• 学科・領域

  • 形態

2019.9.4

名古屋芸術大学特別協力 音楽の祭典「こまぶんフェスタ」に参加しました

名古屋芸術大学特別協力 音楽の祭典「こまぶんフェスタ」に参加しました 8月25日(日)に、小牧市市民会館、小牧市公民館で開催された音楽の祭典「こまぶんフェスタ」に、名古屋芸術大学ウインドシンフォニー、ダンス&ボーカルグループIVYをはじめ、多くの学生が出演者、スタッフとして参加しました。 こまぶんフェスタは、愛知県小牧市のこまき市民文化財団が名古屋芸術大学の協力を得て開催する音楽の祭典。ホールやライブハウスでの演奏、ワークショップやカフェ、託児サービスなど盛りだくさんのイベントが行われました。 10:30の開園と同時に、入り口すぐの展示場にて、「こまぶん工房〜かんたん楽器づくり〜」が行われました。これは人間発達学部の学生が中心となり、牛乳パックを使ったギロ、食品トレーと輪ゴムで作るハープ、紙皿を張り合わせて作るでんでん太鼓の3種類をつくるワークショップで、多くの子供たちが参加してくれました。簡単な工作で作ることのできる楽器のワークショップは人気で、1日中途切れることなく子供たちが訪れました。熱心に絵を描いたり、工作を楽しんでる姿が見られました。 ワークショップの隣では、アートマネジメントコース、リベラルアーツコースの学生がコラボでCase de Musica colab with Cafe Liberaとしてカフェを出店。本格的なドリップコーヒーやジュース、シフォンケーキなどを提供しました。こちらも人気で、訪れたお客さん幅広い世代から注文を受けていました。 ライブハウスでは、兼松広子 with Voice of Visionに、本学 NUAゴスペルサークルが加わる形で、ゴスペルのステージが始まりました。歌いあげられる声量に圧倒されるようなステージとなりました。朝一番のステージにもかかわらず、大いに盛り上がり、立ち上がって体動かしリズムを取るお客さんもいらっしゃいました。 ライブハウスのステージでは、ダンス&ボーカルグループ IVYも大いに盛り上げました。リズムを重視したダンスナンバーに加え、ピンクレディやキャンディーズなど懐かしの楽曲も取り入れ、幅広い年齢層にアピールできる、楽しめるステージになっていました。だれもが知る歌謡曲を一緒に口ずさんだり、切れのいいダンスや明るくポジティブなオリジナル曲「スーパースターはここにいる」など、歌とダンスで訪れた人を魅了しました。最後は、簡単な振り付けを交えて小さな子供も楽しめる、おどるポンポコリンを披露し、会場全体を盛り上げました。 ライブハウスの音響は、エンターテイメントディレクション&アートマネジメントコースが担当し、日ごろの成果を本番のステージで見せることになりました。こうしたライブの間にも、ホールの設備を紹介するバックステージツアーやウクレレを制作するウクレレ工房などさまざまなワークショップが行われ、そのスタッフとして学生がかかわりました。 17:00からは、大ホールでこの日最後のイベント、スペシャルコンサートが開催され、ウインドシンフォニーが演奏しました。指揮は遠藤宏幸教授、クラリネットに竹内雅一教授が加わり、前半は、星条旗よ永遠なれ、カルメン組曲、もののけ姫のメドレーを演奏。 後半は、小牧在住のサックスプレーヤー堀江裕介氏が加わり、真島俊夫作曲のシーガル、イタリア映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネの楽曲をメドレーで演奏。会場は、サックスの音色にうっとりと聞きほれました。さらに、2人目のゲストとして、ドラムの阿野次男氏が登場、ビル・エヴァンスのワルツフォーデビー、ベニー・グッドマンで有名なシングシングシング、映画ロシュフォールの恋人たちからキャラバンの到着を演奏。なじみのあるポピュラーソングに会場は大いに盛り上がりました。再びサックスの堀江氏が加わり、最後はTHE SQUAREの人気曲、宝島を演奏。会場の拍手はいつまでも鳴りやみませんでした。 来場のお客さまも、演奏、スタッフとして参加した学生たちにとっても、充実した夏の1日となりました。 こまぶん工房〜かんたん〜楽器づくり〜 アートマネジメントコースとリベラルアーツコースのコラボカフェ「Case de Musica colab with Cafe Libera」 兼松広子 with Voice of Visionと本学 NUAゴスペルサークルによるステージ ダンス&ボーカルグループ IVYのステージ ライブハウスの音響は、エンターテイメントディレクション&アートマネジメントコースが担当 名古屋芸術大学ウインドシンフォニー(指揮は遠藤宏幸教授、クラリネット竹内雅一教授) サックスプレーヤー堀江裕介氏 ドラムの阿野次男氏

