選考委員長の藤井達吉現代美術館館長 木本文平氏からは、近年と活躍とこれまでの業績に加え、今後芸術文化の発展にさらに貢献していただけることが期待される方々が選出されたと選考の講評がありました。荒木さんについては「作品が置かれる場所の特性を生かし、ジェンダーや環境問題など様々なメッセージを含んだ作品制作を行い、今の時代をしなやかに映し出す現代美術作家。ハイヒールや口紅、プラスチックゴミなど、日常に置き去りにされていく物たちを集め、象徴的に赤や黒など一色にまとめることで、物が経てきた時間や記憶をも纏った私的な造形に再生させる。国内外で発表を行いながらも佐久島に島の景観を生かした作品を恒久設置するなど、愛知県を拠点として活動を行っており、本県芸術文化の向上に貢献し、今後もその活躍が期待されている」と業績の紹介がありました。
受賞を記念し名古屋市中村区のAIN SOPH DISPATCH(アイン ソフ ディスパッチ)にて、これまでの個展、近年のフィールドワークなどで制作された作品を再構成した個展「集合」が4月16日(金)から5月1日(土)に開催されます。こちらもお楽しみに。