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2022.10.21

デザイン領域の学生が北名古屋市フードドライブ事業のポスターを制作、記者発表が行われました

デザイン領域の学生が北名古屋市フードドライブ事業のポスターを制作、記者発表が行われました  賞味期限の切れていない食品を回収し子ども食堂など食糧支援につなげる北名古屋市の「フードドライブ事業」に、デザイン領域有志の学生がポスターを制作、北名古屋市にて記者発表が行われました。  ポスターを制作したのは、デザイン領域テキスタイルデザインコース2年生 疋田美有さん、デザイン領域1年生の小島結さん、長岡知里さん、久田釈世さんの4名。疋田さんは昨年に引き続いての参加です。  昨年から始まった北名古屋市のフードドライブ事業ではこれまでに総数約1800点、約400kgもの食料品が集められ、子ども食堂をはじめ多くの必要とされる方へ支援として配布されています。NPO法人フードバンク愛知が主体となり本学が協力、そして今年度からは北名古屋市女性の会が加わり、次回は2022年10月30日(日)(食品ロス削減の日)にピアゴ西春店にて回収を行います。食品の回収に先立ち、2022年9月28日(水)に記者発表が行われ、制作されたポスターが披露されました。ポスターは4種類80部制作され、ピアゴ西春店をはじめ、西春駅、北名古屋市庁舎、公共施設などに掲示され、事業の周知に役立てられます。ポスターを制作した学生の1年生3名が、記者からの質問に応じました。 左から小島結さん、長岡知里さん、久田釈世さん 「大学生になりボランティアに参加したということが、将来きっと自分の誇りになるだろうと思い参加しました。フードドライブがもっと広がっていけば貧困の問題が減るのではないかと思い、支援を受ける人とつながっていることをイメージしやすいようにポスターを考えました。こうして作品が形になるのは初めてのことで、頑張って良かったなと思います。実際にできあがると、もっと情報をまとめて見やすくすればよかったと反省する点がいくつも見つかり、今後の制作の原動力にもなるように思います」。 小島結さん 「知り合いが子ども食堂のボランティアに係わっていることもあり、フードドライブのボランティアに興味がありました。友達に聞いてみても『フードロス』という言葉については知っている人が多いのですが、『フードドライブ』という言葉については意味をよく知らない人が多く、フードドライブという言葉に親しみを抱いてもらったり憶えてもらうことを第一に、文字が目立つようなポスターを考えました。見た人の記憶に残ればいいなと思います。これまでにもSNSなどでポスターを制作することはありましたが、実際に大きなサイズに印刷されたのは、自分にとって初めてのことです。自分の作品が印刷され目の前にあるということが、とても良い経験になりました。将来、こういう仕事に就きたいなと考えるようになり、将来のための一歩が踏み出せたのかなと思います」。 長岡知里さん 「フードドライブ事業については、松崎久美先生(准教授/国際交流センター長)の授業で知りました。ポスターの制作でははデザインに悩みましたが、この事業が人と人とのつながりが大切なあたたかい活動だと思い、手から手へ食べものを渡している場面を描きました。ポスターを制作するにあたり、フードドライブについて調べ回収に適した食べものを描いています。このポスターにあるものならば、ちゃんと全部回収できるようになっているのでぜひお願いします。自分の作品がポスターになることは小学生のとき以来で、とても嬉しく思っています。町に貼られたら写真を撮りに行きます!」。 久田釈世さん  記者発表には参加できなかった疋田美有さんからは、「ポスター制作で皆さまへの周知の手助けができることは、美大生として、また表現者として、とても嬉しいです。このプロジェクトを通して食と消費について考えてもらうきっかけになればと思います。ポスターについては、秋の開催なので、北名古屋市のイメージカラーを残しつつ秋らしい配色にしました」とコメントが届き、この場で紹介されました。  ポスターに掲載されたフードドライブ事業は、2022年10月30日(日) 午前9時~12時まで、ピアゴ西春店(弥勒寺西1丁目108番地)にて行われます。北名古屋市女性の会の方々に加え、ポスターを制作した学生も参加し、食品の回収をお手伝いします。まだ食べられるにもかかわらず廃棄してしまうような食品があるば、ぜひお持ちよりいただき、食品ロス削減と食糧支援にご協力をお願いします。 お持ちよりいただける食品については条件があるので、こちらをご確認ください。 フードバンク愛知ホームページ

2022.10.13

山田念珠堂 × ライフスタイルデザインコース「ねんじゅ-catalog of ideas 2022 念珠を『初めての目』で見て、発見する」最終プレゼンテーション実施