2018.3.19

名古屋西文化小劇場 第2回連携事業 室内オペラ公演「喜歌劇 こうもり」を上演しました

名古屋西文化小劇場 第2回連携事業 室内オペラ公演「喜歌劇 こうもり」を上演しました 2018年2月24、25日の2日間、名古屋市西文化小劇場にて、本学と名古屋西文化小劇場との連携事業として「喜歌劇 こうもり」を上演しました。名古屋西文化小劇場との連携事業は昨年から始まったもので、「くらしに文化と感動を!」というコンセプトのもと、身近な小劇場で気軽にオペラを楽しんでいただこうと企画、展開されているものです。 今年度、上演されたのはシュトラウスオペレッタ(イタリア語で「小さいオペラ」の意、オペラから派生した娯楽的な作品が多い)「こうもり」です。「オペレッタの王様」とも称される傑作で、誰しも聞き覚えのある親しみやすい楽曲、個性的な登場人物たち、パーティという華やかな舞台、どこをとっても大いに楽しめる演目です。 今回の公演では、初日24日(土)が教員・大学院生・学部学生選抜公演、25日(日)が教員・卒業生公演となり、観客はくらべて見ることが楽しめ、また、出演する学生にとっては、教員や一線で活躍する卒業生の技術を間近に見られる非常に良い機会となりました。 25日の教員・卒業生公演では、アイゼンシュタイン 加藤市之亟サンタマリア、ロザリンデ 大須賀園枝(教員)、ファルケ 松下伸也(教員)、アデーレ 倉本亜紗、イーダ 堀江綾乃、オルロフスキー 森有世、アルフレード 平野友洋、ブリント 林雅大、フランク 塚本伸彦、フロッシュ 林正浩。スタッフは指揮 金丸克己、演出 澤脇達晴(教員)、演奏 名古屋芸術大学オーケストラ(バイオリンに日比浩一(教員)、ヴィオラ、チェロにも実技補助員が参加)、舞台補助としてエンターテインメントディレクション&アートマネジメントコースの学生が参加という、豪華な顔ぶれとなりました。 これまで、澤脇達晴教授が手がけてきた演出のオペラは、さまざまなアイデアや仕掛けを盛り込んだものが多かったのですが、今回は作品が持つオペレッタの魅力をそのまま伝えたいという考えもあり、オーソドックスな手法となりました。それだけに、作品が持つ本来の魅力、また、細かな動きや台詞の間合いなど演者の技量が試される舞台となりました。序曲が始まると、素晴らしいメロディと演奏に観客は期待を高め、ファルケ博士の前口上に引き込まれ、幕が開きアデーレが登場するともう舞台に釘付けです。 第1幕は、アイゼンシュタイン邸の一室が舞台。登場人物の相関関係と状況をコミカルに伝え、登場人物それぞれに仕掛けられるファルケ博士の策略を観客は楽しみます。第2幕は、大広間でのパーティ。華やかに着飾った登場人物らが、偽名で一堂に会します。正体に気が付かないまま行われるやりとりはまさに喜劇。観客は、華やかなパーティの雰囲気とともにパフォーマンスを大いに楽しみます。第3幕は、刑務所内にとなり、お互いの素性が明らかに。ファルケにより“こうもりの復讐”であることが告げられると出演者総出演で「シャンパンの歌」を陽気に合唱、大団円で幕となります。 第1幕から随所に笑わせるシーンがあり、観客たちは、時折、笑い声をもらし、また、歌唱の場面ではうっとりと聴き惚れていました。フィナーレの合唱では「ブラボー!」の歓声が上がり、いつまでも拍手は鳴り止みませんでした。 終演後は、キャストらがロビーに並び、観客をお見送り。恩師、先輩らと再会した出演者もおり、サロンのような雰囲気のなか公演は終了となりました。 第1幕 女中のアデーレ登場。観客は舞台に引き込まれます アイゼンシュタインとロザリンデ、弁護士ブリントの三重唱。弁護士とのやりとりに笑いが 悲しむふりをしながら、はしゃいでしまうアイゼンシュタインとロザリンデ。観客も思わず笑ってしまう楽しい曲 酒と恋を称える、愛人アルフレッド。アルフレッドはアイゼンシュタインの身なりをして間違われ、刑務所へ連行 第2幕 オルロフスキー公爵邸 華やかな場面に “フランスの大富豪ルナール”ということになっているアイゼンシュタインが登場、やはり“女優”ということになっている女中のアデーレと鉢合わせ 「侯爵様、あなたのような方は」笑い声をイメージさせるアリア やはりフランス貴族に扮した監獄長フランクが登場。フランス語での会話を促され、アイゼンシュタインと「オー・シャンゼリゼ」ならぬ「オー・シャンデリア」を熱唱 ハンガリーの貴族としてマスクを付けたロザリンデが登場。妻とは知らずアイゼンシュタインは時計を取り出し口説き始める 第3幕 看守フロッシュが酔っぱらって登場 アデーレとイーダが登場。フランクをまだ貴族だと思い込み支援を要望。「田舎娘を演じる時は」アリアを披露 入獄するつもりのアイゼンシュタインが登場。アイゼンシュタインもフランクも混乱 ブリント弁護士の服を着たアイゼンシュタインとロザリンデとアルフレッド。ロザリンデが昨夜のハンガリー貴族とわかり、ドタバタな展開 最後は総出演で、すべてはシャンパンに罪があると「シャンパンの歌」を合唱。華やかななうちに幕 演奏は名古屋芸術大学オーケストラ。演奏者にも、惜しみない拍手が送られていました。

