このたびNFP技術ボランティアの竹中氏は自助具「片手でゴミ袋の口を縛るロープ」を考案し、福祉機器コンテスト2025に応募しました。書類による一次選考、その後の二次選考でのプレゼンテーションに臨み、見事優秀賞に選ばれました。表彰式が国際福祉機器展(H.C.R)会場にておこなわれ、福祉機器開発に挑むメーカーや発明家とともに、福祉機器の開発に寄与した栄誉がたたえられました。
NFP技術ボランティア自助具グループの皆さん
福祉機器コンテストは、一般社団法人日本リハビリテーション工学協会が主催するコンテストで、障害者、高齢者のために新しく開発された福祉機器を発掘し、優れた機器を表彰するとともに、学生を対象とした啓発・普及を通じてこの領域に関する認識・参画を促進することを目的として、毎年1回開催されています。
受賞機器のご紹介
ゴミ袋を適切に回収してもらうためには、内容物が散乱しないよう、ゴミ袋の口をしっかり縛ってゴミ収集場所に出すことが求められます。しかし、片手に障害がある場合、ゴミ袋の口をしっかりと縛ることが困難であり、例えば、袋の一端を歯で噛んで固定して縛る方法があります。しかし、この方法は不衛生であり、身体的負担も大きいため、改善が望まれています。
そこで、片手でもゴミ袋の口を縛ることができる自助具を開発しました。家庭にあるノブやフックにゴミ袋の取っ手を掛け、この自助具を使うことで、誰もが簡単に取っ手付きのゴミ袋の口を片手で縛ることが可能となります。また、安価な材料で作ることができ、繰り返し使えるため低コスト化が実現できました。