山田念珠堂 × ライフスタイルデザインコース「ねんじゅ-catalog of ideas 2022 念珠を『初めての目』で見て、発見する」最終プレゼンテーション実施  ライフスタイルデザインコースでは、大阪上本町の株式会社 山田念珠堂様からの依頼を受け受託事業として、念珠(数珠、珠数、じゅず)に関連する新しい商材の企画、また、情報発信やそのためのメディアの考案・製作など開発支援を行い、そのアイデアを提案するプロジェクトを進めてきました。2022年9月30日(金)、山田念珠堂から山田弘樹様、山田麻香様をお招きし、最終のプレゼンテーションを行い、アイデアをまとめたカタログをお渡ししました。このプロジェクトには、デザイン領域ライフスタイルデザインコースの選抜メンバー、2年 坂部浩二郎さん、菅谷勇斗さん、3年 川部羽瑠香さん、榊原里紗さん、杉山さやかさんが参加、アイデア出しとモックアップの制作を行いました。  念珠は、古くから仏事や法事には欠かせない非常に馴染みの深い仏具ではあるものの、とりわけ学生にとっては、そうした場で携えるものとしての認識はあるもののそれ以上に念珠に関しての知識もなく、プロジェクトは念珠について学ぶことから始まりました。プロジェクトが始まって間もなくの6月、学生らは大阪の山田念珠堂に赴き、念珠のいわれとしきたりについて説明を伺い、製造現場を見学、営業企画-部品調達-製造-出荷に至る製造フローを学び、実際に念珠製作の体験をさせていただきました。  この経験をもとに学生らはさまざまな企画を考えたくさんの素案が挙げられましたが、そこから48案にしぼり、8月末、山田念珠堂様に1次プレゼンテーションを行いました。その結果を受けてブラッシュアップ、最終的に今回23の案を提案しました。  最終プレゼンテーションは、西キャンパスB棟 視聴覚室で行い、学生は自分の提案した企画について実際に制作したモックアップと併せて、企画の詳細について説明しました。提案にはさまざまなバリエーションがあり、念珠の機能としての祈りや願いの心について着目したもの、念珠の素材について考え新たな素材でアプローチしたもの、形状やふさのデザインを考案したもの、珠を数えるという役割や環になった形状から新たな使い方を模索するもの、広く広告戦略を考えた案など、それぞれに特徴のあるバラエティ豊かな提案となりました。  山田弘樹様、山田麻香様からの質問に答える形で対話が進み、和やかな講評会となりました。新素材を使った案には「念珠は、水晶などの宝石や木製でも紫檀や黒檀など、貴重な素材が使われるのが通常で、レジンや木炭、自分が使っていた愛着あるものを念珠に作り替える案なども、サスティナビリティを考えたときに非常に興味深い」、また、市バスのラッピングまで含めた広告展開に関する提案には「これまでに考えたこともなかった、見せ方についても『五感で感じて』というのがすごく良かった」、作り手の職人さんをフィーチャーしたパッケージデザインについては「すごく喜ぶと思う、こうした作り手のことを伝えることも考えていきたい」と、提案それぞれに対しうれしい評価をいただきました。  プレゼン全体の講評として「本当に楽しかった、念珠の世界で仕事をしている人には考えられない若い人の自由な発想が素晴らしいです。歴史のあるものですがそれを守るだけでなく、若い人が使ってみたいと思うようなものを作っていくことも大切だと感じました。面白い案ばかりで、実際に世の中の人の手に渡るように考えていきたいです」。「残すべき伝統もありますが新しいものにもチャンレジしていく必要があり、とても勉強になりました。11月に京都で全国仏壇仏具振興会の見本市がありますが、そこに今日見せていただいたもののいくつかを展示したいと考えています。業界としても大いに刺激になるのではと期待しています」との言葉をいただきました。担当する萩原周 教授からは「今回はアイデアをお渡しするためのプロジェクトでしたが、制作したモデルをそのまま展示することも、またモデルだけでなく展示そのものも含めお役に立てることがあると思いますのでご相談ください。学生としても、もうすこしブラッシュアップしたいという考えもあると思いますので、協力いたします」と応えました。  学生からは「自分の知らなかった新しいことを知ることができて楽しかった」、「これまで携わったことのなかった陶芸工房へ入って焼いてもらい、自分の世界が広がりました」、「モデルを作ることが自分にとって新しい挑戦になりました」との感想があり、学生にとっても知見を広げ、新たな経験となったようです。  制作の苦労と楽しさを皆で共有しつつさらなる広がりを期待させ、プロジェクトは終了となりました。