2018.3.2

音楽領域 サウンドメディア・コンポジションコース主催「KALEIDOSCOPE2018 Ripple」を開催しました

音楽領域 サウンドメディア・コンポジションコース主催「KALEIDOSCOPE2018 Ripple」を開催しました 2018年2月17日(土)、東キャンパス2号館大アンサンブル室にて、音楽領域 サウンドメディア・コンポジションコース主催のコンサート「KALEIDOSCOPE2018 Ripple」を開催しました。KALEIDOSCOPE(カレイドスコープ)は万華鏡を意味する英単語で、サウンドメディア・コンポジションコースの学生が主体となって企画・運営を行いつつ、毎年、エンターテインメントディレクション&アートマネジメントコースの学生による照明表現、デザイン領域 メディアデザインコースの学生による映像表現とコラボレーションし、まさに万華鏡のようにさまざまな芸術ジャンルを横断、クロスオーバーさせる独創的な作品を発表しています。 本年のテーマは「Ripple」(波紋)。例年、客席とステージが近く、独特の音楽空間を構築することが特徴のKALEIDOSCOPEですが、本年は、弦楽アンサンブルの楽曲を主体とし、アコースティック楽器がもっとも相応しく観客に届くよう「円」をモチーフに会場が設営されました。また、「Ripple」というテーマに合わせ、音楽の受け手に波紋を呼ぶようなインパクトのあるものにしたいとして構成、楽曲が選定されました。 例年、このコンサートを楽しみにしている方も多く幅広い年齢層のお客さま、また、音楽と映像、音響といった新しいアートに関心の高いお客さまなど、多くの観客が訪れました。客席が足りなくなるほどで、急遽、追加の椅子が用意されるほどの人出となりました。 音楽と映像、照明が交錯するKALEIDOSCOPE独特のアート空間に観客はうっとり。2回の休憩をはさむ、長時間のコンサートになりましたが、来場者は熱心に聞き入っていました。 また、同時に別室にてInstallation(インスタレーション)展示作品もあり、こちらも休憩時間には賑わいを見せていました。 演奏プログラム 1曲目 Sunrise〜朝の雫〜 / 村瀬佳穂 2曲目 水面の蝶 / 山本一貴 3曲目 trigger / 松浦聖奈 4曲目 pavot / 四谷文音 5曲目 Triptych, for viola and cello 〜ヴィオラとチェロのためのトリプティック〜 / Alex Niederberger (from University of Denver) 6曲目 primitive vision / 栗本凌太郎 小田智之 7曲目 p.e.p.y / 山田美穂 8曲目 Moment / 横井幹人 9曲目 in Rain / 内田智葉 10曲目 鬱処刑罰 / 高見雄大 11曲目 Heaven's Feel / 林大貴 12曲目 杜若-水の旅人- / 中川実優 13曲目 Clock work / 小田智之 14曲目 組曲「廃墟の惑星」 / 小林恭太郎 15曲目 Brain in A Jar, for Harp and Electronics 〜ハープとエレクトロニクスのためのブレイン・イン・ア・ジャー〜 / J.Andrew Whisenand (from University of Denver) 16曲目 Passed / 伊藤百合子 17曲目 for(art)rest / 山下真澄 Installation(インスタレーション)展示作品 リズムゲームSOUND CONNECT!! / 藤井咲希 ユメノ雫 / 石川隆大 次年度もカレイドスコープを開催予定です。みなさまお誘い合わせのうえ、ぜひお越しください。 映像、光、音楽が交錯するKALEIDOSCOPE。独特のアート空間が出現 司会は村松遼さん。名調子に、笑いが起こることも 姉妹校、デンバー大学ラモント音楽院の学生の作品も演奏 「primitive vision」デザイン領域、音楽領域、二人の学生が演奏。映像と音をリアルタイムに操作 唯一のボーカル曲「in Rain」 Vo.平野舞さん 映像を加えた作品「鬱処刑罰」 デスメタルと弦楽の融合「Heaven's Feel」 音楽と合ったアニメにも注目 組曲「廃墟の惑星」 インスタレーション作品、リズムゲーム「SOUND CONNECT!!」 領域を超え、多くの学生が参加。盛況なコンサートとなりました

