大きさの異なるハーモニカの固定補助具

 手の不自由な本人がハーモニカを吹く際に、首にかけるハーモニカホルダー(金属製、市販品)と、上下2段に吹き口があるハーモニカを使っていましたが、新たに1段のハーモニカを購入したところ、ハーモニカホルダーの幅に収まらないことがわかりました。両親から「本人がそのハーモニカを吹けるように、なんとか固定できないだろうか。」とプラザに相談がありました。
 そこで、ハーモニカを固定する補助具を製作し、取り付けることにしました。

材料リスト

アルミ角パイプ(15mm×15mm)
1本
亜鉛鉄板(0.5mm厚)
2枚
固定ネジ(M3)
4か所

材料費は800円程度

作り方

 ハーモニカホルダーの取り付け部分の幅に合わせてアルミ角パイプを切ります。ハーモニカの大きさよりも若干小さく木型を作り、そこへ亜鉛鉄板を表と裏で1枚ずつ押し当てて曲げ加工を行います。この亜鉛鉄板をアルミ角パイプの上下面へネジで固定します。

工夫した点と使い方

 当初ハーモニカの固定補助具を角材と透明アクリル板で製作しましたが、ハーモニカを透明アクリル板でズレないように押さえることができませんでした。そこで、この固定補助具の材料を見直し、強度を考えて亜鉛鉄板に変更しました。また亜鉛鉄板をハーモニカに密着させてズレないように木型は若干小さく作り、そこへ曲げ加工を行いました。
 完成した固定補助具は亜鉛鉄板でアルミ角パイプを挟んだ形になっており、重量は97.5gでした。
 使い方は、曲げ加工した亜鉛鉄板上下の間にハーモニカを挟んで固定します。なお、ハーモニカを傷つけないように亜鉛鉄板を荷造り用の透明テープで保護しました。 本人はハーモニカを吹けるようになり、音楽の授業に参加しています。

ハーモニカの固定補助具 完成品
ハーモニカを挟んだ様子

ハーモニカを挟んだ様子

使用の様子

使用の様子

なごや福祉用具プラザでは福祉用具の製作・改造を通じて、ご本人やご家族等の生活を豊かにするお手伝いをします。お気軽にご相談ください。

ページ先頭へ