名古屋市総合リハビリテーション事業団では、介護ロボット等の活用・普及・開発を推進するため、令和7年1月9日(木)、岡谷鋼機名古屋公会堂にて「あいち・なごや介護ロボット地域フォーラム」を開催しました。体験や相談ができる実機の展示、さらに日本アビリティーズ協会主催の「福祉用具フェスタ」も同時開催。あわせて、セミナーと介護ロボットシンポジウムも行われました。
「福祉用具の安全利用」「自宅で生活するための復帰支援」「住環境整備」のテーマで講演が行われました。
(一社)日本福祉用具・生活支援用具協会(JASPA)安全・安心部会
福祉用具を使用する前の安全点検ポイントとして、杖や介護リフトの使用を例に挙げ、普段の観察で危険の兆候を早期に発見することで事故を防ぐことの重要性を強調しました。
医療法人並木会 並木病院
高齢患者が自宅で過ごすための支援として、住環境の改善方法や訪問看護サービスの提供、自宅を模した環境でのリハビリを行い、生活環境に即した支援を行った事例を紹介しました。
NPO法人 日本アビリティーズ協会
高齢者や障害者が在宅で過ごすための住宅改修や福祉用具の事例と効果、各自治体が助成する補助金制度について解説しました。
行政の介護ロボットへの取り組みについての説明、職場環境の改善を実現した取り組みの紹介、「名古屋市介護ロボット等活用推進事業」についての説明および施設への導入事例が紹介されました。
介護現場に関わる方が多く参加しており、マネジメント層からの関心の高さを伺わせました。
公益財団法人テクノエイド協会
五島清国氏
厚生労働省が推進する、ICTや介護ロボットの導入支援を通じた労働環境の改善や、介護と医療の連携を強化する試みを説明しました。安全性確保という課題に対しては、消費者庁や厚生労働省が推進する事故報告システムや要因分析の取り組みを紹介しました。
愛知県福祉局高齢福祉課
安宅宏太氏
愛知県で実施される予定の、介護ロボットやICT機器の導入支援について、職場環境改善事業と併せて実施する場合の条件の説明と、支援事業として実施する「介護ロボット等の導入支援」「ICT等の導入支援」「パッケージ型導入支援」の内容を解説しました。
あいち介護生産性向上総合相談センター
里中秀文氏
業務改善、介護ロボット・ICT機器の導入、補助金申請の手続き支援など、センターの取り組みを紹介しました。介護ロボットやICT機器を導入前の試用として貸し出すことも行っており、機器が現場で効果的に活用されるよう支援していくと説明しました。
国立長寿医療研究センター
大高恵莉氏
厚生労働省が実施する「介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム事業」として、普及支援では機器の展示・貸し出しと伴走型コンサルテーションの提供、開発支援はロボット開発の立案段階から実証までを支援し、企業と現場をつなぐ役割があると説明しました。
名古屋市健康福祉局高齢福祉部
原優介氏
介護ロボット等活用推進事業は「コンサルティング・マッチング」「普及啓発」「導入効果の検証」があり、今後は普及の進んでいない機器を中心に、事業者ごとのニーズに応じた柔軟な支援を提供していくと説明しました。
社会福祉法人 名古屋市総合リハビリテーション事業団 なごや福祉用具プラザ
長束晶夫
「個別支援とコンサルティング」「効果検証とフォローアップ」「普及啓発と研修」を進め、施設への適切な機器選定と課題整理を支援し、導入希望施設においては介護ロボットの効果の検証、導入後は職員を対象とした研修やセミナーを開催していることを説明しました。
社会福祉法人友愛十字会 法人本部事務局 介護生産性向上推進室長 特別養護老人ホーム 友愛荘施設長
鈴木健太氏
生産性向上の3つのポイントとして、①『費用対効果』では、活用力・評価力・発信力が重要とし、『効果』は「ある」ものではなく「出す」ものであること、②『ルールの更新と適応』では、現場の声を反映しながら継続的に改善し、柔軟にルールを変更していくことが大切としました。③『内発的動機付けの促進』では、教育・理念・専門性からのアプローチが重要とし、教育においては、生産性向上に取り組む根拠となる要介護高齢者の増加と担い手不足の見通しや、新しい取り組みを導入するときは、初期の生産性低下を想定しその後の改善を見越した「U字の法則」の説明と理解が不可欠であると説明しました。