2017.8.18

第19回 ピアノサマーコンサートを開催しました

第19回 ピアノサマーコンサートを開催しました 2017年8月11日(金・祝)、本学東キャンパス3号館ホールで、第19回ピアノサマーコンサートを開催しました。 このコンサートは、音楽領域鍵盤楽器コースの前期実技試験で選抜された学生が演奏するものです。習得してきた曲を披露し、日頃の練習の成果を発表する場です。大学に入学して半期を過ごした1年生と、2年生、3年生が選抜され舞台に立ちましたが、1年生にとっては入学以来初めての公開演奏となります。会場には、卒業生や演奏を楽しみにしている近隣の方々に加え、演奏者の友人や家族も数多く訪れているようでした。1年生はショパンの「12の練習曲」から、 2年生、3年生ではさらに難易度の高い曲が演奏されました。緊張がこちらまで伝わってくるような初々しい演奏から、高い表現力に聴き惚れてしまうような演奏もあり、観客はそれぞれに演奏を楽しんでいる様子でした。真剣に演奏に取り組む演奏者たちにいずれも惜しみない拍手と声援が送られていました。 第1部 川合 由莉(1年) 12の練習曲op.10より 9.ヘ短調/ショパン 大野 有咲(2年) ピアノソナタ第26番 変ホ長調「告別」op.81a 第3楽章/ベートーヴェン 渡辺 怜奈(3年) 華麗なる変奏曲 変ロ長調op.12/ショパン 伊與田 修(3年) ウィーンの謝肉祭の道化芝居「幻想的情景」op.26より 5.フィナーレ/シューマン 鈴木 悟司(1年) 12の練習曲op.10より 5.変ト長調「黒鍵」/ショパン 舟越 玲那(2年) ピアノソナタ第23番ヘ短調「熱情」op.57 第3楽章/ベートーヴェン 弓削 彩音(3年) ポロネーズ第6番 変イ長調「英雄」op.53/ショパン 加藤 冴佳(3年) 献呈/シューマン=リスト 飯室 裕太(1年) 12の練習曲op.10より5.変ト長調「黒鍵」/ショパン 第2部 伊藤 太一(2年) ピアノソナタ第23番ヘ短調「熱情」op.57 第3楽章/ベートーヴェン 佐野  真(1年) 12の練習曲op.25より 8番 変ニ長調/ショパン 川松 佳菜(3年) パガニーニによる練習曲集 第6番 イ短調/リスト 森  彩音(2年) ピアノソナタ第14番嬰ハ短調「月光」op.27の2 第3楽章/ベートーヴェン 浅野 佑佳(2年) ピアノソナタ第23番ヘ短調「熱情」op.57 第3楽章/ベートーヴェン 佐々木唯道(3年) リゴレット(演奏会用パラフレーズ)/リスト 黒木 七聖(3年) ピアノソナタ第2番変ロ短調op.35 第1楽章/ショパン 土屋 宗太(3年) 24の前奏曲op.28より/ショパン 20.ハ短調 21.変ロ長調 22.ト長調 23.ヘ長調 24.ニ短調

