プラザお困り解決ノート

 なごや福祉用具プラザでは、ご利用者の皆さまからさまざまなご相談をいただいています。今回は、そうしたご相談の一例を紹介いたします。

ご相談1

靴選びのお悩み

 プラザへ来所される方からの相談で、どのような靴を選んだらよいかと尋ねられることがあります。
 靴のサイズが適切でない、目的とは異なる靴を選ぶと、つまずきや転倒の危険性が高まる、靴擦れ等の足のトラブルの原因になるなどの不具合が起こりやすくなります。
 そこで様々な機能を持った靴のご紹介や、目的別の選び方、靴のサイズのポイントをご紹介します。

靴を選ぶためにまず考えたいこと

靴選びのお悩み イメージ

 靴屋さんなどでは、サイズを合わせることはもちろん、歩きやすい靴、おしゃれやアウトドア用など、目的や用途に合わせて選ぶことが多いと思います。例えば、山登りをするのにハイヒールを選ばれる方はいないですね。
 福祉用具としての靴も基本的には同じ考え方で、靴にはさまざまな種類がありますが、まずどんな時に使用するのか、どんな機能を必要とするのかを検討していきます。

どんな時に使用するのか

  • 外出用
  • 運動用
  • 室内での移動用
  • 足の保護、保温用(室内用)
  • など
靴の種類 イメージ

どんな機能を必要とするのか【機能別の特徴(例)】

保護・保温

  • 柔らかく、温かいものが多い(主に室内履きで使用される)
  • 靴裏も柔らかいことが多く、歩行には向かないものが多い

足の変形・変化に対応

  • 中敷きの工夫がされている
  • 伸縮性のある生地が使われている
  • 面ファスナーなどで調整しやすい

転倒防止・歩きやすい

  • つま先部分が上がってつまずきにくい
  • 足首の安定性を高めるため、かかとがしっかりしている
  • 甲の部分がしっかりおおわれている
  • 紐や面ファスナーで調整しやすいものがある

装具の上から履くことができる

  • 開口部分が大きく開けられる
  • 靴の幅が広い
  • 面ファスナーで調整できる

サイズ合わせについて

 目的や用途に合った靴を選ぶことができたら、履く人の足に合ったサイズを検討します。
 歩行を目的として靴を選んだ場合、できれば立った状態で足の長さ(足長)と足の幅(ワイズ)を測り、それを目安にサイズを選びます。
 両足に履いて実際に歩いてみることが望ましく、以下のを確認します。

靴の履き方

相談員の独り言

プラザ内 靴の展示ブース

 家に上がるときに靴を脱ぐという習慣や草履や下駄の文化的背景の中で、きちんと靴を履くことに対して無頓着な部分が日本人には多い気がします。今でもご自身のサイズをきちんと測ったことのない人が多く、靴の着脱のしやすさや見た目などで選択しがちです。  体のどこかに不調があるときにこそ、正しい靴のサイズで目的・用途に合った靴を選択することで歩きやすく安全に移動できる場合があります。
 適した靴を一緒に考え、プラザに相談に来てよかったと思っていただけることに喜びを感じます。日々笑顔で皆様の来館やご相談をお待ちしたいと思います。

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