2022.6.22

産学連携 中日新聞とMCDがコラボ 2022年参院選向けコンテンツを制作

産学連携 中日新聞とMCDがコラボ 2022年参院選向けコンテンツを制作  メディアコミュニケーションデザインコースでは、中日新聞デジタル編集部とコラボレーション、2022年参院選向けのデジタルコンテンツを制作しました。選挙戦のたびに、「政治と宗教の話はタブー」「政治を身近に感じにくい」「候補者のことをよく知らない」「投票に行っても変わらない」といった声も聞かれ、若年層の投票率の低さが指摘されています。こうした現状を少しでも活性化したいと若い有権者でもある学生に、参院選特設サイトのためのコンテンツの制作と、「政治」と「選挙」をどう捉えているかの取材の申し込みがありました。これに対して、メディアコミュニケーションデザインコース 3年 椙江遼斗さん、炭谷倫さん、山崎来美さん、弓矢美咲さんの4名が、投票を啓発するポスターと中日新聞参院選特設サイト用のタイトルロゴとバナーを制作しました。  ポスターは、マンガタッチのもの、投票の方法を示したデザイン的なもの、新聞記事を模したものなど、それぞれに個性を感じさせつつも同世代の若者に響くようなビジュアルが用いられ、担当の方からも好評を得ました。賃金の上昇が停滞していることや年金の問題などにも触れ、しっかりと下調べがされていることも伝わってきます。  メディアコミュニケーションデザインコース 櫃田珠実教授は、「説明をうけて3週間という短い制作期間でしたが、授業の課題と並行しながら進め、形にできてよかったです。彼らは昨年2年次後期の「愛知をデータ化するインフォグラフィックス」の課題で、愛知県衆院選の理解についてデータをもとにした映像作品をグループで制作していて、その時のリサーチがいかされ、1ヶ月たらずで対応できたのだと思います。表現など、細かくチェックがあり修正していますが、依頼を受けて制作することの難しさや緊張感を知ることは良い体験になったのではないかと思っています。」とコメントしました。  学生らは、作品を提出すると同時に制作を通して感じたことや自分自身選挙についてどんなことを考えているかの取材を受けました。この様子は、動画と記事になり、選挙期間中特設ウェブサイトや公式SNSなどでも配信されるとのこと。制作した作品やインタビューが、少しでも政治への関心につながればと思います。 中日新聞 参院選2022特設サイト「#声を届けて」

2022.3.11

デザイン領域1年生が北名古屋市フードドライブ事業のポスターを制作、ボランティアに参加

デザイン領域1年生が北名古屋市フードドライブ事業のポスターを制作、ボランティアに参加  賞味期限の切れていない食品を回収し子ども食堂など食糧支援につなげる北名古屋市の「フードドライブ事業」に、デザイン領域1年生の疋田未有さん、城田菜月さんがポスターを制作しました。今回のフードドライブ事業は、北名古屋市、NPO法人フードバンク愛知、バロー西春店の協力で行われ、寄贈された食品はフードバンク愛知により、支援を必要とする福祉施設や団体に無償で届けられます。バロー西春店にて食品の回収を行うのに先立ち、2022年2月22日 北名古屋市役所にて記者発表が行われました。  本学学生が北名古屋市のフードドライブ事業にボランティアとして参加するのは今回が2回目。前回、2021年10月にも3人の学生が参加し、ポスターの制作と食品の回収を行いました()。  ポスターを制作した疋田さんは、「前回もポスターを制作しましたが、どれくらい人が来てくれるのかわからないまま作っていました。実際に参加してみると、思っていた以上に多くの方に食べものを持ち寄っていただき、人の温かさに触れたように思いました。その経験を生かして、今回のポスターを制作しました」と思いを語りました。北名古屋市の市章で使われている緑色と紺色を使い、イメージしやすく目立ちやすさを考慮したといいます。前回のポスターも西春駅をはじめ市内各所に貼られ「恥ずかしかったけど、大きな自信になりました」と話しました。  北名古屋市 環境課の方からは、「前回、想定していたよりも大きな反響があり、いろいろな新しい気付きがありました。地域で集められた食品が市内の必要としている人の手に渡り、市内で無駄なく循環できたことも良かったです。学生さんがやっているのが良いという意見もいただきました。スーパーマーケットの集客力、学生さんの作品を作る力、自分たちだけではできないことが連携することで可能になり、今後もさらにフードドライブ事業が拡大できればと思います」と話しました。 紹介記事  食品の回収は、2022年3月12日(土) 10:00~13:00 バロー西春店にて行われます。 当日は3名の学生がボランティアで参加予定。ご協力をお願いします。