2017.5.18

Percussion Festival 2017 in NAGOYAが開催されました

Percussion Festival 2017 in NAGOYAが開催されました 2017年5月14日(日)、中部地方で活動する打楽器関係者(中高生、大学生、一般の愛好家、プロの奏者など)が一堂に会し、日ごろの活動成果を披露するイベント、第15回「パーカッション フェスティバル 2017 イン ナゴヤ」が本学にて開催されました。 メインコンサートは、サヌカイト演奏者の小松玲子さんを迎え、本学打楽器アンサンブル、愛知県立芸術大学、名古屋音楽大学で活動する打楽器アンサンブル、一般市民吹奏楽団の「豊田楽友協会吹奏楽団」、「Kudou Percussion Group」など、10の団体、個人が出演する盛大な演奏会となりました。 午後からのメインコンサートに先立ち、午前中は、東キャンパス2号館大アンサンブル室で「クリニック」と「打楽器メンテナンス講習」が行われました。「クリニック」では、中部フィルハーモニー交響楽団の伊藤拓也氏、陸上自衛隊第10音楽隊所属の瀬島有紀氏による「吹奏楽コンクール課題曲講習」が行われ、曲ごと、楽器ごとに、ポイントとなる部分の演奏法を解説しました。 それぞれの経験から伝えられる説明はとても貴重で、出席した高校生や指導の方々は熱心に話に聞き入り、メモを取っていました。引き続き行われた「打楽器メンテナンス講習」は、ドラムショップ経営者でジャズドラマーでもある佐竹伸泰氏が登壇し、チューニングや日常のメンテナンスの方法、トラブル時の処置方法などの説明がありました。参加者から運搬時や保管する場合のポイントなど、具体的な質問が上がり実際的な内容の講習会となりました。 また、2号館のロビーでは、協賛各社による打楽器の展示・販売が行われ、多くの来場者が実際に楽器を手にし、感触を試していました。 メインコンサートは、3号館ホールで午後2時開演、5時終演の予定を1時間近くオーバーする4時間もの長丁場となりましたが、大いに盛り上がりました。本学からは、三大学合同の演奏で市橋里恵さん、冨ありささんの2名が参加、高橋伸哉氏作曲「Juggler for Six Percussionists」を演奏しました。 3部構成の楽曲でリズムがそれぞれ異なる曲ですが、6名の息の合った見事な演奏でした。コンサート出演常連のチームは、衣装も凝ったものになり、和気あいあいと楽しいコンサートになりました。 前半最後の演奏、「ドラムサークル」は会場から飛び入り参加で舞台に上がり、また会場も手拍子で参加して会場全体が一体となってリズムを刻み、盛り上がりは最高潮となりました。 休憩を挟んで、後半はサヌカイト奏者の小松玲子氏の演奏から始まりました。サヌカイトとは、香川県で産出される水晶よりも硬度の高い天然石で、その石を加工して楽器にしたものです。澄んだ音と非常に美しい余韻が印象的で、ドラムサークルで盛り上がった会場は一転、美しく幻想的な音色に包まれました。 心地よいサヌカイトの演奏の後は、三大学の演奏者が再び舞台に登場。本学からは、植田光紀さん、冨ありささん、市橋里恵さん、荻野詩織さん、池田汐里さん、井村優太さん、神藤史也さん、横井美那さんの8名がJohn Alfieri作曲の「Fanfare for Tambourines」 Chris Brooks作曲「Stick Schtick」を演奏しました。「Stick Schtick」は、スティックと長い棒を使った、ダンスの要素も含んだ演目。途中で棒が折れてしまうアクシデントがあったものの、会場を大きく沸かせました。 フィナーレは、外山雄三作曲「ラプソディ」を出演者全員で演奏。ステージいっぱいに並べられた、打楽器が奏でる力強いサウンドに、ホール全体が包まれました。奏者・関係者の想いが込められた演奏に、会場からは惜しみない拍手が送られました。 メインコンサートに先立ち、クリニック「吹奏楽コンクール課題曲講習」を開催 中部フィルハーモニー交響楽団 伊藤拓也氏によるクリニック 陸上自衛隊第10音楽隊 瀬島有紀氏。クリニックでは熱心にメモを取る参加者の姿がみられました 佐竹伸泰氏による「打楽器メンテナンス講習」 2号館ロビーでは協賛各社による打楽器の展示・販売が行われ、多くの来場者で賑わいました 三大学合同の演奏。高橋伸哉氏作曲「Juggler for Six Percussionists」 「ドラムサークル」会場も一体となってリズムを取り、盛り上がりました 小松玲子さんのサヌカイトの演奏。神秘的な美しい音色に会場はうっとり 本学打楽器アンサンブル「Fanfare for Tambourines」 「Stick Schtick」アクシデントがあったものの会場を大いに沸かせました