社会福祉法人 なごや福祉施設協会 特別養護老人ホーム なごやかハウス野跡
佐藤太軌氏
見守り支援機器としてマット型のバイタルセンサー「aams」を導入、利用者の状態変化をリアルタイムで検知し異常時にアラートを送ることが可能になり、夜間の転倒事故の減少、夜勤職員の心理的負担の軽減など、業務効率の向上にも寄与したことが説明されました。
社会福祉法人 なごや福祉施設協会 特別養護老人ホーム なごやかハウス名楽
伊賀健三氏
中腰姿勢での作業が必要な介助時に身体的負担を和らげる役割を果たすリフトを、ベッドから車椅子への移乗や入浴時の体位交換に使用し、作業時の疲労感軽減の効果が確認された、利用者からも安全性が向上したとのフィードバックもありました。
同時開催の福祉用具フェスタもあわせ、さまざまな分野の製品が展示され、多くの来場者に体験していただきました。
移乗
株式会社テクノアソシエ
アシストスーツ
移乗
株式会社今仙技術研究所
STAR(スター)
移乗
株式会社加地
アシストスーツ(レイボエクソスケルトン)
移乗
株式会社ジェイテクト
介護用アシストスーツJ-PAS fleairy(ジェイパス フレアリー)
移乗
株式会社FUJI
移乗サポートロボットHug T1-02 L1-01WP
移乗
サラヤ株式会社(アルジョ・ジャパン株式会社)
Sara Flex
移乗
マッスル株式会社
ROBOHELPER SASUKE
移乗
株式会社ウェルネット研究所
MX Air
移乗
株式会社がまかつ
サットイレ サットバス
移乗
アイ・ソネックス株式会社
スカイリフトiR
移乗
ピジョン タヒラ株式会社
電動昇降フルリクライニングキャリー
移動
株式会社YAMADA
歩行筋サポートギアe-foot・futto
移動
RTワークス株式会社
ロボットアシストウォーカーRT.3
移動
トヨタ自動車
C+Walk、車いすワンタッチ固定装置
排泄
DFree株式会社
排泄予測デバイスDFree
排泄
株式会社アム
チョイレット介護用
排泄
日本セイフティー株式会社
ラップポン・オーブ 自動ラップ(S)
排泄
株式会社aba
排泄センサー「Helppad2(ヘルプパッド)」
見守り・コミュニケーション
リコージャパン株式会社
見守りベッドセンサー、インカム、介護請求ソフトなど
見守り・コミュニケーション
株式会社アルコ・イーエックス
ペイシェントウォッチャープラス
見守り・コミュニケーション
株式会社フォーエヴァー
睡眠!ケア いきいきセンサー
見守り・コミュニケーション
積水化学工業株式会社
見守りセンサーANSIEL
見守り・コミュニケーション
ノーリツプレシジョン株式会社
見守りロボット「ネオスケア」
見守り・コミュニケーション
エコナビスタ株式会社
SaaS型高齢者施設見守りシステム ライフリズムナビ®+Dr.
見守り・コミュニケーション
シーホネンス株式会社
離床センサー内蔵式ベッドWRX 一式
見守り・コミュニケーション
エイアイビューライフ株式会社
A.I.Viewlife
見守り・コミュニケーション
コニカミノルタQOLソリューションズ株式会社
HitomeQケアサポート
見守り・コミュニケーション
パラマウントベッド株式会社
眠りSCAN
見守り・コミュニケーション
YORICOM株式会社
寄り添いコミュニケーション 星輝しおり
見守り・コミュニケーション
アイホン株式会社
ナースコール機器
見守り・コミュニケーション
株式会社タイカ
HP極・Fクッション極
介護業務支援
株式会社メディケアコラボ
Blue Ocean Note
その他
TANOTECH株式会社
モーショントレーニングツール TANO
その他
名古屋理研電具株式会社
身体機能アセスメントAI
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