楽曲で、家族や仲間とのつながりや思いやる心を歌った、コロナ禍の現在に温かいメッセージを送るハートフルな楽曲となっています。 ■プロデューサー油布さんコメント こちらコロナ禍の全ての人たちにエールを贈るべく作った曲ですので、本配信の全売上は少しでも社会貢献をすべく医療従事者に寄付致します。ご賛同頂ける方は、何卒ご協力の程お願い致します。 Cool-X OFFICIAL「My Friend feat.SEAMO」(Full Ver.) デジタル配信も開始致しました。 https://avex.lnk.to/myfriend_CoolX-SEAMO YouTube Cool-X OFFICIAL チャンネル https://www.youtube.com/channel/UCh8yIcHjGEJzbX_-AJRI2RQ Cool-Xホームページ http://coolx.jp

2020.8.24

名古屋芸術大学×中部文具工業協同組合「2020 文具デザイン プロジェクト」最終発表会 優秀賞決まる

名古屋芸術大学×中部文具工業協同組合 「2020 文具デザイン プロジェクト」最終発表会 優秀賞決まる 2020年8月5日(水)、本学と中部文具工業組合加盟の文具メーカー4社との産学連携企画「2020 文具デザインプロジェクト」の最終発表会を開催しました。シヤチハタ株式会社本社会議室をお借りして、学生による最終プレゼンテーションを行い、審査、最優秀賞、各メーカー賞を決定、表彰式を行いました。 各メーカー様から与えられた課題は、森松産業株式会社様「在宅ワークで頭を切り替える!テーブル周りグッズ」、株式会社馬印様「with コロナでの学校生活」、大同至高印刷株式会社様「オープンキャンパスで配る PPノベルティグッズ」、シヤチハタ株式会社様「授業中のノート作りを助ける筆記具・スタンプ」の4つ。学生らは、これらの課題から1つを選び、アイデアを練り、模型や試作品を製作してプレゼンテーションに臨みました。テーマが発表されたのが6月末、最終プレゼンまで1ヶ月余りと短い期間でしたが、いろいろな思考を重ねたことが偲ばれる力作が揃いました。18名の学生ひとりひとりがプレゼンを行い、各メーカーの代表の方々が審査員を務めました。 学生は順番に前に立ち、資料を提示しながら考案した文具について説明しました。プレゼンの持ち時間は説明3分、質疑応答2分と短いものですが、説明に熱が入ったり、質問応答が盛り上がり、時間をオーバーすることもしばしば。最終発表会は白熱したものになりました。印象的だったのは、各メーカーの審査員ならびに見学にこられた方々。学生のアイデアから新しいヒントを得ようと活発に質問が挙げられ、質疑応答の時間はまるで新製品開発のブレインストーミングの現場を見るようでした。 審査の結果、最優秀賞は、森松産業様の課題に対し、パソコンの両脇にアクリルスクリーンをセットし光を使ってメリハリのある仕事空間を作り出す、カーデザインコース 藤澤知成さん「マインドスクリーン」が選ばれました。 メーカー賞は、馬印様の課題には佐橋秋哉さんの「防険バッグ」、森松産業様 小川文華さん 「作業に集中フットレスト」 、大同至高印刷様 神坂天音さん「ミカドファイル」 、シヤチハタ様 中島彩子さん「ラインマーカー」に決定しました。 講評として、シヤチハタ株式会社代表取締役社長 舟橋正剛氏から「毎年、学生の皆さんの発想を楽しみにしています。今年もたくさんの気付きをいただきました。文具関係のメーカーは保守的で、自由な発想を求めています。学生の皆さんの考え方やものの見方を見せていただき、とても新鮮に感じています。社会に出てからも、今持っているユーザーとしての感性を失わず活躍していって欲しいです」とエールをいただきました。 担当の三枝樹成昭講師からは、「貴重な機会をいただき、企業の皆さまに大変感謝しています。学生共々、お礼申し上げます。愛知のものづくりに何とか貢献したいと考えてきました。こうした業界の皆さまと学生が知り合うことには非常に意義のあることだと考えています。来年以降もこのプロジェクトを続けていきますので、ご協力をお願いします」と抱負を語りました。 コロナ禍でプロジェクトの進行が心配されましたが、オンラインで相談に乗っていただいた企業担当者様の尽力などのおかげで、通常時と変わらないいいものができたのではないかと思われます。学生らも、企業からのレスポンスに充足感を得られたように見受けられました。 藤澤知成さん 佐橋秋哉さん(代理:難波栄行さん) 小川文華さん 神坂天音さん 中島彩子さん