2017.3.10

名古屋西文化小劇場連携事業 室内オペラ公演「魔笛」を開催しました

名古屋西文化小劇場連携事業 室内オペラ公演「魔笛」を開催しました 2017年2月24、25、26日の3日間、名古屋西文化小劇場にて、本学と名古屋西文化小劇場との初めての連携事業、オペラ公演「魔笛」を上演しました。名古屋市文化振興事業団ではオペラ公演を「普段、敷居が高く思われがちなオペラを身近の小劇場で」というコンセプトで開催を続けており、今年度から本学が連携することになりました。上演された「魔笛」は子供から楽しめる冒険活劇で、身近なオペラということに適ったものです。さらに「イママデミタコトナイ」というキャッチコピーにふさわしく、舞台背後のスクリーンいっぱいに映像を上映。オーケストラの音楽とソリスト達の歌唱、そしてそこに映像を加えた斬新な演出が試みられています。今回のオペラ公演は、初日24日(金)が学部学生公演、25日(土)が教員・卒業生公演、26日(日)が大学院生・学部学生選抜公演となり、観客はくらべて見ることが楽しめ、また、出演する学生にとっては、教員と一線で活躍する卒業生の音楽的技術を間近に見られる非常に良い機会となりました。 25日教員・卒業生公演での配役は、ザラストロ パクチー(名芸男子MGD!)、タミーノ 中井亮一(教員)、夜の女王 つじ村ふみ恵、パミーナ 久野絵里、パパゲーノ 澤脇達晴(教員)、パパゲーナ 成田七香。モノスタトス役の加藤市之亟サンタマリア(名芸男子MGD!)氏は体調不良のため、急遽、学部学生でも出演の平野友洋さんが代役を務めました。スタッフは、総監督・演出がパパゲーノ役でもある澤脇達晴、指揮 髙谷光信、映像監修 飯嶋慶太郎、演奏 名古屋芸術大学オーケストラ、という顔ぶれになりました。 序曲が始まると、スクリーンには宇宙の映像が映し出され、本来の舞台エジプトから時代も場所もエジプトとは異なる宇宙の別世界に設定されていることが伝わります。日本の古代や映画スター・ウォーズを思わせる衣装のキャストが登場すると、演出のユニークさがさらに際立ちました。導入から、ライトセーバーの立ち回りがあり、物語の世界にあっという間に引き込まれ、スクリーンに大蛇が映し出されファンタジーの世界が始まりました。タミーノと3人の侍女の歌唱が始まると、演劇的な面白さだけではないことを観客はすぐに感じ取ったようで、じっと集中していす。すると、会場からパパゲーノが登場、再び演劇的な要素にぐっと引き込まれ、コミカルな狂言回しの役割と「私は鳥刺し」の歌唱に心を掴まれました。第1幕では、観客達は音楽的な要素と演劇としての要素、行き来しながら翻弄されるように揺さぶられ、舞台を楽しみました。タミーノの「なんと美しい絵姿」には観客はうっとりと、第1幕の夜の女王のアリアでは「ブラボー!」の歓声がいくつも飛び、大きな拍手がわき起こりました。 休憩を挟んで、第2幕。荘厳さが印象的だったザラストロと合唱、パミーナを誘惑するように歌うモノスタトスと、じっくりと音楽を聴かせる構成です。そして、夜の女王のアリア「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」では再び大きな拍手がわき起こりました。そして、パパゲーノとパパゲーナの「パパパの二重唱」、フィナーレの合唱となり、拍手はいつまでも鳴り止みません。観客をすっかりオペラを堪能したようでした。 終演後、キャスト達はロビーに並び、観客をお見送り。大盛況のうちに終了となりました。 ポスターのキャッチコピーは「イママデ ミタコトナイ」。序曲では背後に宇宙の映像が映し出され、普通の魔笛ではないことが示唆されます タミーノがライトセーバーで立ち回り。ファンタジーの世界が始まります 3人の侍女とタミーノ コミカルなパパゲーノを澤脇達晴教授が熱演。観客の心を掴みます パパゲーノは、大蛇からタミーノを救ったのは自分と嘘を 夜の女王登場。1曲目のアリア パミーナを誘惑しようとするモノスタトス。平野友洋さんが3日間とも出演 ザラストロと合唱、荘厳に響きます 夜の女王のアリア「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」 試練を乗り越え結ばれるタミーノとパミーナ。祝福の合唱 フィナーレ

2017.2.15

人間発達学部主催、「春を呼ぶ芸術フェスティバル」を開催しました

人間発達学部主催、「春を呼ぶ芸術フェスティバル」を開催しました 2017年2月11日(土)、東キャンパス3号館ホールで、人間発達学部主催による恒例の「春を呼ぶ芸術フェスティバル」を開催しました。「春を呼ぶ芸術フェスティバル」は、人間発達学部を卒業する4年生と退任される先生方を送り、4月から入学する高校生を歓迎するとともに、地域の皆さまや子どもたちに楽しんでいただくことを目的として、例年、この時期に行われています。 演出は、学生実行委員によるもので、前半は、先生方の歌と演奏とともに、学生たちが日頃授業で研鑽してきた成果の発表、後半は、ダンス部や和太鼓部などサークルによるパフォーマンスです。 小雪の舞う寒い日となりましたが、開場の12:30を迎えると同時に多くの方が訪れ、受付には行列ができるほどでした。3月に卒業する既に本学の入試を終えた高校生も数多く来場し、受付をする学生からも歓迎の声が上がっていました。また、人間発達学部の卒業生、退任された先生の姿もあり、恩師や友人との再会を喜ぶ様子も見られました。 星野英五学部長のあいさつで開会、プログラムは「みんなで歌いましょう」から始まりました。「世界に一つだけの花」など誰もが知る歌、3曲を合唱、会場も口ずさんでいました。続いて、水谷映美先生の独唱で「さびしいカシの木」、「なにかが ほら」、「ある晴れた日に」の3曲を、星野英五先生のピアノでブラームス「ピアノソナタ第3番第5楽章フィナーレ」が演奏されました。水谷先生、星野先生、どちらも迫力のある素晴らしい演奏で、会場は聞き惚れている様子でした。 続いて、いよいよ学生による演奏で、ピアノとフルートのアンサンブル、独唱、連弾、2台ピアノによる演奏が行われました。緊張のため練習通りの実力が発揮できなかった学生もいたのではないかと思われましたが、演奏後はいずれも充実した表情を見せていました。 第1部の最後は、音楽指導法を履修する学生たちが星野先生の指揮で「ふるさと」、「花は咲く」の2曲を合唱しました。歌詞カードがプログラムと一緒に観客にも配られており、会場全体で歌い、演奏を楽しみました。 後半は、サークル活動の発表の場となり、リズム体操部、ダンス部、和太鼓部の演奏、演技が行われました。会場全体が一緒になって身体を動かしたり、迫力ある演奏、演技を熱心に見つめたりと、参加者たちは大いに楽しんでいる様子でした。 閉会の前に、今年度で退官する古川美枝子先生への花束贈呈、最後に実行委員長からの感謝の言葉があり、閉会となりました。 学生、教員らによる熱演に、会場からは惜しみない拍手が送られていました。 みんなで歌いましょう 「世界に一つだけの花」「世界中の子どもたちが」「エビカニクス」 水谷映美先生の独唱  「さびしいカシの木」「なにかが ほら」「ある晴れた日に」 星野英五先生 「ピアノソナタ第3番第5楽章フィナーレ」 石田凪さん、伊藤緋奈子さん 「涙そうそう」 服部愛さん、原田慎也先生 「日本舞曲:冬景色」「イタリア歌曲:O mio babbino caro」 式守あやかさん、佐竹美早紀 「2台のピアノのためのソナタ第1楽章」 音楽指導法(合唱)「ふるさと」「花は咲く」 リズム体操部 「僕らは探検隊」 ダンス部 「SOS」 和太鼓部の演奏 「鬼太鼓」「祭」