2020.8.24

連続特別講演 丹羽安雄氏による「舞台プロデュース概論②」実施レポート

連続特別講演 丹羽安雄氏による「舞台プロデュース概論②」実施レポート 2020年7月30日(木)、前週に行われた「舞台プロデュース概論①」に引き続き、2回目の講演が行われました。前回が、丹羽氏の経歴に焦点を当て、これまでの舞台との関わり合いと、舞台監督、企画制作といった仕事の概要と丹羽氏の考え方について解説していただきました。今回の講演では、日生劇場で行われた4つの公演を例に、より具体的な舞台制作の裏側についてお話しいただきました。 学生の舞台芸術への関心は高いようで、今回の講演にも音楽領域からはエンターテインメントディレクション&アートマネジメントコース、美術領域からはアートクリエイターコースを中心に、多くの学生が参加しました。 日生劇場では例年、中高生を対象に本格的なオペラを鑑賞できる「日生劇場オペラ教室」、親子で舞台芸術に触れることをコンセプトにした「日生劇場ファミリーフェスティヴァル」といった子ども向けのプログラムを提供していますが、丹羽氏が制作した4つの舞台「若草物語」(2007年)「三銃士」(2011年)「フィガロの結婚」(2012年)「白鳥の湖」(2007年)を例に、解説いただきました。4つの舞台は、「若草物語」は文学座に依頼して行われたお芝居、「三銃士」はミュージカル、「フィガロの結婚」はオペラ、「白鳥の湖」はバレエとそれぞれジャンルの異なった舞台で、作品の基本となる事柄も、台本、譜面、スコア、振付とすべてが異なり、また、イニシアティブを取る人も芝居とミュージカルは演出家、オペラは指揮者、バレエは振付師と異なります。それぞれの作品の映像を上映し、作品の背景と制作について詳細に解説していただきました。 「若草物語」は初めて文学座と提携して上演した作品で、演出と脚本を高瀬久男氏にお願いしたこと、芝居の稽古の特徴として稽古始めから全員が参加し、台本の順番で稽古をすることがあげられ、うまく稽古場所を確保することで予算の節約ができるといいます。若草物語では、演出と脚本を高瀬氏が一人で行ったためトラブルはありませんでしたが、演出家と脚本家がぶつかることもよくあり、うまく調整することも制作の仕事といいます。 ミュージカルは、日生劇場では劇団四季が例年公演を行っており、劇場で通年行われているプログラムと調整しながら上演したといいます。「三銃士」という題材の都合上、ミュージカルでありながらも殺陣師が加わり、ダンスと歌と一緒に練習することになります。ミュージカルに限らず舞台公演では、予算と公演回数、チケット価格の決定が難しく、制作の肝となります。チケットは、販売初日のデータでほぼ公演全体の収益が予想でき、そのデータを見ながら追加の宣伝広告を思案するといいます。三銃士の公演では、不運にも東宝制作の三銃士を原作としたミュージカルが同時期に帝国劇場で上演され販売が振るわなかったと、劇場運営の苦労話もありました。 オペラについては、日生劇場のオーケストラピットの大きさから、大きなものは上演できないため自ずと演目が限定されてしまう特性があります。そこで、「フィガロの結婚」では若い演出家の菅尾友氏を起用し、新しい発想でも演出をお願いしたといいます。演出家とベテラン歌手とで演出に対立することもありましたが、指揮者が演出家を支えたといいます。お芝居の場合、演出家がイニシアティブを取ることになりますが、オペラでは指揮者がキーパーソンになることが思い起こされます。オペラの特徴としては、芝居やミュージカルでは制作期間が2年ですが、オペラの場合は3年をかけるのが通常で、歌手のスケジュールを元に稽古の予定を立てる必要があるといいます。制作期間の長さに加えフルオーケストラ入れることで人員も増え、他の舞台よりも多額の予算が必要になります。 娯楽性よりも芸術性を重んじた舞台では、赤字になることもしばしばだったそうですが、そのいった中、安定的に黒字が見込めたのがバレエ公演だったといいます。バレエ公演は、バレエ団に依頼し、そのバレエ団が持っているレパートリーから作品を選定することになります。稽古もバレエ団にまかせることになり、舞台稽古に入るまでは大きくかかわる必要もなく済むといいます。バレエ団としても日生劇場で上演したということが誇りになるとのことで、劇場の価値をうまく利用しながら双方にメリットのある公演であったといいます。ただし、この「白鳥の湖」の公演では、経費削減のため音楽に録音した音源を使い、そのことを元美術監督に叱責されたと述懐しました。 質疑応答では、舞台制作では演出家と脚本家や指揮者と演出家が対立するようなことがあったいいますが、新しいことをするためにモチベーションの支えになるようなことはありますかという質問があげられ、制作の立場としては対立が起きないようにできるだけ準備している、ただし、それぞれが舞台をより良くするために考えることで対立するため、ある面、仕方のないこととして捉えている。うまくいったときもいかなかったときもあるが、関係者が協力できていないといい作品にはならない。答えにならないかもしれないが制作者としては、それぞれの仕事がしっかりできるよう考えることが大事で、相手に対して敬意を持つこと、誠実にことに当たることではないかと答えました。 舞台制作の仕事の醍醐味は? という問いには、何よりも達成感を得られる仕事と答えました。舞台監督も制作も同じだと思うが、やり遂げたなといことが自分自身でよくわかる仕事であり、稽古に時間を費やし舞台を作り劇場で上演し、お客さんが喜ぶのを見ることは何事にも代え難いものだと説明して講演を締めくくりました。

2020.2.7

開学50周年記念、有松絞り手ぬぐいプロジェクト、始動

開学50周年記念、有松絞り手ぬぐいプロジェクト、始動 本学は2020年度、開学50周年を迎えます。11月には、開学50周年を記念する式典と祝賀会を開催しますが、その際に記念品として出席者に進呈する手ぬぐいを、テキスタイルデザインコースの学生が制作することになりました。 例年、学生が有松絞りで手ぬぐいを制作、販売する「有松絞り手ぬぐいブランドプロジェクト」が授業としてありますが、今回はその番外編ともいえる特別なプロジェクトです。 手ぬぐい制作は、テキスタイルデザインコースの学生3年生8名、2年生2名の10名、さらにテキスタイルデザインコース卒業生で有松で活動する「まり木綿」のお2人とグラフィックデザイナーとして活動する白澤真生氏の協力をいただき進めます。 1月24日に、1回目のミーティングが行われました。11月に配られるものですが、パッケージングや説明書きなどの制作を考え、また、学生の時間が取れる時期をなどを考慮すると、3月中の制作となります。 有松絞りの技術を活用し、折りたたんだ生地を板ではさみ染色して模様を作り出す「板締め絞り」を使い、統一感がありつつも学生の個性が出るよう手ぬぐいができるように企画されました。 担当するテキスタイルデザインコースの扇千花教授からは、あらかじめ学生に開学50周年をテーマとする画像と染めに使う3色のカラーチップのムードボードを制作するよう課題が出されており、今回のミーティングではそれらを発表しました。 画像を集めた結果、50周年式典ということで、“祝”や“感謝”、“ハレの日” “縁起物” “歴史” “新たなはじまり” といったイメージが表出しました。 その後、10人を似たイメージの2人チームの5グループに分けました。手ぬぐいの制作は3月中の6日間で行われますが、その間、学生が1日2人ずつ有松を訪れ100枚ずつ制作します。2人チームは、お互いに提案した3色をもとに、より魅力的なカラーの組み合わせを模索し、話し合いました。 扇教授からのは、染色をするときに、カラーチップのほかに、例えば小豆のような赤といった具体物を挙げながら話すと、イメージを共有しやすく、学生の要望に近い色味が出しやすいといったアドバイスもあり、学生らはさらにイメージを深めていました。 ミーティング終了後、時間のあるチームはさっそくスマホのアプリや水彩絵の具を使いながら、お互いの提案したカラーをもとに、より魅力的な組み合わせを模索しはじめていました。 次回は2月4日、有松の「まり木綿」を訪れ、サンプルの染色となります。実際に染めてみて色味の微調整を行い、3月の本制作になります。どんな手ぬぐいができあがるのか、どのムードボードもとても魅力的で期待が高まります。 プロジェクトに参加した学生たち 各グループで制作したイメージボードを発表し、そこから使用したい色を選出 ムードボードを見ながら、話し合い。どれもとても魅力的で期待が高まります。 「板締め絞り」を使うと、このような柄が出ます 扇教授からは、制作に関してさまざまなアドバイスがありました スマホのアプリや水彩絵の具を使い、魅力的な色の組み合わせを模索する学生

2020.2.6

人間発達学部主催「春を呼ぶ芸術フェスティバル」を開催しました

人間発達学部主催「春を呼ぶ芸術フェスティバル」を開催しました 2020年2月1日(土)、本学東キャンパス3号館ホールで、人間発達学部主催による恒例の「春を呼ぶ芸術フェスティバル」を開催しました。この催しは、人間発達学部を卒業する4年生と退任される先生方を送り、地域の皆さまや子どもたちに楽しんでいただき、芸術文化の楽しさを伝えることはもちろん、学生たちが日頃から授業やサークル、個人で研鑽を積んできた成果を発表する場にもなっています。 演出は、学生実行委員によるもので、前半は、先生方の歌と演奏とともに、学生たちが日頃授業で研鑽してきた成果の発表、後半は、ダンス部や和太鼓部などサークルによるパフォーマンスです。 溝口哲夫学部長のあいさつで開会し、実行委員による合唱から始まりました。去年話題になった「パプリカ」、子どもに人気の「ドラえもん」の2曲を合唱、会場も口ずさんでいました。続いて、水谷映美先生の独唱で、「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」(プッチーニ) 、「アヴェマリア」(シューベルト)の2曲を、原田慎也先生のピアノ伴奏で歌われました。 そして、星野英五先生のピアノでショパンの「英雄ポロネーズ 」が演奏されました。 続いて、いよいよ学生による演奏・演技で、ピアノ演奏、ソプラノ歌唱、バレエ演技、ピアノ3重奏が行われました。緊張のため練習通りの実力が発揮できなかった学生もいたのではないかと思われましたが、演奏後はいずれも充実した表情を見せていました。 第1部の最後は、音楽科指導法を履修する学生たちが先生の指揮で「ふるさと」、「この星に生まれて」の2曲を合唱しました。 後半は、サークル活動の発表の場となり、吹奏楽、リズム体操、ダンス、和太鼓の演奏、演技が行われました。会場全体が一緒になって身体を動かしたり、迫力ある演奏、演技を参加者たちは大いに楽しんでいる様子でした。 第1部の途中からは、同日開催された「子ども大学 卒業式」を終えた北名古屋市立師勝北小学校の3〜6年生の生徒たちが合流し、本学生徒たちの演奏、演技を鑑賞しました。 閉会の前に、今年度で退官する先生への花束贈呈、最後に実行委員長からの感謝の言葉があり、閉会となりました。 学生、教員らによる熱演に、会場からは惜しみない拍手が送られていました。 「春を呼ぶ芸術フェスティバル実行委員」による合唱 ドラえもん/パプリカ 教員による演奏 【Sop】 水谷映美先生 アヴェ マリア(シューベルト)/蝶々夫人より ある晴れた日に(プッチーニ) (Pf伴奏)原田慎也先生 【Pf】星野英五先生 英雄ポロネーズ(ショパン) 学生による演奏 【Fl】伊豫田里歌(1年) EARTH (村松崇継) (Pf伴奏)宮本未央先生 【Pf】本間惟加(1年) 革命のエチュード(ショパン) 【Pf】柴山紗矢香(2年)/【Pf】横井美月(2年) 「ミッキーのフィルハーマジック」 【バレエ】山下紗弥(2年) くるみ割り人形より 葦笛の踊り/金平糖の踊り(チャイコフスキー) 【Sop】高橋空実(3年) アヴェ マリア(グノー)/ユーレイズミーアップ(ラブライド) (Pf伴奏) 宮本未央先生 【ピアノ3重奏】髙井智絵美(4年)/京子/進太郎 日本の懐かしい歌メドレー(飯沼信義 編曲) 【合唱】〈音楽科指導法履修者〉 ふるさと/この星に生まれて 【吹奏楽】ワシントン・ポスト/嵐メドレー 【ダンス】PROJECT T/I AM/アイズワン 【リズム体操】僕らは探検隊/wakawaka 【和太鼓】鬼太鼓/祭